2024.10.10
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大塚家具 大塚久美子社長 株主総会後 記者会見(全1記事)
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司会:お待たせしました。登壇者のご紹介をさせていただきます。株式会社大塚家具・代表取締役社長、大塚久美子でございます。それでは大塚社長、お願いいたします。
大塚久美子氏(以下、久美子):本日はお忙しい中、お集まりいただきまことにありがとうございます。
本日の株主総会は報道関係者の皆様にもご観覧いただいておりましたので、すでに結果はご存知かと思いますけども、
会社提案はすべて可決されましたことを改めてご報告申し上げたいと存じます。
また、株主総会後、速やかに取締役会を開催し、私が代表取締役に選任されましたこともあわせてご報告させていただきます。
これらはひとえに株主様をはじめとした、大塚家具のすべてのステークホルダーのご支援のたまものだと思っております。改めて深く御礼申し上げます。
株主総会の議決権行使結果につきましては、速報ベースですが(記者の)皆様のお手元に紙をお配りしています。
無事、株主様から過半数のご支持をいただくことができました。ありがとうございました。
とくに会社提案への賛成票は約10万個。株主提案への賛成票は約5万9000個でしたので、少なくとも大塚家以外の有効議決権行使数のうち、約8割が会社提案への賛成だった、という状況でございます。
おかげさまをもちまして、今日から大塚家具は名実ともに新・経営体制で業務に取り組んでまいります。
中期経営計画達成への取り組み、ガバナンスの改善、店舗運営への見直し、ブランドの再構築。などなど大塚家具が次のステージに進むための方策を積極的に行って参る所存であります。
そのためには、社員全員の協力が不可欠だと考えております。今回の騒動には、多くの社員を巻き込んでしまった。そのことは本当に申し訳なく思っています。
本日新しく決まりました、新生・大塚家具の経営陣の全員一致の意見として、ご心配をおかけしてしまった大事なお客様のために、お詫びと感謝の意を示すため、何らかのセールの企画を検討したいと思っております。
そちらについても是非ご期待いただければと存じます。
社員にも色々心配をかけ、また不安にさせてしまったのではないかと思います。以前から社員が心をひとつにして、信頼回復に努めていきたいとおもっております。そしてお客様に最高のサービスを提供しつつ、新しい大塚家具を作っていきたいという想いを新たにしております。
そのためには皆様のご指導ご鞭撻が必要不可欠です。どうぞよろしくご指導いただけますようお願い申し上げます。以上を持ちまして、ご挨拶とさせていただきます。
司会:引き続き質疑応答に移らせていただきます。ご質問のある方は挙手を持ってお示しください。なお、ご質問の際は、社名と所属、お名前を言っていただきたく存じます。
じゃあ肉声で質問を受ける形ですか?
記者:読売新聞のセキネと申します。とりあえず賛成多数ということでご支持を得たということなんですが、この票数ですね、9割の有効議決権だったと、全体で考えると54%くらいの支持ということになるわけです。この支持の比率をどういうふうにお考えなのか、信任を得たというふうに思っていらっしゃるのか、それをまず1点教えてください。
大塚:株主提案が出ておりました、2号議案、それから3号議案につきましては、61%の賛成数でした。先ほど申し上げましたとおり、いわゆる提案株主関係の、大塚家関連の票数を除きますと、80%以上の賛成をいただいております。そういう意味では非常に、むしろこれだけのご期待をいただいているということについて重い責任を感じるという得票でございます。
記者:その大塚家の持分ということなんですが、それはききょう企画の分を除いてという理解でよろしいですか?
大塚:大塚勝久氏、それからききょう企画、それを除いたところでございます。
久美子:大塚勝久氏、その関連、ききょう企画、それを除いたところでございます。
これを除いての一般株主の得票率というところで、80%を超えておりますので、そういった観点では一般株主の皆様からの強いご支持があったという風に考えています。
司会:次の方お願いいたします。
記者:TBSテレビのシロタと申します。社長、今、総会が終わったらノーサイドということで。新生・大塚家具の作ることにあたっていきたいとおっしゃっていましたが、総会以前には、会長側が8割以上の幹部職員の支持を集めたという報道も出ておりました。
こうした総会前に会長を支持していた職員に対して、これまでと変わらない人事をしていくお考えでしょうか?
久美子:報道の印象としてはそういう印象があったと思うんですけど、いろいろ社員の心の中にも様々な思いがあって、葛藤の中であのような行動を取っている。非常に異常な中での行動になりますので、おそらく皆様の思っているような印象を受けているような、単純なものではなかったと、思っております。
先ほど総会の中でも、類似のご質問をいただいておりますけども、信頼関係とか、一緒にやっていこうという気持ち。ひとりの人に信頼があるから、ほかの人の信頼がなくなるというものでもなくて、むしろそれをひとりに選ぶ方が不自然なことではあります。
そういう観点では、これからも信頼関係を保ちつつ、そして一番重要なのは、同じ目標を持っているということだと思います。
私たちは社長のために働いているのではない。会長のために働いているのではない。お客様のために働いているのだと。そのひとつの気持ちで一緒に歩んでいくことが一番大切なことだと思いますし、そうできると信じています。
司会:それでは女性の記者の方、お願いします。
記者:日本テレビの原と申します。よろしくお願いいたします。今後、増資は考えていらっしゃいますでしょうか?
