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他では味わえない!? Salesforceエンジニアの世界(全1記事)

2019.03.06

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知られざるSalesforceエンジニアの世界––プラットフォーム&コミュニティが技術者にもたらすもの

提供:株式会社セールスフォース・ドットコム

翔泳社が主催するソフトウェア開発者向けITカンファレンス「Developers Summit 2019」が2月14日~15日に開催されました。パネルディスカッション「他では味わえない!? Salesforceエンジニアの世界」に登壇したのは、Salesforceコミュニティで活躍する4名。今や巨大プラットフォームへと成長したSalesforceの学び方やコミュニティなど、独自のエコシステムについて語ります。モデレーターを務めるのは、株式会社セールスフォース・ドットコムの岡本充洋氏。Salesforceエンジニアになったきっかけとよかったこと、コミュニティーやカルチャー、そしてSalesforceに興味を持ったらどうするべきか、という3つのテーマで、知られざるSalesforceの世界を紐解きます。

知られざるSalesforceエンジニアの世界

岡本充洋氏(以下、岡本):本日は、日本を代表するTrailblazer(注)である4人の方に来ていただいてSalesforceのエンジニアリングってどういった良さがあるのか。Salesforceのコミュニティってどういった温かさがあるのか。そういったところをざっくばらんに話していきたいなと思っています。(注:Salesforceテクノロジーを駆使してビジネスを改革する先駆者たちを、Salesforceでは敬意を表してTrailblazerと呼んでいる)。

最初に、本日のパネリストの方をご紹介したいと思います。まずはアクセンチュアの小坂さんです。

(会場拍手)

小坂さんはTrailblazer Communityというオンラインコミュニティで、いろんなエンジニアの方のQ&Aをやっていたり、SalesforceのMVPという、高い技術力を持っている人やコミュニティに貢献している人に与えられる称号を持っている方です。

次に、フレクトの小林さんです。

(会場拍手)

小林さんはSFDG ROOKIESという、初心者の方に対してSalesforceを教える勉強会を盛んにやっていただいています。Salesforceをやろうと思って困ったときに、まずはルーキー会に行くのがSalesforceのコミュニティでは大きな流れになっていると思います。

続いて3人目、日本システムデザインの前田さんです。

(会場拍手)

前田さんは「Salesforce女子部」をやられていて、女性でもエンジニアとしてSalesforceで活躍できるということを女性のみなさんにシェアしていくという活動をやられています。

この女子部もものすごく注目されていますし、実際に昨日もやられていたんですけれども、ソーシャル上でも活発に活動されていてすごくパワーを感じるコミュニティです。

最後がウフルの山田さんです。

(会場拍手)

山田さんは大阪でSalesforceのコミュニティをやられているんですが、Salesforceのコミュニティはこのほかにもたくさんあって、そんなコミュニティの人たちをすべてつないでJapan Dreamin’というイベントをやって、コミュニティ全体で盛り上げようという企画もしています。コミュニティ自体がつながるものなんですが、そこからさらにつながっていくということをやってくれています。

今日はこの4人の方にお話を聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。

Salesforceエンジニアになったきっかけ

今日お話しするトピックは3つあります。まずはエンジニアになったきっかけと、よかったところですね。

2つ目が本題で、コミュニティとカルチャーということで、Salesforceはエンジニアにとってどんなプラットフォームなのか、もしくはどんなコミュニティなのかを掘り下げて聞いていきます。

最後はみなさんに対して、もしSalesforceに興味を持った場合にどんなことをやっていけばいいのか。もしくはどういったことが重要なのか。そんなメッセージを聞きたいと思います。

まず1つ目のトピックです。これはみなさん一人ひとりにお伺いしていきたいんですが、Salesforceエンジニアになったきっかけとよかったところについて、小坂さんからお願いします。

小坂:私はSalesforceを始める前は、もともとJavaやカスタム開発のエンジニアをやっていました。Salesforceを始めたきっかけは偶然というか、社内でグループの異動の説明会みたいなのを定期的にやっているんですが、そこで今のグループがSalesforceやBtoBのサービスを全般的に扱っているグループで。

ちょうどその当時、4、5年前なんですが「あ、なんかクラウドってかっこよさそうだな」という単純な気持ちで今のグループに異動して、それからずっとSalesforceの仕事をしているという感じです。

岡本:一言で言うとどんなところが気に入っていますか?

