2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
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安倍政権の支持率が下落するなかで、民進党がその受け皿になりえていないという状況、民進党内からも不満の声が執行部にあがっている現状だと思うんですけれども。
そんななかで民進党をこれからまたどうやって1つにまとめていかれるのか。そしてどうやって国民の支持を得ていかれるのか。そのあたり、どう考えていらっしゃるか教えてください。
蓮舫氏(以下、蓮舫):一つひとつ丁寧にやるしかないんだと思っています。やっぱり受け皿、そして積極的な支持をいただけるには、私たちはなにをするべきか。
私たちはなにをする政党か。民進党は誰のなにを代弁してどんな社会を作るのか。その政策をやっぱり高く掲げることに尽きると思っています。
例えば今日の機会もそうなんですけれども、多様性を認める。自由、共生、未来への責任。その共生社会、すべての人に居場所と出番がある社会をつくるという、我が民進党の原点、それをもう1回強く強く訴えていく立場にいると思っています。
その上で次の世代に、例えば差別を助長するような国家ではなくて、なにかを強要するような社会ではなくて、やっぱり豊かなものを残したい。
それは脱原発であり、教育の無償化であり、次世代への豊かさというものを民進党は、自民党と違って、残していける唯一の政党だということを丁寧に丁寧に訴えていきたいと思います。
記者14:時事通信、キシモトと申します。国籍法違反だったという状態に関して、代表は、国会議員だった、大臣経験者だった、また野党第一党の党首であるということも踏まえて、率直にどうお考えになっているかという点と。
もう1点すいません、端的にご説明はこれで十分責任は果たされたと思っていらっしゃるか。2点おうかがいします。
蓮舫:ご指摘のとおり、手続きを怠っていたことは事実であります。いずれにせよ、私はずっと日本籍のみだけだと思っておりましたので、去年ご指摘をいただくまでは疑ってもいなかったことであります。その部分では、故意に怠っていたわけではありませんが、公職に就く者として深く反省をしています。
それと率直に……ごめんなさい。
記者14:説明責任はこれで十分果たされたとお考えなのか。
蓮舫:これまでも求められて言われたときには説明をさせていただくことはしていましたので、「ハイ、これで終わり」ということではなくて、引き続き丁寧に理解をいただけるように。
そして、同じように私のような境遇におられる方たちが悩んでおられるのであれば、その方たちの声に耳を傾けて、立法化していく、政策化していく。
それと、秘匿性の高いプライベートな情報が強要されて「日本人であることを示せ」と言われるような社会を作ってはいけないんだということを、しっかり我々の政党としてやっていきたいと思っています。
記者15:フリーランス記者です。これまでの質問とちょっと重なりますが、まとめみたいなかたちでちょっと質問させていただきます。
今日こうやってたくさんの記者が集まるなかで説明されて、これが今後いろんな評価があると思います。民進党をなんとか引きずり下ろしたいという立場からこれを捉えている人、それから差別の助長につながらないようにと願ってる人とか、いろんな方がいると思いますけれども。
これがどのようなきっかけでどういうふうに今後の民進党の活動につながっていくというふうに、そのへん、この今日の説明の意義について改めて語っていただけますでしょうか?
朝日新聞なんかでは「こんなことをしても本当に票は増えるのか?」というような社説を掲げてられていたんだけれども、結局これがどのように役に立っていくのかというふうに、もう一度、国民の方にわかりやすいようにお願いします。
蓮舫:あの、すみません。役に立つための会見ではないということはご理解をください。票を増やすための会見でもないということはご理解をください。
公党の代表として、私の発言が、私の不確かな記憶によって一貫性のない説明をしてしまったことが、疑いがあるという声がいまなおある。それと家庭の問題をクリアしたことも合わせて。
そして今、国会において、今の政権の間違いを正す、その先頭に立つ立場であるということをすべてを勘案して、今回率直に開示できる資料を含めてお示しをして、みなさま方にお集まりをいただいて、私の思いを話させていただいたところです。
記者16:やまと新聞のマツバラと申します。事実関係の確認なんですが、今、資料の中でパスポートの写しが入っていますけれども、これですと84年の4月に、これ期限切れてると思うんですけど。
このあとに更新とか再発行でパスポートを取得したことがあるのかどうかということと、あとこれの失効後に台湾に出入国されているかと思うんですが、そのときの出入国の時に提示されているのは日本国籍のパスポートでされていたということでよろしいですか?
