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イベントテック事業戦略説明会(全2記事)

2020.10.08

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Sansanのイベントテック事業がもたらすシナジー効果 運営・管理・登録・参加の「新常識」とは?

提供:Sansan株式会社

Sansan株式会社は、2020年10月8日(木)に「Event Tech事業戦略説明会」を開催し、イベントテック事業における強みと新サービスを発表しました。新型コロナによってニーズが増したオンラインイベントの課題を解決するイベントテック事業の戦略を解説しています。本パートでは、「Smart Entry」「Sansan Seminar Manager」「Eight ONAIR」の3つの新サービスについて紹介しています。

イベントテック開発の3つの新事業

林佑樹氏(以下、林):新規事業開発室の林です。よろしくお願いします。先ほど、橋本からイベントテックのポートフォリオの説明がありました。

新世代のエントリーフォーム「Smart Entry」、「Sansan Seminar Manager」、そして「Eight ONAIR」、この3つについて、それぞれ、ご説明いたします。

まずはSmart Entry。こちらは、先月の9月24日にプレスリリースで発表いたしました。イベントテックの柱であり、改めてご説明いたします。

Smart Entryは、名刺さえあれば誰でもご利用いただける、これまでにないエントリーフォームです。イベントの参加登録に必要な情報を、QRコードから簡単に登録することができます。具体的には次のようなプロセスとなります。参加者は、募集ページに表示されたQRコードをスマートフォンでスキャンします。Eightユーザーであれば、自身のオンライン名刺の情報を使い、ワンタップでエントリーが可能です。

Eightユーザーでない場合、その場で名刺を撮影します。そのままデータ化され、Eightのオンライン名刺として登録完了。次回以降もスムーズにエントリーが可能です。

イベント運営における「Smart Entry」の2つのメリット

このSmart Entryですが、メリットは大きく2つあります。1つ目は、イベントの参加登録がとても簡単になるということ。名刺情報を正確にデータ化しているので、入力の間違いもありません。名刺という信頼性の高い情報を元に参加者情報を集めることができ、主催者にとって大きなメリットになります。

2つ目は、参加者全員がオンライン名刺を持った状態で、イベントが開催されるということです。これまでのオンラインイベントでは、名刺交換ができないため、相手がどういった人なのかわからない。後々思い出せない。せっかくの出会いが無駄になっています。Smart Entryなら、みなが名刺を持った状態となり、イベント中の交流がとてもスムーズです。

このSmart EntryとEvent Hubを連携させれば、専用の機能でオンライン名刺の交換を後押しすることができます。例えば、6月に開催した「Sansan Evolution Week」は、まさにこの機能により、6,000名の参加者が3,000回以上のオンライン名刺の交換を行いました。これまでと変わらないネットワーキングにより、参加者の満足度も上がります。

セミナー運営に便利な「Sansan Seminar Manager」

続いて、新サービスの「Sansan Seminar Manager」です。 B2B企業が簡単にセミナーの開催や運営を行うことができる、セミナー管理システムです。従来より、B2B企業にとってセミナーの実施は、認知やリードの獲得、ナーチャリングなどの面において非常に重要なものです。

一方で、その運営や管理は、人力かつアナログな作業も多く、決して効率的なものではありませんでした。例えば募集ページを作成する知識やリソース、セミナー会場の受付人員、回収したアンケートを集計する時間といったコストの増加から、効果を最大化できずにいます。

そういった状況を変えるべく、B2B専用のセミナー管理サービスにより、誰でも簡単に最も少ないリソースで効果的なセミナー運営が実現できるように、本サービスを開発して参りました。

セミナー運営には多種多様な業務が存在します。それらをワンパッケージで解決します。簡単な設定を行うだけで、効率的なセミナーの運営を支援します。5つの独自の機能を具体的に紹介して参ります。

Sansan Seminar Managerが持つ5つの独自機能

まず、セミナー開催にあたって多くの時間を使うのが募集ページの作成です。作成には専門知識が必要です。Sansan Seminar Managerでは、セミナーの概要を入力するだけで、最短10分で募集ページを完成させます。

2つ目は「AI フォーム」。これは参加登録を行うフォームです。B2Bの場合、会社名やメ―ルアドレスを正しく取得し、顧客を知ることが重要です。それができず多くの企業が課題を抱えています。当社が独自に開発した予測機能により、セミナー参加者を正しく理解します。