久美子:具体的な計画はございません。
司会:ありがとうございました。それでは男性の手を挙げていらっしゃる方。
記者:株主総会でお母さんもご質問されていましたけど、非常にお母様もお父様も強烈な個性の持ち主だと思うんですが。今後、ご家族である株主の方とどのように協調していく、もしくは対決関係を解消していこうとお考えでしょうか。
久美子:株主という意味では、一般の株主の皆様と同様、きちんと意見を承って、そしてコミュニケーションの努力を続けていこうと思っております。
司会:続いて、こちらの記者の方お願いします。
記者:テレビ朝日のトミカワと申します。今回、接戦が予想されていたわけなんですけど、ふたを開けてみると61%の支持があって、先ほどおっしゃったように大塚家の票を除くと80%以上の支持を得たと。個人投資家、機関投資家にどのような点が支持されたと。勝因はなんだったと思われますか?
久美子:やはり、真摯にこの大塚家具の将来について説明してきたことが理解していただけたというふうに考えております。その点においては同じだと考えております。
記者:ありがとうございます。
司会:それでは、こちらの一番前のパソコンを打たれている記者の方。
記者:産経新聞のヤマグチですが、1つ株主さんも「これで企業価値が毀損してしまったのではないか」というようなことを言われているんですけれども、まさに改めて社長に就任されてですね、明日から回復のために何を、どういうことをやっていかれるのかを、改めてお願いいたします。
久美子:やはりこれだけ世間をお騒がせする状況を作ってしまいましたので、まずは信頼回復のために誠心誠意お客様に尽くしていくということに尽きるのではないかと思っております。努力を続けていく中で、もう一度信頼をしていただけるようにひたすらどりょくを していくということだと思います。
記者:ありがとうございました。
記者:TBS『朝チャンサタデー』のスギヤマと申します。お疲れ様でございました。かなり総会では、「クーデター」などの厳しい言葉も飛んでおりました。その中で、会長と社長という関係だけではなくて、親と子という関係の中でもかなり関係が厳しいのかな? と印象を受けました。今後、その関係の改善というのはどのようなことが考えられるでしょうか? 和解策など具体的にあれば社長からお願いします。
久美子:会社と株主という観点で申し上げますと、先ほど別の方からご質問を受けましたとおり、誠実にコミュニケーションをしていくということだろうと思います。本来的には会社と株主の関係として、上場会社としてはとらえるべき問題に考えておりますので、そのようにご理解いただければと思います。個人的なところにつきましては、ここでは回答を差し控えたいと思います。
記者:ありがとうございます。
記者:今回で会長自体が役員を降りたということで、例えばこの本社に今現在会長室というのはあるんでしょうか? あった場合ですね、そういう会長の役員としての私物の引き取りを願うってことはあるんでしょうか?
久美子:そうですね、会長室、社長室というものはございますが、今のご質問のような詳細なことにつきましては回答を差し控えたいと思います。
記者:報知新聞のタカヤナギと申しますが、我々はここで株主総会を見ていて、社長が映っているところしか見ていなかったので、中の状況っていうのはそれしかわかっていないんですが、会社提案が通って内容を読み上げたときの会長の表情というのはどんな表情だったんでしょうか?
また、いわゆる株主からの質問で、親子が仲直りしたほうがいいんじゃないかという意見が多かったように聞こえたんですが、それを聞いて感じたことって言うのを教えていただければと思います。
久美子:おひとつ目の質問が会長の表情ということだったと思いますけれども、残念ながら手元の資料に目を落としていたという関係で、見ることができませんでしたので、ご回答はできないということでございます。
また株主様からおっしゃっていただいたようなご意見が非常に多く聞かれたというのも、おっしゃるとおりでございます。これについては真摯に受け止めて努力を続けていきたいというふうに思っております。
これについては真摯に受け止めて、努力を続けていきたいというふうに思っております。
記者:努力って言うのはいわゆる、向こうがどれだけ話を聞いてくれるかわかりませんが、そういうアプローチというか、株主と会社としてということなのかもしれませんけど、努力していくということで受け取ってよろしいんでしょうか?
久美子:そうですね、株主の関係というのは引き続きあるわけですし、過去においてもそのような努力はしてきました。これからも、そのような努力をしていくということであります。
司会:まことに申し訳ございませんが、予定の時間となりました。この後また引き続きですね、取締役会の議論の方に大塚社長が戻りますので、ご質問はあと1問にさせていただきたいと思います。では、メガネをかけた記者の方。
記者:読売新聞のオノと申します。繰り返しになるんですけども、今後の会長の処遇についてお聞きします。ひとりの株主として、コミュニケーションを取っていくというご説明でしたけど、今後、たとえば取締役として再度処遇するであるとか、そういうつもりはないのかお考えをお聞かせください。
久美子:今現在、具体的に申し上げることは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、株主であり、創業者であるという事実が消えるわけではありませんので、そこを踏まえて適切に検討をしてまいりたいと思っております。
記者:選択肢としては排除しないということですか?
久美子:最後のひとつということでしたので、差し控えたいと思います。恐れ入ります。
司会:それではこれをもちまして、本日の記者会見を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
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