蓮舫:すべて「はい」です。つまり、これ以降、台湾のパスポートは申請もしていませんし、持ってもいません。これ以降はすべて日本国の発行するパスポートで、台湾にそのあと行ったときにもその日本国のパスポートを使っています。
記者16:ありがとうございます。
記者17:テレビ朝日のエンドウです。1つ前の質問に関連するんですけれども、蓮舫代表としては、今回の戸籍情報の公開で、1つの説明責任を果たすことで、民進党への信頼回復につなげたいというお考えはやはりあるんでしょうか?
蓮舫:日本人のお母さんや日本人のお父さんを選んで生まれることができない。そのなかで、私は台湾の父、日本の母の下で生まれて、幸せに育ってきて、公職に就いて活動をしてきた。そして代表を目指して。
その時に「台湾籍が残っているのではないか」という指摘を受けて、まさかと思って調べたら残っていた。そのことに関して深く反省をしながら、きちんと質問があればその都度お答えをしようと努めてきました。
戸籍の一部を開示することについては、常に慎重でいたということは変わりありません。ただ、そのことによって私の発言の信頼性が揺らいでいると受け止める方が国民の中におられた。そして、そのお声を伝えてくる方もおられた。
その部分で家族の理解とか、あるいはさまざまに揃った資料をしっかりお示しをするという今回の判断にいたった。それが率直なところでありまして、党のためとか、なんとかのためということはない、というのはご理解をいただければと思います。
記者18:朝日新聞です。今回の一連の騒動というかお話のなかで、自民党の中や、あるいは一部のメディアから、例えば「スパイ」なんていう言葉も聞こえてきたりとかいうこともありました。
実際に日本には数十万と言われる重国籍の方がいらっしゃるというようなご指摘もあって。法務大臣として勧告というのはできる制度にはなっていますけれども、実際にそれはされたことがないというような状況になっています。
多様なルーツを持つ方が日本にたくさん住んでいて、少し不安に思った方もいらっしゃると思うんですけれども、今回の騒動を当事者として経験されて、そういった方々への、心情なども含めて、どのようにお感じになったかという点をうかがえますか?
蓮舫:ありがとうございます。そうですね、まあ子どもはやっぱり親を選べないわけですから。
先ほどご紹介した数字でいって、私も最新の数字を調べて「ああ、こんなに増えてきてるんだ」と思ったのは、やっぱり1年間に生まれる新生児、赤ちゃんのうちの53人に1人のお父さん・お母さんが外国人であるということ。
そうすると、その子たちには親を選んで生まれてくることはできないわけで、生まれたときから2つの国籍、2つのルーツを持つようになる。その方たちが22になるまでに選ばなければいけない。
その制度の名の下で、重国籍でいる人たち全員を一刀両断にスパイだと言ってしまうのは、ある意味、非常に切ないし、もし立法府に身を置くものがそういうことを言ってるのであれば、じゃあそれはスパイだという立証をどういうふうにしていただけるのか。
それを言われることによって、自分が否定されるような思いを持つ子が、思いを持つ人がいないように配慮をしなきゃいけないんだと思うんですね。その発言はまったく共感できません。
ただ、私の不安定な発言によってそういう思いをするような発言をする人を招いてしまったとすれば、それは私の反省するところだと思います。
記者19:IWJのキセキと申します。今日の午前、路上で排外主義者たちに常に対峙している学者の方とか弁護士さんとかが中心になって、民進党に戸籍の一部であっても、申し入れ書を?