小坂:もともとカスタム開発をやっていた人間からすると、作らなくていいものがすごく多くて。標準機能でできることがすごく多いので、使うところによりフォーカスできるのがSalesforceの好きなところですね。

Salesforceのいいところと課題

岡本:ありがとうございます。続いて小林さん。

小林:私は8年ほど前に前職の会社がSalesforce事業を立ち上げたので、そこでたまたまアサインされたのがSalesforceエンジニアになるきっかけでした。

もともと私もJavaや他言語で開発をしていたんですが、Salesforceを始めたところからレイヤーが変わったというか。それまでは下流工程の作業が多かったんですが、どんどん上流に関わるようなことが多くなっていったという流れですね。

Salesforceエンジニアになってよかったことは、人のつながりが増えたことだったり、立ち上がりが早いことだったり。カスタマイズで作るところが少ないというところと若干被りますが、3ヶ月くらいでシステムが1個できるとか。あとはエンドユーザーさんと話す機会も増えたので、そこはすごくよかったなと思っています。

岡本:ありがとうございます。じゃあ前田さん。

前田:私は小林くんと同じで、会社で事業が8年くらい前に立ち上がりました。もともとはVB系、Active Server Pagesなどでシステム開発をしていました。そこからSalesforceを始めて、今はプリセールスSEというかたちでやっています。

Salesforceのいいところというか好きなところは、標準機能でノンコーディングでできる部分がいっぱいあるということです。そこをいかにうまく組み合わせてお客さんに提案するかが非常に楽しいところかなと思ってます。

岡本:山田さんお願いします。

山田:私は8年前に前職で急にボールが来た感じで(笑)。「Salesforce触ってくれ」みたいな感じで。もともとPHPをやっていたので、そのまま雰囲気で触れたのがきっかけです。もともと僕は営業ロールなので本来はここまでしなくていいんですが、人がいないので。簡単にできたのが一番のきっかけです。

みなさんいいところばっかり言っているのでちょっと課題を言ったほうがいいのかなと思うのですが、良くも悪くも機能が多すぎるのでキャッチアップがしんどいと思います。コミュニティをやっているから比較的新しいところは触りますが、実際それをお客さんに説明や提案しに行くので。そこが課題かなと思います。

岡本:ありがとうございます。みなさんのお話を聞いていると、アクシデントでSalesforceのエンジニアになった方が多いようなんですけども(笑)。

(一同笑)

Salesforceについてどうやって学んだか

岡本:次のトピックにもつながっていきますが、アクシデントでもなんでもSalesforceのエンジニアになりました。そのときに最初はどうやって学んでいったのか?

今だとTrailheadというSalesforce自体がゼロから全部学べるプログラムが用意されていますが、8年前はありませんでした。そんな状況で、みなさんはどうやって学んでいましたか?

山田:僕はWebの動画があったので、基本的な設定などは動画で学びましたね。開発系のところはデベロッパーフォーラムの英語をがんばってGoogle翻訳した感じです。

岡本:なるほど。次のトピックに行くためになにかいい答えがないかなと思ったんですが、コミュニティで学んだりといったことはありませんでしたか?

山田:それはその先ですね。東京でやっているのは知っていましたが、大阪でコミュニティはありませんでした。

岡本:山田さんはそれでコミュニティを作ったという。

山田:そうです。Umekitaとかそんなイメージですね。

岡本:山田さんは大阪でUmekitaForceというコミュニティをやられていますが、私も参加させていただいておどろいたのは、ぜんぜんSalesforceのエンジニアじゃない人も遊びに来ているんですよね。「楽しそうだから来た」っていう。そんなあたたかいコミュニティを作られていたのがすごく印象的でした。

