2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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記者5:日本経済新聞社のコヤマといいます。販売の仕方についてなんですが、1日に何百本も電話をかけたりですとか、DMを大量に送ったりという販売手法であったり、あるいは高額な値段で売っていたのではないかという指摘もあがっているのですが、販売の仕方については問題がなかったとお考えでしょうか?
篠崎洋一郎氏(以下、篠崎):販売のほうは、これは無理に勧めるというようなことはやってませんで、ある程度のお客様の満足度も得られなければ、数十万円のものですから、ご契約まではいたらないんですね。なので、それについてはかなり厳しくというか、指導していましたので、無理やり決まるものでもないので、例え決めたとしても後でキャンセルになってしまいますので、販売方法についてはお客様にかなり寄り添った販売方法をとっていたと思います。
記者5:売上金額でいいますと、振袖の平均単価はどれくらいになるんでしょうか? レンタルとあわせて教えて下さい。
篠崎:30万円です。
記者5:レンタルも(あわせて)でしょうか?
篠崎:6割がレンタルで、4割が販売です。
記者5:販売はおいくらでしょうか?
篠崎:販売の単価は45万円くらいです。
記者6:NHKのハシモトと申します。当日成人式を開催するためにいわゆる技術者様が支払いを立て替えると言ってくださったり、ギリギリまで交渉を進められていたということなんですが、金融機関に対する融資の交渉はどれぐらいまでされていたのでしょうか?
篠崎:正直、10月の中旬にこのような事態が想定できたのでお話をしまして。そのあと検討に入っていただいたんですが、1回目は断れて。その後も本部稟議で、本部まで全部通してもらったんですが、ちょっと難しいということになって。それでもう12月ぐらいまで来てしまって。そのあとも交渉を続けてたんですけれども、最終的にはもう本部の頭取までの話で「融資はできない」ということで。
かなり成人式にかかる費用を細かく算定して提示してたんですけれども、あともちろんそのあとのキャッシュフローで、1月、2月、3月というのはピークが来るので、ここで成人式の終わった着物も戻ってきますし、ここから売上が取れるということも重々ご説明したんですが、それでも融資のほうがかなわなくてですね。
ただ、メイン(バンク)さんは非常に心配してくれてまして。成人式の会場も「支店の会議室でできないか」とか、実際は狭くてできなかったんですけれども、あるいはその他、出資先というか提携先をご紹介いただいたり、ギリギリまで本当にやっていただいていたんですけれども、融資の件は決まりでやっぱりできないので、ほかの方法でいろいろ探っていただいて、対応はギリギリまでしていただいていました。
記者6:最終的に頭取さんまでいって融資が難しいというのがわかったのはいつ頃になるのでしょうか?
篠崎:12月20日ぐらいだと思います。
記者6:それはメインバンクさんという?
篠崎:はい。そうです。
記者6:ほかの金融機関での模索というのは?
篠崎:あともう1行しておりました。合わせて3行はお話をしました。
記者6:いずれも年内は厳しいという判断で?
篠崎:そうですね。
記者6:同様の事件でちょっと前にてるみくらぶさんの事件があって、詐欺行為で逮捕という事案はあったと思うんですけど、そのような行為というのはなかったというふうに考えてよろしいでしょうか?
篠崎:はい。ありません。
記者7:『週刊女性』のソウマと申します。社長はこの一生に一度の女性たちの成人式をずっとやってきたことを、とてもやってこられたと思っているんですけど、今までよろこんできた女性たちの顔を見てきたと思うんですね。
しかしどうして、よろこんできた顔を見てきたと思うんですけれども、当日、泣いている女性たちってとてもたくさんいたと思うんですが、その様子を見たりとか聞いたりした時に心が痛まなかったんですか?
また、怒っている親御さんたちもたくさんいるんですけれども、どういうお気持ちでそういう声を聞かれていたのでしょうか? また、もし自分の娘だったり妹だったりお母さんだったり、そういう身近な人が同じ事件に巻き込まれたときに、社長だったらどうお考えになるのか教えていただけますか?