蓮舫:いただきました。はい。
記者19:申し入れ書を出したんですが、その記者会見の席で、ある弁護士さんがこう言いました。
「路上でも排外主義に対峙して、民進党も含めて法律も作りました。その流れを信用してほしい。蓮舫さん、もしきついんだったら、我々はいくらでも助けるからそう言ってくれ。その流れを今作ってるんだ」と。
その上で「野党第一党の党首として、戸籍を開示しないことが責任なんじゃないか」というふうにおっしゃってました。
もう一部であれ、隠している部分があるにしても開示してしまった以上、この差別を受け続けているマイノリティの方たちに対しておっしゃりたいことがあればお願いします。
蓮舫:ありがとうございます。そうした申し入れをいただいきました。しっかり読ませていただいて。
本当にしっかりとした考え方を持っておられるし、この方たちがやはりヘイトスピーチに対して、あるいは排外主義者に対して、毅然とした対応でこれまで向き合ってきた姿勢には共感をしますし。
その部分では、私たちもヘイトスピーチをなくすための法律をこれまで作ってきました。これからも同じ姿勢で、基本的人権に配慮をする、基本的人権を守るための活動は民進党として行っていきたいと思います。
今ご指摘の、まさにさまざまな出自とか性別とか、いろんなものによってマイノリティの差別を受けている方たちに寄り添う、その方たちの声をしっかりと組み上げる、そして共生社会を実現する。
それを多様性の象徴でもある私が先頭に立って実現をしていきたいと、これはとても強く思っています。
記者9:たびたび失礼します。アゴラのニッタです。2点だけ。
先ほど、もちろん故意ではないということで、我々もそう思ってますが、やはり過失とはいえ国籍法に違反していたということに対して。
例えば公職選挙法をやっぱり過失でうっかり違反なんてあるわけで、やはりそこに対して一定の責任なり謝罪なりいろいろあると思うんですが。やっぱり過失とはいえ、結果的に違反してしまったということに対して、そのへんのところの見解と。
あともう1点。こうやってはっきり言って複雑な国籍制度の問題はぐちゃぐちゃしてるので。
多重国籍者の方も推定で少なくとも50万人はいると言われているなかで、例えば、さっきおっしゃってましたけど、2009年の時に政策インデックスの中に国籍法改正等を入れていらっしゃいましたし、その前に2008年に自民党が河野太郎さんのプロジェクトチームで、公職を除いては二重国籍を容認するということも案としてはあがっていました。
例えば臨時国会だとか、次の総選挙のマニフェストで国籍法改正を掲げるとか、民進党としてのまさにそこが政策を示すところでもあるかと思うんですが。
そのへんに対する……実は今日昼間、大串さんにもお聞きしたんですけど、改めて代表としての蓮舫さんのご見解をお聞きしたいと思います。
蓮舫:ありがとうございます。前段の部分においては、まさに公職にある者として反省をしています。やっぱり思い込んでいた。それが事実と違った。
その解消に向けての、最善の最速で努力をしてきました。それに関する資料は今回お示しをしたとおりです。これに関してはやはり深く反省をするしかありません。
後段の部分においては、2009年の民主党時代の話であって、民進党ではまだ議論もしていません。やっぱり党首である私が今、こういう部分でみなさまのお手を煩わせて取材にも来ていただいていますから、このことがある意味、いろいろとこれから広がると思います。
実際に2つあるいは3つの国籍を持っておられる。例えば日本の国籍法でどちらかの国籍を選択をしろ。あたかも自由のように思えるんですが、他方で日本以外の籍、日本以外の国で国籍を抜けることができない制度になっている国もあるんですね。
その場合では、我が国の法律でいうと、日本国籍を選択できないという、むしろ逆に強要を迫る法律という立て付けにもなっていると思いますので、このことについて真剣に議論を始めたいと思います。
もちろん始めることによって逆の意見もおありだと思います。多様性と言いながら「国会議員は重国籍の方はダメだ」という判断をしている方もおられるかもしれません。
ただ、私はそうではなくて、いろんな方が多様性を持って我が国の共生社会をどうやって実現していくことができるか。そのための戸籍法、国籍法はどうあるべきか。これはぜひ考えさせて議論をさせていただいてかたちにしたいと思います。
ただ、時間軸については、ごめんなさい、いついつまでというのはなかなか今示すのが難しいですけれども、必ずやらせていただきたいと思っています。
記者20:フリーランスです。先ほど台湾籍離脱した経緯、お父様が離脱の手続きをされたというふうに勘違いされたというお話、それは理解しました。
一方、代表は政治家になられる前にタレントとして活動をされていて、これはお父様のアイデンティティというか、お父様から受け継いたアイデンティティ、台湾のアイデンティティというのを1つはタレントとしての個性としてお使いになっています。
その関係の発言というのはいくつかあるんですけれども、アイデンティティということはいいんですが、事実としてこういうふうな記載があります。
『週刊現代』の93年2月6日発行号は「父は台湾で、私は、二重国籍なんです」と発言されております。また朝日新聞93年3月、「在日の中国国籍の者としてアジアからの視点にこだわりたい」と。
それで『CREA』の97年の2月号では「だから私の国籍は台湾なんですが」というふうに発言されている記録があります。
これらの記録は先ほど代表が説明されてたことと矛盾しますが、これについてはどういうふうなことなんでしょうか?