SalesforceのOhanaカルチャー

岡本:Salesforceの良さで一番にあるのはプラットフォームの良さだと思います。大阪の山田さんのケースもそうですし、他のみなさんもそうですが、新しく入ってくる人に対して、いろんなことをサポートしてあげようというカルチャーがあると思います。

それが次のトピックにつながるんですが、Salesforce自体が「Ohanaカルチャー」というものを推進しています。「Ohana」はハワイの言葉で「家族」という意味なんですが、社員だけでなくコミュニティの人たちやエンジニア、ユーザーさんも家族だという考え方をしています。

それでコミュニティがすごくうまく回ってるんじゃないかと私は思っているのですが、ここでトピック2について掘り下げていきたいと思います。

山田さんからお聞きしたいと思いますが、山田さんはAWSのコミュニティもやられています。Salesforceのコミュニティの立ち上げ、もしくは参加して、(Salesforceのコミュニティは)どんな特徴があるのかについてお聞きしたいのですが、いかがでしょうか?

山田:特徴としては、Salesforceのコミュニティはエンジニア以外の層も多いかなと思っています。もともとSalesforce管理者みたいな人とデベロッパーの人の2つに大きく分けていて、どちらもコミュニティに参加してくれるのが特徴かなと思います。

あとは、けっこうみんなフレンドリーですね。交流もすごく盛んにやっていて、そういう場もSalesforceさんに用意していただいていますが、やはりそこが特徴かなと思います。

岡本:例えば小坂さんはSalesforce Saturdayという土曜日にみんなで集まって勉強する会もやっていらっしゃいます。Twitterを見ていると土曜日にけっこうな人数でみんな盛んにやっていると思います。どうしてみんなそんなにモチベーション高くやれているのでしょうか?

小坂:1つは、平日の夜に勉強会に出ることができない、平日は仕事が忙しいという方のはけ口になっている気がします。

やはり平日にまとまった時間を勉強に何時間も取るのはすごく難しいと思います。土曜日はもくもく会なので、なんの準備もなくふらっと自分のやりたいことをやって、困ったら聞ける人がすぐ側にいるというのが、新しい人が来やすい環境になっているのかなと思いますね。

岡本:新しくふらっと立ち寄るという観点では小林さんもルーキー会をやられています。今日参加されているみなさんは、なにかしらSalesforceに興味を持ってエンジニアになろうかなとか、どんなコミュニティなんだろうと思って聞かれている方が多いと思います。

そんな方が来たとき。例えば最初にルーキー会に行こうって思ったときにどういうふうな感じで入っていけるのかとか、そういったことをお聞きしたいと思います。

小林:そうですね、どういう感じもなくふらっと来ていただければぜんぜんいいんですけれども(笑)。

(会場笑)

ルーキー会に来ていただける方はアドミンの方もそうですし、実際にSalesforceを使っているユーザーさんであったり、もちろんSalesforceをぜんぜん知らない別の開発言語ばっかりやっている方も多いです。

そんな方がいらしたら、「Salesforceってこういうものなんです」という開発の基礎の部分から教えています。ほかの言語を知っている方であればそれほど大きな壁はなく、Apexという言語はJavaをベースにしているので、そこまで大きな壁なく入れます。

逆に来ていただけると、お互いの文化の違いを知れる機会になって、私もすごく勉強になるし、お互い勉強になるいい場になっているかなと思います。

岡本:とくにこういうトップのTrailblazerの人たちに「どうして勉強会をやって新規の人たちに対して知識を提供するんですか?」と聞くと「それ自体が自分の勉強になるから」ということをおっしゃる方がすごく多いんですよね。それがコミュニティのカルチャーとして私は好きだなと思うんですけれども。

Salesforceにおける女性の活躍

岡本:今日は女性でいらっしゃっている方も何名かいらっしゃいます。Salesforceがとても大切にしている価値観の1つとしてイクオリティ(平等、Equality)がありますが、給与面とか待遇面で差別がないようにということをすごく強力に推進しています。

前田さんにお聞きしますが、女子部は単純にファンとして同じ性の人で集まって盛り上がるということで、そこまで重い話を考えているわけではないのかもしれませんが、Salesforceの環境における女性の活躍についてどのように感じられますか?

