2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
提供:株式会社トライバルメディアハウス
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鳴海まい氏(以下、鳴海):よろしくお願いします。では、さっそくこのセッションを始めていきたいと思います。この前の2つのセッションと後ろのセッションに比べて、だいぶ異色なメンバーが揃っておりまして。私もこれだけ大きい所は初めてなので、ちょっと緊張していますが、4人でがんばっていきたいなと思っています。では、よろしくお願いします。
さっそくいま来ていただいている3人のインフルエンサーさんに、それぞれ自己紹介をしていただきます。では、令奈さんからお願いします。
小林令奈氏(以下、小林):はじめまして、小林令奈です。私はもともとCROOZ blog でコスメのブロガーをしたり、ライターを本業にしていて、企業やモデルさんのゴーストライターをしています。その延長線上で、いまはInstagramをメインに活動させていただいております。3日前にジェットコースターに乗ってしまって、叫びすぎて声がガラガラで申し訳ないんですが(笑)、今日はよろしくお願いします。
鳴海:よろしくお願いします。
(会場拍手)
続きまして、クリッパーのひよんさん、お名前と経緯をお話しいただいてもいいですか?
ひよん氏(以下、ひよん):はじめまして、ひよんです。私は女子向け動画メディアの「C CHANNEL」で、クリッパーというインフルエンサーみたいなことをさせていただいています。
もともとはADみたいな、カメラマンのアシスタントなどをしていたんですが、モデルさんがドタキャンをしてしまうことがあって。(私が)代理で出たら「再生回数が良い」という感じになって、いまはクリッパーとして活動させていただいています。あと、YouTubeやInstagramなど、全般的にいろいろやっている感じです。よろしくお願いします。
鳴海:よろしくお願いします。いまここに映しているのがC CHANNELの実際の動画です。
ひよん:こういうヘアアレンジとか、自分でできるメイクのやり方を、1分で簡単に伝えられるような動画をいつも撮影しています。
鳴海:ありがとうございます。では最後にしなこさん、お名前とインフルエンサーになった経緯をお願いします。
しなこ氏(以下、しなこ):はじめまして、しなこです。原宿系のYouTuber、TikTokerとして活動しております。TikTokは最近流行っている音楽に合わせて踊るアプリで、そこで主に活動しています。
私の将来やりたい夢が、自分でプロデュースしたお店を持つことです。そのためにファンを増やそうと思って、ちょっといろいろ手をつけてみたら、TikTokが一番自分に合っていたという感じで、その延長でいま活動しています。
普段は竹下通りにあるスイーツセレクトショップで、「哺乳瓶ソーダ」というものをプロデュースして、そちらでスタッフとして働いています。Flying Tiger Copenhagenという、コペンハーゲン発のブランドがあって、そちらでも掛け持ちでショップ店員をしています。今日はよろしくお願いします。
(会場拍手)
鳴海:ちなみに、今日は大勢の方がいらっしゃいますが、「TikTokを知っているよ」という人は、手を挙げていただけますか?
(会場挙手)
あ、みなさんご存知ですね!
しなこ:(拍手をしながら)そうですね。
鳴海:しなこさんのTikTokを一瞬流しますね。
しなこ:これ、実はプリクラ機のなかで撮っていて、プリクラのシャッターとTikTokのカメラ、どっちも撮っているという状態です。いつシャッターがくるかわからないけど、そこをうまく撮ったという、やってみた系の動画です(笑)。
鳴海:ありがとうございます。最後に私から自己紹介をさせていただきます。トライバルメディアハウスのアカウントプロデュース部に所属しております。
右上に「Spark!」と書かせていただいておりますが、弊社でトレンドとかミレニアル、あとはソーシャルメディアを研究するグループを立ち上げまして。「日々、ソーシャルメディアや流行っていることを、どんどん研究していこう」というかたちで発足しました。実は今日の(熱狂)ブランドサミットが初公開です。今後もいろいろな活動をしていきたいなと思っていますので、ご期待いただければうれしいです。
自己紹介が長くなってしまいましたが、さっそくいろいろ聞いていきたいなと思います。まずはこのインフルエンサーの3名に、普段何をされているのかを、順番に聞いていきます。令奈さんから、普段何をされているかをご紹介いただけますか?
