2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
「中村ひろゆき 手稲区区民センター個人演説会」(全1記事)
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麻生太郎氏:麻生太郎です。手稲って僕はじめてだと思いますが、今日、生ではじめてこの僕の面を見た人? テレビで見るよりいいと思った人? ……奥さん見る目あるね。
(会場笑)
ありがとうございます。
あっちこっち行くと「ホンモノですか?」って時々聞かれるんで。テレビに映ると、映し方がヘタなせいもあるんでしょうけど、だいたいロクな顔で映ってないらしくて、生のほうがよっぽどええわ、と言っていただけると大変ありがたいんですが。
さて、今日はここ、北海道4区の中村ひろゆき さんと、もう1人船橋(利実)さんっていう北海道1区の選挙の応援にいって、この後東京に戻って明日は愛知県なんですけれども。
空港行ったらまず、飛行機が飛びませんって。本当かよって思ってたら、いつ飛ぶかわかりませんけどお待ちになりますか? って言われて、待たなしゃーないから待ちました。着きましたら今度は、高速道路が閉鎖。これはどう考えても、飛行機のパイロットは民主党かな、と思いながら今日はここに来たんですけれども。
(会場笑)
おかげさまで無事、どうにかここまでたどり着いたんですけれども、他のところ、船橋先生のところへは遅れちゃったりして、えらいお待たせしてしまって、大変申し訳なかったと思っております。
さて、ちょっと思い出していただきたいんですが。今から2年前、ちょうどほぼ同じ時、2日違いで第46回衆議院の総選挙が行われております。投票日は12月の16日でしたから、今回とは1日違い(※実際は2日違い)ということになろうかと思います。
その時に我々は野党だったんです。そして中村(ひろゆき氏)にとりましては初めての衆議院選挙、ということになったわけですが、おかげさまをもって、皆さまにお力添えいただいて当選をさせていただいて、かれこれ2年が経ちます。
あの時に我々は何と言って選挙で訴えたかといえば、政権奪還、ということを申し上げていた。しかし政権奪還なんて、あんなものは手段です。政権奪還をして何をするか、これが一番大事だ。
思い出してみてください。さらに3年3ヶ月前の、今から5年3ヶ月前。民主党は政権交代を叫んで、政権をとったんじゃないんですか? しかし政権交代をして何をするか、ということは全く提示をしないままで選挙をした結果、政権を握った結果、なにをしたらいいかわからんままでバラバラになって、何も決められない、という状態がかれこれ3年3ヶ月続いて。
皆さん方も「ちょっとこれはいかん」という気になられたんだと思います。それまでは、この北海道なんか特にこの自民党はあかん、と言って民主党に入れた人も、ここにもずいぶんいるでしょ?
(会場笑)
いや、いなきゃおかしい。そうじゃなきゃ北海道であれだけボロ負けするはずがありませんから(笑)。
覚えておりますが、北海道ではほとんどと言っていいくらい全地区で負けたんですから。1地区か2地区かでは違っておりましたが、ほとんど負けた。間違いありませんよ。なにも北海道に限ったわけじゃない。明日行く愛知県なんて15戦を、0勝15敗でしたから。北海道よりもっと負けました、あそこのほうは。
それくらいコテンパンに負けたんですけれども、3年やって「こらひでえ」ということになって、まだ自民党のほうが良かったんじゃねえかな、ということになって前回は、自由民主党が政権に復帰させていただいたんだと思います。
しかし我々は、最初に選挙をやる前に、当時は安倍総裁だったんですが、安倍総裁の下で、「総裁、選挙に追い込みます。間違いなく選挙になりますが、選挙に勝たねばなりませんが、勝ったあと何をするかだけハッキリしましょうや」と。ご自分で何をしたい、という話と、今有権者が何を望んでいるか、というのが必ずしも一致しているとは限りませんよと。
したがって、何がされたいんです、ということよりも、何をすべきかということをハッキリさせましょうや、ということで、どう考えてもこれは景気回復。正確に言うと、資産のデフレーションによる不況からの脱却。これ1本に絞って、景気回復、これしかないという方法で、我々は選挙を戦おうじゃありませんかと。
で、勝ったあともそれを実行する。それが一番肝心です、ということを申し上げて、我々は景気回復ということを掲げて、選挙をさせていただきました。
しかし考えてみてください。かれこれ20年近くデフレーションってのは続いたんですよ。ご記憶の無い方もいらっしゃるでしょうが、1989年、12月19日の東京証券取引所の株価の終値は、3万8915円だったんですよ。3万8千円してたんだ。今上がったなんて言われてても、まだまだ3万8千円に比べりゃ2万いくら足りない。
それが、あの時の経済力。それがボーンと縮小して、株価は7千円だ8千円だってことになったんだ。皆さん方はそれだけ、1株あたり3万円の資産が無くなったんですよ。貧しくなったんだ。
土地も下がりましたよ。土地は92年から下がった。それからずーっと今日まで、資産のデフレーションによる不況ってのは続いたんですが、なぜそんなに続いたかと。ハッキリしてますよ。デフレーションっていうのは、ご年配の方もいらっしゃいますが、デフレーションによる不況っていうのをやった経験はないでしょ?
