2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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山口弁護士:我々の方からはこれくらいですので、記者の方々からの質問を受け付けたいと思います。
記者:改めてこの作品がわいせつでないというご主張をお聞かせいただけますか?
ろくでなし子:はい、それは私の体ですので。私の体はわいせつではない、単純にそう思います。
記者:勾留理由開示の公判のときにも、裁判官から発言を止められていたりしていましたが、そのやりとりについてはご自身ではどのようにお考えになっていますか?
ろくでなし子:私自身は、自分の思想の根源に関わる部分だったので、正しい言葉で伝えたかったんですが、その言葉自体がトピックすぎてそればかりを主張すると本質を聞いてもらえないのではないかと思い若干仕方がないのかなとは思いました。
記者:今回取り調べが様々あったと思うんですが、特に何度も聞かれたことなどあれば教えていただきたいです。
ろくでなし子:事実関係について同じことを何度も何度も聞かれました。今まで私がブログやtwitterやFacebookで宣伝してきたことでしたので証拠を隠滅するおそれのない事実なんですけれども、そこは争っていないにも関わらず、何度も何度も同じようなことを聞かれました。
山口弁護士:供述調書が開示されない段階において取り調べにおいてどんなやりとりがあったかについては明らかにしたくないんですよね。
記者:わかりました。
記者:ご自身が今日そこにお座りになる前にご自身の作品を卓上にお並べになりましたが、それはどういった意図がおありになるのでしょうか?
ろくでなし子:えっ……、並べたかったんで……(笑)。
(会場笑)
記者:家に帰って取ってきたんですか?
ろくでなし子:いいえ、いつも持っているので。たまたま逮捕された日のバッグの中に入っていました。
記者:そうすると、留置所に入る段階でこれを開けて、「まんこが1個、2個……」と数えられたわけですかね?
(会場笑)
ろくでなし子:はい、押収品は全部(笑)。
記者:リストには何と書いてあったんですか?
ろくでなし子:リストには「人形」と書かれていました(笑)。
記者:なるほど(笑)。
山口弁護士:他に質問のある方?
記者:検察側は北原みのりさんの経営するアダルトグッズショップで陳列されていた作品のうち3点の作品がわいせつにあたると認定して起訴していたんですが、その作品はどのようなものなんですか?
ろくでなし子:私の作品の「デコまん」という性器をかたどったものに絵の具で着色したり、模様をつけたり、ラインストーンやビーズなどを貼ったような作品ですね。
記者:それはこのような言葉が正しいのかはわかりませんが、「置き物」なんですか?
ろくでなし子:はい、そうですね。
記者:ホームページを見ると出てくるようなものなんですか?
ろくでなし子:はい。
記者:「デコまん」というヤツですね?
ろくでなし子:はい、デコまんです。
記者:3点とも「デコまん」ですか?
ろくでなし子:はい、その3点に限らず、だいたい「デコまん」と称しているのですが……。デコレーションをしているので、「デコまん」です。
記者:戦場の風景とか作品が色々あると思うのですが、その3点というのは特別な飾りがされているのですか?
ろくでなし子:いえ、私もなぜその3点がわいせつなのか教えていただきたいくらいです。
記者:その(卓上の)人形なんですけれども、名前はあるんですか? 作品名みたいな。
(ろくでなし子、山口弁護士の様子をうかがう)
山口弁護士:言っていいよ。
ろくでなし子:はい、「まんこちゃん」です。
(会場笑)
記者:なるほど(笑)。その人形自体はひっかからなかったんですか?
ろくでなし子:これは7月の時点でもわいせつではないということで(笑)、押収されなかったんですね。
記者:その理由はそこまでリアルじゃないからということなんですか?
ろくでなし子:その判断基準が私にも全くわからないので、私が警察に聞きたいくらいです。
記者:今回、逮捕拘留期間合わせて20日間以上も身柄を拘束されたと思うんですが、その期間、どのようなことをしていて、またどのようなことを感じたりしたかを、お話できる範囲で具体的にお聞かせいただけますでしょうか?
ろくでなし子:はい、もう逮捕も2回目なので前回ほど不安はなくて逆に怒りの方が強くて。私は絶対わいせつだとは思っていませんので、拘留ががどれだけ長引いても戦うつもりでいました。取り調べが長時間続いて辛かったんですけど、意志を貫いてきました。
記者:自分の精神を保つために何かされていたことはありますか?
ろくでなし子:そうですね、差し入れに本をたくさんいただいたんですが、獄中に人生の3分の2以上いらっしゃった方の伝記本などを読んでいました。それが励みになっていました(笑)。
記者:文章を書いたり、漫画を描いたりはなされていたんですか?