3つ目は、先程ご説明した「Smart Entry」との連携です。募集ページに表示されたQRコードをスマホで撮影するだけで、本当に一瞬で登録が完了します。

4つ目は、現在開発中の無人受付システムです。機械に名刺をかざすだけで受付が完了します。これは、当社が独自に開発した高精度なOCR(光学的文字認識)を採用することで実現した機能です。コロナの時代においても、不必要な人との接触を減らし、安全にセミナーを運営できます。

そして、最後5つ目にご紹介する機能は、昨今増えているウェビナーに対応した受付システムです。ウェビナーでは、参加ログを取得することが困難でした。Sansan Seminar Managerなら、YoutubeやZoomなどのどのようなツールを利用しても、ログの取得が可能です。また、参加者ごとの受付ページにより、誰が参加したかを正確に把握できます。

5点ほど特徴的な機能を紹介させていただきました。これらの機能はどれも当社が名刺管理サービスを通じて培ってきた技術や、独自のアイディアをもとにした非常にユニークな機能です。だからこそシンプルなセミナー運営を実現できるのです。

Sansan Seminar Manager活用による3つの効果

それではここから3点ほど、その効果についてお話をさせていただきます。まずは工数削減についてです。従来のセミナー運営には、多くのツールを組み合わせて利用することが必要で、その準備に3日ほどかかっていました。

Sansan Seminar Manager では必要な機能をワンパッケージにすることで、最短15分に短縮します。企業はより本質的な、セミナー自体の質の向上に向き合うことができます。

2つ目。昨今、B2B企業ではウェビナーの開催が盛んになっています。ただし、どうやっていいかわからない、どうやれば効果的になるかがわからないといった悩みが多く聞かれます。

当サービスではYoutubeやZoomなどのURLを準備するだけです。Sansan Seminar Managerには、必要な機能が揃っています。これを機に、まだウェビナーを開催していない企業様では手軽に、またすでに開催されている企業様はより効果的にチャレンジしていただけると思います。

最後に、お客様が抱えている大きな課題の1つがデータの扱いです。「参加者の情報の取りまとめ」「アンケートの集計」「MAとの連携」、Sansan Seminar Managerはあらゆるサービスとのデータ連携が可能です。

これにより、セミナーという業務を、単発的なものから、リードナーチャリング、営業といった多くの業務につなげていくことが可能になります。

最後に提供プランについてです。本サービスは年間を通じたサブスクリプションでの提供となります。セミナーの開催回数や規模に応じたプランを用意しておりますので、お問い合わせいただければと思います。

また、グループウェアで有名なサイボウズ様にさっそくご契約・ご利用いただくなど、期待をいただいております。本日のこの会見も本製品を使い、みなさまにお集まりいただきました。以上、Sansan Seminar Managerについてのご紹介でした。

オンラインイベントが向き合う課題とは

そして次にご紹介するのが、Eight ONAIR。これはEightの上で、世の中で今まさに行われているオンラインイベントと出会うことができるサービスです。

冒頭にもご説明したEightですが、270万を超えるユーザー様に、名刺管理としてだけでなく、ビジネスのプラットフォームとして価値提供を行っています。

名刺管理以外の機能として、ビジネスSNSの機能、企業とユーザーをつなげる企業ページ、チームで名刺情報を共有できる「Eight 企業向けプレミアム」、ダイレクトにリクルーティングを受けることができる「Eight Career Design」などがあります。

また、冒頭の説明でもありましたが、Eightのネットワークを用いた、ビジネスイベント「Meets」を開催しています。

さて、今回発表する、Eight ONAIRが向き合う課題は大きく2つあります。1つ目は、「オンラインイベント」であるがゆえの歯がゆさです。現在、さまざまなイベントがオンラインにシフトしています。本来であれば、「移動」の制約がなくなりアクセスしやすくなるはずです。しかし、興味のあるイベントを後から知ったとき、オンラインがゆえに歯がゆく感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

例えば、幕張でやっているようなリアルイベントであれば、移動の時間も掛かるため、「まあ仕方ないか」となるものの、「さっきオンラインでやっていたよ」と言われると、空いている時間があったのにと、諦めがつきにくい。そんな経験をよく聞きます。イベントやセミナーがオンラインにシフトすることで、違った課題を生んでしまっているのです。

