2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
第12期成果発表会(全1記事)
提供:株式会社リクルートホールディングス
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久保直生氏:幼児教育事業をやっている、Kazamidoriの久保と申します。すべての子どもたちが、自分に合った風を見つけて、明日の方向を向く風見鶏になってほしいということで、このような名前をつけさせていただきました。
人間の人生において、生まれや育ちというのは、すごくネガティブになる場合がある運命だと思います。僕たちがやりたいことは、生まれや育ちによって一生モヤモヤして、「君、それは運命なんだ」と言われてしまうようなネガティブな運命をなくしたいということで、幼児教育事業をやっています。
人間の人格部分、コミュニケーション、知的好奇心、社会性などの部分は6歳までに身につくと言われていて、そのような非認知能力の開発をしています。
それを通して、すべての人たちが、夢を描けたり、自分で機会をつかみ取って、自分の人生を切り拓いていってほしいということで、今、能力開発をしています。
ステークホルダーは家庭と保育園・幼稚園、政治・制度面に3つに分かれていて、その3つに対してそれぞれ事業をやっています。
僕たち今、NPO法人設立の申請準備中でして、NPO法人は研究所として動かしていこうと思っています。幼児教育はまだ研究が浅い領域なので、もっと研究を深めて、そこで出たメソッドを事業化していきます。NPO法人は株式会社とは完全に別にして、オープンソースでやっていきたいと思っています。
今日は主に成果報告をしていきたいなと思っています。
まずメンバーがだいぶ増えました。大きく分けて、研究者、ビジネスサイド、あとは教育関係で起業した経験があるという3つのパートに分けて採用をしています。
コロンビア大学やハーバードなど、世界中の大学から研究者が集まっている状態で、今後は幼児教育研究をもっと厚くやっていきたいと思っています。
そして、メディアをリリース予定です。親御さんに対してハウツー本はたくさん出ているんですけど、もっと考え方や哲学みたいなところ、子どもにどのように育ってほしいかというビジョンを描くための参考書を作っています。
あとは文部科学省大臣補佐官の鈴木寛さんがアドバイザリーになったり、大学院で勉強会を開いて、研究者を集めていたりします。
こちらはオフレコなんですけど、今、日本を代表するミッドフィルダーと水面下で保育園を作る準備中です。
あと、こちらは大事なんですけど……研究を進める中で彼女ができました。
(会場拍手)
幼児教育の研究をすると「いいパパになりそう」ということでモテますので(笑)、みなさんメンバーを募集しています。
最後に、どのような環境に生まれるのかということは、人の不平等の主要な原因の1つです。このような環境因子をなくしていって、人の機会均等がなされているような社会を本気で作っていこうと思っているので、ぜひメンバーやお金を提供してくださる方のご紹介を待っています。
以上でプレゼンを終わります。ありがとうございました。
(Microsoft賞を受賞)
澤円氏:おめでとうございます。僕は琉球大学の客員教授をやっていることもあって、教育にすごく興味があるんですね。まずそれが1点。
あとは訴えるプレゼンテーションというところで、非常に改善余地が大きいというところで、これは教育のしがいがあるなというところです。
ストーリーをちゃんと作ってしまえば、味方になってくれる人がすごく増えてくると思うし、興味がない人って少ないと思うんですね。
そのような領域だと思うので、それのお手伝いを兼ねて、そしてエールを送ることを兼ねて(Microsoft賞を授与させていただきました)。
Microsoft賞を授与させていただいた方々みんなに言っているんですけど、1回うちの会社に来ていただいて、僕から直接プレゼンテーションの講師をさせていただきますので、よろしかったら都合を合わせていらしていただければと思います。ありがとうございました。
堀宏治氏:こんにちは。これからみなさんが大好きな猫の話をします。さて、みなさんは猫の死因トップがなんだかご存じですか?
それは腎不全です。
腎不全は、いつ発見するかで寿命が大きく違います。初期と末期では3年も寿命が違います。
みなさん想像してみてください。もし愛する家族が3年間長生きしてくれるなら、みなさんは何をしますか? 私はどんなことでもします。
腎不全の初期症状は多尿や体重減少です。しかし、ほとんどの飼い主がこれに気づきません。気づいたときにはすでに末期。あと100日の寿命です。どうすればいいでしょうか?
