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美容領域(全1記事)

職場の女性を敵に回さないために… 必・身だしなみ時代を生き抜く戦士「サバ美ーマン」とは?

2014年12月17日、東京のリクルート本社ビルにて、来年の事業領域別トレンドをうらなう「2015年のトレンド予測」記者発表会が行われた。「美容領域」では、ビューティー総研・副センター長の齋藤陽子氏が登壇し、トレンドワードとして「サバ美ーマン」を挙げました。

キーワードは「サバ美ーマン」

齋藤陽子氏:皆様こんにちは。ビューティ総研・副センター長、齋藤と申します。よろしくお願いいたします。

我々ホットペッパービューティーはPC、スマホ、フリーペーパーなどを通して、美容室、ネイル、エステといったサロンの予約サービスを提供しております。

そんな我々、美容領域が今年発表するキーワードは「サバ美ーマン」です。30代後半から40代前半で基本的にマイナスをゼロにし、周囲とうまくやっていきたい。職場で生き抜くために美活を行うサラリーマン、サバ美ーマン。

彼らはどんなことに悩み、どんなケアをしているのでしょうか。ご紹介してみたいと思います。

まず男性美容マーケット。コスメ、スキンケア、デオドラント、美容家電、エステと色々ありますが、どの領域も非常に盛り上がっています。

美への意識が高いミドル世代

どの世代がこのマーケットを牽引しているのか、世代別に見ていこうと思います。

まず34歳までの若手世代 彼らは若い頃にカリスマ美容師ブーム、ギャル男ブームといったものを体験していて、当たり前に臆することなく、生活に美をとりこむ清潔男子です。当たり前に「綺麗男(きれお)」世代という風に名付けられます。

一方で45歳以上。彼らは若いころにバブルを経験しています。いまだにモテや見栄といったことを大切に、活発に美容をする「綺麗おじ」といわれる人々と、一方で少しずつ離脱をして中年おやじになっていく人というのが二極化してくる世代という風に捕らえています。今回注目しているのが、ここのミドルの世代です。

彼らは人口が多い団塊ジュニアと呼ばれる世代です。若い頃には男性ファッション誌やメンズコスメが結構人気になって、美容に対しての意識が高い世代です。一方で我々の調査では「男の曲がり角」、こちらは36、7歳という数字が出ています。急に加齢が「自分ゴト化」してくるというのがこの世代の特徴です。

下を見ると清潔男子がいる、上を見ると、バブル謳歌世代がいる。そんな上下にはまされて、男とおやじの間で揺れる過渡期世代という風に捉えています。

男性の清潔感は、もはやビジネススキル

そしてこのミドルの男性たちにもうひとつ新しい波が来ています。それが女性です。先ほども女性活用の話、いくつか出てますが、今や職場に占める女性比率は半分近くに達してきています。女性比率の高い職場と低い職場を比較してみました。

実は男性のケアの関心度とか実施率が高い職場のほうが高く出ています。なぜこういう差がうまれるのか。ここにはこんな背景があります。

女性は男性よりも1.3~1.5倍厳しく男性の身だしなみをチェックしています。もうひとつ、職場の男性の第一印象で大事なことを聞くと、女性は9割がなんと清潔感と答えています。

女性が増える職場においては清潔感というのはスタートライン、すでにビジネススキルになっていると言えるのではないでしょうか。ここで実際のサバ美ーマンの声を聞いてみました。

たとえば官公庁勤務の男性。左上、職場の女性比率はやはり若手を中心に非常に増えてきたということ。右上、意識し始めたきっかけをきくと、2年前に女の子がはじめて部下になった。

女の子をみていると横のネットワークが非常に強くて、なんでもかんでもすぐ噂になる。もしかしたら自分も影で何か言われてるんじゃないか。そんなことを心配して急にケアをはじめた、という風におっしゃっています。

もう1人、41歳製薬メーカーに勤める男性です。やはり営業職の女性、ワーキングマザーが増えてきているそうです。

右上、意識し始めたきっかけをきくと、同窓会や同期会。この歳になると、非常に頑張っている人と頑張っていない人の差が出てくる。俺は頑張っている方に行こう。また、なんのためにケアしていますかと聞くと、「人間関係を円滑にするための第1ステップです」、という風に回答されています。

サバ美ーマン世代の3つの大きな悩み

この会場の中にもサバ美ーマン世代の記者の方、たくさんいらしていると思います。皆さんはどんなことに悩み、どんなケアをされてるでしょうか。聞いてみました。

悩むポイントは、体臭・口臭、顔の肌質、体型というのがトップ3の悩みになります。それに対応するように、洗顔料、洗顔剤、化粧水、リップクリームといろんなものを使っています。

今後使ってみたいものを聞いてみると、パック・香水・エステといったキーワードも約1割の方から出てきています。こういった悩めるサバ美ーマンたちを応援する商品やサービスが世の中にはたくさん出てきています。

いくつか事例をご紹介したいと思います。まず1つ目、美容室の新潮流「バーバー」。美容室や床屋というと古いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、最近はこうしたちょっとオシャレで個室。

あと特徴的なのはこういったエステとかネイルとか耳掃除といったプチメニューが非常に豊富なんですね。男性も年齢があがってくると、美容室はちょっと敷居が高いなという方も増えてきます。

そういった方には非常に人気です。こちらの銀座店ではですね。なんと8割の方がこういったオプションメニューを利用されているということですね。

2つ目です。こちらグルーミング専門店です。グルーミングというのは毛づくろいという意味で、毛のお手入れという意味なんですが、こちらは身だしなみ全般を整えるサロンです。

予約、着替え、入会が不要。短時間、低価格と非常に忙しいサラリーマンが利用しやすい仕組みが人気です。仕事の合間にちょっと脱毛したようなケースも非常に多いと聞いております。

臭いケアセミナーが人気

最後にマンダムさん。最近「ミドル脂臭」を発表されていますが、臭いケアセミナーというのをやっています。

最近パワハラ、セクハラ、マタハラにくわえて、スメハラという言葉があるそうです。こちらのセミナーでは、臭気判定士という方が来て、臭いが発生するメカニズムとかケアの仕方、意外と男性知らないですね。

こういったものを説明してくれる人ということで、すでに10社1500名の方が受講されているそうです。今年の6月にスタートされているのですが、秋になってもまだまだ問い合わせが絶えないというふうにおっしゃってました。

というわけで、これから女性が職場に増加し、「必・身だしなみ時代」を生き抜くサラリーマン、「サバ美ーマン」がこれからますます増えてくると予測しています。

ぜひ、ご注目ください。ご清聴ありがとうございました。

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