そして、2つ目の課題は、最適なイベントとなかなか出会えないということです。例えばビジネスパーソンは、何かの課題に対してイベントを探すとき、Googleで検索したり、イベントプラットフォームで探したり、友人のSNSで偶然見つけたりされていると思われます。つまり、課題ベースで能動的に検索をかけるか、偶然の出会いを待つしかなかったのです。

最適なイベントに出会える「Eight ONAIR」

Eight ONAIRは今ご紹介した課題を解決し、イベントとの出会いを新しく生み出します。ビジネスネットワークであるEightで、自分にとって最適なイベントに出会い、そのまま参加する。そして、少しの隙間時間を使ってイベントにアクセスする。このような新しい体験を提供します。

具体的な仕組みです。主催者はEight上にセミナーの告知ページを開設することで、270万人のユーザーに集客をかけることができます。さらに、参加登録はEightのオンライン名刺を利用するため、簡単で正確です。また、Eight上から各種ウェビナーツールへのリンクも構想しており、シームレスなイベント参加への導線を作ることができます。

こちらは開発中の画面です。Eight上に新しくできる、「Eight ONAIR」タブ。ユーザーがこちらにアクセスすると、今開催中のおすすめのイベントが表示されます。これから開催されるイベントの一覧、イベントのお気に入り登録。最適なイベントと出会い、管理できます。

本機能を通じて、Eightはさらなる強固なビジネスネットワークになります。そして、当社のイベントテックにおいて、オンラインイベントであるがゆえの歯がゆさを解消し、集客の部分で活躍するものと思います。

現在、順次開発を行っており、2021年の早い段階で提供開始を予定しております。その際には、改めてご案内を行います。以上、3つのサービス紹介でした。私からの説明は以上となります。最後に、改めて寺田よりイベントテックの事業戦略についてご説明します。

イベントを全方位でサポートできるSansanの未来

寺田親弘氏(以下、寺田):最後に、イベントテックに取り組む当社の強みと今後の方向性についてお話しします。当社がイベントテックを行う強み。それは何よりもまず「出会いからイノベーションを生み出す」ことに、創業以来向き合い続けてきたことにあります。

名刺交換というビジネスにおける出会いをデジタル化し、新しいものに変えていく。そこに我々はこれまで向き合ってきました。その出会いをどのように良いものに変えていくのか。どうしたらさらなるイノベーションが生まれるのか。創業よりその課題に向き合う中で、得られたものはたくさんあります。

アナログ情報のデジタル化技術、名刺情報を軸にしたビジネスネットワーク、他社には真似ができないAIエンジンや、高度な技術の蓄積。これらを最大限に利用し、1年以上をかけて向き合ってきたイベントテック。今回発表した2つのイベントテックサービスには、随所にその技術が使われ、また投資先に関しても連携シナジーが大きくあります。

結果、日本国内にイベントテックという市場がまだない中で、大きなポートフォリオを描くことができたと考えています。今後は、多くの企業に当社が提供するイベントテックをご利用いただき、出会いの価値の最大化を実感していただけるよう、各ソリューションの開発、及び営業活動に注力していきます。

そして現在では、個別のソリューションの集合となっていますが、ゆくゆくは統合パッケージのようなものとしても提供し、イベントを支えるテクノロジーをSansanが全方位でサポートできる姿を構想しています。

それらの取り組みの中で、まだまだイノベーションを必要としている、展示会やイベントといった業界全体を、当社のイベントテックにより進化させる。 そして、これまでSansanやEightでやってきたように、日本国内に新しいイベントテック市場を切り拓いていきたいと考えています。

「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションのもと、SansanやEightに続くもう1つの柱として、イベントテックを成長させていきたいと思います。私からは以上です。ご清聴ありがとうございました。

10年以上にわたって名刺データを扱ってきた実績

司会者:ここから質疑応答を開始いたします。ご質問のある方いらっしゃいますでしょうか。

質問1:Sansan Seminar Managerの価格が月額5万円からとなっていますが、税込みでしょうか、税抜きでしょうか。

:こちらは税抜き表示となっております。

質問2:情報漏洩が怖いので、B2Bでは特に登録をためらうこともあると思いますが、その辺の安全性はどうでしょうか。

寺田:イベントテックソリューションをご利用する企業様におけるセキュリティ上の懸念についてだと思いますが、当社が名刺と言ういわば企業様の資産をお預かりする立場で、10年以上にわたってエビデンスを持ってやってきました。今では国や行政、金融機関でもお使いいただいておりますので、我々が積み上げてきた実績を持って安心いただくのが重要だと思っています。

