2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
WASSHA株式会社(全1記事)
提供:楽天株式会社
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秋田智司氏(以下、秋田):みなさん、こんにちは。タンザニアから来ました、茨城県出身の秋田です。ややこしくて、すみません(笑)。
(会場笑)
WASSHA株式会社という会社の代表取締役をしております。この会社は、ビジネスを通じて開発途上国の社会課題を解決していくスタートアップです。株式会社として、IPOを目指しています。
今日は大きく3つのお話をさせていただこうと思っています。1つ目が、私たちが目指す未来についての話。そのあと、これまで私たちがなにをやっていたか。そして最後に、これからなにをやりたいと思っているかという話をさせていただこうと思います。
まず1点目の目指す社会についてなんですけど、ちょっと大きな話をします。
地球に今200ぐらいの国があるんですよね。この国々は、1人あたりの所得で見るとぜんぜん違うんです。
これは1963年から2017年までの1人あたり所得の推移を出したものです。世界銀行が出しているデータなんですけど。
見てわかっていただけるとおり、アフリカだけがほとんど成長しておらず、ずっと底辺のまま推移しています。僕が来たタンザニアもアフリカにあります。
アフリカがなんでずっと底辺なのかですが、いわゆる経済成長理論でいうと、工業化が所得を上げていくためには非常に重要なんですね。にもかかわらず、アフリカではいまだに農業とか漁業とかの1次産業をやっている人がほとんどなんです。僕がいるタンザニアは7割だったかな。
日本は1次産業がすごく少ないんですが、アフリカではまだまだ1次産業の人たちが多いんですね。なので、ぜんぜん1人あたりの所得が増えない。
一方で、これは2000年から2018年のインターネット利用者の増加率です。アフリカは10,199パーセント増と、もう意味がわからないくらいにめっちゃ増えているんですよ(笑)。
(会場笑)
アジアでも、同じ期間で1,704パーセント増だそうです。アフリカについては、もともと利用者が少なかったから増加率が高いというのもあると思うんですけど、これは断トツの伸び率です。よくリープフロッグ現象とか言われますけど、今までの発展と違うことが起きています。
例えばこれは一般的なタンザニアの田舎の村なんですけど、ここにはすでにもう3Gのネットワークが来ています。
なので、このうろうろしている人たち……例えばこの杖を持ってヤギと一緒にいるお姉さんって、たぶんもうスマホを持っているんですよ。Facebookのアカウントを持っていて、Instagramのアカウントも持っていて、Twitterでつぶやいたりするんです。「今、ヤギ放牧なう」みたいなことをやるんです。
(会場笑)
ここではもうUberも使えます。ここまで来るかちょっとわからないですけれども。Uberもあるし、Airbnbもあります。あの奥の家、もしかしたらAirbnbで泊まれるかもしれないです。1泊5ドルぐらいかな。そんな世界がすでにもう起きてるんですよ。
さらに言うと、ドローンで血液とか薬を運んでくれるサービスが、アフリカのルワンダという国ではすでに始まっています。
あと、モバイルマネー。携帯電話同士でお金のやりとりをする仕組みがすでに普及しています。日本の人たちが銀行口座を持っているのと同じように、アフリカ、とくにタンザニアなど東アフリカの人たちは、みなさん当たり前のように携帯電話同士でお金のやりとりをするんです。
「ちょっと1,000円貸して」みたいな感覚で、モバイルマネーの操作をピピッと、ショートメッセージを送るくらいの簡単な操作をするだけで、決済として完了しちゃう。
最近だと、AIを使ってスマホ内の各種SNSの情報を取得して、それで与信判断するアプリがあって、そのアプリからお金まで借りられちゃうんですよ、その場で。すぐにキャッシングできる。こういうサービスがもう始まっているんです。