我々は数々の不況をやりましたよ。先の戦争に負けてこのかた70年経ちますが、昭和20年から今日まで70年に及ぶ間、数々の不況をやりましたけれども、そのいずれの不況もインフレでした。しかし今回は初めてデフレなんです。
学校でデフレは習ったよ。しかしデフレって経験がありませんから。例えば奥さん方がスーパーへ買い物に行った。大根が1本97円。翌週に行ったら93円だった。「あら、安くなったわね」って。次の週にいったら89年、「あらまた下がったわ」。
悪くないと思ったろ? だって使わないうちに増えてるんだから。悪くないはずですよ。デフレってなにが悪いの。っていう形になったわけだ。
しかしよーく考えてみたら、それを作っているお百姓さんの収入が減る。そのお百姓さんから大根を買って売る、スーパーの売り上げも減る。回りまわって亭主の給料は下がって気がついたら会社は倒産。
人間の身体で例えれば、熱が出たと。38℃、39℃あるっていうのが、薬飲んでなんとなく下がった。37℃、あら下がったわね。36℃、あら平温だわね。まだ下がって35℃、33℃、32℃、大変よ。気がついたら冷たくなってたって話。
(会場笑)
人間の身体に例えれば、デフレーションってのはそんなもん。だから痛みがわからない。なんとなく気がついたら終わってました、って話ですよ。
したがって、これをやった経験が無い以上、これまでその対応を、と思ってやってきた日本銀行も政策を間違えた。財務省も間違えた。もちろん政府も、みんな全員間違えたんだって。
それを率直に認めて、変えてもらいます、ということが出来るのは唯一、政治しかありません。したがって、その政治力を我々に是非与えてもらいたい。
という話を前回させていただいて、我々は当選をさせていただいてから、少なくとも2年間の間に、まずは日本銀行さん、日銀の金融政策は変えていただきますと。日銀の金融は緩和してくださいと。デフレーションというものに対応するためには、インフレーションのターゲット、目標を決めてくださいと。2%です。
世界中で、ひゃく何十%だ、20%だ、じゅう何%だって言ってるインフレーションを、2%まで「下げる」目標を立てた国はありますけれども、マイナスだったものをプラスのインフレ2%にするっていう事を決めた国は、世界中で日本だけです。なぜかって、世界中でデフレの経験が無いからです。
日本だけなんですよ、デフレってのをやったのは。それが、これまでながーく不況が続いた、一番大きな理由です。したがって、断固これを変えねばならん。したがって、まずは日本銀行から。
しかし日本銀行が金融を緩和しただけで景気が良くなるか、経済ってのはそんなに簡単なものじゃありません。日銀のお金が緩んでも、北洋銀行に金が行くだけ。そこから先に金が散らない。民間にお金がいくためには、間違いなく消費、いわゆる需要というものが出ない限りは、景気が良くなることはありません。
したがって、どう考えてもこれは政府が最初に、先頭をきって我々が景気を浮揚させるために、財政を出動させないかん。しかし公共事業はずーっと減らされ続けてきて、14兆5000億円だった公共工事は、公共事業は悪だなんだってマスコミにわんわん叩かれて、結果として今は6兆円を切るほどに下がった。結果として建設業者の仕事は無くなりましたよ。
しかしそれは同時に、安心とか安全とか、国の安全を、国民の安心を、そういうものを考えた時に、笹子トンネルをはじめ、いくつかの問題が起きたでしょうが。そういったものを考えた時に、我々がやるべきことは、今長いこと手が抜けた、そういう安心・安全のためのキチンとした公共工事をやらねばならん。
仕事がない、失業対策をやらねば、まあいろんな事をやらねばならない。それはいずれも政府の支出ですから。それは財務省がそれと認めて、やってもらわないかん。財政再建より先に、まずは景気を回復させて、財政再建、というのが優先順位の付け方なんであって、財政再建して景気が悪くなったら話になりませんよ。
我々はキチッと両立させるようにせねばならん。まずは景気だということで、そのとおりやらせてもらっていただいている。おかげで雇用は、この2年間で150万人増え、8000円台まで下がった株価は、1万7500円まで今は回復し、いろんな意味で景気は間違いなく、経済指標は上がる。いいことになりました。
