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アールスリーインスティテュート 沖安隆 氏(全1記事)

2019.07.19

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10倍早くなるトレーニングではなく、100倍早くなる仕組みの改善をーー標準機能に頼らない、正しいkintoneハック

提供:サイボウズ株式会社

2019年6月5日、kintone公式ユーザーズイベント「kintone hive matsuyama vol.1」が開催されました。kintone hiveは、日々の業務でkintoneを活用しているユーザーが一堂に会し、業務改善プロジェクトの成功の秘訣を共有するリアルイベントです。本記事では、「ここまでできるkintone」をコンセプトに、kintoneの可能性を広げるショートセッション「kintone hack」の模様をお届けします。今回は、アールスリーインスティテュートの沖安隆氏が登壇し、kintoneの「標準機能という錯覚」について語りました。

四捨五入や年齢計算が、標準機能でできたらいいのに

沖安隆氏(以下、沖):5分と時間がないので、さささっといきます、はい。

(スライドを指して)こういう、ちょっと煽り系のタイトルですけど。我々はいつから“標準機能”なんてものがあると錯覚していたんでしょうか? 

私はアールスリーインスティテュートの沖と言います。アールスリーは大阪の会社なんですけど、私は愛媛に住んでいて、リモートワークで働いています。kintone Caféの運営もやらせていただいて、かつkintoneエバンジェリストという肩書をいただいているという、kintone大好きな人間です、はい。

もう30秒経ちましたね、やばい。

(会場笑)

:kintoneをやってると、昔からよくこう言われるんですよね。

「これ、できないの?」みたいに。四捨五入とか、年齢計算とか。元号も令和になりましたからね。「元号表示、どうしよう」って話がこれから出てくるわけですよ。じゃあ、いろいろやりましょうということで、こういうことをけっこうググると出てくると思うんですけど。

アプリの高度な設定の少数部の桁数と丸め方とか、YEN関数を使うとか。補正値で調整すると、レコード単位とかフィールド単位で細かく調整できるとか。こういうのはけっこう、ググると出てくると思います。

「実際にどうやったらどうなるの?」っていうのを、今回自動計算だけでちょっと試しにやってみたんですけど。

普通に整数単位で割り算すると、こういうふうに3つ出てくる。おまけがあったんで、余りもちょっと出してみたんですけど。こういう計算が、普通に自動計算だけでできます。どうしてかと言うと、kintoneって、計算過程で桁丸めが発生するわけですよ。

なので、パーセントで割ったりするときに、たまに0になって「あれ?」っていうことがあると思うんですけど、こういったことを逆に使うと、このようにできます。

同じように、年齢計算もです。何歳何ヶ月か、計算ができるといいですよね。そういえば、DATE_FORMAT関数があるじゃないか。関数があるから、できるんじゃないか。よし、やってみよう。こうなります。

(会場笑)

はい! ここはだーっと飛ばします。ではどうなるか。

(誕生日が2018年の)5月30日だとして、今日が31日だとすると、1年経ちましたよね。これを6月にずらしたらどうなるのか。(画面を6月に切り替えて)26日だったらこうですよね。30日だったら……お、変わらない。データがまだ変わっていません。これ、1年1ヶ月に変わるはずでした。データがちょっと変わっていないかも知れないです(笑)……というふうになってます(動画では修正済み)。

JavaScriptでカスタマイズすれば、10倍速く処理できる

:それで、元号ですよね。どうすんのと。みなさん、ご存知ですか? プロセス管理は、値の比較ができるんです。

あれをうまく使うと、ステータス名が元号に変わります。

:4月の30日、平成最後ですね。その次に申請すると、平成になります。なるほどね。じゃあ5月の1日ですね、令和になりました。令和はどうなるのかというと、これを押してみて申請すると、令和に変わるわけです。このようにステータスを使うことで、元号を切り替えることができる。何に使うかは聞かないでくださいね。

(会場笑)

:こういうふうにですね、各種設定でいろいろとできますよね。でも、すぐに「できますね」とはなりません。今日の本題は、ここからです。

実はですね、JavaScriptでカスタマイズしたほうが10倍に……個人差はありますけど、10倍速いです。絶対、圧倒的に速いです。

四捨五入なんか、ばんばんばんと終わります。各1行です。

年齢計算、こうやればばーっと終わります。あっという間です。あんな長い計算式、いりません。

日付の元号表示も、本当は1行で済むんですが、残念ながら、ブラウザ非対応なんです。今だと平成になっちゃうんですけど、こういうことをすればすぐ出ちゃう。こっちのほうが早いじゃないか、と。(※ブラウザのバージョンアップにより令和表示に対応済)

目的に合わせたリソース配分が最上のハックになる

:でも、みなさん、JavaScriptを今から覚えます? 勉強どうします? すごく時間がかかるじゃないですか。気軽に(やりますと)言えないじゃないですか?

 ……と、なりがちなので、ちょっとおすすめなのが、実はCustomineというものがございまして。

これ、私の100倍速いです。どういうことかと言うと、やることをマウスで選ぶから、今やったことが全部できます。どういうこと? こういうことです。

フィールドの切り捨てだとか、四捨五入だとかって、やることがもう用意されています。選ぶだけです。曜日とか年齢とか、全部用意されています。選ぶだけです。何も悩まない。しかも全部日本語で書いてます。JavaScriptを覚える必要がございません。

つまりですね、仕組みで改善です。みなさん、自転車で移動するときに、「遅いよね、じゃあみんな、筋トレやれよ。足を鍛えてスピード上げればいいじゃないか」って思わないですよね。でも、「kintoneじゃできないんすよ」「じゃあJavaScriptでやれよ」ってなぜか言うんです。おかしい、違うと。

自転車じゃなくて、バイクとか車とか、もろもろの違ったツールを使って、もう根本的に仕組みから解決しましょうと。つまり、目的に合わせて、ヒト・モノ・カネの適切なリソース配分をするのが、実はハックです。

私、昔は自営業やっていまして。けっこうヒト・モノ・カネの配分とかですね、それにサービス残業もすごくやらせていましたので、よくわかるんですけど、そこを配分することが、実は業務改善の核。それで変わるんです。

そして、kintoneを使ったすべてが標準機能です。何を使ってもOKです。kintoneというプラットフォームを使えば、JavaScriptをやろうと、関数使おうと、なにやろうといいんです。なので、柔軟に機能を選択していきましょう。はい。以上です、ありがとうございました。

(会場拍手)

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