今までと違った経済がここにはあるんです。1次産業から2次産業、2次産業から3次産業に人が移っていくことで経済発展していくっていう日本や先進国がたどってきたルートとは違う、新しいかたちがアフリカではこれから起きると思っています。
そこで新しいエコシステムを作っていくことで、新しいエンジンによって経済を成長していく。そうして人々が豊かになっていく。僕たちは現地に入り込んで、実際にそれを実現していきたいと思っています。そのために今までなにをやってきたかということをこれからお話しします。
WASSHAでは今、未電化地域、つまり電気がまったく届かない地域で、ソーラーパネルをつかった充電サービスをやっています。世界に約10億人、未電化の人たちが住んでいると言われています。このうち、6億人がアフリカに住んでいます。
アフリカの人口は10億人ぐらいなんです。アフリカ大陸は、中国とインドとアメリカの面積を足した広さよりも、もっと大きな国土があるにもかかわらず、そこに10億人しか住んでいなくて、その中で半分以上、6億人がいまだに未電化です。
未電化だとなにが困るかというと、大きく2つあります。1つは明かり。彼らは今電気がないので、夜はアルコールランプみたいなもので明かりをとるんですね。だから暗い。勉強もできないし、もうとにかく暗いんですよ。かつ、火を燃やしているから煙が出る。これがけっこう有害で。灯油を燃やしているんですけど、呼吸器疾患になっちゃったりするんです。これが非常に大きな課題です。
もう1つは携帯電話の充電。さっき言いましたけど、Facebookもあるし、Instagramもあるし、Twitterもあるんです。だから、彼らも携帯電話を充電したい。携帯電話の普及率もすごいんですよ。にもかかわらず、電気がない。だから「ヤギ放牧なう」ってつぶやきたくても、つぶやけなくなっちゃうんですよ。電池がないと。
なので、彼らは充電するためにすごい距離を歩くんです。片道1時間とか、めちゃ大変ですよ。それで1時間かけてたどり着いたお店でお金を払って充電して、また1時間かけて帰ってくるみたいなことをやっているんですよ。
だったら、「明かりをとりたい」「携帯電話を充電したい」という最低限のニーズに応えるサービスを実現しよう、ということで、LEDランタンのレンタルと、携帯電話の充電ができるサービスが簡単に始められるハードウェアと、それを制御するアプリを作って、現地に導入していくということをやっています。
それがタンザニアを中心に、今1,000店舗ほどありまして。
これがWASSHAの「レンタル&チャージステーション」なんですけど、こういうのが1,000店舗、未電化地域の村々にあります。
タンザニアは日本の2.5倍ぐらいの国土があるんですけど、まだ全部はカバーできてなくて、人口でいうと約5,000万人いるうちの、3,500万人が未電化で、そのうち150万人にリーチしています。
この真ん中のお姉さんが 掲げているのが僕らが貸し出ししているランタンです。こういったライトを貸し出しています。
この商店街の真ん中で使っているのも、全部僕らが貸し出しているライトです。夜に出店させてもらって、「新しく商売やろう」みたいな人たちが新しく1万人ぐらい。もっといるんじゃないかと思うんですけど、ちょっと控えめに「1万人+」と言っています。そのぐらいの雇用創出にも貢献してます。
これが僕らが今やっていることです。新しい経済成長のエンジンを作るとか言っておいて、まだ電気しかできていないというのが僕の問題意識で、なにか新規でもっとほかにもやらなきゃいけないなと思っていました。
新規の取り組みについて話をする前に、僕がこの会社を始めたきっかけについても簡単にお話しします。
僕がタンザニアに初めて行ったのが20歳の時です。2002年に初めてタンザニアへ行って、その時に同世代のタンザニア人と語り合ったんですよ。「君は将来なにしたい?」みたいな。
そしたらタンザニア人の彼が言ったんです。「俺は起業して村のみんなを雇うんだ。お前もなんだったら雇ってやるぞ」って。僕はおもしろそうだなと思いました。そんな思いが20歳の時からあって、タンザニアじゃなくてもいいけど、アフリカのどこかで現地の人と一緒に起業できたらおもしろそうだなと思っていたんです。
