2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
提供:株式会社リクルートホールディングス
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――本日はありがとうございます。今回は「子育て世代の新しい働き方」をテーマに作られた子連れで利用できるサテライトオフィスについて、運営側と利用側での座談会を行います。
では、まず初めに子連れで利用できるサテライトオフィスを始めた経緯をうかがいたいのですが。
長田健登氏(以下、長田):きっかけは、リクルートさんからの働きかけでした。
もともとリクルートさんは働き方変革の一環としてリモートワークを推進する中で、サテライトオフィスとして私たちザイマックスのサービスをご利用いただいていたんです。その際、サテライトオフィスに育児機能や保育機能を付加することを目指して、一緒に研究・検討できないかという相談があったのが始まりですね。
私たちとしても、展開しているサテライトオフィスにそういった付加価値をつけ、社会的な課題を解決していくことに関して、ぜひともチャレンジしたいと考えていました。なので、私たちが取り組める方向性を検討し、いろいろご提案し、実現に至りました。それが、大まかな流れです。
――第一弾はどちらで?
長田:最初は品川にあるサテライトオフィスにキッズスペースを設置しました。それが昨年10月末です。
そこで、当初はリクルートさんの従業員のみを利用対象者として、実証実験を行いました。要するに、どう役立つのか、今後どういった展開ができるのかを検証するフェーズです。
その後、今年2月にもう1つ、鷺沼にキッズスペース付きのサテライトオフィスを新たに作りました。
この2つの立ち位置は、品川は都心寄り、鷺沼は居住地隣接型です。そのため、鷺沼に設置した目的には、品川のサテライトオフィスに対して、利用者の行動や傾向にどういった違いがあるのかを検証することも含んでいます。
これとほぼ同時に、リクルートグループの方々だけに使っていただいていたところを、キッズスペースの趣旨に賛同くださる複数他社にも開放しました。これは、世の中に広めていくための第一ステップとして捉えており、実際に利用してもらって、そこでの声を拾い、次の検証フェーズに進めようと考えたのです。
――リクルートグループ以外では、どういった企業が参加しているんですか?
長田:「キッズスペース共同利用協議会」という組織を作り、リクルートさんのほか、ソフトバンクさん、伊藤忠エネクスさん、アサヒグループホールディングスさんの4社に参加してもらいました。現在、その4社がシェアするかたちで、キッズスペースをご利用いただけるという状態です。
――実際にサテライトオフィスを利用された方として、リクルートの渡邊さんと、ソフトバンクの石田さんにもご登場いただきます。お2人は、いつごろから品川のサテライトオフィスを使い始めたのでしょうか?
渡邊真吾氏(以下、渡邊):私は、リクルートでの検証実験が始まった直後、昨年11月上旬くらいから使い始めました。
石田恵一氏(以下、石田):私は今年4月に一度使いました。実は、ソフトバンクは今回の取り組みにトライアルとして参加しているのですが、私自身がその担当をしており、トライアルの一環で実際に使用してみました。
――担当者として利用されたということですね。実際に使ってみた感触はどうでしたか?
石田:そうですね。もともとサテライトオフィスとして展開されていることもあり、非常に静かなスペースで、心地いい音楽がかかっていて(笑)。仕事をする環境という意味では、非常によかったと思っています。
あとは、私自身も「子どもを連れて仕事をする」という経験はもちろんなかったので、非常に新鮮でした。
――たしかに、なかなかないですよね。渡邊さんの場合、いかがですか?
渡邊:そうですね、仕事の環境としては、石田さんと同意見ですね。
あと、私の前提として、現在は妻が主体となって育児を担ってくれています。でも、自分ももっと子育てに参加したいと考えており、その思いから使い始めました。
また、リクルートホールディングスでは、リモートワークを推進しています。いろんな場所で働いて効率性を上げられるように、またはいろんな刺激を受けながら仕事ができるようにと社内でも発信されています。そこで「じゃあ子どもも連れて行ったらどう変わる?」をやってみたいという思いもあり、使い始めました。
――その変化には興味がありますね。実際に使ってみて、いかがでしたか?
