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今日から使える! DBアプリ開発の負担を減らせる小技集。ブラウザだけで最新SQLを試せます!(全2記事)

2018.02.08

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必要なのはブラウザだけ! 最新SQLが無料で試せる「Oracle Live SQL」のススメ

提供:日本オラクル株式会社

世界中の技術者を対象に、最新技術動向や、ユースケース、トレンドに関するノウハウや技術情報が入手できる開発者のためのイベント、Oracle Code。2017年5月18日に東京で開催されたOracle Code Tokyoでは国内エンジニアに向けた最新知識を共有する各種セミナーが行われました。日本オラクル株式会社の井上克己氏による講演「今日から使える! DBアプリ開発の負担を減らせる小技集。ブラウザだけで最新SQLを試せます!」では、オラクルが提供するサービス、Live SQLの活用法を紹介。なかなかSQLを勉強する余裕がない人に向けて、SQLを効率的に学習する小技をレクチャーします。

Live SQLの小技を紹介

井上克己氏(以下、井上):みなさん、こんにちは。本日は貴重な時間をいただきまして、品川までお越しいただきまして、ありがとうございます。日本オラクルでデータベース関連のエンジニアをしております、井上と申します。

オラクルの公式ブログで過去にSQLの小技などを書かせていただいてるんですが、本日はその小技なども交えながら、実際のデモをお見せします。

具体的な内容としては、オラクル社が提供している「Live SQL」というサービスを中心に説明していきます。最後に時間が余りましたら、「SQLcl」というJava系の「SQL*Plus」に代わるツールをご紹介していきたいと思います。

まずはLive SQL基本編ということで、Live SQLというのは無償のサービスです。ブラウザだけで最新のSQLを試すことが出来ます。

1点だけみなさまに挙手お願いしたいんですけれども、この中で、Oracleのユーザーアカウントを作っている方、挙手いただけますでしょうか?

(会場挙手)

ありがとうございます。こちらはOTNアカウントがあれば無償で使えるサービスです。

Live SQL活用法

実はつい1週間ぐらい前にバージョンアップしまして、もともと12.2だったんですけど、マイナーバージョンアップをしている状態になっています。

ここには、オラクル社のデータベース製品担当者、開発責任者が15人ぐらいいるんですが、彼らがSQLのサンプルを投稿したり、OTNアカウントを持っている方がSQLのサンプルをパブリックに公開しているサイトでもあります。

だいたいの数を見ていただけると思うんですが、少し合計を取らなかったんですけど、PL/SQLだけで280程度と、相当な数がすでに公開されている状態です。

では見つけたいサンプルをどうやって見つけるのか。SQLって、例えばJavaやPythonと比べてキーワードが多かったり、文法が難しくて覚えられなかったりすると思うのでGoogle先生に頼りたいですよね。Googleでもいいんですが、Live SQL自体にも検索機能が備わっております。

あと、もう言ってしまったんですが、Googleでもクローリングしていますので、かなりひっかかってきます。みなさまご存じかと思うんですけど、「site:livesql.oracle.com」と検索すれば「livesql.oracle.com」以下のものだけを探してきますので、SQLの断片を知っている場合であれば、こちらのほうが確実かと思います。

これはSQLとなにも関係ないんですけれども、この「site:」はかなり使えるGoogleの技だと思いますので、覚えて帰っていただければと思います。

これはサンプルですね。Composite Range-List Partitionの例ですが、コメントをつけられたり、結果のサンプルが出ていたりします。そのため、見るだけでもけっこう勉強になると思います。

ただ1つ残念なのは、サンプルコードも、後ほどご紹介するチュートリアルもそうなんですが、今のところ英語のものしかないところです。

自分でテーブルを作ったり、インデックスを作ったり、ストアド・プロシージャなども作れます。作ったオブジェクトは、ハンバーガーメニューのSchemaから確認ができます。

注意点ですが、タイムアウトがけっこう早いです。だいたい1時間ぐらいでたぶん消えてしまいますので、なにかしら作業していないと消えてしまいます。この点にご注意ください。

スクリプトの例

今、お見せしているのはチュートリアルというタイプのサンプルです。このあたりを少しデモしてみたいと思います。これはまだログインしていない状態ですね。

ここで今、「range-list partition」と検索してみます。これはインクリメンタルサーチですので、ひっかかりました。Range-List Partition、この文法を覚えるのは難しいと思うんですが、サンプルが出てきます。

見つかったので少しログインしてみます。「Login and Run Script」ボタンを押します。実際にはRunせず、表示するだけです。

これをどうやって見るかといいますと、ここにコメント・説明があります。

この例は2階層のパーティションの表です。1階層目がdate、日付ですね。日付でまずパーティション化します。2階層目はアメリカの州の名前ですね。カリフォルニアだとCA、ニューヨークだとNYみたいな、州のコードで2階層目をパーティションしてある例です。

このページの見方ですが、SQL文は裏が真っ白ですね。そして少しグレーがかってるところは、実際に流したらこういう結果を表示しているところになります。

これがスクリプトの例でした。今度は別の例を探してみます。先ほどチュートリアルと言いましたので、今度はチュートリアルの例を探してみます。

今、キーワードとして「match_recognize」と打ったところ、けっこう出てきました。

これは12cからの関数で、かなり使い方が難しいんですが、けっこう登録されていますね。

その中で1つ、JSONを使った例がありましたので開いてみました。

Tutorialとありますね。チュートリアルの場合は、作者ががんばって説明をつけられている場合が多いです。英語になるんですが、「このSQLはどういう処理をするものなのか」詳しく書かれていることが多いです。