前田:難しい(笑)。

岡本:例えばこんな方がきているとか。

前田:女子部はかなり敷居を低くしているので職種や業種もまったく関係なくて、これからSalesforceをやろうと思っている学生さんもたまにいらっしゃいます。これから導入するという方も、1人システム管理者ですごく困ってるからちょっとでも助けてほしくて来る方もいます。

女子部ももくもく会は多いですが、その中で雑談的に情報交換をしてお互いに解決策をちょっとでも見つけて帰っていく。それを持って帰ってさらに広げてもらうという感じで女子部はやっています。

岡本:ありがとうございます。

小さいコミュニティだからこそ、相談が解決しやすい

岡本:2つ目に書いてあるところで、みなさんエンジニアの方が多いんじゃないかなと思います。

エンジニアがコミュニティを重要視すべきかというところで、1つ大きな課題というか、自分が体を預けるテクノロジーとして何を重要視すべきかというところで、今の時代はコミュニティの活発さやサポーティブかどうかがすごく重要だと思います。

この部分に関してはたくさん話を聞いてきたのでSalesforceのコミュニティはエンジニアに対してサポーティブだと思います。

これは山田さんに聞いたほうがいいのかな。私もAWSのコミュニティにも参加しているので両方の良さがあると思うんですけれども、Salesforceのコミュニティにマッチしやすいのはどんな人でしょうか?

山田:Salesforceのコミュニティのほうが少し小さいと思います。ですので、なにかやりたい思いや困っていることがある人は、やはり人数が少ないので投げやすいです。相談にのってもらいやすいのが一番かなと思います。それをサポートする体制が当然できています。

岡本:なるほど。もし今会場に参加している方々で困っていることがあれば、山田さんに「これ困ってるんだよね」というふうに聞いたら誰か紹介してくれるみたいなイメージでしょうか?

山田:そうですね。誰か紹介します。

岡本:自分が答えられなくても誰かを紹介してくれると。

山田:横のつながりで、絶対に誰か解答してくれる人がいるだろうという自信もあります。知り合いの知り合いとか、なんとかやってくれるだろうと。実際コミュニティの懇親会でお酒を飲みながらというのはよくあるお話です。お酒を飲みながらパソコンを開いて教え合うということは、関西では頻繁にやっています。

オンラインコミュニティTrailblazer Community

岡本:もう1つお伺いしたいのが、主に小坂さんがやられている、Trailblazer Communityというものがありますよね。海外ではStack Overflowのように、わからないことを聞くと誰かエンジニアが答えてくれるサービスがありますが、Trailblazer Communityはものすごい早さで、ほぼ数人の人が常時見てるんじゃないかという早さで、質問すると5分以内で回答が来るみたいな。日によってぜんぜん来ないときもあるとは思うんですけど。

あれを見ていると小坂さんがナンバーワンだなと思うんですが、どうしてそこまでやっているのでしょうか?

小坂:先ほど岡本さんがおっしゃっていた「教えることで勉強になる」というのが一番大きいなと思っています。あとはコミュニティを通じて勉強した人がそこでSalesforceのテクノロジーに詳しくなって、その人自身がほかの人に教えられるようになると、コミュニティや世の中全体がよりよくなっていくので、そうした意識があります。

岡本:なるほど。ちなみにTrailblazer CommunityというSalesforceのオンラインコミュニティがあるのを知ってるという方はどれくらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

あ、すでにいらっしゃるんですね。Trailblazer Communityには質問広場というグループがあるんですが、そこになにか投稿すると小坂さんか、どこかに立っている鈴木貞弘さんがすごい早さで回答するというコミュニティができあがっています。

あ、私自己紹介しませんでしたがSalesforceの社員です(笑)。Salesforceの社員が全部答えろよという話もありますが、やはりリソースの問題ですべてのパートナーさんやすべてのお客さんの質問に早く的確な答えができないケースもあります。

