2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
菅義偉 官房長官 記者会見 2015年1月26日(全1記事)
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記者:読売新聞のカイヤです。イスラム国の邦人拘束関連なんですが、イスラム国が運営するとみられるラジオ局が、25日に「拘束した日本人1人を殺害した」と伝えましたが、政府としてはこのラジオ局は、イスラム国の組織の一部と見なして判断しているんでしょうか?
菅:今ご指摘のあったラジオ局については、いわゆるISISの関連の広報(部門)のひとつであるというふうには承知をしております。
記者:その内容についてはどのように分析しているんでしょうか?
菅:内容というのは、具体的に?
記者:日本人を殺害したという内容についても、把握をして分析をされているんでしょうか?
菅:ISISの犯行声明について、政府としてこれを判断する立場にはありませんけれども、この1月20日に配信された映像が、ISISによって配信されたものであると見られることも含め、諸事情を総合すれば、今回の事件はISIS関係者による犯行の可能性が高いというふうには考えています。
記者:東京新聞のイシカワです。改めて、政府が湯川さん殺害の可能性が高いと判断している根拠について、もう少し具体的に教えてもらえないでしょうか?
菅:政府として、インターネット上に配信されております、その殺害されたとみられる写真が、殺害を断定するには、やはりご遺体を確認したわけではありませんので、この画像の分析を専門家のところで行っております。
そういう関連の情報を今集めているところでありますけれども、現時点において、殺害を否定する根拠というのは見出だせていないと。ですから可能性が高いということです。
記者:NHKのタカハシです。臨時閣議において、総理から今回の件についてなにかご発言はあったんでしょうか?
菅:総理からは、湯川さんと見られる方が殺害されている映像があったわけです。そういうなかで、ご家族の皆さんの心中を察するに、胸の痛む思いであると。さらに関係閣僚においても現在、(も拘束されているとみられる)後藤さんを一日でも早く解放することができるように、全力で協力してやっていきたいと、そういう趣旨の話が総理からありました。
記者:その後、イスラム国側からの接触というのはありませんでしたでしょうか?
菅:政府にはありません。
記者:今回の事件について、日本政府として、イスラム国による犯行であると断定しているんでしょうか?
菅:先ほども申し上げましたけれども、ビデオもありました。あるいはさまざまな発信をしていますから、そういうことを総合的に判断したら、その可能性が極めて高いと判断しているわけです。
記者:ロイターのウメカワです。今回の犯行グループ側は、ヨルダンで収監されているイラク人の死刑囚の釈放を求めているわけでなんですけれども、日本政府としてヨルダン政府に後藤さんと死刑囚の交換を打診するなど、そういった具体的な働きかけは行っているんでしょうか?
菅:政府としては人命第一の観点から、後藤さんの早期解放に向けて、ヨルダン政府はじめ関係国や、さまざまな団体がありますよね、宗教だとか部族長。そうした皆さんのご協力を得ながら、ああゆるチャンネルを活用して、全力を尽くしているということでありますし、テロに屈することなく、国際社会におけるテロへの取り組みに積極的に貢献していく、その立場は変わらないということです。
記者:朝日新聞のホシノです。話題変わりまして、安保法制についてお伺い致します。総理は昨日のテレビの討論番組において安保法制の与党協議の開始時期について、「予算案の衆院通過後か」と聞かれて、「そんな先にはならない」というような発言をされました。
総理の言う「そんな先にはならない」というのは、具体的にはいつ頃の想定なんでしょうか?
菅:いわゆる政府与党のなかで、そこはさまざまな問題点について協議していくというのは当然ですから、政府与党のなかで協議を進めていくということですので、国会の状況を見ながらになってくるだろうと思います。
記者:確認ですが、具体的にいつぐらいを想定している、ということはないと?
菅:連休明けに法案を提出しようと考えているわけでありますから、それに間に合うような形で進めていくということです。
記者:TBSのカワニシです。また話題変わるんですけれども、今日から通常国会ということで、イスラム国に関する対応も含めて、政府としてどのように両立を図っていくとお考えでしょうか? その方針について教えてください。
菅:今回のテロの件というのは、いつどういう動きになるかというのが予測つきませんので、国会は国会としてしっかり対応させていただきながら、そうした動きがあった時には国会にも協力をいただいて対応していきたいと思っています。
記者:先ほどのビデオに件についてお伺いしたいんですけれども、湯川さんが殺害されたとされるビデオ・画像にて、このなかにあった後藤さんとされる音声について、その信ぴょう性等はどのように確認されたんでしょうか?
菅:そこも含めて、専門のところで検証していますけれども、政府としてはそれを「そうではない」と否定は出来ない状態です。
記者:後藤さん本人のものである可能性が高いと?
菅:否定をすることは出来ない、可能性が高いと。
記者:もう1点すいません、殺害されたとされる湯川さんなんですけれども、一部の専門家等から「事前に殺害されていたのではないか」と指摘する声も出ているんですが、政府としてはどのように考えていらっしゃるでしょうか?
菅:湯川さんについても、いろんな情報があることは事実ですけれども、ただ具体的にいつとかそういう事については、動画だけで判断するのは難しいということであります。
記者:読売新聞のカイヤです。ビデオ映像についてなんですが、(日本時間)24日夜に動画サイトに投稿される前に、後藤さんの家族に(動画が)添付されたメールが届いていた、との情報がありますが、政府として事実関係は……?
記者:全く把握していません。
記者:ニコニコ動画のナナオです。改めて確認させていただきたいんですけれども、今回の事件を国民が理解する上で非常に重要だともうんですけれども、当初(イスラム国側は)湯川さん、後藤さんを人質にとりまして身代金を強く要求してきたわけです。
けれども、それ以降はこれまでのところ……イスラム国は日本政府とそもそも交渉する姿勢があったのか、というところを確認させていただきたいんですが。
菅:ですから、接触はありません。
記者:新たな要求に関して、イスラム国が交渉の期限を設定していないということで、交渉の長期化も想定されるわけなんですけれども、現地への派遣人員の強化等については、どうお考えでしょうか?
菅:そこは中山(泰秀 外務副大臣)本部長のもとにしっかり対応していただいているというふうに思っています。
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