小林:私は普段はライターをしていて。紙面だったり、Webだったり、LP広告のライターを中心にさせていただいています。事務所には入っていなくて、フリーランスでお仕事をしているんですが、ECサイトのディレクションや企業さまのSNSの運用担当、運用代理などをしています。あとは、モデルとして雑誌に出させていただいたり、お声がかかればテレビと講習もさせていただいています。
鳴海:すごく幅広くやっていますね。
小林:そうですね。でも、一番のメインはInstagramを中心にお仕事を請け負っているという感じです。
鳴海:なるほど。今日もInstagramの裏側などをいろいろと教えていただければうれしいです。
小林:はい、がんばります。
鳴海:続いてひよんさんです。インフルエンサーと括ってしまっているんですが、一応クリッパーとして活動をされていると思います。1日どういうスケジュールでどういうお仕事をされているか、簡単にご説明いただいてもいいですか?
ひよん:私の1日は、まずだいたい9時ぐらいから15時ぐらいまで、C CHANNELの撮影があります。広告の撮影や、自社コンテンツのヘアー、ビューティの撮影です。先ほど動画が流れたと思うんですけど、15時ぐらいまでヘアアレンジやメイクの撮影をしています。
そこからYouTubeの撮影をして、合間の時間を見て自分でYouTubeの編集をしたり、気になるカフェに行って、Instagram用の写真を撮ったりという感じです。
鳴海:YouTubeとかInstagramの話も、後々聞ければと思っています。ありがとうございます。
ひよん:はい、お願いします。
鳴海:では、しなこさん。先ほどもお話がありましたが、哺乳瓶ソーダって、たぶんここのみなさんはわからないかなと思うんです。なにか映せるものはありますか?
しなこ:あります。(スライドに画像を映して)これなんですけど……哺乳瓶の形をした容器、こちらが貯金箱になります。これにソーダが入っているという感じですね。
ホワイトウォーターか、炭酸か、紅茶を選べるようになっていて、中にゼリーを入れたりするんですけど、色なども全部お客さんがカスタマイズできるようになっています。
鳴海:これは哺乳瓶ソーダのプロデュースをやっていたからTikTokで注目されたのか、もしくは、TikTokやTwitterで有名だったから哺乳瓶ソーダを出したのか、どっちが先なんですか?
しなこ:正直どちらもあると思います。この哺乳瓶ソーダを最初にプロデュースしたときの私のTikTokのフォロワーが8万人だったんですね。いまは27万人いるんですけど。
哺乳瓶ソーダを買いに来てくれたお客さんは、私が歌いながらソーダを勧めている姿を撮って、それをTikTokに載せてくれるということが何件かあって。その動画がすごくバズるというか、TikTok内でどんどん拡散されて。もともとファンの子が来てくれたから(哺乳瓶ソーダが)けっこう流行った、というのはありますね。
鳴海:同時進行みたいに一緒に成長していった、という感じですね。
しなこ:そうですね。哺乳瓶ソーダ自体も、すごくメディアの方にも取り上げていただいていて。テレビのニュース番組や、先日も『モニタリング』でも取り上げていただいたり。哺乳瓶ソーダをテレビなどが取り上げて、ついでに私も紹介していただいて、本当にどっちも、という感じですかね。
鳴海:なるほど、わかりました。ありがとうございます。次の質問にいきたいと思います。普段発信する側でもある3人だと思うんですが、どういうところから情報収集しているのかについて聞いていきたいと思います。
事前におうかがいしていたんですが、Instagram、Twitter、雑誌、C CHANNEL、YouTubeで情報収集をされています。実際に検索していただいたほうがわかりやすいと思うので、令奈さんのスマホをつないで、解説付きで情報収集の仕方を見ていただければと思います。
令奈さんはコスメ好きなので、コスメについてほしいものを検索する、という感じですよね?