そんなときにコミュニティが温かくていろいろなことを答えてくれる環境があるのは、エンジニアリングをやっていくうえですごく重要なんじゃないかと思います。

今みなさんがSalesforceのことを検討していて一歩踏み出すのがちょっとな~、と思っている方は、まずはTrailblazer Communityに参加してみていただけると、こういったトップのトレイルブレイザーの方が優しく教えてくれるので、ぜひおすすめしたいと思います。

エンジニア以外と関わるということ

岡本:先ほどみなさんのお話の中で、Salesforceの特徴として、エンジニア以外の人がいっぱい入ってくるという話もありました。小林さんのお話では、お客さんと話がしやすいプラットフォームだという話もありました。

デブサミなので少しデベロッパーっぽい聞き方をしますが、Salesforceやコミュニティを介して、もしくは仕事を介して、エンジニア以外の人と関われるケースは増えましたか? それが増えたことによって自分のキャリア的にプラスになったことなどがあればシェアいただければと思います。

例えば小坂さんはMVPになって、いろいろなお客さんと話をして、うちのCEOから「すごいエンジニアがいるからぜひご飯を食べさせてくれ」と言われて一緒に会食したということもありました(笑)。エンドユーザーと関われるのは、Javaの世界と比べてすごく多くなりましたか?

小坂:多くなりましたね。もちろんチームで仕事をするんですが、あるシステム開発の特定のフェーズのその部分だけを担当するというより、ものづくり全体を見ることが多いです。業務設計もするし、実際の設計もやるし、開発もするし、作ったものをお客さんに見てもらってフィードバックしてもらうというものづくりの仕方が基本的です。

業務の方とお話しする機会はすごく増えました。幅広い仕事ができるようになったので、そういう意味ではスキルもすごく身に付いていると思います。

岡本:コミュニティやエンドユーザーが関わって来るというSalesforceのカルチャーが1つかたちになったのが、先日実施されたJapan Dreamin’というイベントだと思います。実際、この応援団長として山田さんにやっていただきましたが、これは何人くらい参加されたんでしたっけ?

山田:全体で140人くらい来ていただきました。土曜日開催で半日ですね。午後つかって140名くらいに来ていただきました。懇親会にも90人くらい残っていただきました。北は北海道から南は九州、全国いろんな地方から、いろいろなコミュニティの人に集まっていただきました。

岡本:おもしろいなと思ったのが、この中でコードを書かない人って半分くらいいますよね。いわゆるシステム管理者の人とか、Salesforceの設定をやる人もすごくたくさん来ていて、なぜかデベロッパーのセッションを聞いてたり(笑)。けっこうおもしろいなと思います。

どうしてSalesforceエンドユーザーの人たちも、このようにデベロッパーと一緒にイベントがやれるんだと思いますか? 私はそこがすごくいいところだなと思うんですけれども。

山田:やはりコード書かずにできることが多いというのも当然ありますが、お互い歩み寄ったほうがもっといいことができる、ということをおそらくお互いにわかっているから、こうしたイベントに来てくれるのかなと思います。

岡本:私もすごくいいなと思うのはそういったあったかいカルチャーだと思います。今改めてわかったことは、結局システムエンジニアって自分の殻にこもりがちというか。作るシステムにガーっていきがちですが、それを使っている人やビジネスの人も一緒にコミュニティに参加していたりします。

仕事上でもそういった人たちと話す機会が多いので、自然といろいろな部分でオープンになるし、サポーティブにもなるし。自分のキャリアとかも広がっていくのがすごくいい特徴だろうなと思いました。

このJapan Dreamin’は継続開催するので、まあ1年後ですかね。

山田:2020年ですね(笑)。

岡本:Japan Dreamin’はいろいろなコミュニティの人たちが全部集まったイベントです。それ以外にも、例えばルーキー会やSaturdayなど、そういうところに参加していただければと思います。

力をつけるには非常に良いプラットフォーム

岡本:最後のトピックなんですけれども、これは一人ひとりに簡単にお話ししてもらいたいと思います。これからSalesforceのエンジニアを目指す人に対して私はこのようにキャリアップを考えている。Salesforceならこんなキャリアを積むことができるよということ。もしみなさんがSalesforceのエンジニアになったとき、こんなことを一緒にやりましょうなど、なにかメッセージがあればお願いします。

