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株式会社ジョイゾー 山下竜氏(全1記事)

2019.01.22

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エッジコンピューティングとkintoneは相性が良い クラウドトレンドを押さえた業務改善への挑戦

提供:サイボウズ株式会社

2018年11月7〜8日、幕張メッセにて「Cybozu Days 2018 Tokyo」が開催されました。今年は“楽しいは正義”をテーマに行われ、豪華ゲストを招いてのセッションやサイボウズ社のユーザーによる事例発表など、多彩なコンテンツが場を盛り上げました。本記事では、開催初日に行われたkintoneの可能性を広げるショートセッション「kintone hack NIGHT」にフォーカス。登壇者のなかから、株式会社ジョイゾー kintoneエバンジェリスト 山下竜氏による発表の模様をお送りします。

太陽光IoTから機械学習アプリまで、幅広いIoTに挑戦

山下竜氏(以下、山下):今日は「クラウドトレンドを先取り&実践するkintone活用」というタイトルでお話をさせていただきます。

ジョイゾーの山下と申します、よろしくお願いします。

私はこれまでいろんなhackをやってきました。2014年の太陽光IoTに始まって、先日は顔認証のチェックインをkintoneでやるという機械学習のアプリをつくったりました。

次のオリンピックで似たようなことをされるみたいなので、2年巻きでhackできているという計算になりますね。

楽しいことをみんなで共有したいということで、私自身も楽しんでhackしています。

「エッジコンピューティング」「IoT」「AI」という3つのクラウドトレンド

ただ、私のお仕事はやっぱり業務改善をお手伝いするというところにあるので、業務改善にあたってのクラウドトレンドをきっちり押さえながら、kintoneで効果的に実践していきたいと考えています。

最近のクラウドトレンドは、(スライドを指して)こういった内容が挙げられます。

この中から、今日注目したいのがこの3つになります。

エッジコンピューティング、IoT、AI。この3つについて、見ていきたいと思います。潮流を生み出している「クラウドビッグスリー」も非常に注力をしています。

ところで「エッジコンピューティングってなに?」という話について、ここからまず振り返っていきたいと思います。

エッジコンピューティングとはなにか

業務システムについて、まずは閉じたネットワークとなるオンプレミスから情報をクラウドに集まるようになりました。

さらにマルチデバイス化するといったところに向かっているかと思います。

そして現在は、クラウド側で情報に解釈や判断を与えてあげたり、価値化するというところまで来ているかと思います。

エッジコンピューティングという言葉は、クラウドで元々やっていた解釈や判断の機能を、一部委譲してエッジ側に持たせてあげるというところから、この名前がついています。

エッジ側で判断、もしくは意思決定をして、価値化された情報だけをクラウドに集めてあげるという考え方になります。

エッジコンピューティングによるユースケース

エッジコンピューティングの何がいいのかと言うと、その場で判断ができるので、光の速さを超えない限りはその場で対応ができるところが挙げられます。

いくらクラウドが速くても、やっぱり「その場で判断したい」「ダウンタイムを減らしたい」といったニーズに応えるためには、こういった技術が必要になってきます。それに、「通信量を低減する」「オフラインでもエッジ側で動かすことができる」といったメリットもあります。

シビアな情報にも対応できるという意味では、セキュリティやプライバシーの面で「どうかな?」という画像に対して、エッジ側で判断だけをしてあげて、クラウドにはその結果だけを出してあげられるところもメリットになってきます。

ユースケースはこのようなところが挙げられます。

混雑してきたら応援を送ってあげようとか、こういったいろんなユースケースが考えられますね。

IoT World Forumというところでは、そのリファレンスモデルが定義されています。

第3階層にはエッジが定義されていまして、第6・7階層を見ていただくと、アプリケーション、コラボレーション&プロセスとあります。これはkintoneのことじゃないかと思うんですね。

従来は、IoTをkintoneで使うために、こういった構成でやってきました。

今後はそれがエッジに移ってきて、エッジ側で判断した情報をkintoneに必要な分だけを送ってあげる、という流れになってくるかなと思います。

ドローンのカメラ機能とkintone連携デモ

ではさっそく、今日はこういったデモをやっていきます。

ドローンのカメラで写真を撮ることができます。それをゲートウェイのPCで解釈してあげて、必要な情報だけをkintoneに渡し、サポートのアプリにレポートを登録するというデモをやってみます。

今回は簡略化のために、(司会の)伊佐さんを検知して、kintoneにテキスト情報を登録するというのを考えています。

では、ちょっとここで伊佐さんにもお手伝いをお願いしたいと思います。まずはWi-Fiをオンにするところから始まります。

司会者(伊佐):ここに立っていればいいですか?

山下:はい、そうですね。ここでは「TensorFlow」という機械学習で有名なライブラリを使っています。それを起動しまして、ドローンを打ち上げてみます。(ドローンを見て)打ち上がったので、伊佐さんを検知しに行きましょう。

いま、一瞬伊佐さんを検知しました。kintoneのレコード登録っぽいことをやっていますね。伊佐さんがそこに映っていますね。

司会者(伊佐):後ろに映っているのが、検知されているほうなんですか?

山下:はい、そうなんです。もうデータが入っていると思うので、これでドローンを下ろします。こうやって伊佐さんを検知して、「そこに伊佐さんがいたよ」ということだけをkintoneのアプリに登録します。アプリをリロードすると、今この時間に伊佐さんはCybozu Daysにいるよ、と出ます……でも、「まだ未対応です」と出ますね。

もしかしたら、この人(伊佐さん)は不審人物かもしれないですよね。そうしたら、近くにいる担当者は誰かを調べて、その◯◯さんを向かわせて見てみようといったように、kintone上で操作することが可能です。

今回は、なにか異常があった時にそのサポートを行うという一連の流れをkintone上でやってみました。アラートによる通知や担当者のアサインといったものですね。コミュニケーションサポートはkintone向きですね。

エッジコンピューティングとkintoneとの相性は抜群

ここからまとめに入ります。

まず、IoTやAIの民主化が進んできていまして、開発と利用が非常に簡単になってきています。また、エッジコンピューティング自体とkintoneとの相性が非常にいいという点もあります。

他方で、先ほどのレイヤーモデルにもあったように、アプリ側もやっぱり重要視されています。kintoneの使い勝手もよく、これからの主戦場になってくるといった感じです。

最後にちょっと宣伝をすると、「SORACOM LTE-M Button」というものを使って、ブースで来場者カウントをやっていたりします。ぜひこのボタンを押していただければと思います。

以上になります。ご清聴ありがとうございました。

(会場拍手)

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