2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
提供:リクルートライフスタイル
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大宮英紀氏(以下、大宮):続いてのテーマは、インバウンド関連です。「訪日外国人へ、おもてなしを」これがキーフレーズになります。
みなさん実感があると思いますが、訪日外国人旅行者数は年々伸びています。
訪日外国人旅行者の方々は、このようなことを期待されて日本にいらっしゃいます。1位は日本食を食べること、そしてショッピング、自然・景観地観光と続きます。
国別では、中国の成長が圧倒的です。訪日外国人旅行者数、そして消費額など、他の国々をしのぐ成長で伸びています。
私たちは、この先、中国からの旅行者を取り込むことこそが、お店の売上をあげる上でとても大切になると考えています。
中国からの旅行者を4、5人取り込めれば、日本人が1年間お店に通い続けた額と同じだけの売上をあげることができる。それだけのインパクトを持ってるんです。
中国からの旅行者にお店に来てもらい、消費をしてもらう。調べた際にお店を知っていただく、そしてお店に来られた際には楽しんで買い物をしていただく。そして最後は、支払いたい方法でお支払いをしていただく。この3点が必要だと私たちは考えています。
これらを推進するには、パートナーが必要です。私たちは4億人以上の会員を有する、中国最大級の決済アプリAlipayとの提携を推進しています。
その1つがホットペッパー グルメ、ホットペッパービューティー、じゃらんの、飲食、美容、旅行などの情報をAlipay上に提供するサービス連携となります。
例えば飲食店を検索する際は、Alipayアプリを立ち上げて、エリア、お店を指定します。お客さまは、お店の詳細情報、クーポン情報、メニュー情報、そして写真などを見ながらお店を探すことができます。
全て中国語に翻訳されていますので、メニューを読めないといった不満からも解放されます。クーポンを使いながら、楽しんでお食事していただくことも可能になります。
また、訪日外国人旅行者の言葉の壁をなくすために、多言語音声翻訳サービスを推進しています。今年度、多言語音声翻訳の利活用に関する開発・実証を総務省から受託しました。この先、サービスの開発はもちろん、国内エリアの実証を推進していきます。そして、お店の方と旅行者のコミュニケーションを改善するサービスに仕立てていきたいと思ってます。
お店に来てもらい、会話をして、消費を楽しんでいただいたら、残るは支払いとなります。中国からの旅行者はスムーズな支払いを提供できるよう、ここでもAlipayとサービスを連携しました。Alipayアプリを使った支払いサービス、モバイル決済 for Airレジとしてサービスを提供してまいります。
モバイル決済 for Air レジは、利用額に応じた決済手数料のみかかり、初期費用や維持費は一切かかりません。支払い体験は簡単スマートです。お店にいらっしゃるお客さまはAlipayアプリを立ち上げ、QRコードを表示します。お店のほうは決済金額を入力し、支払い方法を選択します。多言語対応されてますので、言語選択をすることができます。そして、QRコードをかざす、これだけで決済は完了になります。
このように簡単に、一連の作業で、Alipayアプリの支払いを受付けられるようになります。簡単に使える新しいおもてなし、モバイル決済 for Airレジは来月12月1日よりサービスの提供をスタートいたします。今後にぜひご期待ください。
そして、それ以外に支払い体験をスムーズにする、新たな取り組みを2つご紹介させていただきます。
全ての商業活動で「決済」という行為は必要となります。消費者が望むこと、それは手間がなく、スピーディで、安全な支払い体験です。そしてお店が望むこと、それは売上があがり、コストが安く、導入も操作も簡単、そして安全な決済サービスです。
私たちは、これらの消費者とお店の課題を同時にかなえるべく、新しい試みを音楽フェスの「京都大作戦」でチャレンジしてきました。音楽を楽しむ、仲間と一緒の時間を楽しむ、そしてここでしか買えないグッズを買う、そういったことを目的に人は音楽フェスに足を運びます。
そこで聞かれることは、来場者は買いたい物を買いたいけども、長蛇の行列に並ぶのが嫌だ、音楽を楽しみたいときに財布を持ち運ぶのは邪魔、そして高額な現金を持ち運ぶのは落とした際に怖い、そういった声を聞きます。