もう1つは、スクリプトの場合と違いまして、左側がエディタになっていて、SQLの一文だけを取り込むことができます。

ここまでが基本的な機能のデモです。まだ実際に動かしていないですけど、これからやっていきます。

JSONを使ってデモをしてみる

これは実際のデモですね。実際にテーブルを作ったりしたいんですが、テーマはJSONです。お客様にもすでに日頃から使っている方も多いと思います。

Oracle DatabaseのJSON機能は、3年前に12cがリリースされてかなり実装されました。例えばIS JSON制約や、JSON_VALUE operatorが実装されています。

ここに「SQL:2016」とあります。去年の12月にANSI(注:米国国会規格協会)から出された標準があるんですが、それにかなり近いものになっています。本日はそうした例をいくつかお見せしたいと思います。

JSONデータのサンプルは今日のイベントのセッションデータを使ってみます。

このセッションは世界20都市を行脚するセッションなんですが、すでに半分以上終わっています。なので合計するとすでに280セッションぐらいがすでに終わっています。そのセッションデータをJSONデータとして取ってくることができます。そのデータを使ってみます。

すでにINSERT文に変えてあります。ここはあとからキーになってきますので、少しデータを見ていきたいと思うんですが、このJSONは非常に単純な構造ですね。titleとcompanyという2つキーを持つだけ。ネストをしていないJSONになっています。

この今見せているところは、先ほどの東京ガスiネットさんのセッションのデータです。非常に単純なデータなんですが、これが約300個あります。これを使っていきます。

あともう1つ、ここで小技が出てるんですが、Oracleの文字列は、普通はシングルクォートでくくりますよね。ですが、とくにJSONなどのデータを扱う場合には、この文字列の開始をカスタマイズできます。

おそらくPerlなどでもできると思いますけど、文字列のクォート文字列を宣言しているので、実際にJSONの中にシングルクォートが入ってきても大丈夫という小技を使っています。

作業を快適にする小技

このデータを取り込むのですが、まずはテーブルを作らなくてはいけないですね。ハンバーガーメニューに「My Scripts」とありますが、ここに自分のアップロードしたファイルを置くことができます。

今、DDL文が見えていますが、コメントも書くことができます。「--」はコメントですね。

なので、これを実際に実行すると、「create table」は1個のコメントがないほうしか実行されませんでした。

次に、このテーブルの中に、先ほどのJSONデータをインサートしていきます。言い忘れましたが、Live SQLはSQL*LoaderもData Pumpも使えないので、基本的にはINSERT文でデータを入れます。

これはINSERT文ですね。大量にありますので、実行します。

これを実行すると、INSERT文が289個あったので、289のSQL文が実行されました。

実際にどういうテーブルができたかを見ていきます。ハンバーガーメニューのSchemaですね。ここに1個だけテーブルあります。

はい、テーブルができました。

これは右にもハンバーガーメニューがあります。「Query」というボタンがありますので、ここをクリックするとselect文が編集画面に出てきます。

ここで実際にどういったデータが入っているのかを見ていきます。全行ではなく、最初の100行ぐらいを見てみましょうか。ANSI SQLで定義されている書き方ですね。SQL Serverだと「TOP 10」のように書けるんですが、Oracleでは「fetch first ◯行」と書きます。

あとは、このLive SQLのWorksheetの次の小技なんですが、SQL*Plusなどにはスラッシュかセミコロンが必要ですよね。ですが、SQL Worksheetはそれが必要ありません。

あとはキーボードショートカットがありまして、Ctrl+Enterを押すだけで実行されます。今、Ctrl+Enterを押したので、実際に実行されました。すると、100行ぐらい下にきている状態ですね。

データがJSONの場合は、小技をLive SQL自身が持っていまして、データを折りたたむことができます。

日本語のデータもちゃんと入っていますし、ロシア語などいろいろな言語のデータが入っています。

JSONデータを集計する

今、未加工のデータを見てしまったのですが、このJSONデータのセッションタイトル、講演のタイトルだけを見たい場合の書き方をやってみます。

まず、テーブルにエイリアスをつけます。ここには「t」というエイリアスをつけました。テーブルのエイリアス「t」ですね。選択リストで「t.”カラム名”.JSONのキー」です。なので、ここは「title」と書きます。

試しに200にしてみたところ、200行分のセッションタイトルだけを持ってきました。

次は、このJSONデータはtitleとcompanyですよね。プレゼンターが所属する組織・会社の部分もありますが、そこを見てみます。ただ、今回は同じ会社の方が何回か講演されている場合もあるので、出現回数でソートをしてみます。

あと、オラクル社員がセッションをけっこうやっていますね。そこは除外してみます。なので「not like」のオラクル社員を除外しますので、大文字化したカラム名の値に、オラクルじゃないということですね。「order by」のカウントでソートをしてみます。

すると、これでよかったと思うんですが……「group by」がないですね。失礼しました。

これで、講演者の所属する組織で集計した結果が取れました。

東京ガスiネットさんは1回ですね。コンサル会社の方やベンダーさんなど、オラクル以外の会社の方もけっこう出てます。

中には9回もセッションを持たれている会社さんもあります。Red HatさんやIBMさんなどもやっています。こんなふうにJSONにデータを集計できます。

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