Sansan Seminar Managerもそうですけれども、参加者の情報が見えるようになること自体が、今までできにくかった状況でありますので、その意味でもセキュリティはむしろ上がっていくとご理解いただいて、お使いいただければと思っています。

オンライン・オフラインを問わずイベント事業を支援

質問3:イベントテック事業が日本にはまだ根付いていないと言うお話がありましたが、個別のサービスを見るとイベントを支援するものはあったと思います。Sansanとしては、今後どういったところが競合になると考えていますか。

寺田:ZoomやYouTubeを使うなど、定義の仕方によってはすでにいろいろあるという見方もできると思います。僕ら自身は明確に競合というものを意識はしていなくて、イベントテックをやっていく上で企業様をフルサービスでサポートしていく仕組みが今はないと捉えています。

今セミナーやウェビナーを開催するとなると、Zoomですとか他のものを組み合わせて行うというような、企業や主催者様側にかなりリテラシーが要求される世界だと思っています。ですので、要素や技術も含めて、目的に応じてフルサービスに近い形で統合的に提供することで、新しい市場が作れると思っている次第です。

質問4:企業の大きなカンファレンスの開催を総合広告代理店などが支援しています。そういったところも競合になるのかと思いましたがいかがでしょうか。

寺田:そうですね。質問の意図を再度理解するに、そういう企業は競合ではなくて協業する企業かなと思っています。例えば出資先であるEventHubは、大規模なカンファレンスでもかなり使われるようになっています。まさに、そういう代理店さんと協業しながら、1つのイベントを作り上げていく形が多くなっています。今挙げられたようなところは、まさにこれからサービスを広げていくためのパートナーという捉え方をしています。

質問5:日本でイベントテック市場がこれまで拡大しなかった要因は、対面のイベントを好む日本文化もあるという話があったと思います。企業の決裁権限を持っている経営層は対面での折衝などを好むことが多いと思いますが、そういった日本の対面文化は御社のイベントテック事業を拡大していくにあたって、障壁にならないとお考えでしょうか。

寺田:まず、イベント自体が一気にオンライン化に進んでいますが、徐々にオフラインのイベントに戻ってきていると思います。仮にアフターコロナの世界を論じると、イベント自体は引き続きオフラインでも力強く行われていくと思っています。他方で、以前と同じようにすべてがオフラインを前提とするかというと、ハイブリッドだったり、オンラインで済むものもあったり。オンラインも力強いイベントの形として根付いていくだろうと思っています。

我々自身はオフラインでもオンラインでも、イベントを支えるテクノロジーの提供会社としてやっていきたいという想いです。先ほど説明させていただいた通り、コロナ前からこの分野には投資をして向き合ってきました。コロナが始まり、そこに合わせてソリューションを進化させたり新しいものを作ったりという中で、まさにオフライン・オンライン問わずにやっていくのが、僕ら自身の今のスタンスになります。

Sansan、Eightに並ぶ第3の柱へ

質問6:イベントテックの収益貢献について、現時点のイメージがあれば教えていただきたいです。個別のサービスで提供されていると思いますが、現段階でどれが一番収益に貢献すると見られているのか。また、引き合いの状況も併せて教えてください。

橋本宗之氏:まだまだ立ち上げたばかりですので、例えば今季の業績に大きなインパクトがあるかというとそうではありません。イベントテックとして整理するサービス(ポートフォリオ)全体で、3年から5年くらいの中長期の間に、3,000社程度の利用企業を獲得したい。それが実現できた場合には、Sansan、Eightに並ぶ第3の柱として、会社にとって大きな価値のあるセグメント・領域になると思っております。

:Sansan Seminar Managerの現状についてですが、クラウド名刺管理サービスのSansanをご利用いただいている企業様向けに、順次ご案内させていただいている最中です。サービス自体が何かをリプレイさせていただくものではなく、今まさにやっているウェビナーやイベントといった、足下の困りごとを解決するサービスとして、非常に多くの好感をいただいております。数字に関しては非公開とさせていただければと思います。

