
2025.02.06
ポンコツ期、孤独期、成果独り占め期を経て… サイボウズのプロマネが振り返る、マネージャーの成長の「4フェーズ」
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記者1:TBS『あさチャン!』のスミダと申します。成人の日から18日が経ちました。なぜ、今まで雲隠れしていたんでしょうか? どこで、何をしていたんでしょうか? どんな気持ちで逃げていたんでしょうか? お聞かせください。
篠崎洋一郎氏(以下、篠崎):対応に苦慮しておりまして、事の重大さはわかっていたんですけれども、どう対応したらいいかわからず、その時点では弁護士先生もまだ決まってませんでしたので、相談するところになって、非常に重大なことになっていることは気づいていたんですが、今日の会見になってしまったこと、まずはお詫び申し上げます。
先ほども話したように、毎日とても寝れるような状態ではない、精神状態でずっと過ごし、成人式を迎えられなかった子ども、お父さま、ご家族さまのことを思うと、非常に心が痛む日々でした。
ただ、私1人で何か対応しようとしても対応しきれず、その間もどうしようかとしていたところで、今回弁護士先生が決まりまして、それでご相談申し上げたところで、またそこでかなり調査等に時間がかかってしまったことで、今日にいたってしまいました。
どこにいたかということに対しては、知人のところにおりまして、隠れるつもりはなかったんですけども、そのように見えたことで、世間にお騒がせしたこと、申し訳ないなと思っております。以上でございます。
記者2:恐れ入ります。テレビ東京のオオハマと申します。社長、経営がこのままでは立ち行かなくなるということを意識し始めたのは、いつ頃からですか?
篠崎:前々期ですから、9月が決算期ですので、それについては、決算後は銀行等のいろんなご協力をいただいておりましたので、実際には約半年前に、月で言うと4月になりますけども、仕入先の支払いが通常どおり行っていなかったというところで、商品が止まりまして。
自社代行でやっていたんですが、当然自社代行で見合った売上が取れるところまで行ってなかったので。その頃からどこかで売上が上がるということで、社員もがんばってやってくれてきたんですけど。
やはり商品の不足であるとか、そこに対する、商品の不足によって社員のモチベーションが低下したりとかいうことが起き始めたのが、ちょうどゴールデンウィーク前ぐらいからでしたので、そこからは非常に危機感を、実は感じておりました。
記者2:そういった状況にも関わらず注文を取り続けていたというのは、これは場合によっては詐欺に当たりませんか?
篠崎:正直ですね、そういうつもりではなかったです。
記者2:今振り返ってみて、詐欺の可能性はどう捉えてらっしゃいますか?
篠崎:必死で、社員も私もそこで営業をかけておりましたので、そういうつもりは毛頭ございませんでした。
記者2:当日までの間で、直近最後の注文はいつですか?
篠崎:最後の注文は、確か12月の中旬ぐらいだと思います。
記者2:相当もう厳しい状況ですよね。
篠崎:そうですね。
記者2:それでも注文を、そのときに取り続けたんですか?
篠崎:そうですね。今振り返ると、そこで止めといた方が良かったんでしょうけども、やはりお店が営業している以上、お客さまが来られますので、お断りするわけにもいかずというところです。
記者2:着物を転売しているんではないかということで、一部報道ではありましたが、そういった事実はありますか。
篠崎:一切ございません。
記者2:全部残っている。
篠崎:あります。
記者2:わかりました。
記者3:テレビ朝日「報道ステーション」のイタクラと申します。社長にあらためて聞きますが、1月8日成人式当日。この日はどこで何をしていたんですか。
篠崎:知人宅におりまして、何と言いますか、そこで待機をしていたというか……。
記者3:各メディアが大々的にニュースを出していましたけれども、ご覧になっていましたでしょうか。
篠崎:実際見ていなかったですけど、まわりの友人等が連絡をくれたりしておりましたので、内容は随時知らせていただいていました。
記者3:どんな気持ちで成人の日を過ごしていたんでしょうか。
篠崎:一生に1回のことですので、もちろんそういう商売に、今そんなことを言えませんけど、もちろん誇りを持ってやっておりましたので、言葉で言い表せないぐらい……。震えると言いますか……。取り返しのつかないことをしてしまったという気持ちでおりました。
記者3:先ほど弁護士の方から「はれのひ」では1,200着の着物が確認されているということですけれども、事前に預けた、あるいは持ち込んだお客さんの着物に関して、これは必ず不足なく、そっくりそのままちゃんと返すということでよろしいでしょうか。
篠崎:そのようにしたいと思っております。
記者3:そのようにしたいということは?
