2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Exit Pitch(全1記事)
提供:パーソルキャリア株式会社
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田原彩香氏(以下、田原):パーソルキャリア株式会社の岩田様に続いて、株式会社ライボの代表取締役 小谷様より自己紹介をお願いできればと思います。では小谷さん、よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
小谷匠氏(以下、小谷):みなさん、こんにちは。ライボの小谷と申します。よろしくお願いいたします。すごく恥ずかしいんですけれども、簡単に僕の自己紹介をしたいなと思っています。
1990年生まれで、今28歳です。関西で生まれ育ちました。4年前の2015年、24歳のときにライボという会社を作りました。今年(2019年)の3月に、今日一緒に登壇している岩田さんのパーソルというグループにジョインしました。
もともと僕はエンジニア出身でして、会社としてもエンジニア色の強い会社になっています。スライドには「筋トレが心の支え」って書いてるんですけど(笑)。去年の10月にプレスを打っていて、「筋肉は裏切らない」という制度を作っていたりします。
田原:どっかで聞いたことあるような(笑)。
小谷:筋トレとかフィットネスとかにすごく力を入れている健康経営をやっていると。僕はエンジニア出身ということもあって、腰痛もあって。エンジニアというのは、心と体にあまりよくないことが起きやすい。なので筋トレをしたりフィットネスをしたりして、健康に生きていくということをやっています。
最近オフィスを移転しまして、明日ちょうど移転パーティーがあるので、もしお時間のある方がいたらいらしていただきたいんですけれども。レストスペースを作ったり。
田原:すごいですね。本格的ですね。
小谷:人がダメになるソファというやつですね。そこダラダラしながらコード書いてるようなエンジニアのメンバーとかもいます。あとオフィス内に筋トレのスペースを作ったんですね。執務スペースだけでなく、エンジニアが働きやすい環境というのをどんどん作っている会社です。
一応、事業の説明もちょっとさせていただければと思っておりまして。僕たちは「JobQ」という、ユーザー間でキャリアの相談ができるサービスをやっています。転職とか就職とかって、みなさん少なくとも1回は就職されていると思うので、なにかしらの体験があるとは思うんですけれども。やっぱりリアルな情報を得るのは難しいなと思います。
だいたい転職活動するときって、転職エージェントさんを使ったり、あとは求人サイトですね。パーソルグループにもdodaという求人サイトがありますし、dodaもエージェントの機能を持っていたりするので、そこで転職のサポートをゴリゴリやってるんですけども。
とはいえ、現場の声はなかなかわからなかったりします。例えば内定をもらったあとに本当にその会社に入るかどうか、2個以上の内定をもらったときにどっちを選べばいいかなど、けっこう悩むことが多いのかなと思っています。
そこで、「JobQ」というユーザー間で情報交換ができるプラットフォームをやっています。スライドの下にAirbnb、Uberと書いてるんですけれども、キャリアの領域のCtoCのサービスを作ろうと思っています。キャリア領域のメルカリになろうというところで、情報共有のプラットフォームからスタートしました。
どんな質問がくるのかというところなんですけれども、例えばサイバーエージェントという会社は、すごく社内恋愛が活発だとか、かわいい女の子が多いイメージがあるけど、子会社はどうなのか。そういったことは、なかなか現場にいないとわからない。そんなことを、中で働いている方に回答していただいたりするようなサービスになっています。
今累計で1万5,000件以上のご相談が届いておりまして、月間で100万人くらいの方にご利用いただいているサービスです。
ユーザーの推移でいくとこんな感じで、右肩上がりで伸びてきております。リリース直後は1年くらい本当にユーザーがいなかったんですけど、これはCGMの特徴というところもあって、グロースに勢いがついてくることで、どんどんすごいカーブで成長できてきているかなというところです。