ただ今ひとつ、我々として大きく引っかかったのは、消費です。GDPに占める国民消費の割合は極めて高い。その消費の比率が、今年の4月に消費税が上がって以降、伸びなくなっている。横ばいになっている。下がっちゃいませんよ、横ばいになっている。
したがって、今消費税をあと2%上げるということは、この横にずーっといってる消費が落ちる、ということになれば、これはデフレーションとしてえらいことになります。もう1回デフレに逆戻りしかねない。
そこで、すいません、これは1年半伸ばさせていただいた。そのかわり平成29年4月には、消費税は上げさせていただきます。2%上げさせていただきます。
ただし、それまでの間、約28ヶ月ありますが、我々自公連立政権としては、キチッと景気を良くしていく。まあこれだけになったんだ、あと2%くらい払ってもいいんじゃないか、と言われるような景気、景況感っていうんですが、皆さん方に景気回復を実感してもらう。そういったものまでにするのが、次に与えられている我々の仕事です。
そしてその時に上がったら、その消費税は基本的に福祉、いわゆる医療・介護・福祉、子どもたちへ等々、今やるべきことはいっぱいありますんで、そういったものに使わせていただきたい。
それをしない限りは、日本の場合は少子高齢化になって、昔みたいに働く人6人で高齢者1人の対応をしていたものが、今どんどん、子ども産まないから。なんか「高齢者が悪い」みたいなイメージ作ってる人がいっぱいいるけど、子ども産まないのが問題なんだからね。長生きするのが悪いこと、みたいなことを言ってもらっちゃ困りますよ。
子どもが産まれないから、結果として子ども3人で1人の高齢者を、もう少しすると2人で1人になります。それは間違いなく、税金が高くなるということですよ。それを避けるためには、みんなで少しずつ負担してもらう以外に、方法はありません。ということで私どもは、消費税ということを申し上げております。
是非そういう意味で、皆さま方にお力添えいただいて、今回も前回同様、中村を当選させていただいて。
皆さま方の中には、中村とは道議の時からとか、ずいぶん長いお付き合いの方もいらっしゃるんだと思いますが、国政としてこの手稲じゃ初めて見る顔だ、って方もずいぶんいらっしゃると思います。是非皆さん方のご理解をいただいて、前回当選をさせていただきましたけれども、今回も前回同様、当選をさせていただいて。
中村はいいタマだなと、今私どもも育てようと思って頑張っているところなんですけれども。一番良いのは、明るいことだよね。よく「便所の100ワット」なんて、不必要に明るいってことがありますけれども。
(会場笑)
そういう表現をした人がいて、うめえ表現だなと思って感心して聞いていたんですけれども。その人の話を聞いて、これはなかなかいい表現だと思って私もあっちこっちでよく使うんです。
やっぱり今の時代、明るさというのはすごく大きい。そういった意味ではなんといっても、中村候補の持っているこの明るさっていうのはもっとも大事なところなんであって。
もちろん行政をやった経験があるから詳しいし、そして道議会にもいたから詳しくなったし、国会でも自分の経験を活かして、今小樽で道路新しく作るのなんのかんのって、むちゃくちゃな話を持ってきて、お前ね、なんでもかんでも俺を使えっていいもんじゃねえぞ、いい加減せえっていう話をするくらい、図々しく乗り込んでくる。
(会場笑)
まあ一番図々しく乗り込んでくる1年生っていったら、なんて言ったって中村ですな、こら。もうハッキリしてます。
(会場拍手)
初めて会って2年なんですけれども、仲良くならせてもらいました。おかげで、けっこう酒のんでもおもしろいし、やっぱり暗いのは長く付き合いができないでしょうが。なんとなく話ができる。よし、じゃあやろうか、っていう気にさせるものがあるんですよ、この人は。
それが一番肝心なことかと思いますんで。政治家として一番大事な資質はそれかも、って思うくらい、大事な資質です。ぜひ今後とも、中村ひろゆきをよろしくお願い申し上げて、ご挨拶に代えさせていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございました。
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