2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
株式会社ソニックガーデン 赤座久樹氏(全1記事)
提供:サイボウズ株式会社
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赤座久樹氏:みなさんこんにちは。
ソニックガーデンの赤座です。
今日は「輝け! kintoneプログラマー」と題して発表させていただきます。よろしくお願いします。
まず自己紹介ですけれども、僕は富山県の旧細入村というところで、いつもリモートワークをしています。ご覧のとおり、こんなに緑豊かなところなんですが、こんなところで本当に好きな仕事ができるって、いい時代になったと思います。
そんな僕を含めて、ソニックガーデンでは全社員がリモートワークをしています。15都道府県に散らばって、約35人が仕事をしています。
事業としては、「納品のない受託開発」というのを中心にやっています。「作って納めておしまい」ではなくて、継続して作り続けて、改善し続けていく顧問税理士のような、「顧問プログラマー」というのを提唱しています。
僕たちソニックガーデンでは、このプログラマーという仕事を、とても大切に考えています。プログラマーをいかに活躍させて、いかに輝かせるかというのが、ソニックガーデンの一番のミッションなんです。
僕はkintoneを中心に開発しているプログラマーです。kintoneはノンプログラミングが売りではあるんですが、僕はプログラマーこそkintoneで輝けると確信しています。
今日は短い時間ですが、そう確信するにいたった過程を全三幕でご紹介したいと思います。お付き合いください。
では、いきます。第一幕、「明日への希望」。
いま、こんなに幸せな僕ですが、けっこう不遇の時代もありました。富山の企業で働いていると、東京のIT企業との格差がだいぶあるんです。仕事も下請けばかりで、プログラミングがしたいのに、そもそもプログラミング以外の仕事ばっかりで、プログラミングができないという、そんな時代がありました。
そんな時に、いまの会社(ソニックガーデン)を知ったんです。ソニックガーデンは、この3つの問題をすべて解決していました。僕は絶対にここへ行くしかないと思ったんです。
でも、憧れのソニックガーデンは、当時の僕にはまだまだ雲の上の存在でした。
僕がとくに思ったのが、ソニックガーデンはWebサービスを作る会社ですけれども、僕がいたのは業務システム開発の業界。どうしてもここで、僕は大きな分断を感じたんです。
簡単に言うと、こんな感じです。あっちはイケてる、高みを目指せる優秀な人が多くて。こっちはダサくて、レベルが低くて、というような。当時の僕のレベルが低いだけだったんですけどね。
一念発起しまして、会社を1回辞めて、無職になって猛勉強することを決意しました。ソニックガーデンで求められる技術を身につけるために一生懸命勉強して。でも、本当はこっち(業務システム)が好きなんです。
正直、「プログラマーとして業務システムを作れたら、本当にいいだろうな」とは思っていました。
そんなこんなで勉強が一段落して、ソニックガーデンの面接を受けたところ、意外にも社長と副社長に「kintoneで業務システムをやってみる?」と誘われたんです。「おっ」と思って、これがkintoneとの出会いでした。
そして実際に使ってみると、kintoneは希望に満ちていました。僕がやりたかったWebプログラミングをふんだんに使って業務システムが作れる。僕にとって完全に理想のプラットフォームで、これで僕はすごく充実して仕事ができるようになりました。
こうしてソニックガーデンでkintoneプログラマーとして働き始めた僕ですけれども、第二幕、「なんでもできる なんでもなれる」。
kintoneを使ううちに、kintoneへの不満もいろいろ出てきました。どんな不満かと言うと、まあまあ挙げるときりがないですよ、もう。
まだまだありますよ。挙げだすともっともっと挙がりますが、これぐらいにしておきます。
でも、なんか憎めないんです。なんなんでしょうね。
プログラマーの心をくすぐるポイントがいくつかあって、プログラミングで無限に拡張できたり、めんどうなサーバーの運用から解放されたり。そういうポイントがいっぱいあるんですけれども、隙だらけで放っておけないという。ここがkintoneのかわいらしいところなんですよ。
僕は「こんなこともできないの? 仕方ないな~俺が作ってやるよ」というようなノリで、ずっとkintoneをhackしていた思い出です。
その結果、去年の大阪大会で優勝させてもらうことができました。
ということで、僕はkintoneを使って、「kintoneでなんでもできる」「kintoneでチャンピオンにもなれる」というふうに、本当に幸せになりました。それが去年のできごとです。
そして第三幕、「輝く未来を抱きしめて」。
プログラマーである僕を幸せにしてくれたkintoneを、もっともっと多くのプログラマーに使ってほしいということで、僕は今回「Goqoo on kintone」というフレームワークを作りました。
「Ruby on Rails」みたいに、簡単にいろいろソースコードを書けるシステムです。
ちょっとご覧ください。30秒かかります。
なにもカスタマイズされていないアプリがあって、まず「goqoo init」というコマンドを叩くんです。そうすると、バーッとめんどうなWebpackの設定をやってくれた上で、バーッとモジュールをインストールしてくれます。
そのあと「scaffold アプリ名:アプリID」と入れると、ログイン情報を聞いてきます。ログイン情報を入れると、ソースコードを生成すると同時に、kintoneAPIを叩いていろいろ送ってくれます。
devサーバーを起動します。ブラウザにご注目ください。再読み込みしますと、「オッス! オラ悟空」と挨拶してくれて、なにもしていないのにカスタマイズビューができてしまいました。
これ、プラグインじゃないんです。ソースコードなんです。だから、これはもう煮るなり焼くなり、あとは好きに使ってください。オープンソースで配布しています。
「yarn global add goqoo」で、みなさんお試しください。
最後に、こんな言葉をよく聞きます。
「プログラミングは目的でなく手段です」。一般論としては、これは正しいと思いますが、僕のなかでは違います。
僕はプログラミングが目的です! だって楽しいですもん。今回(のテーマが)「楽しいは正義」ということは、「楽しいプログラミングは正義」じゃないですか。
会場にいるプログラミングが大好きなみなさん、ぜひ一緒に、輝く未来をkintoneで!
以上です。ありがとうございました。
(会場拍手)
サイボウズ株式会社
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