2024.10.10
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司会者:それでは新代表、ご挨拶をお願いします。
(会場拍手)
大塚耕平氏(以下、大塚):このたび代表選挙に立候補させていただきました、大塚耕平でございます。
みなさまのご調整の結果、大局的な観点から一本化をしていただいたものと思っております。力不足は重々承知をしておりますけれども、誠心誠意、代表の職責を果たさせていただきたいと思います。
はじめに、毎週末続いております、台風の被害に遭われたみなさまに御見舞を申し上げたいと思います。そして、明日からの国会でも対応等について意を尽くしてまいりたいと思います。
過日の厳しい総選挙において、勝利されたみなさまにも、涙を飲まれたみなさまにも、心より敬意を表したいと思います。
また、応援に奔走された参議院議員を含む各級議会議員のみなさま、厳しいなかでも変わらずご支援をいただいた組織・団体のみなさま、そして国民のみなさまに対し、深く深く感謝を申し上げたいと思います。
さらに、選挙直前の民進党を取り巻く厳しい情勢のなかで、一時は与党を動揺させ、政権交代の可能性まで語られる状況を作り出した前原(誠司)前代表、そののちの混乱のなかで短い期間に新党を立ち上げ、多くの仲間を当選に導いた立憲民主党の枝野(幸男)代表にも敬意を表したいと思います。
多くの同志のご奮闘ならびに支援者のみなさまのご尽力により、元民進党の仲間を中心とする立憲民主党、希望の党の当選者は合計で105人。民進党籍のまま無所属で勝ち抜かれたみなさまを含め、3党合計で120人以上の勢力となりました。
比例票の結果についても認識を共有させていただきたいと思います。昨年の参議院選挙では、民進党の比例票は1,175万票、自民党の2,011万票の58.4パーセントにすぎません。
今回の総選挙で民進党は届出政党にはなりませんでしたが、元民進党の仲間を中心とする立憲民主党と希望の党を合計すると2,076万票となり、自民党の1,855万票を221万票も上回りました。
多くの犠牲と混乱を伴いながらもご支援くださいました国民のみなさまの思いにお応えするためには、この結果を踏まえ、次期総選挙において立憲民主党、希望の党、そして私たち民進党を中心に政権交代を実現しなければなりません。
会場:そうだ!
大塚:みなさまと共有させていただきたいことは、次の総選挙で3党を中心に政権交代を実現するという目標であります。
会場:そうだ!
大塚:そして、すべてはそこからの逆算で党勢の立て直し、党運営にあたらせていただきます。
まずは地方組織のみなさま、「女性議員ネットワーク」等の党内各組織のみなさまの意見をよく拝聴したいと思います。
そのうえで、総選挙までの中間地点にあたる再来年の統一地方選挙、参議院選挙に向けて、地方組織のあり方も含め、早急に具体的な対策と工夫を始めさせていただきます。
日本国憲法は、主権が国民に存することを定めています。国民が主権者、国の主であることを実感できる唯一の機会は、総選挙において政府を選ぶとき、政権を選択するときです。
私たちには、主権者である国民のみなさまに政権選択の機会を提供申し上げる責務があります。
国会ができて128年、普通選挙になって71年、なかなかその機会を実感できなかった日本において、政界、労働界、学術界、財界等の諸先輩のご努力によって、1996年に小選挙区制が導入され、2009年、ようやく本格的な政権交代が実現しました。
私もその過程で当時の民主党に参加をさせていただきました。自由党と合併し、国民新党や社民党と連携したことも、政権交代の原動力であったことは言うまでもありません。
次期総選挙へのカウントダウンはすでに始まっております。志と目標を共有できる他党の仲間と手を携え次期総選挙での政権交代実現に向けて、まずは統一地方選挙と参議院選挙で党勢拡大を実現するため、代表としての務めに粉骨砕身全力で取り組む所存であります。
もちろん政治は選挙に勝つこと自体が目的ではありません。そのことによって今よりも良い政治、政策、社会を国民のみなさんにお届けするためであります。
まもなく丸5年が経過する安倍政権の経済政策、社会保障政策、安全保障政策、いずれも問題点は明確であります。
それらを正し、国民の所得水準を向上させ、保育や教育、医療や介護に対する不安を和らげ、技術革新の流れに遅れることのない作業施策や人材育成策に普請し、国際社会の中で平和を主導できる国を目指すことが私たち民進党の役割であります。
労働者、納税者、生活者に軸足を置いた政治と政策体系を実現し、日本をよりよい国にすることが私たちの使命であります。実現したい政策は枚挙にいとまがありません。
政権交代を実現し、私たち自身の手で政策変更に取り組むことが不可欠であります。民進党を中心とした勢力が政権を担える政治集団として国民のみなさまにお認めいただけるよう党の再生と運営にあたらせていただきます。
次期統一地方選挙、参議院選挙、そしてその先の総選挙を見据え、重ねて力不足は重々承知の上ですが、みなさまのご協力ご指導も賜りながら党一丸となれるよう全力で党務にあたらせていただくことをお約束申し上げ決意表明に変えさせていただきます。
普段私は原稿はあまり読まないんですが、今日は間違えてはいけないということで一言一句、先ほど急いで作らせていただきました原稿を読ませていただきました。みなさんが明るくなければ、国民のみなさんは決してこの政党に政権を委ねたいというふうにはお思いにならないと思います。
厳しい状況ではありますが、明るく、そして国民のみなさんに未来を実感していただけるような民進党の再生に向けて、力不足の私をどうぞお支えいただきますよう心からお願い申し上げまして代表就任にあたってのご挨拶に変えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
(会場拍手)
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