2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
提供:株式会社FAプロダクツ
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貴田義和氏(以下、貴田):みなさんこんにちは。私からはこのスマラボ東京の具体的なデモ機をご案内させていただくのですけれども、コンセプトであったり、中身をご紹介させていただくのと、運営母体のTeam Cross FAについても説明させていただきたいと思います。
2018年にスマラボ小山を開設してから、約2年間の間に進化した内容を、改めて日本の中心地である東京に作りましょうということで開設しました。たしか去年の年末に企画をして、コロナ禍の状況もありながらも、各公式パートナー、各メーカー、省庁の方々、Team Cross FAみんなの力を集結することによって、かなりの短期間でここまで漕ぎ付けました。本当に感謝とメンバーたちに誇らしさを感じております。
スマラボ東京の特徴としましては、まず挙げられるのが、リアルとバーチャルが融合した本質的なDXソリューションを唯一体験できる場ということです。DXと一口で言いましても、有効なデジタルデータをどう利活用していくのかというデジタル分野が注目されがちですが、さらに環境の変化に柔軟に対応ができるようなデジタルの最適化が図られても、それを実際に製造工場で活かすリアル。製造ラインがそれに追従できるラインでなかったら、どうにもこうにも実現できない。
ここはこのデジタル、DXのプロたち、それから生産ライン、ロボット生産ラインのプロたちが融合することによって、唯一、目の前で体験ができる場というのが一番のポイントになっています。
2つ目として、自社の本質的な課題を発見し、DX実現のステップを明確化させる気づきの場ということです。とは言っても、DX、それからDXに追従するリアルの生産ライン。こういったものをどういうコンセプトで、どういうゴール設定を持って、なにをどのレベルまで、一体いくらかけてどのぐらいの利益を出すべきかと。
こういった全体のグランドデザインから、それに応じた構想設計、そこからさらに具体的な設計、開発、実装と流れていく、DX実現のステップというものをこの展示場の中で理解していただく場でもあります。展示の見学以外にも、ミニセミナーみたいなものを準備させていただいております。
ポイントの3つ目は、システムインテグレーターを主体とするTeam Cross FAの運営ならではのマルチメーカー&最適化ソリューション展示の場であることです。我々は、ロボットメーカーでも、ソフトウェアベンダーでも当然ありません。
世界中の優れた技術をアンテナ高くこちらに持ってきて、それぞれを新しく結合させていって、1つの新しい価値を生み出していくというシステムインテグレーターでございます。こういう立場だからこそ、成せる実現の場というところがポイントになります。
貴田:このスマラボ東京は、もともと持っているスマラボ小山とはちょっとコンセプトを変えまして、「みなさん寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」というわけではなくて、「本質的に日本を変えよう。自社を変えよう。業界を変えよう。ものづくりを変えよう」といったことを本気で思っている、変化を恐れずに、新しい一歩を踏み出すイノベーターだけがここに集まれると。こういうショールームにしていきたいと思っています。
自社のDXを加速させるための新しい技術・アイデアに出会えるプラットフォームでありたい。もちろん、目の前で体感や体験をしていただきます。セミナーみたいなもので中身もステップも認識していただけます。
プラスアルファで、そのイノベーター同士が、さらにコミュニケーションを持つことによって、また新しい技術のアイデアであったり、未来の日本のものづくりの姿であったり。こういったものが語り合える場になりたいということで、これからたくさんのいろんな仕掛け、プロモーション、イベントを行っていく予定でございます。
展示のご紹介もさせていただきます。展示物の一番のメインは、次世代DXライン、DX型ロボットジョブショップ。このメインの次世代DX生産ラインが、このスマラボ東京の一番の目玉になります。
市場に合わせたアジリティの高い生産ライン。マスカスタマイズの実現、量産とカスタマイズができる統合ライン。国内・海外工場のリソース最適化。エネルギー・スペース・人員コストの自動最適化。変化に対応できるフレキシブルな生産ライン。
また、さまざまなものがコネクトされたエコシステムが構築可能です。Physical・DigitalをTeam Cross FAが有効的に融合させることによって、実現したのがこの「DX型ロボットジョブショップ」でございます。
どうやってそのようなあらゆる課題を解決するのかというと、まず重要なのが、先ほどお話をさせていただいた製造業のDX実現のステップです。「最初に何からやらなければいけないのか」という相談をよく我々にもいただきます。「何から手をつけたらいいかがわからない。だから、目の前で一旦できることからスタートをしている」というお客さまはよくいらっしゃいます。