ろくでなし子:はい、湾岸署にいたときは手紙を自由に書けたんですけど、今回の西が丘では部屋のなかにボールペンを1本しか入れられないので、部屋の中に5人いるので順番に書かないといけなくてちゃんと順番にやらないとケンカになるんですね。
(会場笑)
しかも手紙を書ける時間が10時から15時までという短い間で、私は特に午前中も午後も取り調べをされて書く時間が取れなくて隙間の時間に必死に書いていました。
記者:どんなことを書いていたんですか?
ろくでなし子:呼んだ本の自分なりの感想とか、あと刑事さんに何を聞かれたかということを忘れないように聞いたことを書いていましたね。
記者:今の話でボールペン1本しかないということでしたけど、例えば被疑者ノートを書くとかそういったことはできなかったんですか?
ろくでなし子:あっ、すいません。被疑者ノートは19時半くらいまでは書かせてもらえるんですが、やはり5人いるので順番という感じですね。あと新聞を回されるんですが、ボールペンを使っているときは新聞は読めないんですね(笑)。
(会場笑)
ですから、「私、新聞よみたいんですけど」みたいな人がいると、ボールペンを入れづらいので。
記者:とられちゃうんですか?
ろくでなし子:新聞をいったんあげないと入れてくれないんですね。なので、個人の自由でずっと書いているわけにはいかなくて……、とても不自由しました。
記者:例えば被疑者ノートを自由な時間に書けないというのは、問題ではないんですか?
山口弁護士:問題ですよ。実際ね、被疑者ノートはいわば取り調べに関するメモでもあるし、弁護人との打合せできいたこともあるので、捜査機関は見てはいけないものなんですよね。
それが自分の手元のロッカーじゃなくて、留置管理官の方に置いて管理しておくという状況はおかしいと思うんですよね。
責任者の方が私に向かって見せてませんと言った言葉を疑うべきではないんですが、やっぱり事実関係が争われて自白の強要をさせようとしている今回の状況では本人の手元に保管されていないのはおかしいよ。
それも結局はロッカーに置くようになったんでしょ?
ろくでなし子:おっしゃるとおりで、しばらくは私のロッカーではなくて署内のほうに持っていかれていて、それを抗議したんですが受け入れてくれなかったんですよ。それで先生にいっていただいて、やっとしぶしぶロッカーに入れてもらうようになったんですが、とてもストレスでした。
山口弁護士:弁護人との打合せって捜査機関の人はのぞけない。ノートを持ち込んで書いてるわけだから、それは私との面会をのぞいてるのと変わらないんじゃないですか、ということでだいぶ抗議はしたんですよね。
記者:以前、起訴されたらそれをネタに漫画を描くというお話をされていましたが、それは警察や検察の側からすれば挑発的だともとれると思うのですが、取り調べの際に恨みをかったとかはなかったでしょうか? また、起訴されて今後どのような形で表現活動をつづけていかれるご予定でしょうか?
ろくでなし子:変わらず作品は作り続けていきたいです。
記者:今、外に出て、表現できるようになったわけですけど、作品を出していく予定ですか?
ろくでなし子:はい、せっかくなので、自分が被告人という立場での法廷漫画を描きたいと思っています。
記者:今まで挑発的な発言もされていましたけど、そのせいで取り調べのとき感じが前回よりも厳しいとか、そういうことはなかったですか?
ろくでなし子:今回は拘留がとても長かったので、ほとんど毎日のように警察の方がきたので、やっぱり辛かったですね、何度も何度も同じことを聞かされて……。人間の記憶は曖昧ですから、ほんの少しでも違うことを言うと、「昨日言っていたことと違うね」みたいな感じでチクチク責められて、言っていないことを書かれるのを必死で抗うことが大変でした。
記者:言っていないことというのは……、差し支えなければお教えいただけないですか?
ろくでなし子:よくわからないんですが、フォーマットを作って勝手に持ってくるんですよね。それには私が言ったかのように書いてあるんです。それを当たり前のように印刷されるので、「こんなことは言っていない」と消したり、自分の言葉に直してもらったりという、もう8割くらいそれでした。
記者:拘留時間が長かったので、今の体調など教えていただけますか?
ろくでなし子:はい、体調は大丈夫です。
記者:年の瀬ですが、これから家に帰って何をされますか?
ろくでなし子:まず帰ってお酒を飲みたいです(笑)。
(会場笑)
記者:何がお好きですか?
ろくでなし子:日本酒とワインです。
記者:拘留されている間にスケッチなどはされていたんですか?
ろくでなし子:はい。
記者:何枚くらい?
ろくでなし子:見られているとあれかなと思ったので、絵日記のようにノートの半分くらいに今日の自分の中で印象深かったシーンを載せてました。
記者:それはそのうち公開されるかもしれない?
ろくでなし子:そうですね(笑)。
記者:今日はその白い帽子に、ピンクのワンピースというお格好ですが、何かこういう格好をしてきた理由ってありますか?
ろくでなし子:ずっと、ねずみ色のトレーナーだったので、明るい格好をしたかったんですよ(笑)。
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