小林:そうです。まずハッシュタグで、大まかに「#コスメ」で検索します。フィードにいっぱい投稿が出てくるので、自分の好きそうなコスメがあったら、そのコスメの投稿を開いたり。「#コスメ」だと309万投稿ありますが、投稿のハッシュタグをクリックしていくと…536投稿などに狭まっていくので、自分が本当にほしい情報を探していくという感じですね。
鳴海:ビッグワードから探して、良さそうな投稿のスモールハッシュタグでどんどん深掘っていきながら、ほしいものを見つけるということですよね。
小林:そうです。雑誌などで見かけたものは、実際に発売されたときに、まずInstagramで検索します。インスタグラマーの方や一般の方も手に付けて試してみた画像をいっぱい載せていらっしゃるので、(投稿を)開いてみて「どんな感じかな?」って見て、自分で買うときの補足というか、検討材料として活用しています。
鳴海:なるほど。令奈さんはわりと「ほしいものを検索して検討材料にされている」ということだったんですが、ひよんさんは違うんですよね?
ひよん:そうですね。私はけっこう漠然としていて、コスメだったら適当に「コスメ」から入って、こうやって写真がいろいろあるなかで、かわいいものに目がいったらそこをクリックして、という感じで、けっこう決まっていないんです。そのときに「かわいい!」と思ったものを見て、「これ、いいな」とか。なので、(令奈さんと)ちょっと違う感じですかね。
鳴海:お二人は、ビッグワードは必ず検索するんですよね?
ひよん:そうですね。もしもコスメを見つけたかったら、まず「コスメ」から始まって、どんどん細かくなっていく感じですかね。
鳴海:なるほど。企業のみなさんは、ビッグワードは押さえておいたほうがいいのかなと思います。しなこさんは、また違う使い方をされているということで。
しなこ:そうですね。私は女子なんですけど、ちょっとコスメにうとくて、いまのファッションとかにはついていけない感じなんです(笑)。私のInstagramの活用法は、どこかに遊びに行くときに、そこにあるかわいいカフェに行きたいから、それをInstagramで調べる、という使い方がすごく多くて。
これはあんまりご存知ないかもしれないですけど、Instagramのハッシュタグの調べ方として、いますごく流行っているのが、「地名+カフェ」なんです。例えば原宿だったら「#原宿カフェ」の1個でハッシュタグ。それを調べると、原宿のかわいいカフェがたくさん出てくるんですよ。
若い子はそういうふうにハッシュタグを付けていて。例えば「代々木上原とか、こんなところにかわいいカフェとか絶対にないでしょ」と思っていたんですけど、そういう「#代々木上原カフェ」という1個のハッシュタグで調べたら、すごくかわいいカフェが見つかって。それをきっかけに「そこに足を運んでみようかな」とか。「行く場所+カフェ」で調べることがすごく多いです。
鳴海:友達と遊びに行こうというときは、まずInstagramで調べますか?
しなこ:そうですね。「ここらへんがちょうどいいよね」という場所とカフェで検索して、遊ぶ場所を見つけています。
鳴海:なるほど。本当にみなさん、(行きたい)場所でもコスメでも、検索はされているということですよね。
しなこ:そうですね。
鳴海:わかりました。それにもつながると思うんですが、流行っているモノ・コトの見つけ方のポイントを聞いていきたいと思います。令奈さん、どうですかね? 流行っているモノ……コスメは、どうやって調べていますか?
小林:私はまず雑誌やInstagramで、メーカーさんやブランドさんの投稿を見てチェックしたり。あとはInstagramのハッシュタグを利用して、「#クリスマス2018」「#コスメ2018」「#イルミネーション2018」とか。先ほどしなこさんがおっしゃっていた「#○○カフェ」とか、そういうのを駆使して探すようにしています。
鳴海:絶対に「#〇〇2018」などの年代は入れるんですかね?
小林:そうですね、やっぱり最新の情報を求めているので。逆に「#〇〇2018」が付いていないと、拾われないかもしれないです(笑)。それで(情報を)取るようにしています。
鳴海:年代は入れたほうがいいんですね?
小林:そうだと思います。
鳴海:「ビッグワード」プラス「年代」とか?