より成長を加速させるために次の一手をどうしようかなと考えていたところで、パーソルさんといろいろ相談させていただき、「これから一緒にやっていきましょう」というお話で今年3月に着地しました。
田原:着地した情報の詳細は、のちほどパネルディスカッションで存分に聞かせていただければと思います。
小谷:はい。では本日はよろしくお願いいたします。
(会場拍手)
田原:それでは小谷さん、引き続きExit Pitchということで、イグジットできるサービスとはどんなものなのかについて、ここでみなさまに披露していただきたいと思います。これから一緒に話しながら進めていければなと思うんですが。
小谷:日付とか生々しいですよね(笑)。これ、実は昨年の12月にお話しした際の実際の資料でして。大変恐縮なんですけれども、そしてすごく恥ずかしいんですけれども(笑)。1個ずつスライドを説明していければなと思っております。
田原:では12月に出したものということで。ちょっと見ていきましょうか。
小谷:ほかにもいろんな資料を使ったんですけど、一応、事業説明資料という名前ですね。
姥貝賢次氏(以下、姥貝):ここからは僕も参加させていただきます。今回のイベントを企画した姥貝と申します。もともと監査とかをやってたんですけども、そのあと自分自身も起業して、財務分野でいろいろとご支援する仕事をしている中で小谷さんと知り合いました。
小谷さんが成功されて、次のステップに進むということで、僕自身もいろいろと興味が湧いて、今日はお話を聞きたく、このイベントを企画しました。
イグジットしたときのピッチって、なかなか聞くことがないんですよね。当事者しか知ることがないベールに包まれたものが、今回初めて外に出るということです。すごく楽しみにしていて、小谷さんにお願いしたところ、ご快諾いただいて今日に至ったということなので。これはすごく貴重な資料なので、みなさんもどんどん聞いてみてください。
小谷:はい、でもSNSだけはNGで……。
田原:撮影はNGでお願いいたします。
姥貝:スライドの一番右下に書いてある「mentimeter」という質問ツールがあるんですけれども、こちらに質問を投稿できるので、携帯とかパソコンとか持ってる方は、聞きながら疑問に思ったことをどんどん投稿してください。
姥貝:では始めましょう。小谷さん。
小谷:はい。じゃあお願いいたします。
姥貝:お願いします。まずは目次ですね。
小谷:これはだいたいの資料に入ってると思うんですけど、一応入れようかなと思いまして(笑)。
田原:わかりやすくするために?
小谷:そうですね。これはスタートアップのピッチあるあるなのかもしれないですけど、流れとして市場の話から入ることが多いのかなと思います。そのあとに既存の株主の話とかチームの紹介に入ることが多いんですけど、うちの場合はけっこう後ろのほうに置いています。チームの紹介は最後のほうですね。
田原:確かに。
小谷:その理由もあとでお話しします。
姥貝:流れを見ておきますというところで。次、会社概要ですね。
小谷:ちょっと株主を隠したんですけど(笑)。既存の株主も何社かいまして、例えばサイバーエージェントさんとか、あと個人のエンジェルの投資家の方でけっこう多くの方々がいらっしゃったんですけど。そんな方々が株主でした。
簡単に会社概要について書いております。ちなみに一番上にパーソルキャリアを持ってきたっていうのは、ちょっとあれですけど(笑)。
田原:あ~、なるほど!
小谷:一応ね(笑)。一応やりましたってことですけど。
姥貝:この時点で、パーソルグループは株主のところにいたんですか?
小谷:いらっしゃらなかったです。もともと2016年あたりからお付き合いがありまして、弊社のサービスのユーザーの方をdodaに送客したりという取り組みをしていました。もともと事業上のつながりがあったというかたちですね。
姥貝:取引先だったということですね。では次にいきましょう。
小谷:市場の話ですね。ここは僕がシンプルに思っている市場の問題というか、これからこういうことが起こっていくよという説明ですね。
当時……まあ今もそうなんですけど、取り組んでいるプロダクトとどうつながってくるかの前段階の説明という感じですね。
姥貝:小谷さんはどんなふうに市場を見ているんですか?