小坂:自分の話からすると、私はふだんSalesforceの運用の仕事をしていますが、実際に会社のシステムはSalesforceだけじゃないですよね。Salesforceはどちらかと言うとアプリ的なレイヤーだと思います。でもそれだけでなく、インフラというかそちら側のレイヤーも身につけて、幅広い技術やスキルをこれからも身につけていきたいなと思っています。

Salesforceのコミュニティという観点で言うと、いろいろな製品があって大変とか、アップデートがいっぱいあってついていくのが大変ということはあります。Salesforceだけでもついていかなければいけないトピックはたくさんあって、1人で全部勉強するのはやはり現実的ではないので、いかに詳しい人とつながって、そこからうまく情報を手に入れたりコミュニケーションをして、それを日々の仕事に活かしていくというところがこれからの1つの生き方なのかなと思っています。

コミュニティに参加すると、そうした機会が得られるので、ぜひTrailblazer Communityなど、コミュニティがたくさんあるのでぷらっと遊びに来ていただけるといろいろ発見があるかなと思いますね。

岡本:ありがとうございます。

小林:私の今後としては、小坂さんと被る部分があるんですけど。SalesforceだけじゃなくてAWSであったりGCPであったり、ほかのクラウドプラットフォームとのミックスでの提案みたいなところですね。Salesforce単体だけじゃなくてシステム全体のアーキテクチャを設計するようなところも今後やっていければなと思っています。

Salesforceの導入自体は、先ほどもありましたが、上流工程から関われる機会も非常に多くあります。ただ作るだけでなく、トータルでお客さんとお話しする力だったり、要求を引き出す力だったり、設計する力もそうですし、PGする力もそうですし、いろいろ突き詰めなければいけない技術がたくさんあるプラットフォームだと思います。

そういった力をつけるには非常にいいプラットフォームだと思うので、ぜひSalesforceのエンジニアになっていただいてコミュニティに来ていただいて、とっかかりを掴んでもらえればなと思います。

Salesforceは「入れたら終わり」ではない

岡本:ありがとうございます。では、前田さん。

前田:私は今はエンジニアではなくて、営業というかプリセールス的な立場なので。

岡本:プリセールスSE的な感じですか?

前田:そうですね。もともと開発者からそちらに転向して思ったのが、Salesforceって活躍の仕方がいっぱいあるなということです。開発者として技術や機能を把握して極めていくのもいいと思いますし、もっとより広くやってグランドデザインのほうで活躍していくなど、いろいろなやり方があると感じています。

コミュニティに来るといろいろな立場の人とお話ができて、自分がどうやりたいのかを考える機会にもなるかなと思います。Salesforceをやっていただいて、かつコミュニティにも来ていただいて、いろいろな人と交流を持っていただけたらなと思います。

山田:だいたいみなさんと言っていることが被ってしまいますが、僕もSalesforceだけでなく、周りのシステムも含めて複数クラウドの提案というのは普通にみなさんやってることかなと思っています。ですので、そこをもっともっと伸ばしていきたいなと思います。

キャリアップ的な話では、Salesforceは入れたら終わりのシステムではありません。入れてからどう改善していくか、そこがスタートなので、もっと関わりを深くしていけば上流からすべてお手伝いになっていきますし、僕のお客さんでは長くお付き合いしてくれる方がすごく多いので、そういったところでいろんな観点から見れていいなと思います。

コミュニティへの参加については小坂さんと被ってしまいますが、1人では覚えきれないくらいたくさんのことをやらなければいけないので、いろんな人とつながって、この話題だったらこの人に聞く、みたいなことがぼんやりとでもわかってきやすい場になっているかなと思いますので、ぜひ来ていただければと思います。

岡本:ありがとうございます。ということで、コミュニティやSalesforceのエンジニアの仕事の片鱗を感じていただけたらなということでこの場を設けさせていただきました。

パネルディスカッションは以上となりますので、もう1度パネリストのみなさんに大きな拍手をお願いします。ご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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