2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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記者:おはようございます。インドネシアの新聞の記者です。今の状態ですが、お母さんから、締め切りはだいたい日本時間14時頃と言われていますけど、何を考えておられますでしょうか? 何か、ISIS(イスラム国)に対してメッセージがあるかどうか教えてください。
石堂順子氏(以下、石堂):あの、イスラムの方々も私共と一緒に地球の平和を考えて、すばらしい地球がつくれるのであれば、私の命などはどうなってもよろしゅうございますので。それと私はあまり良い頭を持っていませんので、ぜひ皆様方からお知恵をいただければ本当に嬉しいと思います。
そして、イスラム国の皆さんに申し上げます。健二はイスラム国の敵ではありません。釈放を願って、そしてイスラムへ単身で渡った子です。イスラムの国と一緒に、恨みつらみはやめて、いい地球をつくっていただければ、ここにお集まりの皆様も、全員の方々がそのような願いであると私は信じています。
お忙しい中を本当に、このような席をつくっていただいで、ありがとうございます。私の命で代えることがあるのであれば。私は自分の命を提出することに何の抵抗も感じませんので、ぜひ健二は正義感の強い子どもですから。
釈放していただきましたら、もしそういう良い結果が出ましたら、きっと地球のためにも、子どもたちのためにも未来のためにも、尽くしていける子どもだと思います。どうぞ、健二はイスラム国の敵ではなく、お友達です。自分の2週間しかたっていない子どもを置いてまでも、イスラムへ渡った人間です
日本は随一の被爆国ですが(※発言のまま)、被曝のあともその地球は燦々たるものでした。こういったものは私の命と代えるのであれば、私の命などというものは粗末なものでございますので、悔いはいたしません。地球を大切にしていただきたい、私はそれだけを願っています。
記者:非常にお辛いお気持ちのなかで、今日はご出席いただきまして誠にありがとうございます。恐縮でございますが一番最近、健二さんと連絡を取られたのはいつ頃でございますか? 日本の一部の報道によりますと、イスラム国という組織が直接お母様に連絡されたという報道がございますが、それは事実でございますでしょうか?
石原:健二は大変、親思いの子どもでございましたので、行く前には私のところに連絡はございませんでした。それはやはり、1つは心配をさせたくなかったこと、もう1つは自分の同胞が捕らえられている、そこへ行くということは反対されるという思いだったのだと思います。
でも私はそういうことに対して、反対する親ではございませんので、今日もですね、私の知人、親戚から非常にこの場所に電話をもらっております。なぜ、この会を出席するのか。それをやめろという通知でした。
私はここに集まってくださっていらっしゃいます方々は全て、お一人でも、私と同じ考えを持っていると思うのです。自分だけの利己的な幸せ、そういうことではなく、世界中の方たちが生活しているこの地球を守ること。そういったことを願っていると思いますので、そういったお話は全部断ってまいりました。
それから日本は、私の父は軍人です。朝鮮とかそういうところの、今ちょっと言葉が出ないのですが、かなりのトップだったと思います。それで私にはいつも軍用車と、それから三角形のひらひらする旗のある自動車で送られていました。
しかし今は、私共は、ただ今はですね、写真を見ますと、そのときに私のおじいちゃんなるもの、教育者なのですが、その人が本当に自分の姿で草履履きをはいて、私の朝鮮の馬山(マサン)の宿舎へ訪ねてきた。
私はつい最近まで、「おじいちゃんなぜそんな格好で朝鮮へ来てくれたの?」「恥ずかしいじゃない」というような思いをしたことがありました。しかし最近わかったことは、ちゃんとした格好をしてくれば、家族とかまわりの人々に反対されたんだと思います。それで一目、息子に会いたかった、その一心で海峡を渡ってきたと思うんです。
私もそういう切ない親の気持ち、そういうのが現在は非常によくわかると同時に、すべての地球上に住んでいるお母さま方、どういう気持ちでいらっしゃいますか。一生懸命母の手で育てて、そして戦争にやる。こういうことを少しでも考える方はいないと思うんです。戦争はやめていただきたい。美味しい白米から麦ごはんに変えたとしても、それは母たちの喜びだと思うのです。
どうぞ、皆様のお力で健二の命を救ってください。ただ、私は自分の子どものことだけを言っているわけではないのです。
子どもは、ユニセフとかそういった子どもたちのことを非常に考えておりましたので、今度命あって代えるならば、日本のみならず、世界中をまわって、やはり次世代を担う子どもたちの教育にも携わっていただきたい。そして、原子力のない国をつくっていただきたい。そんな言葉をかけてやりたいと思います。我が身を捨てることですね、つまり。
記者:イタリアの記者でございます。日本政府に何かメッセージ、お願いなどございますでしょうか? つまり例えば、できるだけ柔軟な体制をとっていただきたい、などというお気持ちはございますでしょうか?