小林:そうですね。
鳴海:なるほど。年代も入れるのがポイントなんですね。ひよんさんは、流行っているモノ・コトの見つけ方はどうですか?
ひよん:私は例えば、それこそ雑誌・Instagram・テレビなどで、よく聞くワード、よく目にするものなど、何回も自分のなかに入ってくるワードとかだと、「あ、流行っているんだな」って思ったり。あと、お洋服とかだと、テディベアコートみたいなのがやっぱり。
鳴海:最近多いですね。
ひよん:そう、多くて。ちょっとモフモフしているものや珍しいワードとかに、みんなが食いつくっていうか、気になるじゃないですか。「あ、やっぱりこういうのが流行っているんだな」とか。そういう感じで見つけます。
鳴海:そういう流行っているモノを見つけたら、乗るほうですか?
ひよん:私は乗りますね。でも、自分が「かわいい!」と思ったら乗りますけど、「かわいくない」と思ったら乗らないです(笑)。
鳴海:ありがとうございます。最後にしなこさん、流行っているモノ・コトの見つけ方を教えてください。
しなこ:やっぱり、SNSをうまく活用して情報収集しています。YouTubeの急上昇ランキングはけっこう頻繁に見るようにしています。やっぱりYouTubeって、「いま流行りの先端だ」と私は思っていて、そのYouTuberの方たちが取り上げていることは流行(すること)が多いと思うし。YouTubeを観ている方はすごく流行に詳しいので、YouTubeの急上昇に載っていたら、それは「かなり流行っていることなんだな」と認識しています。
何時間かごとにけっこう変わったりするので、日によって流行りが違うこともたぶんあると思いますし、最先端の情報を(知りたいときは)急上昇ランキングとか、Twitterの急上昇ワードとかも、けっこう良いと思います。
鳴海:Twitterの急上昇ワードとYouTubeの急上昇ワードって、けっこう違うんですか? 同じようなものなんですか?
しなこ:けっこう違いますね。YouTubeだと、流行っているモノとして、例えばチーズドッグとか。「チーズドッグ作ってみた」というのが、本当に3日間みんながめっちゃ上げるような時期があったんですけど、Twitterだと、けっこうエンタメとか、芸能人がどうしたとか、いま流行っているモノとかが多いと思います。
鳴海:なるほど。お二人もTwitterのトレンドとか見ますか?
小林:私はTwitterが大好きなんで、意識するようにしています。
鳴海:ひよんさんは?
ひよん:私はあまり見ないです。
鳴海:そうなんですね。YouTubeは見ますか?
ひよん:YouTube……うーん。そこはInstagramって感じです。
鳴海:Instagramで流行っているモノって、どうやって見つけるんですか? 「発見」とかのタブで見たりします?
ひよん:あ、「おすすめ」みたいなところに、自分が見ているものがけっこう出てくるんですよ。
鳴海:近しいものが出てくるんですね。
ひよん:そうです。だから、そういうところをチェックしていると、けっこう目につくものが多いので、「おすすめ」のところはけっこう見ています。
鳴海:そうなんですね。ありがとうございます。では、もう1個の質問で、「日々アップするコンテンツの見つけ方は?」というところで、逆にしなこさんから聞いていこうと思います。アップするコンテンツをどうやって見つけてくるんですか?
しなこ:正直、TikTokは見つけるというよりは、自分が思い付いたことをやることが多いですかね。あと、TikTokのなかにも流行りがあって、その流行りに乗っかってみたり。流行りは、TikTokだと「おすすめ」というところがあるんですけど、そこを見ていればだいたい何が流行っているかはわかります。
鳴海:ありがとうございます。令奈さんは、アップするコンテンツはどこから見つけてきますか?
小林:私は普段コスメを中心に投稿しているので、例えば「12月1日に、このブランドからこれが発売される」という雑誌のコスメ販売カレンダーを全部、1ヶ月先、2ヶ月先のiPhoneのカレンダーに入れています。
それをチェックして、「今日はこの発売日だから、実際に百貨店に足を運んで試してみよう」。試して良かったら、「じゃあ、それをその日中にアップしよう」というこだわりを大切にしていて、実際に自分で足を運ぶようにしています。
鳴海:めちゃめちゃ忙しいんじゃないですか? 毎日行かれているんですか?
