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エバンジェリストが注目のこの人と語る IT キャリアの多様性と未来(全3記事)

2017.03.10

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「AIと決済」を制するものが未来を作る IT界のキーマンが考える、“勝つ”ための道

提供:日本マイクロソフト株式会社

日本マイクロソフトがIT技術者向けに開催したカンファレンス「Microsoft Tech Summit」。同イベント最後のセッションが、「エバンジェリストが注目のこの人と語る IT キャリアの多様性と未来」です。それぞれ親交も深いIT業界の著名人、マイクロソフト西脇氏、LINE砂金氏、元AWSJ小島氏が、自身のこれまでとこれからのキャリアについて語ります。また、セッション終盤に今後注目のITキーワードを聞くと、3者が共通して「AI」と発表。その理由はいったい?

キャリアの転換期は何歳の時でしたか?

西脇資哲氏(以下、西脇):さて、そんなみなさんに、こんなことも聞きたいんですね。

小島さんはおいくつ?

小島英揮氏(以下、小島):僕はたぶん29歳ですね。キャリアの転換点。

西脇:砂金さんは何歳?

砂金信一郎氏(以下、砂金):奇遇ですね。29歳です。

小島:マジですか。

西脇:マジで!? キャリアの話だよ。恋愛とかじゃないよ、これ。大丈夫?(笑)。

砂金:恋愛も多少入ります。

小島:マジですか。

西脇:砂金さん、なんで29歳なの?

砂金:古巣は、Oracleで、西脇さんと同じようなところで仕事をしてたんですけど、すごくいい環境を与えられていて、よかったですよね? 

西脇:Oracleは恵まれてました。

砂金:勝手に、好きな新規事業とかババッとやって。

西脇:好き放題やってましたね。

砂金:「楽しくやれ」って言ってくれて、なんの不満もなかったんですけど。このタイミングで、僕、辞めなかったら、このままOracleで働き続けるなって恐怖感がけっこうあったんですね。

西脇:ぬるま湯のなかでずっと長年いちゃうだろうと、居心地がいいから。

砂金:「辞めるなら、今だ」と。そういう甘えた環境から抜け出したいっていうのが1個と。あと、もう1個、私、離婚したのが29歳の時だったんですね。

西脇:やっぱりその話になるの(笑)。

砂金:マイク付けて話す話じゃない(笑)。

西脇:本当ですよ。誰かツイートしちゃいますよ(笑)。

砂金:マジ(笑)。お手柔らかにお願いします。

小島:でも間違いなくキャリアの転換点ですね。

キャリアは点の面積で考える

砂金:そうですね。ちょうど仕事でいろんなことを任せられて、仕事がめっちゃおもしろかったり。プライベートでそういう問題もあり。あと留学もちょっと考えたんですね、MBAとか。

西脇:そう言う人多いよね、20代後半って。

砂金:そういう人生のいろんな変化が、29歳、30歳くらいで、みんな1回来るんじゃないかなと。そこでご縁があって、私、戦略コンサルティング屋さんに1回行ったので、そこから先、だいぶ人生のキャリアの自由度が変わりましたね。

ずっとIT屋さんで、横並びのところに移ってたら、あまり自由な人生を送れなかったと思うんですけど、西脇さんがたまに言うやつですよね?

西脇:なに?

砂金:エバンジェリストをやって、乃木坂やって、ドローンをやると、俺の範囲が。

西脇:そうそう。私が言ってるのは、お2人は29歳ですけど、私の転換点も、やっぱり20代後半かなという気はします。砂金さんが先ほど言われたように、Oracleの時代なんですけど。

キャリアってすごくおもしろくて、西脇が考えてるキャリアがどういうものかと言うと、今、砂金さんがちらっと言ったんだけど、点の面積の話なんです。これ、すごく褒められる話だから、書きますね。

私って、もともとプログラミングができるんですね。ここにプログラミング。Javaとかも普通に書けるんですね。どちらかと言うと、C++で書いちゃう人なんですけど、一応ちゃんとC#入れとこうか。丼にしこうか(笑)。

プログラミングできます。それで、クラウドもできます。線で結べるんですね。プレゼンが上手で、がんばりましたと。

ここにプレゼンがプロットされるんですね。そうすると、これが、自分のスキル面積なんですよ。

なるべく、遠いところにポイントを押したほうが面積が増えるじゃないですか。だから私、ドローンをするんですね。そうすると、ドローンで、プレゼンができて、ITの話もできると、この面積じゃないですか。