私の国、イタリアは最近、身代金を払いました。数人のイタリア人女性がシリアで拉致されておりましたので、それを解放してもらうためにです。これはイスラム国という同じ団体ではないんですが、身代金を払ったのでございます。
つまり、たとえば日本政府に、国によっては柔軟な、強固ではない態度をとるとこもありますよ、とお話をされますでしょうか? そういうようなメッセージを日本政府に出しますでしょうか?
石堂:今のお話は生意気かもしれませんが、健二のしたことはつまらないことと言われるかもしれません。しかし、産まれて2週間も満たない赤子をおきながら、同胞、日本人の方の救出に向かったんです。
ぜひとも、そういう優しい気持ちで行ったのではなく、もっとイスラムに対しても違う感情があったと思います。それはなぜかと申しますと 捨て身でいったのでございますね。ということはやはり、イスラムの国、そういうことにもあって、お話をすれば分かり合える地球人たちだと判断したからだと思います。
どうぞイスラムの方々も、日本人はみんな好意的に接していると思います。私もこんなことをこんな場所でお話をさせていただきまして。これほど海外のジャーナリストの方が、捨て身で息子のためにやってくださっています。
そこから想像するならば、きっとイスラム国の中でもそういう方はいっぱいいらっしゃると思います。そのときはぜひ、日本に申し出てください。日本国もこのたび、後藤健二のこういった行為のためにお力を貸してくださったお国だと思えば、そう思えなくても日本は第二次世界大戦というものを体験しております。
子どもが泣き叫び、体中の皮が向けて、そんな被災した、無条件降伏をした国です。わからないことがないではありませんか。
私の命と、この地球を守ることの取り替えがきくならば、私はこの身を捧げても、やはりきれいな地球をつくっていきたい。子どもたちの未来を、すばらしい教育者を育てながら、そして平和を考えて、育つならば、やっぱり子どもも喧嘩が好きな子どもではなく、平和な心の子どもも育つのではないかと思います。
記者:フランスのラジオ、またテレビ関係のジャーナリストでございます。やはり母親の涙というものは、見ている人たちは心が裂けるような気持ちになるようなものだと思います。
イスラム教の信者は女性を尊重、尊敬していると言われているわけでございます。わたしたちの国フランスでは自分たちの考えを、デモなどを通じまして一生懸命あらわしているわけでございます。
今日は非常に特別な機会でございますので、色々なペーパーをご用意されたと思いますが、そうではなく、母親の涙というのは最も強い武器でもあると思いますので、お母様の心のなかにある最も正直なお言葉を、今息子を拉致しているイスラム国の組織の方々に、なにか訴える言葉を言っていただきますでしょうか?
実際に彼を捕らえている人たちに、お母様としての言葉を述べていただけませんでしょうか?
石堂:イスラムの方々にお願い申し上げます。私どもの子どもであります後藤健二は、幼児にものを教えること、それから低学年から大学まで指導することを、最大に得意としております。
そしてイスラムのことは決して嫌いではなく、逆の人間であると思いますので、もし元気で帰ってきましたら、こういう国もイスラム国とともに歩んでいる。そして世界にはこういう科学の力を持っている国もいる。そして子どもを愛している。第一番に子どもの幸せを考えている、こちらにいらっしゃいます方々、そういう方々もいる。
そういったことを、少しはあちらの言葉を覚えてくるかもしれませんので、そういった世界平和のために身をつくし、心を整えて、学んでいく若者にしたいと思います。彼はお友達を救うために、今回のイスラム行きは、出発いたしました。健二は幼いころから本当に弱い子ども、そういった方々に優しい子でございました。
記者:イギリスのThe Timesです。1977年に(ダッカ日航機)ハイジャック事件が起こりました。覚えてらっしゃると思うんですが、当時は福田首相でございましたが、彼はかなり大きな身代金を払って、人質の釈放を実現したわけでございます。
そのときに批判も、身代金を払ったことによって批判もされたんですが、福田首相が「人の命は地球より重い」と言ったと思います。やはりそのようなお言葉を、安部首相にも思い出していただきたいとお考えでしょうか?
石堂:非常にそれを願っております。と同時に、私は健二も小学校、中学校、幼稚園、大学までも教師をした人間でございますので、ぜひイスラム国で日本に勉強してみたいというお子さんがいましたら、ぜひ健二に申し付けていただければ、一級の指導をすると思います。
健二にとって、日本はイスラム教諸国の敵ではなく、友好関係の、そしてイスラムのお幸せを願っている私などよりも、そういった平和を願っているからこそ、自分の知人が捕らえられたといえば、何を置いても、2週間しか経っていない赤子を置いても、飛行機で行ってしまった子どもです。
この子どもですから、絶対イスラム国にもそのような御縁がございましたら、私も息子と一緒に全力をもって、師弟教育にあてさせていただきたいと思います。それから私の家も開放したいと思います。
世界に精神のきれいな、平和を求める子どもたちをいっぱい作っていきたい。それが私の願いでございますので、それはやはり、健二がいつも日頃、口にしていた言葉だからこそ、私の口を使って言わせているのだと思います。
記者:シリアの記者でございます。今までお母様は「イスラムの方々」というようなお話をずっとされておられますが、ご存知でしょうが、健二さまが囚われている団体というのは、イスラム国という団体なのです。イスラムの国々も、また世界の8-9割は、これは国家ではないと言っている。
そしてまた、イスラム教徒とは思えないような行動を取る団体だと非難されている。そのような団体であることはご存知でしょうか?