小林:そうなんです。毎日なにかしらの発売日なので(笑)。外に出たときはついでに寄ってみたりするようにしています。
鳴海:大変ですね(笑)。
小林:そうですね(笑)。
鳴海:ありがとうございます。ひよんさん、実際に日々アップするコンテンツをどういうふうに作られているかを教えてください。
ひよん:YouTubeとかInstagramとかによっても違うと思うんですけど、まずInstagramだと、自分のページがかわいくなるようにしているので、コンテンツを見つけるというよりは、日々暮らしていて「あ、かわいいな」と思ったら写真を撮ったり。
あと、私はけっこう自撮りが多いので、顔を載せることがあるんですけど。例えば普通の自撮りでも、画面いっぱいに顔、顔、顔が並ぶんじゃなくて、アップの顔があったら次はちょっと引き目の顔にして、また中間にしたり。そういう……バランス?
鳴海:バランスですね。さっきおっしゃっていた、InstaSizeのアプリを見せてもらえますか? 打ち合わせをしていたときに、「こういうふうにするんだ!」という新しい発見があったので。
鳴海:これはInstagramのアプリじゃないんですよね?
ひよん:そうです、InstaSizeというアプリがあって。これは、投稿する前の(写真の)並びを全部チェックできるものなんですけど、いま一応、Instagramにはこの紅葉の葉っぱのところまでアップされているんですね。「これからアップするのはこれだよ」というのを、私は事前に作っておいています。
鳴海:顔が連続にならないようにとか、見映えを大事にしているんですよね。
ひよん:そうです。いまは同じ系統のものを3つ続ける、という新しい試みをしていまして(笑)。だから、一番上は同じお洋服で(撮り方のバリエーションが)ちょっと違う感じ。2列目も同じお洋服で雰囲気が違うもので、3つ目は全部逆に顔(がメインの写真)にしたり。いつもそういうことを考えています。
鳴海:この並びを「これにしよう!」と決めてから、随時投稿していくんですね?
ひよん:はい。
鳴海:なるほど。さっきしなこさんも「コンテンツの並びをけっこう気にする」というお話をされていたと思うんですけど、なにかこだわりとかありますか?
しなこ:あります。私はけっこう世界観を大事にしたくて。Instagramはこんな感じでけっこうゴチャゴチャしているんですけど、レインボーすぎると、ただゴチャゴチャなだけになってしまうので、基本的にピンク・水色・紫の3色になるようにして、逆にそれ以外の真っ赤な投稿とかは載せないようにして、色を統一させています。
鳴海:そうですよね。一見派手そうに見えるけど、統一されているから、なんとなくまとまっているように見える、という感じですよね。
しなこ:ありがとうございます(笑)。見ているとわかると思うんですけど、載せる順番もけっこう意識していて。例えばこれは時計、モノ、その次の投稿が自分、その次の投稿はモノ、その次は自分、という感じで。全部自分だと自分は肌が黄色だから、紫・ピンク・水色の統一感がちょっと壊れちゃうなと思って、自分とモノ、自分、モノみたいな感じで交互に載せるようにしています。
あとは自分が持っているもの。例えば哺乳瓶ソーダもそうです。これはお店のものなんですけど、自分が好きなものや作っているものにも興味を持ってもらいたいから、それも頻繁に載せるようにしています。
鳴海:ありがとうございます。もういろいろ出てきてはいるんですが、ご自身たちのコンテンツをどんどん解説していただきたいなと思っています。まずは、発信するプラットフォームの使い分けがあるかどうかを聞いていきたいと思います。令奈さんから、使い分けや使い方はありますか?