でも「いきなり起業するのは難しいし」と思って就職して、結婚して子どもが生まれ、「あれ、そういえば俺、なにやりたかったんだっけ?」みたいな。「でも、もう子どももいるし、どうしようかな」と思ったんですけど、せっかくだったらやりたいことをやろうと思って、会社を辞めちゃったんですね。
2011年にバングラデシュで子育てビジネスを立ち上げようとしたんです。この迷走感、伝わります?アフリカでやりたかったのに、2011年にバングラデシュで子育てビジネスやろうとしたんです。
これはちょっと裏があって、その当時に立ち上げたNPO法人の仲間がバングラに人脈があったので、これを利用すればうまくいくんじゃないかと打算的な理由でバングラでやろうとしたんです。でも、うまくいかなくてすぐやめちゃったんですね。できなかったんです。
会社も辞めちゃったのでどうしようかなと思っている時に、たまたま友人に拾ってもらって、個人コンサルみたいな仕事で食いつないでいたんですね。そこで出会ったのが東大の先生で。この東大の先生と一緒に、僕はのちにWASSHAというこの会社を立ち上げることになるのですが。その共同創業者の先生とたまたま出会ってですね。
先生は当時開発していた技術を使って会社をつくりたいということで、僕はその先生がつくりたい会社をサポートするためにコンサルタントとしてお手伝いしていたんですけど、「会社をつくろう」って話になった時に先生が、「僕は東大の職があるから、秋田くん、代わりによろしく」みたいな話になって。いつの間にか社長をやらせていただけることになって、2013年にこのWASSHAという会社をつくりました。
それから6年経つんですけど、その間にいろんな株主の方にご出資いただきました。東京大学のベンチャーキャピタルさんですとか、JICAさんとか、最近だと丸紅さんにもご出資いただいて。
今までの話はこのぐらいにして、ここからは「これからやりたいこと」について話をしますね。
なにか新規事業やりたいなと思ってたんです。思ってたんですが、なかなか始められないなと思っていてですね。そんな時にたまたま出会ったのがこの「楽天ソーシャルアクセラレーター」です。
きっかけは日経のWeb記事で、たまたまこの楽天さんのプログラムについての記事が出ていたんです。そうしたら、楽天さんの本社の名前が「クリムゾンハウス」だというのを知って。
僕、『ジョジョの奇妙な冒険』が好きなんですよ。第5部にディアボロっていうボスがいて、そのスタンド(特殊能力)の名前が「キング・クリムゾン」って言うんですね。このことを言いたくて、新規事業のこともあるんですけど、それをFacebookに投稿したんです。
(会場笑)
そのあと日曜日だったのでイトーヨーカドーに買い物に行ってたんですけど、ピコーンってfacebookの投稿にコメントがきたっていうアラートが出て。見たら、なんと(小林)正忠さんがコメントしてくれたんです。「はじめまして。正忠です」とコメントしてくださっていて、「シェアありがとうございます」と。
最初はすごく軽い気持ちでシェアしただけだったんです。周りの友達とかに「興味があったら応募してみれば?」くらいのつもりでシェアしたんですけど、正忠さんからコメントをいただいて、これはもう自分で出すしかないなと。せっかくなら新規事業で自分たちでなにか立ち上げるのを楽天さんと一緒にやりたいなということで応募しまして、採択いただいて。それであっという間に6ヶ月が経ったという状況です。
すごくいいメンバーに恵まれました。今日登壇している6団体のなかで、僕だけ1人で出てきて喋ってるんですけど、別に仲が悪いわけじゃないですよ。
(会場笑)
「お前がしっかり話せ」ということで、今日は僕が1人でしゃべっていますが、いいメンバーに恵まれて、これまでやらせてもらいました。みなさん本当にありがとうございます。この場を借りて、お礼を言っても言い切れないぐらい、すごく助けていただきました。
新しく作ったサービスは「SOKONI」です。「仕事を作って、事業を育てる、ECアプリ」。これ、2時間くらい前に考えたキャッチフレーズです、「仕事を作って、事業を育てる、ECアプリ」。これから何回も使います。