だから、TBSさんから、ドローンレースをやった時に、「レースの解説員やってください」って言われたんですね。だって、「ドローンでプレゼンうまい人いないから」って言われたんですね。そしたら、TBSの仕事が入ってくるんですね。そうすると、またこれで面積が増えるじゃないですか。

今度、ここに、乃木坂が来るわけですよ。乃木坂って、プロット的にはここですよね。そうすると、テレビでお話ができて、ドローンで乃木坂と対談って、ここにくるわけですよ。

ていうのが、キャリアなんですよ。今までのキャリアの考え方って、線なんですよ。これはよくない。線ってどういうのかと言うと、こんなことやって、こんなことやって、こんなことやって、こんなことやって、って高さを競っていったんですね。

じゃなくて、キャリアって面積なので、いかに遠くのところに自分をプロットできるか。だから、やっぱり刺激。砂金さんも言われたけど、刺激とか、新しい気づきということを自分で吸収してキャリアに活かせるかだと思うんですね。お、けっこういい話?

自分の“ドメイン”をどこに置いていますか?

小島:1個質問してもいいですか? その幅が広がるのはすごくいいんですけど、ただ、絶対的に自分のドメインみたいなものがあったりするんです。例えば、僕もマーケッターとしては、かなりオールラウンダーだと思うんですけど、やっぱり自分はマーケッターなんだなということが、ベースにあるんですよね。そこから遠いところを押さえにはいってるんですけど、西脇さんもそういうベースは?

西脇:やっぱり、確固としたホームポジションというか、パーマネントなエリアって当然持ってはいるんですね。持ってはいるんですけど、やっぱりここまで来ると、それはいつなくなってもいいように、ほかを取りに行ってますね。砂金さんは?

砂金:僕はフェーズなんですよね。0〜1、1〜10、10〜10000みたいなやつで言うと、僕は、1から10なんですよ。0から1にするのが得意だったら、僕、玉川(憲)さんみたいにスタートアップをやったと思うんですけど。

西脇:玉川さん、AWSやって、今、ソラコムの社長の方ですね。

砂金:僕は、決して、0を1にするのがうまい人じゃないんですね。

西脇:0を1にするのはうまくない?

砂金:そう、たぶんね。

西脇:作り出すタイプではないと。

砂金:なにか作った最初の価値があって、それを10倍くらいにする。10xの世界を作り出すのは、僕はすごくうまくて、それをさらに世の中にバーッと広めるということは、もっと得意な人がいるから。常に、1を10にやる仕事をいろんなところでやり続ける。

Azure、別に僕が開発したわけじゃないですからね。そもそも芽があって、それをどうやって最初の段階、1を10にする努力ができるんだろうかというのはやってきたし、次、LINEに来て、今チャットボットみたいなものをやっているのも、チャットボットのテクノロジーは僕が開発したわけじゃない。

ただ、おもしろそうだなって芽を見つけて、それを10倍に伸ばす。

西脇:広げる力があるということですね。

小島:その考えでいくと、基本的にもう転職は必然ですよね。会社でキャリアをやっていったら、そういうわけにはいかない。

西脇:そうですね。次のところを選ばなきゃいけない。だから、私もいずれは、マイクロソフトじゃないエリアをどこかで選択しなきゃいけないけれど、でも、マイクロソフトを捨てなくても、今、選べるんですよ。働き方としてはね。それがやっぱり、非常に幸いだなぁと感じますよね。

砂金:そうですね。

これからどういうことをやりたいですか?

西脇:さぁ、そうすると、これから先の話ですよね。これからどういうことをやりたいのかを、紙に書くと時間がかかるから話をしてもらおうかな。

どっちからいきましょうか。砂金さんがLINEにお勤めになって、もうどれくらいかな?

砂金:1ヶ月(笑)。

西脇:1ヶ月か。LINEは平均年齢が、30……?