「TOLETTA(トレッタ)」は、猫がトイレに入ると体重と尿量・回数を測定します。さらにカメラで顔認識をし複数の猫でも見分けます。つまり、腎不全の初期症状を検知できるのです。
トレッタは、ただのIoTデバイスではありません。ヘルスケアデータを基軸とした「ねこヘルスケアプラットフォーム」なのです。世界初、そして世界最大のデータベースを構築します。
実は国内最大手のペット保険、動物病院チェーン、世界最大のペットフードメーカーと提携予定です。まもなくプレスリリースします。
トレッタは「世界猫の日」でもある8月8日に販売開始します。また量産するための資金調達にも成功し、累計1億円以上となりました。
猫の飼い主500人にトレッタの価格と機能を説明し、欲しいかどうか聞いたところ、96パーセントの方が欲しいと答えました。またモニターを募集したところ、すでに1,000頭を超える猫の応募を頂戴しています。
トレッタは世界的な獣医師からのアドバイスも受けています。
そして、私たちのチームです。社員には猫社員もいます。海が目の前に広がる鎌倉の七里ヶ浜が私たちの拠点です。
猫を愛する方、絶賛募集中です。猫の、猫による、猫のためのイノベーション。それがトレッタです。ご清聴ありがとうございました。
(500Startups Japan賞を受賞)
澤山陽平氏:猫が好きなんだよねという話をしようと思ったんですけど、まじめな話をすると、やっぱり着々とプロダクトを作ってきたということがすごいなと思っています。あとはやっぱり、某大手企業が近いものを出してきて、これからかなり激しい戦いが予想されるので、そこを応援したいなと思いました、というところです。おめでとうございます。
中里裕史氏(以下、中里):お願いします。弊社、仮想試着サービス「Kimakuri」を作っています。
どのようなサービスかというと、ひと言でいうと、試着ボタンがついているファッション雑誌だと思ってください。
どのような問題を解決しようとしているかというと、例えば、紙媒体のファッション雑誌を見て、「このコーデいいな」と思ったときに、モデルさんの顔も体型も自分と違うということで、結局、この服が自分に似合うかどうかよくわからないと思います。
結局「じゃあ、ショップに行って試着してみようか」と考えるんですけど、行くのが大変ですねと。そうすると逆に、「じゃあECサイトで購入して家に届いたら試着してみようか」と考えるんですけど、届くまでに時間がかかるのと、似合わなかったら返品作業をしなければいけなくて、お金も手間もかかります。
なので、ファッション雑誌を読んでいても似合う服がどこにあるのかというのは、結局よくわからないということがあります。
(そこで)弊社が解決策として考えたのは、もしファッション雑誌に「試着」ボタンがついていたら……。
こんな感じに(ページ内に)「試着」ボタンがついていて、クリックすると……(雑誌内のモデルが)自分の顔と体型に変わります。そうすると、似合うかどうかすぐわかります。
というわけで、「自宅で、1着1秒で試着しよう!」ということで、スマホで、どこにも行かず、誰にも会わず、つまりショップ店員に煩わされることなく、コーデが自動提案されてきて、1着1秒で着られたらいいねということなので、ちょっと作ってました。
ということで、ちょっとデモをします。
このアプリを使う上でやらないといけないことが2つあります。
1つは、自分の顔写真をアップロードすることです。
自分の顔写真をアップロードすると、アプリで自動的に頭を3Dモデルに起こして、自分の顔が選べます。
もう1つは自分の体型を入力することです。
すみません、こちらは英語で作ってあるんですけど、細かい数字を入力するのが面倒くさい人は、服のサイズを入れると、自動的にその服の規格が想定している体型が入ります。
例えば、先ほどのスナップ写真で、「このコーデすごいかわいい」と思って(「試着」ボタンを)押すと、頭と体型が自分になります。
また、その服を気に入ったら、1クリックでECサイトに飛んで購入できます。
あと、こちらはSNSになっているので、「投稿」ボタンを押すと、Facebookのタイムラインにシェアされます。
つまり、どのようなアプリかというと、コーディネートが自動提案されてきます。それを1クリックで試着できて、友達が(SNS)で「いいね!」をしたり、コメントを入力することで、客観的に似合っているかどうかがわかります。
ビジネスモデルとしては、エンドユーザーは無料で使えるようにして、広告収入で収入を得ようとしています。
広告収入とはどういうことかというと、アパレルメーカーから服をもらって、アプリに1着載せて試着できるようにするごとに、1着あたりいくらというかたちでもらいます。
あとは先ほど「ECサイトに飛ばす」と申し上げましたが、それで1クリックあたりいくらというかたちを考えています。