小林:私はメインがInstagramで、主に新規のファンの方の心をつかむようにしています。今年から自分でWordPressを使ってサイトを立ち上げたんですね。最後はそのサイトにたどり着いてほしいので、Instagramを入口として、最後はそのサイト(ブログ)にみなさんが流れる感じを意識して、情報を流しています。
鳴海:Instagramって、けっこう投稿でURLが活きないというか。最後にブログに行ってもらうときのコツなどはありますか? プロフィールに(URLを)入れるとか。
小林:プロフィールのところにただ(URLを)入れるだけじゃなくて、お店に投稿するにも、「プロフィール欄のURLをポチッと押してサイトに飛んでね」と、最後まで丁寧に書くようにしています。
あとは、Instagramだったら例えば、プロフィールはここだよ、と「@○○」という自分のアカウントを投稿内に貼って、ポチッと押せばすぐプロフィール欄に行けるようにする、というこだわりはあります。
鳴海:その一文を入れると入れないでは、やっぱり違うんですか?
小林:ぜんぜん違います。
鳴海:どれぐらい違ったりするんですか?
小林:例えば、いまのブログで毎日のアクセス数が1,000ぐらいなんですけど、TwitterやInstagramで「ポチッて押してね」とやると、倍はいかなくても、倍近い数字には伸びます。
鳴海:そうなんですね。アカウント名を@で記載して、「ここに飛んでブログ見てね」ということも、ちゃんと最後まで言ったほうがいいという。
小林:そうですね。ただ「見てね」じゃなくて、「ここをこういうふうに押して」ということを詳しく。
鳴海:そうなんですね。ありがとうございます。ひよんさんはプラットフォームがいろいろありますが、なにか工夫していることはありますか?
ひよん:工夫は、いろいろ(なプラットフォームで)やっています。C CHANNELクリッパーなので、メインはC CHANNELなんですけど、例えばYouTubeの動画をアップしたときには、そのURLをInstagramのストーリーズに貼って、「スワイプして飛んでね」とか。それをTwitterでもやったり、一応全部がつながるようにやっています。
鳴海:いまはYouTubeに力を入れているから、InstagramやTwitterにも、一応YouTubeのリンクは必ず入れるようにしているんですか?
ひよん:必ず貼りますね。InstagramからもYouTubeに飛びますし。そうですね、YouTubeに力を入れています。
鳴海:ありがとうございます。最後にしなこさん、いろいろやられていると思いますが、なにか使い分けはありますか?
しなこ:いま(スライドの)私のところに4つ(項目が)出ていると思うんですけど、「アプリごとに、使っているというか見ている年代が違うな」と感じています。TikTokは小中学生がけっこう多くて、Instagramだと私のフォロワーさんは、小中学生もそうですけど、20代の方や高校生の方も見てくれているので、その年代に合わせた投稿も心がけるようにしています。
例えば、Instagramだったら流行っている飲み物とか、それこそコスメとかフードとか、カフェなどを載せて、TikTokではネタ系やおもしろい系の自分を見せる。ただ、全部のアプリで私の世界観だけは壊さず、共存させたまま、違った顔をそのアプリごとに見せています。
だから、Instagramのフォロワーさんが私のTikTokを見ると、「え、こんな子だったんだ」というようなこともけっこう言われるんですけど(笑)。やっぱり、どのアプリを見ても、違う“しなこ”が見られるような感じにしています。
鳴海:ありがとうございます。ここから、それぞれ投稿などの解説をしていただきたいと思います。まず令奈さんから一押しの投稿をもらっています。この左側の投稿が「なぜこれが一押しか?」という理由はありますか?
小林:これは、私がただコスメを投稿するだけじゃ、ちょっとフォロワーさんのためにならないなと思って。いま自分が実践している美容の裏技を「#れな技」というハッシュタグを作って投稿しているんですけど、より身近なもので意外な活用ができるとバズりやすいんです。
このシャンプーの投稿は、普段みんなが使っているシャンプーでできるものです。「100円ショップで売っているダイソーの美容液をシャンプーに入れると、普段のシャンプーよりも髪が潤う」と投稿したところ、(投稿を見た人は)やっぱりすぐ100円ショップに行って買うし。すぐにできるものなので、けっこう反響があって。この投稿だけで、1日でフォロワーが1,000人以上増えました。
鳴海:えー! すごいですね。あと気になったのが、各投稿ともけっこう投稿文が長いなと思ったんですけど、長くしている理由はありますか?