小谷:そうですね、とにかく労働人口が少なくなってくるというのがHR業界で一番大きい問題だと思っているので、まずその説明をしました。
とはいえ、労働人口ってこんなに少なくなるのに、GDPも合わせて少なくなるとか、あんまり考えづらいのかなと思っています。ということは、HRで働く人たちの中で、なにかしらのイノベーションが起きるんじゃないかと思っているという話ですね。
採用の領域って、今でもエージェントさんから大量にスカウトメールが送られてきて……某人材エージェントさんに登録すると、翌日にはメールが20通くらい届いていたりします。プラチナスカウトとか、なんとかスカウトみたいな。どういう定義かよくわからないスカウトがたくさん届いたりとか。
実際これって返信する割合って、だいたい1パーセントを切ってるんですよね。下手すると0.5パーセントとか、悪いところだと0.2、0.3パーセントとか。200通とか送ってやっと1通返ってくるような感じなので、候補者獲得のアプローチを変える必要があるよね、という話をしていますね。
姥貝:そこから課題を見つけていったということですね。
小谷:そうですね。
小谷:あとは事業のライフライクルみたいな話をしています。とくにこれはITの文脈だと思うんですけど、昔だとやっぱり人生で1、2回転職したらいいよねというところがあったと思うんですね。そんな10年に1回転職する、20年に1回転職するような時代から、今って本当にスタートアップとかITの領域だと1、2年で転職するのが普通になってきていると。
ということは、転職した直後って基本的には入った会社のことしか考えてないんですけど、1、2年くらいで転職する場合って、常に潜在的に転職活動をしているというか。いい話があったら転職しようかなと思っている方々がほとんどです。
とくにうちとかだと、エンジニアが活躍する場所を作ろうとしているので、エンジニアの話になってくると常に探しているような状況が続いています。これは実際に2014年時点でLinkedinさんが調べて出しているんですけど、(転職)潜在層の方が74パーセントを占めているということになります。
なので、こうしたアプローチのやり方で転職エージェントさんに登録された方を掴もうとするのは、けっこう甘いなと思っていて。潜在的にずっと転職活動をしている方々に向けてどうやってやっていくか、というところに取り組む必要があるんじゃないかなと考えています。
このように人材の市場を見ている中で、プロダクトの次は……あ、ビジョンがありますね。
田原:はい。出てきましたね。
小谷:こういったマーケットの変わり目に対して、テクノロジーでどうやって採用のあり方を変えていくかという説明をしていますね。
姥貝:ビジョンっていつくらいに作ったんですか?
小谷:えっと、難しいですね。1年前くらいですかね(笑)。
田原:わりと最近なんですね。
小谷:僕としては、あんまりビジョンはいらない派で。ビジョンがあっても、プロダクトが伸びないとなかなか難しかったりするので。しっかりプロダクトを伸ばしてから言語化をするという考え方ですね。
田原:今日は多くのスタートアップ企業の代表の方が参加されているので。
小谷:恐縮でございます。これは僕の考え方ということで。
田原:いろんな考え方があるとは思いますが。
姥貝:そうですね。ここからはプロダクトですね。
小谷:一部マスクがかかったりしてるんですけど(笑)。さっき説明した「JobQ」についてですね。ユーザー間で転職の相談ができたりとか、企業のレビューが投稿できたりとか。キャリアの意思決定をするときにそれを支えるサービスです、というところです。
この資料を作ったときのレビュー累計は1.3万件くらいで、今は累計1.5万件を超えてきています。それくらいの相談が投稿されていたようなかたちでした。年間の求職者ベースで見積もると、20パーセントくらいの方がうちのサービスを使っていただいているような。けっこうマス向けにも展開できているようなサービスという。まあ簡単な概要ですね。
姥貝:けっこう使ってるんですね。20パーセントも。
小谷:そうですね。
姥貝:そしてこれが?
小谷:マップですね。これ恥ずかしいなぁ(笑)。
一応ここも左上にdoda持ってきたんですけど。やっぱりちゃんとdodaさんを推そうと思って。
姥貝:じゃあこの資料は……
小谷:dodaさん向けにちゃんとアジャストして作ってますね。
姥貝:つまり、資料は届ける先に向けて都度都度チューニングを必ずかけていると。
小谷:そうですね。もちろんそれはやってますね。
姥貝:なるほど。さすがです。
小谷:さっきの市場の話にもつながるんですけど、潜在層の方がたくさんうちのサービスを使ってますよ、ということを書いたマップですね。キャリアの相談サービスなので、実際に求人を探したりとか、あとは転職エージェントさんに転職の相談をする前のタイミングで情報収集をされている方々にたくさんご利用いただいている、というマップですね。
よく比較される口コミサイトは一応載せました、という感じです。
姥貝:比較される競合って、どういうふうに分析しているかみたいなことですか?