企業規模に応じたサブスクリプションモデルを展開

質問7:内容的にEightがコアになっていきそうな感触を持っていまして。Eightの事業も併せて、シナジー効果で成長を加速させるような内容が多く、非常に心強いです。他方で、Smart EntryなどEightユーザーにならないと使えないというご説明だった思います。弊社のような古い会社などでは、Eightを含めてSNSへのアクセスを禁止しているケースもあります。このあたりの対策をどう考えていらっしゃるか、教えていただけますでしょうか。

寺田:オンライン名刺自体はEgihtユーザーだけではなく、Sansanユーザーも使える仕組みになっています。今、Smart Entry自体はEightのオンライン名刺を前提としたものですけれども、順次Sansan側での対応も進めていこうと思っていますので、個人としてのオンライン名刺ユーザー、それから組織の一員としてのオンライン名刺ユーザーの両面で対応いただける形を考えております。

それから「イベントテックの中においてEightが中核になる」というコメントですけれども、Eightも非常に重要なビジネス基盤として伸ばしていきたいと思います。今日こうやって記者さんや投資家さんのみなさまにお集まりいただいていますけれども、基本的には個別にお声がけをしています。例えばEight ONAIRで、Eightユーザーの記者さんや投資家の方々がこれを事前に知っていたら、のぞいてみたかったということは十分にあり得ます。

Eight ONAIRの世界観は、そういう方々のEight ONAIRのパブに通知が来て、今からもしくは今、Sansanがイベントテックの説明会をしていますという案内がパッと見えて、自分のオンライン名刺がロードされて、その場でイベントが見られる。

我々からすると、誰に見ていただいたのかがわかりますし、より多くの方に知っていただけます。参加者側からすると、本来であれば見逃したかもしれないイベントに参加できる。そういう世界を描くうえではEightはすごく重要ですし、Eight ONAIRなどは起爆剤になっていくという期待をしています。

質問8:先ほど3,000社ほどを3~5年かけて目指すということでしたが、今回はイベントごとというよりは月単位でお金を払っていく仕組みだと思いますが、どういった規模の企業だったり、どれくらいのペースでイベントをやる企業を想定されているのか教えていただけるとうれしいです。

寺田:Sansan Seminar Managerは段階的なプライシングになっておりまして、イベントの想定される開催回数や規模に応じてライセンスが変わります。1年に1回しかウェビナーやセミナー、イベントをやらない方はターゲットにならないかもしれませんが、そういったセミナーの類は、企業のある種マーケティング活動だったり、ブランディング活動の一環としてある程度定期的に行われることだと思いますので、それを年間を通じてサポートしていく。規模に応じた課金をさせていただくモデルになっております。

Sansanならではのユニークなサービスを創り出していく

司会者:大変申し訳ございませんが、お時間が残りわずかとなりましたため、次の方で最後とさせていただきます。

質問9:今日セミナー開催に関するポートフォリオを1年かけて構築してきたという話を伺いましたが、現時点でポートフォリオとして足りないもの、欠けているもの、今後強化していきたいところをお聞きしたいと思います。

今日の説明で明らかなのはおそらく、YouTubeやZoomといったストリーミング配信に関しては、Sansanとしてはタッチしないと、既存のものを使ってもらうということだと思ったんですが、それ以外でここに関しては自分でやらないとか、あるいは今後強化していく必要があるというところについて教えてください。

寺田:そうですね。まず、これで完成したとは思っていません。この1年の間でも、まさにコロナも起きて、ポートフォリオの描き方を少し修正したりもしましたので、今後世の中の変化やテクノロジーの変化をとらえて修正をかけていく、追加していくものだととらえています。

ただ間違いなく言えるのは、例えばYouTubeやZoomといったすでに優れた技術があるところを、われわれがわざわざ再発明するようなことは考えていません。

Sansan自体のDNAとしてあるのは、ユニークである、我々がやらなければほかにやる人がいないんじゃないか。程度の違いはあれど、そういうものに向き合ってきたつもりですので、今後もそういう観点で必要だと思うものがあればどんどんやっていきたいととらえています。なので、ご質問に対してお答えするとすれば、まだ発展途上ということになると思います。

司会者:本日はお忙しい中、Sansanイベントテック戦略説明会にご参加いただき、誠にありがとうございました。これ以降、ご質問やご不明点がある場合は、PRまたはIR担当者までご連絡ください。本日はありがとうございました。

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