小林:やっぱり私がInstagramを利用するにあたって、美容にうとい女の子に美容を好きになってもらうように工夫をしています。Instagramを日頃運用しているので、誰が見ても……例えば男性が見てもわかりやすいように、1から10まで細かく全部書いています。「こんなことわかってるよ」ということも全部書くようにしているので、けっこう文章で訴えているところが多くて、投稿文が多めですね。
鳴海:なるほど。ありがとうございます。次にひよんさん、YouTubeでいろいろコンテンツ作りをされているかなと思うんですが、ちょっとYouTubeの動画を流していただきながら、いろいろ聞いていこうかなと思っています。流していただいていいですか?
(動画再生)
実際のひよんさんのYouTubeチャンネルで流れている動画ですよね。どうやって動画を作っていますか? 構成を作って……?
ひよん:そうですね。まず「どんな動画を撮るか?」という企画会議から始まって。これはポニーテールというか1つ結びなんですけど。4パターンの1つ結びを、全部雰囲気が違うようにしています。それで企画を決めたら撮影をして編集して、テロップを入れて、という感じで投稿までするんですけど。
鳴海:だいたい1本の動画を、何時間、何分ぐらい撮っているんですか?
ひよん:1時間ぐらいかけて撮影をしていて、それをだいたい5分、10分ぐらいの尺に収める感じですかね。
鳴海:編集にはどれぐらい時間がかかるんですか?
ひよん:編集は、めちゃくちゃがんばったら1日で終わるんですけど、ずっとパソコンと向き合うすごく地味な作業なので、私は2日間に分けています。
鳴海:なるほど。けっこうつらいですよね?
ひよん:けっこう……すっごく眠くなっちゃうんですよね。ずっとこうやって見ているので。一応白つなぎを1日で終えて、テロップ入れや音楽入れは1日で終わらせる、という感じにはしています。
鳴海:週2投稿でしたっけ?
ひよん:そうです。一応毎週土日に配信してます。
鳴海:じゃあ、平日はけっこうその時間に取られているって感じですね?
ひよん:そうですね。YouTubeだけじゃなくて、C CHANNELなどいろいろ撮影もしているので、本当に合間を見て撮影して、という感じです。
鳴海:そうなんですね。ありがとうございます。スライドに戻っていただいて、最後にしなこさん。先ほどいろいろTikTokのお話もあったんですが、TikTokのコンテンツはどういうふうに作っていますか?
しなこ:TikTokは先ほども申し上げたように、けっこう思い付きが多いんですけど、「なんか逆にそれが良いのかな」と自分では思っています。「かわいいだけじゃ動画界じゃやっていけない」って私は思っているんですよ、本当に(笑)。
ひよんさんなどは格別にかわいい方なので別ですけど、私みたいな感じだと……かわいい(もの)だけだと、最初はバンと上がっても、その後どんどん飽きられて、そのまま(伸びない)か、落ちていく子もTikTokを始めてからもけっこう何人か見ているので。かわいいだけじゃなくて、いろんなことに挑戦して、見ている人が飽きないようにしようと思っています。
例えば、最初にプリクラを撮りながら撮った動画があったんですけど、それは「プリTok」と名付けて投稿しているんです。それがバズって、流行って、いろんな子がやってくれたり。本当に思い付きで、「今日TikTok撮る時間がないから、プリクラを撮りながら(TikTokも)撮っちゃおう」という(笑)、そういうノリで撮ったのに、それがすごく受け入れられたりとか。
変顔とかも全力でするし、コーラ早飲み選手権を流行らせたり、わたあめ早食い選手権とか(笑)。あと、普通にダンスもするし、フリを作ってみたりもするし。プロデュースした哺乳瓶ソーダについても、(働いている)お店についても載せたり、TikTokでいろんなことをやっています。
鳴海:後ほど実際にTikTokを撮ってもらうので、そのときにまた教えていただければと思います。
しなこ:はい、わかりました。
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