小谷:はい、見られることが多いですね。我々の場合は企業の口コミだけじゃなくて、キャリア全般の相談が届くので。例えば「離職票って本当に出さなきゃいけないのか」とか、「営業でキャリアを積んできたけど、ここからコンサルとかできるのか」とか。
あと「エンジニア未経験だけどどうやってなるのか」とか。職種にまつわることや労務に関することも相談が届くので、実際に他の口コミサイトとバチバチやり合っているわけではないんですけど。企業口コミのところだけでいくと、まあ一部はかぶってるのかなと。
姥貝:左のほうにTwitterとかFacebookなどがありますね。ここも市場の一部として見ているわけですか?
小谷:そうですね。キャリアって毎日仕事をして積んでいっているものなので、日常の領域から入るべきかなと思ってて。なので、TwitterとかFacebookとか、あとGoogle検索もそうだと思うんですけど。そこも一部うちが取り得る範囲なのかなと思ってます。
姥貝:次は事例ですね。
小谷:ここで「他の口コミサイトとは違うよ」というアピールをしてるんですけど(笑)。
姥貝:これは実際の投稿画面ですか?
小谷:実際の投稿です。暗に差別化をアピールしているスライドなんですけど。
姥貝:差別化のポイントってどこになるんですか?
小谷:例えば、とある口コミサイトさんは企業に関する話題しかないのですが、我々だと「生命保険の営業からアクチュアリー(保険数理士)の転職って難しいですか?」という相談に対して、アクチュアリーの資格を持っている方がアドバイスしていたりするので。かなりユニークなところなのかなと。
あと、その口コミサイトさんには口コミの情報しかないので、インタラクティブに相談事をして、それに対してコメントがあって、さらにコメントできるような双方向のQ&Aの機能がないので。そこの部分で差別化できていますよ、というところですね。
姥貝:なるほど。差別化をしっかり出していくということですね。
小谷:次、めっちゃ隠してますけど(笑)。
田原:隠し始めましたねぇ。
田原:具体的な数字ですかね?
小谷:そうですね。これは10月くらいまでの数字の推移で、就活のシーズンでかなり学生が増えてくるので、波を打ちながら成長はできていますよ、というような説明ですね。
直近だと就活のシーズンって7月くらいにはもう終わっちゃうんですけど、去年は7月を過ぎてもそれを上回るスピードで成長ができていてですね。そこもアピールしたくて、こちらも就活シーズンなどと書いているんですけど(笑)。
田原:なるほど。やっぱりアピールしたいところはちゃんと目立たせる、というのは大切なんですね。
小谷:一応出すようにはしてました。
姥貝:左上の黒マスクが一番目立ってるんですけど、これは一番目立たせたかったんですかね(笑)。
小谷:いや、これは(笑)。本当に出している数字は、資料ではちゃんと見えているので。
姥貝:そうですよね。ユニークユーザーが一番大きいですね。これはKPIですか?
小谷:そうですね。結局……この次のスライド出ますか? ……あ~、隠れちゃってますね。
(一同笑)
田原:NGでした(笑)。
小谷:KPIの話をしているんですけど、今年はユニークユーザーが一番大きいKPIになっていたんですね。そこで一番上に書いているという感じですね。
姥貝:ここはどんなことが書いてあったんですか?
小谷:どうやって勝つかについて書いていたんですけど、ここは一番のキラーコンテンツなので、一応全マスクというかたちで(笑)。
姥貝:勝つための戦略みたいなものが書かれてたんですか?
小谷:一応スタートアップなので、調達したお金をなにかに投じて成長を作っていくんですけど。そこのサイクルが見えたという図ですね。どういうところにお金を突っ込めばどういう……なんて言うんですかね。どのドミノが倒れれば全部倒れていって、結果うまく成長できるのか、というところの図を書いていました。
姥貝:勝ち筋が説明されていると。
小谷:ですね、ですね。
姥貝:そこの説得力がけっこう重要だったということですね?
小谷:そうだと思っています。そして、それが伝わったと思ってますけど(笑)。
姥貝:ここはスタートアップごとに戦略を立てていって、説得力を持たせる図に落とし込むことが大事ということですよね。
小谷:たぶん、どこのスタートアップさんの調達の資料も、どこかにこういう勝ち筋系の資料を入れていると思います。
姥貝:勝ち筋が大事ということですね。
姥貝:続いて、こちらのスライドは?