篠崎:いたします……。
吉田進一氏(以下、吉田):ちょっと補足させていただきます。少なくとも振袖、仮縫等を実際に数えたのは我々であって、すべてのお客さまの物があるかどうか、というところまで確認はしておりません。
ただ、その数を見ますと、あるのではないかと考えますけれども、これが例えば、今代表者がすべて返しますというようなお約束をできる筋合いのものではございません。
我々は申立代理人ですので、今後は管財人で1つ1つお客さまのお着物が本当に全部あるのか、あるいはいくつか欠けているのか、調査してくださることだとは思います。
ですからそれを、例えば、ご購入になられたお客さまのものに限っても、それをすべてお返しできる方と、それを申し上げることは、今の段階ではできないと。
ただ、もちろんあるものに関しては、早急にすべてお返ししたいと思って我々も準備してまいりましたし、今後は管財人でそのようにしてくださることになっております。
繰り返しになりますけれども、我々が数えた振袖、仮縫の数を見ますと、代表が言うようにすべて、あるいはそれに近いものがあるのではないかというところまでが、本日お話できる精一杯でございます。
記者3:では、お客さまに対して預かった着物を返せない可能性も現時点では否定できないということでしょうか。社長におうかがいします。
篠崎:私が把握している限りでは、お客さまのお着物は一切転売もしておりませんし、問屋さんがどっかに持っていったとかいう形跡もございませんので、必ずそこにあるはずだと思います。
ただ弁護士さんが言うように、確認はする必要があると思いますので、そういう答え方になりますけどよろしいでしょうか。
記者3:もう約束はできないということですね。
篠崎:約束したいですけど……。
記者3:それにしても、なぜ成人式当日になって逃げてしまったんでしょうか。
篠崎:それにつきましては、ギリギリまで私も社員もいろんな方面に出ては交渉を続けていて、できなくなるということの危険性はあったんですけども、一切考えず最後まで交渉しておりました。
ギリギリまでなんとかしたいという思いがあったので、そのために採用が遅れたということについては当然そうなんですけども……。
私と幹部含め、社員は最後まで本当に業者もあたり準備もギリギリまでして、本当に精一杯やったんですけど、思えばもっと早くお客さまにお知らせしておけば、このような最悪の事態にならなかったと思っております。
記者3:従業員の方が、社長と一切連絡がつかないというふうに当日取材に答えている人もいましたけれども、そのあたりはどういうことなんでしょうか?
篠崎:業者からの電話ですとか、まあいろんなところに対応していた関係でつながらなかった、というのが。さっき、すれ違いになったこともあったかと思います。
記者3:逃げていたのではありませんか?
篠崎:逃げてはないです。
記者3:電話にあえて出なかったのではありませんか?
篠崎:そういうこともございません。
記者4:日本テレビのコバヤシと申します。先ほど社長、ぎりぎりまで交渉していたとおっしゃっていましたが、成人式前日の1月7日の時点で当日の営業ができないことはわかっていたのでしょうか?
篠崎:あの……いろんな方面から、あの……可能性があったので。例えば、成人式当日の技術者さんの宿泊先が、お支払う資金がありません、と。朝が早いものですから、支度ができないことになってしまうんですけれども。まあその辺も、ギリギリになって、業者さんが自分のところ、あるいは、本当にギリギリまでみなさん、可能性は、業者さんも含めて、探っておりましたので。
その中で何とか、……何とか、お願いしていけば何とかなるのかというのも考えながらやっていましたので。それでお客様の連絡はギリギリまで、お客様に連絡することができなくなってしまって。最終的には、お知らせせずに、あのような事態になったということです。
記者4:先ほど当日、知人の家にいたとおっしゃいましたけど、なぜ自ら店に行ったりして、客に謝罪をしようと思わなかったのでしょうか。
篠崎:まあそれは、あの、対応がもちろん、行ってしなきゃいけないことも考えておりますけれども、実際そこに行って、まあ、今思うと私の不義理だったと。そこの再建の見込みは立っておりませんので、今の店舗に関しては、先ほど言いましたように、お客様の対応、返却するものは返却するという、そういうところは、終わって整理がついた時点で閉店になると思います。
記者4:でも、成人式って一生に一度のものなんですね。せめて数日前に連絡はできなかったですか?
篠崎:やはり最後まで、可能性のある時点で、本当に全部の成人式を実施したかったので……まあそういう思いでやっていましたけれども、結果的にはそうできなかったので、今思えば、何回かはお客様にご連絡するタイミングはあったかなと思います。
記者4:今思えば、タイミングはあったんですよね? 被害に遭われた方には、「申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます」以外には、何か言葉はありますか?
篠崎:一生に一回の……楽しみにしていたと思いますけれども、僕がこの仕事を始めた理由は、その(成人式の)素晴らしさがあったんですけれども、結果的には経営がこの状態になって、大変ご迷惑をおかけしましたと、謝る以外にはありません。
記者4:2016年9月期の決算の売上が4億8,000万円と公表していましたけれども、実際は3億8,000万円だったということがわかっているんですが、これはどうしてでしょうか?
篠崎:ホームページの制作会社がありましたので、その時の担当が僕以外に別にいましたので、確実に記載ミスと私のほうのチェックミスだと思います。
記者4:偽装ではないですか?
篠崎:偽装ではありません。
記者4:あともう1つ、会社の資本金150万円なのに、ホームページには1,000万円と記載されていましたが、これも同じ(記載ミス)ですか?
篠崎:それはですね、(資本金を)1,000万円にする予定だったんです。それで先に(ホームページに)載せてしまって、ちょうど資本金を1,000万円にするときに、もちろん僕のほうから資金を入れて1,000万円にする予定だったんですけれども。
資金繰り上、資本が入れられなくて、それもちょっと先走って打ち合わせして、僕のほうで「ここ(1,000万円)にはなるよ」と言ったので、そのまま載せてしまったというだけで、それを先ほどと同じように僕のほうでチェックしていなかったということで、僕のほうのチェックミスです。
記者4:あまり細かいことに関してチェックをされていなかったということですか?
篠崎:そうです。
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