最後に1点、競争優位性はどこにあるかというと、弊社は3Dスキャンを使っているので、けっこうリアルなアバターが作れます。
競合他社はゼロから服を作ったりしているので、あまりクオリティが高くないというところがあります。
だいぶ時間が過ぎてしまったので、あとはご質問いただければと思います。ありがとうございました。
(protostar賞、オーディエンス賞を受賞)
山口豪志氏:僕は今年から、衣食住に興味を持とうと思っています。(これまでは)ちょっと人間離れした感覚で、科学にすごく興味があったので、そっちばっかりやっていたんですけど、奥さんや子どもの生活を考えると、やっぱり衣食住はすごく大事だなと。
今年から衣食住を投資対象にしていろいろやっていこうと思っていた矢先に、クックパッドのCFOをやっていた成松(淳)さんという本当に服が好きな人がいるんですけど、ちょうど1週間前に彼と「やっぱり服って楽しいよね!」と盛り上がったときに、このいいアイデアを見たので、これはもうまさに運命だなと。ということで、いろいろな支援ができると思いますので、ぜひよろしくお願いします。
井上雄介氏:よろしくお願いします。Tech Lab Paakに多いIT系とは少し違った分野なのですけれども、みなさん知らないと思うので、「ダチョウ抗体」について語らせていただきます。よろしくお願いします。
IT畑にいて、「一生を捧げるに値するビジネスを考えねば!」「何かとITを組み合わせなければ!」と考えた末に、ダチョウにたどり着来ました。「はあ?」と思ってしまった方も、どうか最後まで僕のダチョウ愛についてしばらくお付き合いしていただければと思います。
僕はバイオ系の人間ではなく、もともとAIの研究者です。研究者の資金調達や事業化を手伝ったり、京都のバイオ系の研究者と一緒にやっています。
ダチョウ抗体のフードサイエンスとは何かというと、もうそのまんまです。ダチョウから取れる抗体を、チョコだったり、飴だったり、フードにインする。それだけです。
今はまだ、効果検証の途中ですが、もしかしたら、このダチョウ抗体により、僕たち人類の多くの問題を解決できるかもしれません。現在はインフルエンザと花粉症に絞って商品化を目指しているところです。
ダチョウ抗体の圧倒的な優位性というか、すごいところは、低コストで大量生産が可能であることです。今まで、抗体は1グラムいくらかかっていたか知っていますか? 1億円から4億円でです。それがダチョウ抗体だと、量産ができて4000分の1なります。
プラス、熱に強いということがあります。今までの抗体は冷蔵保存していたんですけど、ダチョウの抗体だと今のところある程度の温度まで可能です。つまり、食品に入れられるようになったということです。そして、胃酸にダチョウ抗体は耐えることができるため、胃腸の中でも効果を発揮します。
今、タイミング的に、世界で初めて食品に入れられるほどコストが下がって、しかもそれ(熱)に耐えられるものになったというところでやっています。
基本的に1つの病気に対して1個の化合物を作る従来の製薬とは違って、抗体なので、ダチョウに打てばいいだけなので、(適用例は)すごく多いです。たぶん「この病気は対応できます?」と聞かれたら、たいてい「できる」と言います。
今回はインフルエンザと花粉症なんですけど、やはり花粉症やインフルエンザは国民病といえるほどの症状で、毎年150万人いる受験生を救いたいという思いがあり、受験生がマーケットになっています。
僕ら(が扱っているのは)医薬品ではありません。なので、医療体制崩壊と言われているなかで、医薬品にならない医療効果のある製品ということで注目されています。
特徴的なのは、やはり科学的にちゃんと効果があることです。抗体を用いるので「この菌を捕らえられる」と比較的簡単に証明できます。
もう1つの特徴は自由で安全なことです。普通の医薬品だと、人間が摂取したことのない化合物を作る場合が多いので副作用について細かく検査する必要があるのですが、卵の黄身でアレルギーはほぼ起こりません。また、卵の黄身なので、たくさん食べても大丈夫。医薬品の過剰摂取のようなことは起こらず、ただ単に身体から排出されて消えます。
味へのこだわりというところも重要視しており、パティシエと一緒に試作品作っています。
(ビジネス構造としては)教授が研究し開発した抗体を、僕らが詳細な実験をしたり、ダチョウ牧場で生産して、食品から医薬部外品まで、OEMで製造したり製薬会社に持っていくというところをやっていきます。
我々VitaLongaでやろうとしていることはニュートラ・シューティカルという、医療効果のある食品です。人生を満喫するために、健康長寿を達成したい。創薬ではないフードサイエンスという少しややこしいところをやっています。
我々ができる可能性のある社会貢献についてもお話しします。
受験生にインフルエンザの予防飴を配る予定でして、こちらはパトロンがすでについております。