小谷:当時はぜんぜんビジネスモデルを作ってなくて、マネタイズもやってなかったんです。ちょうど立ち上げをやっているところなので、単純に今こういうことをやってて、今後こういうことをやるよ、という。本当にペラい図ですね(笑)。
うちがそこの潜在層のマーケットをメディアとしてがっつり押さえているので、ユーザー接点が一番先に取れますと。なので人材サービス提供者さんにどんどん送客しようと思えばいくらでもできるし、最悪自分でもそこのプラットフォームを作れますよという図ですね。
姥貝:なるほど。どこでマネタイズをするかを説明しているということですね。
小谷:一応こういうことを考えているという図です。ちょっと露骨なんですけど(笑)。転職の口コミの領域が我々としては一部参入している領域だったので、そこの分析みたいなところですね。ここもまあどこのスタートアップでも競合分析はしていると思います。クラシルさんだったら、絶対クックパッドの話とか出てくるので。
姥貝:ライボさんの「JobQ」がサービスの一番下にあるんですけど。
小谷:これは普通の調達資料にはあんまり出ていなかったやつなんですけど。口コミ系のサービスって、基本的には求人や人材のデータベースのところと組んで、何かをやっていくという動きが今かなり活発に動いている状況です。
例えばVorkersさんだと、リンクアンドモチベーションの「モチベーションクラウド」という社内の改善ツールみたいなところとの掛け合わせですね。
エンジャパンさんだと、自社で口コミのサイトと求人とか持ってたりとか。ちょっと飛ばしてリクルートさんとかだと……これはグローバルメインなんですけど「Glassdoor」というサービスを買収していて。あとは自社でリクナビを持っているのと、Indeedも買収したやつなんですけど、こことの掛け合わせですね。
そして、うちはどっか探してまっせという図ですね。
田原:なるほど。そういうことですね(笑)。
小谷:なので、普通の調達の資料には入れてなかったものです。
姥貝:なるほど。じゃあここでプレゼンというか、想いを届けているんですね。
小谷:彼らの今後の動きみたいなところがけっこう大事で、彼らが狙って走り込むスペースと完全にうちが被ってしまうと「どうやって勝つの?」というところが絶対に論点になるので。そこをしっかり分析したうえで、うちがどこを取りますという説明をこのあとにします。
小谷:たぶんあるはずで……ああ、次は連携モデルでした。これも本当は出していいかわからなかったんですけど(笑)。
姥貝:お、極秘資料。
小谷:ここはあんまり見なかったことにしていただいて(笑)。dodaさんが持っている求人や法人のクライアントのDBなどとうまく連携をしていきながら、会員のDBをどんどん強化していきたいですというご提案の図ですね。
ここもちょっと、今dodaさんとの間でどうやっていくかというのをまだ詰めている段階なので。これを実際にやるかどうかはまた別なんですけど。
姥貝:構想として。
小谷:一旦僕からご提案したものです。こういうことができるんじゃないかという図ですね。
田原:研究を重ねて具体的に提案ということですね。
小谷:そうですね。市場の流れの話をして、競合の話をして、自社の話をするみたいな。3C分析みたいな感じです。
姥貝:けっこう大事なところかなと思いますけど。
小谷:きれいなフレームワークではあるかもです。
姥貝:プレゼンをする相手のリソースと小谷さんが持っている「JobQ」のリソースを掛け合わせると、こんないいことがあるよみたいなことを考え抜いているということですよね。
小谷:連携は、これ営業とかでも同じだと思うんですけど。こういうのを意識してやるかなと思います。
姥貝:なるほど、なるほど。
田原:勉強になりますね。
小谷:恐縮でございます。
姥貝:お、そして。
田原:あとのほうに出てきました。
小谷:最後にチームの紹介というかたちで、主要なメンバーとアドバイザーで入っていただいていた方などのご紹介という感じです。
姥貝:次は中期計画。
小谷:中計書いて、もう終わりのほうじゃないですかね。
姥貝:中計っていうのは?
小谷:これは数字の計画とKPIの計画を書いてましたね。
姥貝:今回パーソルグループにジョインされたということですけど、ジョインする前提で書いてたんですか? それともそういうのが見えていない前提で? どういうイメージで書いてたんですか?
