2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
提供:マイナビ転職
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櫻木瑶子氏(以下、櫻木):みなさん、こんにちは。文部科学大臣報道官の櫻木瑶子です。本日は、「学び直しで見つける、あなたらしいキャリア」と題して、視聴者のみなさまに自分らしいキャリアを見つけるための学び直しをご提案させていただきます。
本日のテーマはこちらです。どうぞ、みなさま、よろしくお願いいたします。はじめに、文部科学大臣にお話をうかがいます。柴山大臣、よろしくお願いいたします。
柴山昌彦氏(以下、柴山):よろしくお願いいたします。
櫻木:さっそくですが、柴山大臣ご自身は学び直しをされたことはございますでしょうか?
柴山:はい。昔、会社員を経験していたんですけれども、司法試験を目指して退職したあと、当時は法科大学院がまだありませんでしたので司法試験の予備校に通って、7年かかりましたけれども、司法試験に無事合格することができました。
櫻木:なるほど。昨年度の世論調査によりますと、学び直しを実施したことがあったり、学び直しに興味を持っている社会人は全体のうちおよそ36パーセントというデータがございます。
また、日本では、大学などの高等教育機関で学ぶ社会人受講者数が、2016年はおよそ50万人となっておりまして、その数は低調なんですね。かなり少ない数字だと思うのですが、なぜ今学び直しが必要なのでしょうか?
柴山:背景の1つは人生100年時代の到来です。この人生100年時代においては、従来の教育・仕事・退職という伝統的な人生設計モデルは通用しなくなり、人生のさまざまなタイミングで学び直しや転職、育児などを行う、マルチステージの人生モデルが必要になるといわれております。
櫻木:一人ひとりがマルチステージの人生設計を考えていかなければならないということなんですね。
柴山:はい。
櫻木:ほかにも社会の大きな変化はありますでしょうか?
柴山:そうですね。2030年頃に到来するといわれているのがSociety 5.0なんですね。10年後、あるいはもっと早くなるかもしれませんけれども、第4次産業革命といわれる人工知能やビッグデータなどをはじめとする技術革新が、一層進展すると言われております。そして、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く、人類史上5番目の新しい社会である、このSociety 5.0の到来が予想されています。
櫻木:このSociety 5.0の到来と学び直しはどうつながってくるのでしょうか?
柴山:人工知能やロボットなどが台頭することによって、日本の労働人口の約49パーセントが将来は代替されるようになってくる可能性が高いという推計結果が出ているんですね。また、最新技術の登場によって個人の仕事に求められる能力やスキルも大きく変化することが指摘されています。
櫻木:なるほど。ここまでお聞きしてきまして、学び直しが必要とされる背景には、今後の社会の大きな転換があることがわかりました。この学び直しによって、スキルや知識を身につけることがこれからの社会においては不可欠ということなんですね。
柴山:そうですね。はい。
櫻木:近年は、人材の受け皿となる企業側からもこの学び直しの重要性が指摘されているということで、学び直しへの期待は年々高まってきてると言えそうですよね。
柴山:はい。このような環境では、社会人が学び直しを行って、新たに必要とされる知識やスキルを身につけ、常に能力を向上させることによって、誰もがいくつになってもキャリアアップやキャリアチェンジなどが可能となって、社会で活躍できると考えています。
櫻木:ここまでお話を聞いていますと、先ほど36パーセントの社会人しか学び直しを実施していない、または興味がないというのは、やはり少ないのかなと感じてしまいますが。
柴山:そうですね。はい。
櫻木:社会人が大学などで学習をする際に抱えている課題としましては、「時間がない」「費用がかかる」ということのほかに、キャリアアップやキャリアチェンジに役立つような実践的なプログラムの不足が課題として上位にきていることが判明していますが、文部科学省としてはどのような施策を行っているのでしょうか?
柴山:文部科学省では、社会人の抱えるそういった課題を解消して、リカレント教育を抜本的に拡充するためのさまざまな取り組みを進めています。まず実践的なプログラムの不足という課題につきましては、大学や専修学校において社会人向けの実践的なプログラムの充実を目指しています。
櫻木:なるほど。具体的にはどのようなことを行っているのでしょうか?
柴山:大学などにおいて、企業などと連携して実践的なプログラムの開発を行ったり、現場経験のある実務家教員を養成して活用していこうとしています。また、放送大学では今年度から、AIやデータサイエンスなど、社会で求められている分野を中心に実践的なオンライン講座の開発を実施しています。
櫻木:この実践的なプログラム開発に関して、とくに文部科学省として力を入れている施策はありますでしょうか?
柴山:大学における魅力的な社会人向けプログラムにつきましては、委員による審査を合格したもののみについて、「職業実践力育成プログラム(BP)」として、文部科学省の認定を認めているところなんですね。
現在、約260課程のプログラムを認定しているところですけれども、今年度からは、より短時間のプログラムも認定対象とする制度改正を行って、認定プログラムをさらに充実させていきたいと考えています。
櫻木:この大臣認定プログラムにはどのようなものがあるのでしょうか?
柴山:例えば、復職や再就職などを目指す女性を対象として、実践的なスキルを身につける講座の提供とキャリア相談や就職説明会などの就職支援をセットにして、高い就職率を実現しているプログラムなども実施されています。
櫻木:社会人の抱える課題としまして、先ほども申し上げましたように費用がかかるということもありましたが、このリカレント講座を受講する際、費用の支援もあるのでしょうか?
柴山:はい。今お話しした大学などにおける大臣認定講座の一部については、厚生労働省の教育訓練給付の対象となっておりまして、受講費用の最大7割を上限に、受講生への費用支援が行われています。また、貸与型の奨学金もあります。
櫻木:実践的なプログラムやオンライン講座など、さまざまな講座を開発しているということですが、そのような講座を含めて、どのように自分に合った講座を探せばよいか迷われている方も少なくないと思うのですが、いかがでしょう?
柴山:そうですね。これらの学び直しのプログラムはさまざまな教育機関で実施されていることから、学び直しに関心があるみなさまには、そういったことをきちんと広く知っていただくことがなにより重要だと思います。文部科学省では、学び直しの講座情報や費用支援の情報などを、一元的に提供するための総合的なポータルサイトの構築に取り組んでおりまして、先日「マナパス」が誕生しました。
櫻木:こちらのサイトについては、私から後ほど改めてご説明させていただきます。
さて、ここまで柴山大臣にいろいろお話をうかがってまいりましたが、最後に大臣から視聴者のみなさまへメッセージをいただいてもよろしいでしょうか?
柴山:わかりました。
ここまでお伝えしてきたとおり、学び直しは今後の人生100年時代を生き抜くためにますます欠かせない手段となってくるでしょう。また、学び直しによって培われたスキルや能力は、生涯にわたるキャリアを考える上でみなさまの基盤となると思います。みなさまには選択肢の1つとして学び直しを実施していただいて、その成果を活かして何度でもキャリアアップ・キャリアチェンジを行ってほしいと考えています。
文部科学省としても、これからも関係省庁や産業界と連携し、学び直しの推進に取り組んでまいります。なかでも、まずは総合検索サイトの「マナパス」を使って、どんな学び直し講座があるのかを調べてみると、みなさまに新たな発見があるかもしれません。この動画が、少しでもみなさまのより良いキャリア選択のお役に立つものとなることを願っています。
櫻木:柴山大臣、ありがとうございました。
柴山:ありがとうございました。
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