砂金:33歳くらいですけど、体感は、26、27歳ですね。

西脇:どんな体感をしているのかわかんないですけど(笑)。なにを体感したら年齢がわかるのかわかんない(笑)。

砂金:みなさん、もしよろしければLINEのオフィスに遊びに来ていただきたいんですけど、コンテンツ側のみなさんとかもいるので、気が若いですよね。よどんでない! キャッキャ、ウハハとしてる。

西脇:ちょっと待って! マイクロソフトもよどんでませんよ(笑)。

砂金:いやいや、そんなことない(笑)。

西脇:そこで、どういうことをやりたいですか? 3年、5年くらいで。

砂金:僕、このあと、どれくらいLINEにいるかってことも、いろんなところでお話はしてるんですけど、2020年まではいたいな、と。それはコミットして、そこまではどんなにつらいことがあっても、なにを失敗しても、やり切る覚悟はできていて。

さっき言った、WeChatの体験を、僕は、日本でLINEでやりたいんですよ。2020年までにインバウンドで来た方が、「日本すげぇいい国だったよね」と。その時にLINEのアプリをスマホに入れて、いろんなことが体験できたら、「日本ってすごいよかったじゃん。超便利だったよ」ってことを、みんなそれぞれの国へ持ち帰って。

小島:エクスペリエンスになにか。

西脇:インバウンドはやっぱり1つ、狙ってるポジションだよね。

砂金:そこには、マイクロソフトさんがお持ちのAIの機械翻訳とか、いろんなテクノロジーが全部入った状態で、ユーザーさん、とくに海外から来られた方のエクスペリエンスを作ると思うんですけど。

そういう、次に輸出できるなにかの玉が、2020年までに、LINEというフィールドを使って、作り上げられたらすごくうれしいかな。

インプットがないとアウトプットできない

西脇:そうね。さぁ、小島さんは?

小島:本当は、旅人を続けられたら。

西脇:旅人を続けるわけにはいかないから。

小島:これができればいいですけど、そういうわけにもいかないので。

西脇:とりあえずオファーは出しますね。

小島:いやいや(笑)。なかなか来ますね(笑)。

マジレスをすると、例えば、MSさんにしろ、どこにしろ、次にどこかに行くとするじゃないですか。なんとなく同じことをやるような気がするんですよね。僕も途中で投げたくないので、5年、6年やりたいですと。

それで、5年、6年経ったあとに、自分の幅が、もちろん新しいテクノロジー、新しいマーケットを知るという意味では、幅ができると思うんですけど、インプット量がもしかしたら足りないかもしれない。と。

西脇:そんなことを、まだ思うんですね。

小島:思いますね。インプットがあれば、アウトプットがあるので。インプットがないと、アウトプットができないので。だから、できれば、複数の会社にマーケッターとして携われるような働き方ができればいいなぁというのを、今ちょっとやってます。

ただ、世の中にロールモデルがないので、雇用形態とか、そういうのからけっこう難しいんですよね。

西脇:たしかに。それは自分で作るしかないですよ、ロールモデルは。

小島:起業したいわけじゃないんですけどね。でも、なければ作るしかないですね。

スペシャリストとして能力を組織に買ってもらう働き方

西脇:小島さん、起業したいと思わないんですね。

小島:僕は親が自営業の人だったので。

西脇:じゃあ、いけんじゃん。

小島:これはダメだと思ったんですよね。全部自分でやるのは。経理、営業。

西脇:あ~。

小島:僕は、スペシャリティな能力を持って、それを組織に買ってもらおうということは、かなり早い時期に決めてあったんですよ。それが、僕の場合、マーケティングで。

今まではそれを1社に買ってもらうという発想しかなかったんですけど、いろんなスタートアップの人と接点を持つと、どうも技術の人はそんなことをしていないと。わりと複数の事業に自分のスキルを展開してビジネスができているので、これはいいんじゃないかなと。

西脇:そういうやり方もありますね。

砂金:シリコンバレーに行ったら、最初のピッチで「こういうエンジニアでチームを作ってます」と言った時に、「この人たちは、週どれくらいずつコミットしてるの?」って必ず聞きますからね。全員がフルタイムで働いているわけじゃない。

西脇:言われる。それ、すごく言われる。「西脇さん、マイクロソフトの仕事どのくらいしてるの?」って言われる。ちゃんとしてますよ。そりゃ、当たり前ですよ(笑)。

砂金:実際、どのくらいですか。半分くらいですか(笑)。

西脇:砂金さんに、昔、Twitter上で、「1割しか仕事してねぇ」って言われたことがあって(笑)。でも1割で、給料がもらえるんだったら、いいじゃないですか。極論から言ったら。そんなふうに見えるって、すごいことなんですね。