あとは、アフリカでは150万人の子どもたちが下痢で命を落としているのですが、衛生環境がこの写真のような状況(水が汚れている)なので、根本的に衛生環境を直すことが難しいんです。
だったら僕らが、コレラ菌やシゲラ菌など下痢の原因となるものの抗体を飴や食べ物に入れてあげる。つまり、何か食べるときに、同時に菌を殺してしまうということをやろうとしています。
我々は医薬の専門家ではありませんが、できることがあると信じてがんばっていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。
(西村賞を受賞)
西村賢氏:「TechCrunch」はビジネスとテクノロジーの交差点といって、わりとビジネス面も(テクノロジー面も)記事にしていたんですけど、メディアの記事にしたい! なんかむっちゃバズりそう。すごくマーケットあるんじゃないかなという気がしました。
意味が2つあるかなと思っています。1つは、クロレラ団子やユーグレナさんのように、「なんかこれすごそう」という感じだけでも十分バズる。話がおもしろい。
もう1つは、もし1割2割でも花粉症が軽減できたら、これはもう超巨大マーケットじゃないかなと思います。僕は花粉症じゃないんですけど、花粉症の方が身の回りにいらっしゃるとすごく直感的にわかると思うんですけど、これはでかいなという感じがしました。ただ、もし、これが嘘でも僕には見破れません(笑)。
(会場笑)
おめでとうございます。
田中遼氏:株式会社VAAKの田中です。今日はPAAKに入ってから6ヶ月目ということで、進捗をお伝えできればと思います。
我々は防犯カメラの解析をやっています。みなさま『マイノリティ・リポート』を観たことはありますか? SF世界のお話なんですけど、そこでは犯罪を未然に防ぐというかたちで、予測型警察があります。
我々は行動を検知するところから始めて、行動を予測するというところを行っています。そこからさらに犯罪を止めるオペレーションにいたり、犯罪を未然に防ぐということをやっています。
この行動解析技術から、みなさまから見て左手の、「不審者対策」「人身事故の防止」「万引き防止」といったところを先んじて、60秒前であったり、15秒前から予測して、未然に止めるということをやっています。
同じ技術でいろいろな転用性があるので、右のほうも最後にご紹介させていただきます。
国内小売の万引き被害額は年間5,000億円というかたちで、ほとんどが解決していない状況です。
課題感の大きなところなのですけれども、業界がイタチごっこになっていて、Gメンや防犯ゲートなど、新しいソリューションがいろいろと出てくるんですけど、なかなか防止率が上がっていません。
そこにAIが登場し、新たなイタチごっこについていくようなかたちでやっています。
我々は一応このあたりにポジショニングさせていただいておりまして、画像解析のシステムはいろいろとあるんですけど、我々は行動予測をやっているというところが非常にユニークだと考えています。
実際にどのようにやっているのというと、こちらはオフィス内のデモ(映像)です。物を取る、キョロキョロする、さらにカバンに入れるとった動作を検知して、リアルタイムで通知するものになっています。
検知についてはいろいろと取れます。この点については今、世界一というところにいけるのではないかと思っています。理論的補強は研究室でやっています。
予測についてはマクロもでる・ミクロモデルの2つでやっています。
基本的には処理効率が非常によくて、相場の半額以下で提供しているというかたちです。
実証実験もいろいろと進めさせていただいています。
ちょっと急ぐのは理由があって、レジなし決済の利用映像をお見せしたいと思っています。我々の「レジなし決済」は、防犯カメラのみというかたちで非常に手間が少ない。「圧倒的にシンプルな」かたちでやっています。
QRコードを表示して(人物とデバイスを認識して)防犯カメラで認証。そのまま商品を手に取ったらアプリのほうに入るというかたちになっています。その場を離れると、決済というかたちになります。
そのようなかたちで、いろいろと行動解析をやっています。ぜひご支援いただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
(AWS賞を受賞)
畑浩史氏:Amazon Go的なネタがあったので、さすがにAWS賞を出さないわけにはいかないなというところですけど(笑)。僕も何回かAmazon Goに行ったんですけど、けっこう体験するストアのところで 「ワオ!」という感じなので、テクノロジーでそのような 世の中に変わっていくといいなと思って、授与させていただきました。
伊藤彰郎氏:OUTSENSEの伊藤と申します。さっそくですがみなさん、このような体験をしてみたくはありませんか?