新規事業を作るにあたって、現地で僕らの顧客にたくさんインタビューをしたんですね。そうすると出てきた課題が大きく3つあって。
一つ目がこれだったんです。「そもそも仕事がない」。
ビジネスを使って、なにか新しい社会課題を解決しようということで、いろんな人に「どんな課題ありますか?」って聞くと、「課題とか言う前に、まず仕事がねえんだ」と。「仕事を作ってくれ」っていろんな人が言うんです。これが一番大きな課題だと感じました。
また、現地で小売やっている人とか農家・漁師とか僕らのユーザーさんに聞くと、「ビジネスやってるけど、どうやったらうまくいくかようわからん」って言うんです。これは識字率が低かったりとか学校の教育をちゃんと受けていない方たちもいるので、掛け算とか算数が難しかったりするのが理由です。利益の計算とか、基本的なビジネスの知識がない人たちが、分からない中でビジネスをしているって事が分かってきました。「ビジネスの知識がない」っていうのが2つ目の課題です。
さらに、「儲かってるのか儲かってないのかよくわからないけど、潰れてないからやってる」みたいな人たちもたくさんいて、そういう状況なので、事業を大きくしたくても、与信がないからお金を借りられない、金融サービスにアクセスできないっていうのが3つ目の課題でした。
こういったことがわかるまでになかなか時間がかかったんですけど、実際現地行って、ぶらぶらしてるおじさんたちに「あなた仕事ないよね?」「どう?」「なにが課題?」みたいな話を聞いたりですね。(スライドを指して)これ、ニコニコしてますけど、すごくシリアスな話をしてるんですよ。
ほかにも、おばちゃんたちについていくと、その先で魚を売ってたりとかですね。「この魚は1匹いくらなの?」「原価いくらなの?」「じゃあ儲けいくらなの?」とか言っても、わからないんですよ、現地の人たちは。「わからないけど、私はこれを売るしか仕事ができないからやってます」って言うんです。
同じように、これはオクラを売ってるんですけど、庭の畑で収穫した野菜を売って、なんとか生計立てようとしているみたいな方たちがたくさんいました。
現地の売れ筋商品を調べたり、うちのインターンの子たちに回ってもらったりしながら、「トマトと玉ねぎを売ってるだけじゃ将来不安だ」とか、いろんなコメントをいただいたり、いろいろとあって。
そういったことをカスタマープロファイルというかたちでまとめて、トップ3で並べたのが、「仕事がない」、「ビジネスナレッジがない」、それから「お金も借りられない」ということでした。
そこで「だったら僕らが仕事作りましょう」と。「ちゃんと事業のご支援もします」と。そんな難しいものじゃないです。ちゃんと利益計算してあげる。いくらで仕入れて、いくらで売れば、いくら儲かるかってちゃんと計算してあげるとかですね。
さらに、そういうサービスがちゃんとうまく回れば、この人は日々どのぐらい稼いでいる人なのかがわかる。そうすると、クレジットクリエーションってありますよね。お金を借りるときって与信を取りますけど、与信を作ってあげることができるんじゃないかなということで作ったのが、この「SOKONI」です。
ちなみに、この「SOKONI」ってスワヒリ語で「マーケットプレイス」って意味なんです。市場。これは「楽天市場」さんにリスペクトを込めてつけさせていただきました。
(会場笑)
媚を売っているわけじゃなくて、本当に(笑)。
ちょっと簡単にデモをやります。
これはAndroidのアプリケーションで、ダウンロードすると、まず「サインアップしてください」と言います。このアプリケーションをダウンロードする人たちは、今失業中の人たちです。
若者でスマホも持っているけど、ひたすらインスタとか見ているだけのぶらぶらしてる人たちいるんですよ。その人たちに「それだったら、うちのアプリケーションダウンロードしよう。新しく仕事を一緒にやろう」ということでダウンロードしてもらうと、インビテーションが来て、僕らのかなりがっつりの研修を受けてもらうことになります。
これはまだやっていないので想定イメージですけど、がっつりの研修を受けてもらう。ちゃんとしたbusiness estimationの仕方を、この現地の今までボーっとしていた子たちに、アプリケーションをダウンロードして覚えてもらいます。