小谷:あ~どうだったかな。基本はご一緒するベースの計画を書いたと思いますね。
姥貝:常に相手のことをイメージしながら書いていたということですね。
小谷:ちょっとこんな話をするのもあれなんですけど。「じゃあうちと連携できなかったらどうするの?」と言われる可能性もあるじゃないですか(笑)。なので、逃げ道はけっこう作ってた記憶がありますね。
姥貝:はいはい、なるほど。これはグラフがあったんですか?
小谷:グラフと諸々の数字が。
姥貝:なるほど。
小谷:これでおしまいですね。詳細はExcelを出したり、Appendixにもいろいろ入ってると思うんですけど。
姥貝:あ、Appendixが付いてますね。商品ライフサイクル。
小谷:これはまあ入れなくてもいいんですけど(笑)。一応市場の流れの話のところの説明をしたくて入れてる、という感じですね。実際にITの領域だとこういうライフサイクルになってるかなと。
あとはこんなのパーソルさんに言うのもちょっと恐縮なんですけど、有効求人倍率がこうなってるとか終身雇用がもうなくなりそうだとか。そういう話ですね。市場の話が多いかもしれないですね。
ここもうちが将来狙えるマーケットってこういうのがあるよというのと、あと「転職会議」がその領域に入ろうとしていたのでぜんぜん可能だよという。競合の説明資料ですね。比較の図です。
姥貝:今後の展開ですね。
小谷:当然「JobQ」の先を見据えているのでそこの説明なんですけど。
田原:何かが起こるんですね。
小谷:今までの話とはまったく違う構想の話ですね。
姥貝:このときは構想の事業というのは少し手がけているんですか?
小谷:もう取り組んでいます。エンジニアはけっこうそっちに力を割いてますね。
姥貝:それが実現するとこうなるよという絵が描いてあるんですね。
小谷:ですね。「JobQ」と掛け合わせてもっとでっかい未来ができますという話ですね。
姥貝:ビジネスモデルですね。
小谷:このへんからたぶん、ほとんどマスクなんですけど。さっきの新しい構築したものを使ってこういうことができるという話です。
田原:全部隠れていますね。
小谷:なにか言っているようでなにも言ってないんですけど(笑)。
姥貝:なるほど。
小谷:直近何するかという感じですね。
姥貝:市場規模。
小谷:新しい領域の話の市場規模を一応。
姥貝:あ~なるほど。これで、以上ですね。
小谷:はい。けっこう思考ロジックは説明していると思います。
田原:けっこうサービスしちゃいましたね。
小谷:ちょっとSNSだけ勘弁してください(笑)。
田原:今後イグジットを考えていらっしゃる方々は、すごく参考になったんじゃないかなと思いますね。
小谷:こういうのを作るときに正直参考になるものってまったくなくて、一応既存の株主の方に意見を仰いだのと。あとは先輩の経営者の方でエンジェルで入っていただいていた方とかいらっしゃったので「こういうやり方で考えてるけど、どう?」みたいなアドバイスをもらったりという感じですかね。
姥貝:テンプレートみたいなものってあったりしたんですか?
小谷:いや~ないです。ないです。
姥貝:じゃあ本当にゼロから書き起こした?
小谷:ほぼゼロです。なので、けっこう骨が折れる作業だと思うんですけど。
田原:時間をかけて。でも、これが成功につながっていった資料なので。
小谷:まあまあ、一定の着地はできたので。あとはこれから事業をちゃんと伸ばすという。
姥貝:どれくらいの時間をかけて作ったんですか?
小谷:1週間くらいですかね。
姥貝:ほかの仕事は少し薄くしながら?
小谷:まあ、薄くしつつですね。
姥貝:これはご自身1人で作ったんですか?
小谷:そうですね。1人ですね。
姥貝:数字の部分も自分で作って?
小谷:そうですね。まだ社内のメンバーに話してなかったので。相手が上場企業なので、インサイダーとかもあるので、あんまりそういうものを話せないところもあるので。基本は1人で。
姥貝:社内で作っていたんですか?
小谷:社内で作っていました。エンジニアがコード書いてる横で(笑)。
田原:なるほど。役割がね。
小谷:チラチラ見えてたらなんかあれだったんですけど。
姥貝:なるほど(笑)。
田原:のちほどパネルディスカッションでまた詳しくお聞きしたいと思います。では以上でExit Pitchは終了といたします。披露していただいてありがとうございました。
小谷:ありがとうございました。
(会場拍手)
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