一方で運営者のほうは、行列ができると消費者の購入意欲は減ってしまう、そして満足度も減ってしまう。だからこそ、行列を作らないようにスピーディーに支払いをさばいていきたい。それだけではなく、手持ちの現金を気にせず物をたくさん購入して欲しい、そういうふうな声を聞きます。
この両者の課題を解決するために、そして音楽をとことん楽しめる空間を作るために、私たちがキャッシュレスのフェスを実現しました。Airレジと決済サービスのリクルートかんたん支払いを組み合わせることによって、このキャッシュレスなフェスが実現しています。
京都大作戦では、Airレジを同時に100台稼働させています。そして来場者の3分の1がキャッシュレス決済をして、現金よりもスピーディな支払いを実現しています。
それによって購入単価が10パーセントアップして、売上が向上しました。それだけではなく、来場者も運営者も満足度がアップする、そういった結果が出ています。支払い体験をスマートにすることによって、ご覧いただきましたように売上が上がる、そして満足度が上がる、この両方が実現できるようになります。
これからご紹介するAirペイメントは支払い体験もスムーズにする、おトクでカンタンに使えるカード決済サービスになります。
Airペイメントは決済手数料3.24パーセント、入金サイクルは月最大6回、振込手数料は無料です。実質0円でカード決済が始められる、月額維持費は一切かかりません。そして高セキュリティ設計になっていますので、安心してお使いいただけます。
今年7月、11月にこのAirペイメントをリリースすると発表させていただきました。その開始が本日となります。お待たせいたしました。おトクでカンタンに使えるカード決済サービスAirペイメントは、本日よりサービスをスタートいたします。
そして、最後にもう1つ発表があります。支払い体験がスマートになる、その体験が拡大していく、そして日常使われるようになるためには、利用者が多いこと、利用店舗が多いこと、この2つが必要となります。
本日私たちは、LINEのスマートフォン決済サービスLINE Payとサービス連携することを発表させていただきます。
スマートな支払い体験を、両社が手を組んで推進して参ります。このLINE Payでの支払いは2016年春頃より、モバイル決済 for Airレジの1つの支払い手段としてご提供させていただきます。
来月12月1日にはAlipayを、そして来年春にはLINE Payを、モバイル決済 for Airレジが進化してまいります。今後、国内外さまざまな決済サービスと連携することによって、お店の方々が悩むことなくどんな支払い手段でも受付られるよう推進して参ります。
まとめます。本日、アカウント数は21万を超えたことを発表させていただきました。そしてAirウェイトは、順番待ちアプリから受付管理アプリへ進化を遂げました。また、Airペイメントは本日からサービスを提供させていただきます。
インバウンド関連では多言語音声翻訳アプリや、そしてAlipayとの提携を推進し、そしてモバイル決済forAirレジとしてAlipayとLINE Payとサービスを提供していきます。
日本の中小企業利用者数は540万人います。この2年で21万のアカウントを私たちは達成しました。しかしながら、その数字はまだたった数パーセントにしか過ぎません。これから、もっと多くのお店の経営をご支援したいと私たちは考えています。
そして消費税の変更、軽減税率の導入や、そしてインバウンド対応、キャッシュレス対応、人の採用、店舗を運営する方々は本当に多くのテーマをこれから考えていかなければなりません。そういったことに関しても、私たちはお手伝いしたいと考えています。
Airサービスに向け、お店の方々がもっと楽になる、もっと喜ぶ、選ばれ、使われ、そして長い期間に渡りお店の経営をご支援する、そんなサービスを作り続けていきます。
そして、その先には、お店だけではなくお店にいらっしゃるお客様への新しい体験、うれしい体験、そしてわくわくするような体験をご提供する、そんなサービスを作り続けていきます。
Airで商うという行為を、未来を変えていく、そういったお手伝いを私たちはしていきます。今後も、このAirサービスにご期待ください。長い間でしたが、基調講演はこれで終了とさせていただきます。ご静聴どうもありがとうございました。
(会場拍手)
リクルートライフスタイル
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