それもいいと思うんですけれども、やはり部分部分で今できることからスタートしてしまうと、目の前で現れてくる効果がやはり小さくなってしまいます。いくら投資したらいいのかがわからない、どんな効果があるのかわからない。こういったところから、プロジェクトが頓挫してしまって話が前に進まないと。こういったことが往々にしてございます。
ここでは展示+セミナーということで、まずはこのDXが実現された工場を具現化させるために、そのDXのストーリーをどう描いていったらいいのか。どんな目標を作っていったらいいんだろうか。その目標に対してどういうロードマップを描いていったらいいのか。この目標さえ決まれば、一体いくらかけて、なんの効果を、どのレベルまでのシステムを入れれば効果が出るんだろうと。こういったことが見えてくるようになるわけです。このステップをこのスマラボ東京ではみなさまにお話をさせていただきます。
それ以外に、各種最新技術のソリューションといたしまして、3Dピッキング&治具レス組立システム、ロボットシステムのモジュール化、パッケージ化。さらにはロボットシステムには必ず制御盤が付きますけども、その制御盤もこのTeam Cross FAの考える理想のかたちとして、標準化された姿もお話しさせていただきます。
または、最近、非常に多い食品業界向けにお弁当の盛り付けのロボットシステム、AIの中食の食品ピッキングシステム。こういったものなどを展示させていただいております。
貴田:最後に、スマラボ東京の運営母体であるTeam Cross FAのご紹介をさせていただきます。次世代デジタルファクトリー構築を中心に、製造業のDX化を一貫支援できるコンソーシアムということで、1年前の8月27日に誕生いたしました。今日と同じように、たくさんのメディアの方であったり、関係各所のパートナーの方々にお集まりいただきまして、記者会見を開きまして、プレス発表などもさせていただきました。
Team Cross FAの全体像は、真ん中に幹事企業といたしまして、7社ございます。
この幹事企業を中心として運営をさせていただきながら、この幹事企業では賄い切れない部分を公式パートナーの企業さまに補完していただいていると。
さらに経済産業省さまはじめ、ロボット工業会さま、それからFA・ロボットシステムインテグレーター協会のみなさまのお力添えをいただきながら、日本のスマート工場設立、または既存の工場のDX化を一貫でサポートできる体制を作るというのがコンセプトでございます。
幹事企業だけざっとご紹介します。全体の企画プロデュース、およびバーチャルのシミュレーション技術を得意とするFAプロダクツ。ロボットシステムの構造設計をする、建物で言えば1級建築士の役割を専門でする構想設計のロボコム。機械・制御・ソフト・IT、さまざまな領域の屈指のエンジニアを多数抱えるオフィス エフエイ・コムグループ。
それから茨城県にある日本サポートシステム。こちらはロボットシステムインテグレーターでありながら、その中で使われる金属加工、部分加工の工場なんかも持ち合わせている会社でございます。我々のロボットシステムの量産、または金属加工の量産工場を運営していくロボコム・アンド・エフエイコム。
ネットワークやセキュリティーを中心に担当するINDUSTRIAL-X SECURITY。SaaS同士のAPI連携で、特に業務のデジタル化につながるSaaSのプラットフォーム上のさまざまな世界中にあるアプリケーションの連携により最適な業務デジタル化を図り、ものづくり・生産側とのドッキングを推進するSaaSis。
こういった7社がこのTeam Cross FAの幹事企業になっております。人数でいきますと、今800人を超えまして、売上も100億円を超えているということで、コツコツと成長させていただいております。
続いて、公式パートナーの企業さまのご紹介です。設計・生産連携のデジタルエンジニアリングのISID(電通国際情報サービス)さん。ITシステム・コンサルティングのミツイワさん。建築・エンジニアリングの鹿島さん。ITシステム・運用保守の日立システムズさん。技術者派遣・育成・保守などを担っていただく日研トータルソーシングさん。こういった5社のみなさまは創立当初から変わっておりません。
製造業と一括りに考えて、この製造業がどうDX化に向けて取り組んでいって、リアルと結合していくんだということを考えますと、(スライド指して)このように領域は多数に渡ります。
材料や部品が入荷され構内物流から始まり、製造のリアルの設備・自動化というところから、さらにその各種装置、人、エネルギー、製品のデータが、統合のMESを中心としたデジタルプラットフォームでさまざまな分析がなされ、最適化がされていくと。
さらにそのデジタルデータが設計開発と連携されたり、営業マーケティングと連携されたり、各種企業業務と連携されたり、人の評価とヒューマンリソースと連携されたり。さまざまな領域でのシステムアップを図っていこうとしますと、このようにコンサルティングの領域からデジタルとリアル。実際にこれらを実現させるための建築・エンジニアリングまで含めて、さまざまな領域の役割を、さまざまな企業さまで担っていただいて、一貫で支援することを一番のポイントとしております。
拙い説明ではございましたが、スマラボ東京の中身、それから運営母体のTeam Cross FAの紹介をさせていただきました。本日はお忙しい中、お集まりいただきまして本当にありがとうございました。
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