これはECアプリでもあるんですよ。だから、発注して仕入れて物を買うってことをやるんですけど、これを現地のお店の人たちに売ります。
どういうことかというと、この人たちは日々商品を仕入れをして、売って生計立てているんですけど、彼らはなにが安くてなにを売ると利益率が高いかってわからないままビジネスをしていることがあるんです。そういう人たちのところに、この左側の「WASSHA」Tシャツ着てる彼が「SOKONI」のプランナーとして現地に行って、「おっちゃん、あなたのビジネスプランを一緒に作りましょう」と。「僕の顧客になってください」って、顧客登録をするんですね。
そうすると、Customer Registrationできて、カスタマーリストがたまってですね。その人たち向けのアイテムリストがあって、彼らが発注できるアイテムがたくさんここにあるんです。これは僕らが取ってこなきゃいけないんですけど、まぁ取ってきてですね。
そうして、おっちゃんと一緒にここでプランニングをするんですよ。「じゃあ、おっちゃん、今いくら持ってるの?」と。「俺は1,000円持ってる」「じゃあ1,000円でこれを仕入れて売るのが、今一番利益率高いよ」「だから、これやろうよ」と言って、「よし、じゃあ買った」というと、発注が起きてですね。それを現地に届けると。
そうすると、おっちゃんは「なにこれ、便利じゃん!今まで自分で買いに行ってたのに。しかもなにが売れ筋かわからないから、今まではただなんか言われたのを買ってたのに。お前がちゃんとプランしてくれて、ちゃんとビジネスが回って、超便利でいいじゃん!」って言ってくれるんじゃないかなというのが、期待です。
そうすれば、実は今までボーっとしていた彼もきっとお金を稼げるし、お客様に喜んでもらえるし、超ハッピーになるんじゃないかなって思うんです。
さらに言うと、こういうトランザクションをちゃんとデータとして取れると、「これだけ儲かってるんだったら、ご融資させていただきます」という金融機関が出てくる。銀行は難しいかもしれないですけど、マイクロファイナンスっていう小規模な融資をする会社ってたくさんあるので、そういったところとも連携できると、新しくそういったお金を借りられる人も増えてくるんじゃないかなと思っています。
そんなことをやるのが「SOKONI」です。これ、本当はここでのデモでちゃんと発表したかったんですけど、なかなかあって終わらず、これからなんですけれども。こういったことをこれからやっていこうと思っています。
これでもう終わりです。一見するとなんにもないような村ですけど、ここで今後、今までぼーっとしてた人たちが「SOKONI」のアプリケーションをダウンロードすることで、自分たちでお金を稼げる機会にアクセスできて、かつそこの小さなお店の人たちも、今までは自分でお金を貯めてどこかの近くの村まで買い出しに行っていたのが、そのお兄ちゃんに頼めば物が届くようになる。
今までは仕事がないから都会に行っちゃってた人たちが、この村にいても稼げるようになって、そういう若い人たちがまだまだ村に残ると活性化していく。ということで、これが1つの新しいアフリカの発展のかたちになるんじゃないかなと思っています。
今は電気とこのサービスだけですけど、こういったものをどんどん広げていって「WASSHAエコシステム」というのを現地で作っていけたらいいなと思っています。これを簡単にまとめたビデオがあるんです。すみません、もうちょっとだけです。流させてください(笑)。
(映像が流れる)
以上です。ありがとうございます。あっ、ごめんなさい。もう1枚だけスライドがあります。
(会場笑)
最後にスライド1枚だけです。いつも楽天オフィスに入るときチェックインっていうシールを貼らされるんですけど、一番最後のミーティングのあとにこれを貼ったまま電車に乗っちゃって、それをグルグルっと丸めたやつを昨日思い返して広げて写真とったんです。
僕がやっている仕事について、いろんなところで話すると、毎回「お前、アホか」って言われるんですよ。「無理だろ」と。いろんな人に「そんなのできっこない」って言われながら、「まぁ、よくやるね」って半笑いされながら、今まででもなんとか潰さずにやってきました。
