2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
サイボウズ株式会社 鈴木亜希子氏(全1記事)
提供:サイボウズ株式会社
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鈴木亜希子氏:みなさま、本日は「Cybozu Days」にご来場いただきまして、ありがとうございます。
とくに午前中から来ていただいた方は、もうかなりお疲れかと思うんですけれども、ぜひこのkintone hackを楽しんでいただけたらと思います。
ご紹介いただきましたとおり、私は「Cybozu Days」の責任者をしております、鈴木と申します。
このkintone hack本戦と言えば、毎年かなり派手な演出をしてきました。今年も、先ほど伊佐がマジックで登場しましたけれども、去年はチアガールだったり、一昨年は太鼓集団だったり、そういう演出をしてきました。
私は「Cybozu Days」の裏方なので、基本的には裏から見ていたんですけれども、どうしてもkintone hackだけ私も出たいなと思いまして、公明正大に予選を勝ち抜いて、この舞台に立つことができました。
ただ、私はエンジニアではないんです。「Cybozu Days」の責任者をやっているとおり、私はマーケティング部門です。なので、「ちょっと私にはカスタマイズできないな」と悩んでいたところに、救世主が現れました。
もうブースでご覧になったかもしれませんが、アールスリーインスティテュートの金春(利幸)さんという方が、「gusuku Customine」という製品を出しました。
そして、金春さんは「カスタマイズをみんなのものに」とおっしゃいました。
みんなのものは私のものです。なので、私はカスタマイズを手に入れました。
カスタマイズを手に入れたので、最初にとりあえずやりたいことを考えてみました。
私がなにに困っているかを考えて、1つ思いつきました。サイボウズの会社は、とある時間に全部消灯されます。私の席は、電気のスイッチから一番遠い位置にあります。かつ私の席の床は、イベントの備品などで荷物だらけで、あまりきれいではないもので。暗闇のなか、たまにつまずいておりました。
そこで、kintone上で電気が点いたらいいんじゃないかと思いつきました。
やりたいことを考えたので、とりあえず次は、金春さんに言ってみました。
「金春さん、kintoneで電気を点けたいんですけど」と言ったら、はじめは金春さんも「いや、Customineはそういうものじゃないんだけど」という感じで、ちょっと微妙な反応をされたんです。でも、そこはさすが見捨てない救世主。
私は、この当時は「Lambda」というのがなにかは知らなかったんですけれども、「『Lambda』と連携させるから、このスイッチさえ買えばできるかもしれない」と言われまして。私は単純ですから、このスイッチがかわいかったので、とりあえず買いました。
これ(スイッチ)は輸入したので、1ヶ月後に届きまして、その2ヶ月後に「Customine」に「Lambda連携」という機能が付きました。
そうしたら、あとはもうやるだけです。
エンジニアではなかったんですけれども、結論から言うと全部自力でできました。先ほどの金春さんの助けは借りていません。
じゃあ、どのようにカスタマイズしたかをご紹介していきます。
まずkintone上に「電気を点ける」というボタンを付けました。一応ワークライフバランスの会社なので、そこに配慮をして、そのボタンをクリックすると、残業申請のチェックをかけて、残業申請が通っていない場合には、「あなたは残業申請が出ていないから、早く帰って筋トレしてくださいね」というメッセージを出します。残業申請が通っている場合には、電気が点くというフローにしました。
本当はkintone hackの本戦で、会場の電気を落としてやろうかと思っていたんですけれども、やっぱりちょっと責任者としてそれはまずいんじゃないかというところで、自宅の電気でデモをしたいと思います。
わかりづらいかもしれませんが、いま電気を点けるボタンをクリックしました。うちの(電気の)スイッチを押して、電気が点くと、「ほどほどにして早めに帰りましょう」と(表示が出ます)。
このように、「kintoneでボタンを押すと、電気が点く」というのを、私は自分で実現できました。
この裏側です。kintone、gusuku Customine、AWSさんのLambda、次にIFTTTとSwitchBot、という5つの製品を使っています。
初めに、kintoneとgusuku Customineを使って残業申請の有無をチェックしています。これは、ボタンを押したらこの承認がされているかどうかをチェックして、承認がされていなかったら「筋トレしましょう」という条件にしています。
それがオッケーだったら、LambdaからWebhookが発動するように設定をしております。
さらにWebhookが発動されると、IFTTTを通じてSwitchBotで電気が点く。こういうかたちで、5つの連携にしております。
こう書くと、「『私はエンジニアじゃない』と言っておきながら、詳しい人なんじゃないか」と思っている方がいるかもしれません。でも、私は本当にわからなくて、Googleで調べたところ、それだけでできました。
なので、この場にはエンジニアじゃない方もいらっしゃると思うんですけれども、なんとかがんばれば、kintone hackの本戦に出られるかもしれないので、来年はぜひご応募いただければと思います。
どうもありがとうございました。
(会場拍手)
サイボウズ株式会社
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