渡邊:私が仕事に集中しつつ子育てに参加できるだけでなく、妻にとっても「自分の時間」ができるようになりました。資格の勉強をしたり、子ども連れでは行きづらい美容院に行ったりすることができるようになり、家族にとっても、すごく良かったなと思っています。
――ちなみに、どういったサイクルで使っているんですか? 頻度など。
渡邊:月1〜2回くらい使っています。それまでは「子どもを連れて仕事へ行く」という感覚がぜんぜんなかったので、実際にやってみて、いつもと違う雰囲気で仕事ができて気分転換にもなると思いました。
サテライトオフィスに子どもと一緒に仕事をしに行ってみて感じたのは、しっかり預かってくれているので、それほど(子どもの存在が)気にならないことでした。
サテライトオフィス内では、1〜2時間くらい仕事をして、トイレ休憩などで席を立った時にキッズスペースの子どもの様子を見たりして。そうすると、集中がそがれるというより、気分転換になります。
――では、仕事の効率は上がった……?
渡邊:個別スペースに篭ることで資料作りなどの仕事に集中できますし、子どもはキッズスペースで預かってくれているので気にはなりません。
子どもがいる・いないに関わらず、リモートワークをすることで効率が上がっている部分はありますね。
石田:ソフトバンクでは今、育児や介護など、勤務時間や通勤に制約がある社員に対して在宅勤務を認めています。
ソフトバンクのポリシーには「挑戦する人にチャンスを」という考え方があります。でも、育児や介護といった制約がある人は、挑戦したくてもできない環境にいたりします。そういった働くうえでの制約を排除して、ちゃんと挑戦できる環境を整えてあげるということを目指していて、その手段の一つとして在宅勤務を認めているんですね。
また、将来的には、在宅勤務の範囲を拡大したいと思っていて、ちょうど今、社内でトライアルをしながら拡大の検討をしているところなんです。
では、実際に在宅勤務を拡大するとどうなるのか。家で仕事をしようと思っても、環境によってできない人も出てくることが予想されます。そんなとき、ザイマックスさんが提供されているようなサテライトオフィスも含めて使えれば、働き方の自由度がより上がります。そういった部分でメリットを感じていますし、同時に検証したい部分です。
育児や介護がある社員にとって、例えば利用している保育園や介護施設が突然お休みになったり利用できなくなったりすることがあるじゃないですか。それは、専業主婦の方も同じですよね。なんらかの事情で、子どもの世話ができなくなるような。
そういったときのセーフティネットとして、安心感を与える存在にもできるんじゃないかと実際に使ってみて感じましたね。
――個人としての感想はいかがでしたか?
石田:まだ1回使っただけなので、わからないことも多いのですが。ソフトバンクとして、参加することで本当に効果を発揮できるのかを中心に見ていたところがあります。
純粋に使ってみた感想としては……先ほど渡邊さんもお話ししていましたが「子どもが気になって仕事が手につかない」ということはなかったです。
私の場合、子どもがまだ2歳で、定期的におむつ替えにいったりすることはありましたが、それがちょうどいい気分転換にもなっていたようにも思いますね。主観的ではありますが、そのおかげで良い意味で息抜きが入って集中しながら仕事ができたんじゃないかと思います。
あと、子どもがキッズスペースに常駐しているスタッフの方と仲良くなっていて。実際に8時間くらいいたのですが、帰りの電車で子どもが「楽しかった」と言っていて、良かったなと思いました。
私の妻も専業主婦なので。私が子どもを連れ出している間、少し自由な時間ができたのを喜んでいて。少し、夫婦円満になったかなと。
――渡邊さんは、円満になりました?
渡邊:そうですね。「次はいつやるの?」みたいに言われますね(笑)。
(一同笑)
だから「この時ならできるかな?」と、相談しながらやっています(笑)。
――ちょっと気になったのですが、お2人とも、夫として「そろそろ妻に自由な時間を作ってあげなきゃ」とふだんから感じていたりするのですか? 要するにプレッシャーみたいなものを感じているのかどうか、というところなのですが。
渡邊:プレッシャーというほどのものは感じていないですね。というのも、うちの場合は妻は今のところ子育てが苦痛になっているところはないですし、私自身も「見なくちゃいけない」という義務感はないです。
でも「子連れで行けるサテライトオフィスがあるよ」となると、2人ともうれしい気持ちになるように感じましたね。となると「使えるならもっと使って!」みたいになったり。そこは、各ご家庭で違いはあると思いますね。
株式会社リクルートホールディングス
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