でも、いつも楽天さんに来ると元気をもらえて、たくさんのメンバーの人たちが笑顔で迎えてくれて。わかります?インターネットのログインパスワードが「未来を信じろ」っていうんですよ。僕、これがすごい好きで。この「未来を信じろ」というエールを楽天さんからいただけている気がして、それで6ヶ月がんばってこれました。今まで本当にありがとうございました。
これで本当に終わりです。ありがとうございました。
(会場拍手)
谷中修吾氏(以下、谷中):秋田さん、どうもありがとうございました。チームのみなさんをお招きしたいと思います。みなさん拍手でお迎えください。どうぞ、お越しください。
(会場拍手)
今日はすてきな衣装ですね。
秋田:あっ、そうなんです。これタンザニアから持ってきた衣装です。みんながタンザニアから来たわけじゃないですよ。
(会場笑)
谷中:すごい色鮮やかなんですよね。
秋田:ありがとうございます。(メンバーが持ってきたランタンを指して)これを現地で貸し出しているんです。ブースにダッシュしなくても、ここで見れます。
(会場笑)
谷中:ということで、改めてお迎えしました。拍手をお願いします。
(会場拍手)
秋田さん、ピッチ、ほかの団体の2倍いっちゃいましたけれども。
秋田:すいません、ごめんなさい。
谷中:いやいや、まぁ、これがタンザニアタイムということで(笑)。
(会場笑)
秋田:フォローありがとうございます。
谷中:ということで、ここはチームリーダーの山中さんにちょっと聞いてみたいなと思っております。ここまでの道のり、すごくいろんな議論があったのかなって思いますし、タンザニアがフィールドになるというのはすごく特徴的だったと思いますけれども。半年間を振り返っての、ひと言いただけますか?
山中:そうですね、東京とタンザニアの違いで、やっぱりサポートするにしてもビジネスの違いとかいろいろあったと思うんですけど、まぁ、ずっと気持ちはタンザニアにあったということで。
谷中:楽天さんのみなさんの持ってるノウハウだったり、これまで培われた知見というのは、どんなふうにインプットされたんでしょうか?たぶんいろんなかたちであったんだと思うんですけれども。
山中:そうですね。やっぱり新しいビジネスをエコシステムというかたちで届けるにあたって、楽天だったら市場があったりFinTechだったりと幅広くあったんですけど、日本でやっていることをタンザニアに合わせるんだったらどこを変えていく必要があるとか、けっこう現地の情報と今までやってきたことを重ね合わせて考えていったと思います。
谷中:楽天のチームのみなさんもタンザニア行ったんですか?
山中:行ったメンバーもいますし、行きたいなと思ったメンバーもいますし、これからみんな行くと思います。
谷中:これからみんな行くと。すごいですね。じゃあ、秋田さんにバトンタッチして。ランプをせっかくなので見せていただきつつ。
秋田:はい。これが一般の人たちが使うランタンです。ここはちょっと明るいのであれですけど。最近新しくリリースしたのは、漁業用のものです。
谷中:めちゃめちゃ明るいですね。
秋田:イカ釣り漁船に使うようなものだったり、こういうのを貸し出し、日々やっています。
谷中:なるほど。まさに最後お話しされた、ここからいろんな事業が広がって、タンザニアのみならずアフリカ各地に広がっていって、そこで実現される社会ってすごいなっていうワクワク感が伝わってきました。最後にメッセージをお願いいたします。
秋田:あらためて、みなさんありがとうございました。6ヶ月で終わるのはすごくもったいないし、もっと一緒にやりたいなと思っているので、なにか事業連携とか進めさせていただけたらなと思っています。ありがとうございました。
谷中:みなさん盛大な拍手をお願いします。Power to the People、WASSHAのみなさんでございました。どうもありがとうございました。
(会場拍手)
楽天株式会社
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