砂金:本当に、自分があまりがんばってないのに、周りが価値として感じてくれていることをやっている時が、たぶん一番自分の能力が発揮されている時なんですね。

西脇さんのプレゼンをみんなありがたく聞いてくれてるんだけど、その準備って、ほかの人がやるよりは、そんなにかかってないわけじゃないですか。たぶん、ご自身としては。

西脇:さ! 次の話いきましょう(笑)。

砂金・小島:あはは(笑)。

これから注目のITキーワードとその理由は?

西脇:さぁ、お時間なんですが、一番最後にお2人におうかがいしたいのは、これから注目されるITキーワードとその理由。2つ挙げてください。

砂金:キーワードを2つ?

小島:テクノロジーでもなんでもいい?

西脇:例えば、AIとか、ロボティックスとか、萌え系とか、アニメとか、なんでもいいですよ。2つ。これは書いて。

私は、もう決まってるんですね。これ、書く時間がちょっとかかるけど、しょうがない。かっこよく。

じゃあ、私からいきますね。お2人、最後にちゃんとさしていただきたいので、私からいきたいと思います。

私は、1つは、AIですね。間違いなくAIだと思います。AI、つまり、データを集めて、ビッグデータとかさまざまなプロセスの自動化によって、コンピュータが人間の代わりをしてくれる。これをどれだけお金に替えられるか。マネタイズできるか。それでビジネスにフィードバックできるか。これが、私は1つだと思います。

もう1つは、自動化ですね。なんでも自動になるって話です。例えば、あと10年経つと、「あれ、君、自動車運転してんの?」「自動車運転してんだ(笑)」って時代が絶対来るんです。

砂金:完全に趣味の世界ですね、たぶん。

西脇:そうかも知れない(笑)。そういうふうにして、なんでも自動化になると思うので、その世界を早めに取っておきたいなというのが私の理由ですね。

人の行動が変わると決済が変わる

さぁ、小島さんいきましょうか。

小島:はい。図らずしも、1個は同じですね。

西脇:あ、すばらしい。

小島:AI。あともう1つは、決済、ペイメントですね。

西脇:かっけぇなぁ。

小島:この2つかなと思ってます。AIは、ほかにもIoTとか、VRとか、これに絡めていろいろできるんですけど、プロセシングの仕方がぜんぜん変わるので、処理能力とか、処理のさせ方で大きくパラダイムシフトが起こるんですよね。これは、いろんな変化をすごく呼びやすい。

西脇:フィンテックに関係ありますもんね。

小島:そうですね。基本的に、いろんなサービスとか、人の行動が変わって来ると、絶対、決済が変わるので。一番、今、日本が遅れているのは、これですよね。

西脇:あ、やっぱりそうですか。

小島:絶対これです。

西脇:でも、今、ピッてできるようになっちゃいましたよ。

小島:あそこだけね。

西脇:そうなんです。あそこだけで、駅全部あんなふうになっちゃってる。でも、あれすごいですよね。鉄道会社さん、すごいプロモーションなさってるから、やっぱりあれは1つ革新的な話だと思います。

2020年のチャンス、決済体験がカギになる

小島:だけど、海外行くと、本当にお金出さないんですよ。ほとんど電子的な決済で終わるようにインフラができてる。2020年でインバウンドだとか言ってるのに、英語のメニューもなければ、決済がちゃんとできてないのは、すごい大きい。

さっき砂金さんがね、2020年に人が来て、いいエクスペリエンスで帰ってもらうと、これ、すごくバッドエクスペリエンスです。

西脇:でも、決済で言うとすごく努力をしてるなと思うのは、中国に向けたサービスってすごいのよ。例えば、みなさんご存知だと思う、ユニオンペイ(中国銀聯)って知ってますよね。ユニオンペイって、日本中のどこのレジにも置いてあるんですよ。

小島:そうですね。

西脇:VISAとかAMEXとか、MASTERじゃなくて、ユニオンペイなんですね! つまり、中国向けには儲かるって決済システムだとみんながわかっているから導入がすごく進んでいるんですね。だから、やる気になれば、そういうことをやっている人が誰か後押ししていると思うので。