「今日は上弦の地球か。ということは、俺が帰るのはあと5日後ぐらいか。じゃあ、明日あたり月面スポーツジムで少林サッカーでもやって帰るか」。
「見える。見えるぞ!」みたいな感じで、宇宙に行くことでテレパシー的な超能力に目覚めたりとか。
「そうなんだよ。地球人は食べて物をうんこにしちゃうから、すごくもったいないんだよ」というふうに宇宙人とコミュニケーションをしたりとか。
たぶんみなさん「そんなことありえねえだろ。何言ってんだ?」と思われると思うんですけど、ウォルト・ディズニーのこの言葉をみなさんご存じでしょうか? 「人が夢見ることは、実現できる」と。
たった200年前です。人は空を飛ぶことを想像しても、そんなこと自分はできないと思っていただろうし、「そもそも人が空を飛んでどうするんだよ?」と思っていたと思います。でも、その100年後に人は機械の翼を手に入れて、その50年後に人は宇宙に行きました。
つまり、人はその時に「不可能だよ。ありえねぇだろ」とか「そんなことやっても意味ねぇよ」といった常識を抜け出してきて、次の時代に進んできました。
私たちが何をやろうとしているかというと、宇宙の家を作ると。これはもうぜんぜん冗談でも比喩でもありません。私たちには確固とした技術のコアの種があります。私たちは、日本で唯一、宇宙建築の研究をしている先生の下で開発を進めています。
こちらはTECH LABに来る時に見せたプロトタイプなのですけれども、(宇宙の)家と言うには屋根が足りないと。
ということで、僕らは先日、ついに屋根を開発いたしました。特許申請中で詳しいところはお見せできないんですけど、着実に開発が進んでいます。
今は自動で家を建てるための機構の開発も行っています。
これは各国の宇宙機関が出しているロードマップです。これによると、2030年にはもう月面での有人活動がなされるという予定になっています。
つまり、人が宇宙で暮らす時代は、もうすぐそこまでやってきているんです。僕らは宇宙の家を作ることで、みなさんと一緒に初の宇宙に居住する人類になろうと考えています。
最後に僕らのビジョンをみなさんにお伝えします。We will make you live in anywhere. Even if that’s in space. 以上です。ありがとうございます。
(TECH LAB PAAK賞を受賞)
岩本亜弓氏:(TECH LAB PAAK)入居の面接の時に、直接の面接官ではなかったんですけど、面接官が「ちょっと口では言い表せないので、見に来てください」みたいな呼びかけがありました(笑)。
それで見に行ったら、こうガタガタガタっと組み立ててくれたもの(プロトタイプ)に感動しました。そこから何回か会って、本当に取り組んでいる様子もすごいなと思ったし、「やるか、死ぬか」と言っていたのが最高にいいなと思いました。
ぜひやり遂げて、月に行かせてください。よろしくお願いします。引き続きがんばってください。ありがとうございます。
株式会社リクルートホールディングス
関連タグ:
中里裕史
株式会社ブルームスキーム 代表取締役CEO
久保直生
NPO法人 Kazamidori
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株式会社OUTSENSE
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株式会社リクルートホールディングス R&D 次世代事業開発室 TECH LAB PAAK所長
澤円
日本マイクロソフト株式会社 マイクロソフトテクノロジーセンター センター長
澤山陽平
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田中遼
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畑浩史
Amazon Web Services スタートアップ事業開発部 プリンシパルマネージャー
西村賢
ジャーナリスト
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