2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
美容領域(全1記事)
提供:株式会社リクルートホールディングス
リンクをコピー
記事をブックマーク
齋藤陽子氏:みなさん、こんにちは。「ホットペッパービューティーアカデミー」主席研究員の齋藤陽子です。本日はよろしくお願いいたします。私からは、美容領域の2016年トレンド予測を発表させていただきます。
初めに「ホットペッパービューティー」について少しだけご紹介します。私たちは、美容室、ネイル、エステといったサロンの検索・予約サービスをパソコン、スマホ、フリーペーパーなどを通じて提供しています。それ以外にも、サロンの業務支援システムですとか、学び、調査・研究といったサービスも展開しています。
そんな我々、ホットペッパービューティーが今年発表する、2016年トレンドキーワードは「美ンバウンド」。美容を楽しむ、インバウンド、略して「美ンバウンド」です。美容室、ネイルサロンなど、街の美容サロンを利用する訪日外国人女性が増加の兆し、ということを表しています。
背景などを少しご説明していきたいと思います。みなさま、御存知の通り、インバウンド非常に盛り上がっておりまして、2015年過去最高を記録しております。
国別で見ると、中国、台湾、韓国、香港とアジアを中心に急増しています。
そんなインバウンドですが、変化の兆しが見られます。来訪回数、旅行手配方法を見てみると、リピーターの方や個人旅行の方が多くを占めておりまして、今後ますます増加すると考えられます。
そんな変化に伴いまして、過ごし方にも変化が起こっています。
「爆買い」に象徴されるような「モノ消費」から、日本でしか体験できないことをしたいという「コト消費」に変化をしつつあります。
こちらは旅行会社「H.I.S.」の体験ツアーなんですが、例えばラーメン作り体験、フクロウカフェ、ロリータコスプレ体験といった、ユニークな体験ツアーが人気を博しています。
また、同じくH.I.S.の体験ツアーのなかでは、美容室やネイルサロンを体験する“Kawaii Plan”というものも登場しています。
では、アジアの女性には、日本の美容はどのように映っているのか? 調査をしてみました。
こちら中国、台湾、韓国、香港の女性に聞いた調査結果です。
左側、「美容に関して憧れる国はどこですか?」という質問ですが、世界的にも美容で有名な韓国やフランスを抜いて、なんと日本が一位を獲得しました。
右側、では、なぜ日本の美容に憧れるのか。理由を聞いてみると、「ブランドが素敵」「品質がよさそう」「技術が進んでいる」といったように、Made in Japan製品に対しての圧倒的な信頼感というのが根拠になっていそうです。
では、美容サロンに関してはどうかというのも調べてみました。「日本の美容サロンに行ってみたいですか?」と聞くと、過半数の方が「行ってみたい」と回答しています。また、どのような美容サロンに行きたいか聞いてみると、「フェイシャルエステ」「美容室」「リラクゼーション」「ネイル」とかなり多様なジャンルのサロンが挙がってきました。
では、アジアの女性がなぜ日本の美容サロンに興味を持っているのか。理由も調査してみました。それがこちらです。
1位、丁寧なおもてなしが受けられる。2位、技術力。3位、清潔感。これがトップスリーになります。ほかにも高級感が味わえる、最新トレンドメニューが受けられるといった理由も挙がってきました。
このようにデータでは非常に盛り上がりをみせつつあるんですが、実際にどうなのか。生の声も聞いてきました。こちら、旅行中の中国人女性に日本の美容室を体験してもらった感想になります。
「カウンセリングが丁寧」「ホットタオルやひざ掛けやクッションがあって、お客様として大事にされている感じがする」「家でのセット方法を丁寧にアドバイスしてくれた」といった感想。また、「1万円くらいは出してもいい」「エステがつくなら3万円まで出してもいい」といった感想もありました。
また、もう一名。この方は「カットが上手」「日本のカワイイ髪型にできるのが嬉しい」「とにかく店内が清潔」「椅子の座り心地、マッサージやシャンプーもとても気持ちがいい」「親切で丁寧」といった感想をくれました。
このように非常に盛り上がりをみせそうな「美ンバウンド」ですが、サロンの受け入れ体制も整いつつあります。いくつか事例をご紹介します。
最初の事例。こちらはインバウンドで非常に盛り上がっている銀座で人気の美容室「UNIX」です。こちらは中国語、英語が話せるスタッフが対応をしています。
2つ目の事例、こちらは美容サロン「フォーサイス」。
こちらのサロンは2年前からスタッフの英語教育をスタートしています。特にサロンのなかで使う専門用語を独自のテキストにして、今ではなんと社外の美容師の方も対象にした美容師のための英会話スクールまで立ち上げました。ほかにも旅行代理店や近隣ホテルと連携して集客をしたり、店内の商品がすべて免税で買えるといったこともされていて、非常に総合的に取り組まれています。
次の事例はスパです。ミス・パリさんが銀座にオープンした、インバウンドを意識した「WASPA」です。こちらの特徴は日本の和を意識したメニューで、例えば青竹セラピー、富士山ホットストーンセラピーといった、メニューが並びます。また、ウエルカムドリングは茶室で抹茶と季節の和菓子を提供するといったこともされています。
次はネイルサロンの事例です。左側、秋葉原のドン・キホーテのなかにあるネイルサロンですが、このように寿司、歌舞伎、富士山、桜といったような日本ならではのデザインを描いてくれることで人気のサロンです。
右側のネイルサロン、こちらは渋谷ですが、語学堪能なスタッフが多数在籍していて、こういったクールなネイルアートが外国人に人気だそうです。
最後の事例になります。こちら地域全体でムスリム対応をしている美容室です。千葉市内の12の美容室が、例えばハラル対応のシャンプーを用意するとか、男性から見えないようにカーテンで仕切ったなかで女性が施術をするですとか、祈祷室を用意するといったことを12の美容室が連携をして行っています。
このように非常に盛り上がりをみせそうな、美容+インバウンド、「美ンバウンド」。2016年ますます盛り上がりが期待されます。ぜひご注目下さい。私からの発表は以上となります。ご静聴ありがとうございました。
株式会社リクルートホールディングス
2025.01.21
言われたことしかやらないタイプの6つの言動 メンバーが自主的に動き出すリーダーのマインドセット
2025.01.20
組織で評価されない「自分でやったほうが早い病」の人 マネジメント層に求められる「部下を動かす力」の鍛え方
2025.01.23
コミュ力の高い人が無自覚にやっている話し方5選 心を開かない相手の本音を引き出す相づちと質問のテクニック
2025.01.16
社内プレゼンは時間のムダ パワポ資料のプロが重視する、「ペライチ資料」で意見を通すこと
2025.01.22
部下に言いづらいことを伝える時のリーダーの心得 お願いを快く引き受けてもらう秘訣
2025.01.22
1on1では「業務進捗」ではなく「業務不安」を話すのがカギ 上司・部下は何をどう話せばいい?対話の悩みを解消するには
2025.01.14
目標がなく悩む若手、育成を放棄する管理職… 社員をやる気にさせる「等級制度」を作るための第一歩
2025.01.21
今までの1on1は「上司のための時間」になりがちだった “ただの面談”で終わらせない、部下との対話を深めるポイント
2025.01.07
1月から始めたい「日記」を書く習慣 ビジネスパーソンにおすすめな3つの理由
2025.01.22
「やったもん負け」の現場で何が起きている? 大企業の新規事業が成果を出すための条件とは