2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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記者:時事通信のウエナカです。3点お伺いします。改めてなんですけれども、ご自身が関係する政治資金団体の収支報告について、有権者から厳しい声が挙がっていますけれども、それについての受け止めをお願い致します。
小渕優子氏(以下、小渕):私の関係する政治資金団体の収支報告の記載をめぐって、さまざまな疑念を提示され、このような形で大変お騒がせしていることを、本当に申し訳なく思っています。今日ここでお示しできたこと、そして引き続きしっかり調査を行っていかなければならないことがあります。もう一度皆さまの信頼を取り戻すことができるよう、出来る限りの調査をし、お示しをさせていただきたいと思っております。
記者:大臣ご自身として、辞任をしなければならないとお決めになったのは、いつの時点なのでしょうか?
小渕:先週の委員会のなかで、自分自身そのような気持ちを持っていったと思います。
記者:また、経産省の所管分野のなかで、先程もご言及がありましたけれども、原発の再稼働問題ですとか、再生可能エネルギーに関する体制の見直しとか、課題が山積するなかであります。また女性の活躍推進に向けて大臣の役割に期待する声も大きかったと思いますが、改めて所感をお願いします。
小渕:経済産業大臣としてもさまざまな課題がありました。また、女性政策につきましても、多くの期待をいただいていたことは、充分に承知をしています。そのなかで、その役割を充分に果たすことが出来なかったことを、本当に残念に思っているとともに、たくさんのご期待をいただいた方々に対して、申し訳ない思いでいっぱいです。
記者:NHKのオダジマです。今回の収支報告書に支出金が記載されていなかったということ、それに関してなぜ今まで気づくことが出来なかったのか、なにがいけなかったのか、ご自身でどうお考えになっていますか?
それから、福島第一原発に就任後すぐ行かれて、福島の復興に全力で取り組むというお考えを強調されていました。今後はまず、信頼回復のために調査をするということだと思いますが、政治活動をどのように進めていかれるおつもりか、お伺いします。
小渕:……ちょっともう一度お願いします。
記者:今回の問題になぜこれまで気づくことが出来なかったのか、そしてそれはなにがいけなかったと現時点でお考えになっているのか、というのが1点。
小渕:私自身、自分が代表を務める政治資金管理団体に関しては、その監督責任があったものと思っています。またそれ以外の政治資金管理団体について、長年、私が子どものことからずっと一緒に過ごしてきた、そういう信頼するスタッフの下でお金の管理をしていただいていました。
その監督責任というものが充分ではなかったのかと思っています。福島の件については、経済産業大臣ではなく、議員のひとりとしても、これまで経験したことのない事故に対して、次の世代のためにしっかりとやらねばならないことを、やらねばならない。それはいち政治家であっても同じことだと思っています。私の後任の大臣の方が、しっかり進めていただけるものと思っています。
記者:朝日新聞のコバヤシと申します。2点お伺いします。このタイミングでの辞任というのは、野党から求められていた国会での説明責任を放棄する形になると思いますが、それについてどうお考えかというのと。
あと2点目は、現時点で議員辞職についてはどのようにお考えでしょうか?
小渕:今回さまざまな調査をし始めたところ、ここから先のことについては、私の事務所や後援会の調査では多分わからない、しっかり第三者を入れて調査をしないと解明できないと思っています。そうしたこととともに、それでは果たして、経済産業大臣としての重責を両立することができるのかと言われれば、それは難しいという判断を致しました。
大臣の職は辞することになりますが、議員としてしっかり政治家としての説明責任を果たしていきたいと考えています。
記者:テレビ朝日のヤマグチと申します。先ほどのご説明を伺っておりますと、「大きな疑念を抱く」ということを仰っていたんですが、やはり他人事に聞こえてしまうところがあるんですよね。ご自身が代表を務めている資金管理団体からも、観劇会への支出がなされています。ご自身の責任という面については、どのようにお考えなのでしょうか?
小渕:決して他人事だなどという考えではありません。ただ本当に申し訳ないのですが、私自身がわからないことが多すぎます。私自身も、なんでこうなっているのかという疑念を持っています。私が代表を務めます政治資金管理団体において、信頼するスタッフが収支報告書を提出してきます、という報告をもらっています。何かあれば私のほうに言ってくるものだと、そう思っていました。ですので、代表者としての監督責任については、私自身が甘かったと思います。
記者:その調査結果によっては公職選挙法にも触れる可能性も出てくると思うんですが、そうすると議員辞職する可能性が出てくるという道もあるんですが、そのあたり、今どのようにお感じになられていますか?
小渕:これから調査を進めていただきますが、そうした法律に引っかかっているのかどうなのかも含めてこれからの事でありますし、私自身が今しなければならないことは、私を信頼して応援してくれていた多くの方々がいますので、その方々に対してきちんと説明できる状況にしなくてはいけない、それに力を尽くしていきたいと考えています。
記者:今日、毎日新聞の報道で選挙区内、群馬県内の男性にワインを贈っていたという報道が出ております。この件に関しては、どのようにご説明されますか?