篠崎:成人式のビジネスは、おっしゃるように、そこの気持ちがわからないとやっていけないビジネスだと思うんですが、私はわかってるつもりで品揃えもし、店も出して、写真もよろこんでもらえる写真を提供して、いろんなことを工夫しながらやってきたんですけれども。
私がこの仕事をやろうと思ったのは、おっしゃるようにすごく、一生に1回のことに携われるというのがすごくいい仕事だなと思って。それがきっかけでした。
こんなに喜んでいただけるんだったら、自分で店をやって、この素晴らしいサービスを提供して、お嬢さま・ご家族さまに喜んでいただけるような事業展開をしようと。あとはまたそこに働いてくれる人たちにも、この仕事がいい仕事だと思ってもらえるように事業展開すると思ってやってきました。
毎年成人式の日は、今回はできませんでしたけれども、それまで十数年間、毎年成人式に呼ばれて帰るたびに、成人式終わるとほっとするよりと言うよりも、ものすごく感無量な感じがして、その役立ち感を私含めて社員も感じていてくれましたし、そういうところは気持ちの中でわかっていたんですけれども。
急激な出店によっていろんなコストがかかったり、そのへんの経理上のいろんな判断を私が間違ったためにこのような事態になったということは、非常に私自身残念ですし……今回本当に成人式ができなかったお嬢さま・ご家族さまに対しては、どんなに謝っても取り返しのつかないことをしてしまったというように考えています。
記者7:もしも自分のご家族が被害者になっていたと考えたら、社長はどういうふうにお考えになりますか?
篠崎:怒るでしょうね。怒るのと、たぶんものすごい残念な思いでいっぱいだと思います。
記者7:その思いを全国の方、今思っていらっしゃる方たくさんいると思うんですけれども、謝る以外にも何か行動に示すことというのはありますか?
篠崎:今後、お客さまに商品をお返ししたり、いろんな手配をしていく中で、そんな中で私が行動、やることをやっていくということ以外にはないと思います。
記者8:NHKのシミズです。先ほど来から、社長は「ぎりぎりまで……」「隠れるつもりはなかった」という言葉を繰り返していますけれど、やはりなかなか言い訳がましいように聞こえてしまうのですけれども。
本当に、いつの段階で「今回は(はれのひでは)成人の日をできない」ということになったのでしょうか? 当日まで、本当にわからなかったのですか?
篠崎:正確には、前日ですね。ですから……(1月)7日。八王子店に関しましては、7日までできる状況ではあったのですが、具体的に言うと、ヘアメイクの……。これは、業者さんのせいにするわけではありませんけれども。ヘアメイクの業者さんが、前日つくば店で遅れが出て、そういったところで拡散しまして。
つくば店では、全員の方の成人式が終わったのですけれども。遅れが出たことで、Twitterでいろいろと拡散されたところを、ヘアメイクの業者さんが見て。
ヘアメイクの業者さんは個人事業主なんですよね。会社がどうかということではなく、個人のつながりで派遣していただいているので。そこの、具体的には元の方が個人事業主なので、もしなにかあったときに責任が取れないので。
例えば、Twitter上でそこの技術者さんが映ったり(しても)責任が取れないので。最終的には、技術提供……お仕事ができないという結論になりまして。それで、八王子店の場合は、そういうかたちでできなくなってしまったということです。
記者8:今回、そのように「突然いなくなってしまった」というなかで、多くのボランティアや業者の方がお手伝いしている様子は、報道で知ってらっしゃったと思います。そういう現状を見ても(表に)出てこなかったということは、やはり理解に苦しむのですけれども。
篠崎:私事ですが、どう対応していいかわからなかったというのが、正直なところです。私自身の気持ちとしては、そういうことです。
記者8:今回の一番の被害者は、成人式に出られなかった方々だとは思うのですけれども、業界全体への信頼という部分でも、今回の騒動のせいで、多くの業者さんが信頼を失う結果になったと思います。
「仕事に関しては誇りを持っていた」ということですが、そういった多くの方々に迷惑をかけたことについては、どう思っているのかについて、あらためてうかがってもいいですか?