小島:苦しい人はいくんですよ。今、日本のお客さんで回ってる人が茹でガエル状態になってるわけですよね。

西脇:そういうことか。

小島:それを、こうしないと、2020年のチャンスを逃すような気がしますね。

奇跡的な一致「大事なことは2回言う」

西脇:これ(AI)は重要なキーワードですね。さぁ、砂金さん、最後に。

砂金:あのね、大事なことは、2回言うんですね。

(会場笑)

西脇:今、書き換えたんじゃない?(笑)。裏に違うこと書いてあったんじゃないの(笑)。

砂金:いやいや(笑)。本当に、さっき、カンニングじゃないですけど、隣を見て、「あ、やべぇ。かぶった」と思って、なんて言おうかなと。

大事なことは2回言う。

西脇:本当にすごいねぇ!

砂金:これがあるから、僕、LINEに行ったんですよ。今、LINE Payって決済のサービスをやっていて、あれが完成系かどうかというと、まだこれからぜんぜん改善の余地があるんですけど。次にディスラプトすべきところは、やっぱ決済の仕組みですよね。

小島:やっぱり決済を制する者が勝ちますよ。

砂金:そうですね。

西脇:そういうふうになっていきますね、間違いなく。さぁ、3人とも揃っていたキーワードは?

砂金:AIは、システムの作りとか、そういうのもあるんですけど、クラウドで働き方が変わったとかそういうのがある。

西脇:これ、みなさん、写真撮るといいかもしれませんね。

砂金:写真撮る? もうウォーターフォールでせこせこアプリ作ってる場合じゃないですね。

西脇:それ、けっこう危険なキーワードですよ。

砂金:大丈夫、僕。今は大丈夫(笑)。

小島:ちょっと声のトーンが低くなってません?

砂金:若干(笑)。

「AI」は考え方、価値観、技術を変える

西脇:でもAIですよね。非常に可能性が大きいですよね。

砂金:本当に、ちゃんとディープラーニングの仕掛けとかをきちんと自分で理解した上で、それを使いこなせるエンジニアになると、たぶんいろんな視界が変わってくると思うんですよね。

働き方も、さっき小島さんが言っていたみたいに、1つの会社にいて、ずっとがんばり続けなきゃいけないみたいなかたちじゃなくて、「あ、それAIでやっといたから」と。

例えば、ABテストをやって、Webのフロントのアプリを作るみたいな人たちも、ABテストも人間がやれば2つくらいなんだけど、例えば、AIが50パターン作って、そのうち一番コンバージョンレートが高かったやつを順次選択して、それを繰り返していきますみたいなものがあると、たぶん働き方とか、仕事のあり方が変わるはずなんですよね。

クラウドの時に、1回、たぶんみなさんの考え方、価値観、技術に対する向き合い方が変わったのが、もう1回、AIで来るんじゃないかな。そのくらい大事な転換点だという感覚を、僕は感じたので、自分のキャリアの軸を移しました。みなさん、別に、転職しろとは言わないんですが。

小島:言わないの?(笑)。

西脇:言ってもいいと思うけどね。

砂金:まじで?(笑)。

西脇:AIというビジネスでお金儲けるということに、何人かの方は、チャレンジしても僕はいいと思います。だって、今のところに留まる理由はないと思いますから、そんな感じはしますね。AIというキーワードで結びつけられました。

と言ってる間に、案の定ですけど実は、10分くらい、そろそろオーバーしそうなんですね。

今日は、そもそも、なぜ辞められたのかというお話、もう1つは、クラウドのご提案をなさった時のお話、そのあとキャリアで、どういうキャリアを作ってきたか、これからどういうキーワードなのかということを、50分、実際には1時間お付き合いいただきました。たいへん短い時間ではございましたけれど、お話させていただきました。

セッションのあと、通常はアスクザスピーカーコーナーがあるんですが、今回は、パネルディスカッションということで、用意しておりませんので、ぜひ感想などがありましたら、Twitterのほうで。

小島:メンションしていただければ。

西脇:それではお時間となりましたので、登場いただいたお2人の方、もう1度拍手でお送りしたいと思います。ありがとうございました!

(会場拍手)

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