小渕:それについては、私も今日の新聞を読んで知ったところであります。そうしたワインがあることも承知をしていますし、ただ当然のことながら、選挙区外になにかの形で使っているものと承知をしています。当然のことながら私がお渡ししたということでは無いと思います。しかし、そのあたりの事も含めて調査をしたいと思います。
記者:テレビ朝日のツボイと申します。先ほどから監督責任、自分の甘さというお話をされていますが、やはり小渕さんでさえ政治とカネの問題についてチェックをしきれなかったのか、その辺を振り返られて、具体的にどういう点が自分のなかで甘かったのか、どういうところがいけなかったというのは、自分の中でなにか思い当たるところはあるんでしょうか?
小渕:こういう形になった以上、全てが甘かったんだと思います。私自身の責任は重いと思っています。
記者:それはわかるんですが、具体的に、ご自身が知らなかった、わからなかったという部分が表に出てきて、かなりご自身のなかでも不満があると思うんですが、それをどのかたちで解消されていくのか、どういうふうにその不満について今思っていらっしゃるのか、教えていただきたいんです。
小渕:これについては私自身も、その全体像、私が関係する政治団体のなかでのお金のやり取りというものもあります。なぜその時にそういうお金の出入りがあったのか、どうしてこういう収支になっているのか、現段階で全てを見通すことができない状況にあります。
この場で全てを明らかにして皆様方にご理解をいただくことができないことは、私も忸怩たる思いでございますが、正直に申し上げて、その全体像がわからない、全てがわかっているわけではない。ですので、第三者も入れて中立的な方にも入っていただいて、いちから見ていただく、調べていただくしかないと思っているところです。
記者:××(聞き取り不明)テレビのハラですけれども、今日は総理とどのようなお話をされて、総理からはどのような言葉があったんでしょうか?
小渕:私からは、このような事になってしまったことについて、総理にお詫びを申し上げました。総理は、総理自らが今回の私のことに対して公式にお話される機会があるのかないのかわかりませんが、総理のコメントはそちらから聞いていただければと思います。
記者:ニコニコ動画のナナオと申します。宜しくお願いします。
小渕大臣というのは、今回の改造内閣の大きな目玉だったと思うんですね。それは皆さんそう思われていると思います。その大臣が辞められるということ、また第二次安倍内閣で辞めた方はこれまでおりません。そういった大きな目玉の大臣が辞められるということで、安倍政権への影響ということがかなり言われると思うんですが、そうした点について大臣は辞めるにあたってどう思われていますか?
小渕:自分自身が目玉だったかどうかというのはわかりません。しかし安倍政権においては、さまざまな政治課題が山積しているなか、一丸となって走っていかなくてはならない。そんな矢先に私自身のこうした問題で大きな影響を及ぼしてしまう、そのことについては本当に重く受け止めています。
記者:毎日新聞のスギモトと申します。2つ質問させてください。1点目は物品購入の件です。今日の弊社の報道でもワインの件を指摘させていただきましたが、1,000万円以上にのぼる不透明な経費と書いてありますが、そのなかで、地元の有権者に対する贈答品は選挙区民に対しては一切していないというふうに言い切れるのか、これについてが1点目です。
2点目は、もし収支の問題で公職選挙法違反などの具体的な法令違反が明らかになった場合には、議員辞職をされるおつもりはあるのか、教えてください。
小渕:これまで物品の購入についてさまざまなご指摘をいただいてまいりました。今日のそのワインの購入についてはしっかり調査していきたいと思いますが、現時点で提示されている件に関しては、今確認されている段階では、そういう形で選挙区内にお配りしたという形はないものと認識しております。まずは今、しっかり調査をし、そしてそれをお示しするということが一番大事なだと思っております。
記者:フリージャーナリストのタナカと申します。閣僚のなかにはもっと大きなスキャンダルを抱えた方々がいらっしゃって、それが炎上中であったり、これから火がつくという方々もいらっしゃいます。なのに、小渕大臣は今回の自分の騒動が目眩ましに使われたんじゃないかという、無念さはありませんでしょうか?
小渕:今ご指摘を受けて、そういうことを思われているのかということを初めて知りました。
記者:小渕大臣、34歳で戦後最年少で閣僚入りされて、今度40歳では初の女性の経産大臣となって、今回辞職されることになりました。そのことを率直にどんなふうに受けていらっしゃるかということと、議員辞職する・しないに関わらず、今後の政治活動に対する向き合い方のところをお聞かせください。
小渕:34歳で少子化対策の担当大臣を拝命致しました。そしてこの度、経済産業大臣という重責を頂戴し、このようなことになってしまいました。特にこれ以上でも以下でもありません。政治家としては、全ていちから出直そうと思っております。後援会……私が大事にしてた後援会の皆さまに、後援会の方々の栄誉を傷つけることでもあり、且つ、私に頂いていた信頼を損ねてしまうということになってしまいました。
もう一度、ゼロからその信頼関係を、その信頼を取り戻していけるように、出直しの気持ちでやっていきたいと思います。ありがとうございました。大変お世話になりました。
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