つまり傭兵、お金をもらって戦闘している人たちとか、他の国では犯罪者だったり、自分の社会でもうまくいかなかった人たちが集まって、このイスラム国という組織に入っている。そういうような組織であることはご存知でしょうか? たとえば、そこの地域のいろんな諜報機関の手先である、というふうにまで非難されている。
今までは「イスラムの人々に」って話をされているんでございますが、この団体は必ずしもイスラムを代表するものではないってことをご存知だったでしょうか?
石堂:ちょっとそこまでは存じ上げておりませんでした。失礼いたしました。そのお話を聞いて、もしイスラムの方からお子さんが日本で勉強したというような方がおりましたら、私が全力をもってお守りいたします。そして私のうちでしっかりとお勉強していただくことをお約束します。
記者:ロシア国営テレビのものです。1つだけ聞きたいと思いますけれども、この3日間で日本政府からの連絡はありましたか。
石堂:まったく、日本政府からうんぬんというようなことは全くございません。ですから今お約束すること、皆様方の国から日本を知りたい、学んでみたいというお子さんがおりましたら、日本国からは何もそういった話はございませんが、ここで私の出来る限りのことをさせていただくことを、お約束させていただきます。
(原稿を読む)
石堂:私は日本人の石堂順子と申します。私の得意分野は子どもたちの教育と、それから医学についてです。ジャーナリストの後藤健二の実の母親でございます。多くの外国人記者の皆さんにお集まりいただき、感謝に絶えません。
日本国民、日本政府の皆さん、諸外国の皆さんに、健二が大変ご迷惑をおかけしていることに、心よりお詫び申し上げます。もう二度とこのようなことをさせないように、私も教育をしなおさなければと思っております。
私はこの3日間、ただただ悲しくて泣いているばかりでした。健二は幼い頃から、心の優しい子でした。健二はいつも、戦地の子どもたちの命を救いたい、と言っておりました。だからこそ、子どもが生まれて1週間しか経たないのに、友人を助けるために行ってしまったのです。
そして健二の報道の特色は、常に中立な立場で戦争報道をしてきたと信じております。イスラム国の皆さんに申し上げます。健二はイスラム国の敵ではありません。その反対に、よく知りえあえば、本当に色々と助け合い、人類の友としてお役にたてる人間だと思います。
日本は戦争をしないと憲法9条に誓った国です。70年間戦争をしておりません。私もこの部屋に入るとき、電話をもらいました。今日はやめるべきだと。しかし私は断りました。
皆、仲良くしたい、世界の平和を守っているからこそ、諸先生方に集まっていただけたのだと思います。ですから、私はそのまま続行させていただきます。ということで、丁寧に電話を切らせていただきました。
もう一度申し上げます。日本はイスラム諸国の敵ではなく、友好関係を保ってきた国だと信じております。それぞれの国がそれぞれの知恵とそれぞれの得意分野を持っていると思いますが、世界の皆さん、それをお互いに披露しあって、もっともっと素晴らしい地球にしていただきたいと思います。
私はそんな力は持っておりませんが、もし私にそのような場面がございましたら、一生懸命勉強して、イスラム語でも勉強してお友達になって、私の知っている知識でも一緒に学び返したいなと、そのような気持ちさえ持っております。
日本は唯一の被曝国です。アメリカによる広島と長崎への原爆投下で、数十万人がなくなりました。あと残された時間はわずかです。日本政府の皆さんも、ご自分の反省すべきところは反省し、直しながら、国民と一体になって、そしてまたイスラム諸国と一緒に育てていく。学ぶ点があるならば、そういった方に戦力よりも持って行きたいと思います。
もしも私にそのような場を与えていただくことが、これは仮定ですが、そうしたならば、私は命に代えても今までの私の経験を活かして、イスラム国のお子さんにも接していきたい、教えていきたい。そんな気持ちでおります。
健二は自分のために行ったのではない。どうぞ、そういった健二の気持ちを、それからまた健二の活躍をもう一度、健二にそういう子どもたちへのお手伝いもさせていただくように、イスラム国の皆さんにもお願いしたいと思います。
あと残された時間は、わずかです。日本政府の皆さん、健二の命を救ってください。それとともに、私はお約束申し上げます。イスラムの子どもたちが、もし日本に来て学びたいときは、私のところを宿にしてください。大喜びでお迎えします。
今日はお越しいただいて本当にありがとうございます。私がお役にたてることがございましたら、命に代えても実行したいと思っております。このお約束は必ずさせていただきますので。日本にいらっしゃる子どもたちも多くなることを願っております。
どうもありがとうございました。地球のために力を合わせて頑張ります。
(会見終了)
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