篠崎:そうですね。呉服業界の3分の1が振袖なんですよね。そういう意味では、個人の呉服店さんは、そこ(振袖)の売上がないと、新しいお客さまはできてきませんし。そういう意味では、振袖というものは、呉服業界においても重要なポジションであるわけです。
そこに対して、私どもがこういうことをしたことによって、全体の信用が歪むんじゃないかというところはあるのですが。これは、私どもの経理上あるいは私の判断でこのような事態になったわけであって、業界の方全部がそうではありませんので。
それは、私どもだけの話になるしかないかなと思っていますけれども。ただ、業界に与えた印象というのが、やはり悪い方向で残る可能性がありますけど。
私が言いたいのは、これは、私あるいは私どもの経営していた会社で起こったことであって、ほかは絶対そういうことはありませんので。それだけ、申し上げたいと思います。
記者8:従業員の方が、たとえば福岡のお店の方とかは一生懸命当日がんばって着付けをされたということもありましたけれども、経営陣のなかでどれくらいが当日できないということを知っていたのか、認識していたのかわかりますか?
それは社長が独断で決められたということではないということなんですか?
篠崎:私と、もう1人取締役もいますので、ほとんど成人式の手配については、提携美容室だとか、サロンとか、そのへんの手配はしてありましたので、認識としては持っていたと思いますけれども、僕も一緒にやりながら、あるいは彼女がやっている仕事の報告を受けながら、とくにずっとここ半年間言い続けたのは、「なんとか成人式当日を1人残らず支度をしてやってあげるべきだから、ちょっと苦しいけど、最後までがんばる」っていうところで、その幹部と2人では話しておりました。
記者9:読売新聞のノグチと申します。今回成人式の日に店舗を開けないようにと言う指示は、社長が直接電話して指示されたんでしょうか。
篠崎:開けないようにとは言ってないです。開けれない状況で。横浜店に関しては、もう人がほかに出てしまっていなかったということで開けれなかったということです。
あの……人がですね、かなり流出しまして、人数が少なかったものですから、それがつくばに、つくばは当日やったんですけれども、【聞き取り不明】そういうところに行って、実際は開けれなかったというのが、あの、そういう状況だった
記者9:人が流出したというのは、直前に辞めてしまったということですか?
篠崎:(そういう)方もいらっしゃいました。
記者9:それはなにかを受けて、たとえば給料が支払われなかったとか。
篠崎:給料の支払いも原因としてはあったと思います。
記者9:あと、今回、警察から任意の調べというのは受けているんでしょうか。
吉田:あの、申し訳ございません。捜査に関するご質問は、直接捜査機関のほうにお問い合わせいただきたいと思いますので、本日の会見では、申し訳ございませんけれどもお答えいたしませんので、ご理解いただければと思います。
記者10:その理由はなんですか?
吉田:理由ですか? 理由も申し上げません。
(聞き取り不明)
吉田:捜査に関するご質問ですね。理由にはなりませんけれども、本日は破産手続き開始申し立て……(聞き取り不明)の会見ですので、直接、捜査については関係ないというのが我々の立場ですので、我々がなにかお答えするよりも、直接捜査機関のほうにお問い合わせいただけたほうがよろしいのではないかというのが我々の考えでございます。
記者9:仮にあった場合、あるいはこれからある場合は、協力したいというお考えでしょうか。
篠崎:はい。もちろん。応じたいと思います。
記者9:すみません、もう1ついいでしょうか。2年まで振袖の契約があるということでしたが、それ以降というのはまだ結んでいない?
篠崎:それ以降はございません。
記者9:あとは着物が保管されているというのは、どういった場所に保管されているんですか? 倉庫とか、あるいは仕立ての業者であるとか。
吉田:大変申し訳ないんですけれども、なんていうんでしょうか。今お返しする前に、例えばどこになにがあるというお話をさせていただくと、その管理に支障が生じる恐れがないということはできませんので、そのお答えは差し控えさせていただきますが、私ないし他の弁護士が、1,200数えておりますので、それでとどめていただければと思います。
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