蓮舫:当時のタレント時代の私が事実の確認や認識、あるいは法的評価を混同して、いくつか今お示しいただいたように発言をしていました。今振り返ると、ずいぶん浅はかな発言だったと思っています。
他方で、当時、私は本名で、蓮舫という名前で、アジアのダブルのルーツを持っているという部分でキャラクターを立たせるかたちでタレントであり、あるいはそのあとはニュースキャスターをして。
とくに中国や香港、台湾、アジアの問題と日本をつなぐジャーナリストの役割を果たしたいという部分は、これは自分のルーツをもとに際立たせていたこともあります。
その部分でハーフという部分、ダブルという部分を強調したことが結果として、今、法的な評価、あるいは事実関係を含めて齟齬が生じていることは本当に申し訳ない。当時の発言が軽かったと思っています。
記者21:ということは、この二重国籍とか中国国籍といった発言は、当時としては嘘をついていたということになるんですか?
蓮舫:二重という部分でも「ダブルのルーツ」という言い振りだったと思います。あるいは国籍、台湾ではあるんですけれども当時の日本では中国国籍でしたから、そういう部分を発言したことはありますけれども。
いずれにせよ全部、私の中ではハーフであり、多様性があり、2つのルーツ、アジアに拠点を置く活動をしていく立場に自分がなりたいという思いで、それでいくつか強調して話したことがあるんだと思います。
記者22:東京新聞です。わからないところがあったので確認なんですけれども。
今回公表したものというのは、結果的には国籍の選択宣言とか、代表が一番慎重、ためらった理由というので挙げておられた「子どもが成人年齢に達していない」とかっていうところは関係ないというか、出そうと思えば去年でも同じように白塗りにしたかたちで公表することができたと思うんですが。
改めて、一番早くで言えば、去年の代表選のころに今回のようなかたちで公表できなかったのか。これまでいくつかタイミングがあったと思うんですが、それをもう一度教えていただけますか?
蓮舫:ありがとうございます。今回お示しをさせていただいた資料はある意味セットだと思っています。選択宣言の日付だけを一部とはいえ公表したら、「選択宣言はしても台湾の籍は残っているのではないか」という声がきっと出てくると思います。
そうなると、台湾の国籍喪失許可証書というものも合わせて出さないと、本当の部分で台湾の籍を有していないということを、私が言ってることを裏付けることにはならないと思ったんですね。そういう部分ではセットだと思っています。
そのセットの中にやはり戸籍の一部が含まれているのであれば、当時、子どもが成人年齢に達していないこと、これ何度も言って恐縮なんですけれども、その部分でブレーキがかかっていて、そして今回になった。そのようにご理解ください。
記者19:たびたびすいません。IWJ、キセキです。先ほどのアゴラの編集長の方の質問の関連なんですが。
IWJでは、この問題、一切法律に違反していないというスタンスでいるんですが、民進党として、あるいは蓮舫さんとして、国籍法にこれは違反していたんだというお考えなんでしょうか。もしそうだとすればどの点が違反なんでしょうか?
蓮舫:国籍法上、我が国は二重の重国籍を保有することはできず、それを選択する制度が1985年に導入をされました。
その時において、その施行された期日の前日までに未成年だった子どもは、特例措置で3年間、届け出ることによって日本国籍を取得することができます。私はこれを活用して、経過措置で届け出で取得をしました。
それ以降、台湾籍はもう有していないという認識でずっといたものですから、私自身は法律に順守できていないという認識はありませんでした。
ただ、昨年指摘を受けて台湾の籍が残ってることが確認できたものですから、速やかにその籍を放棄をする手続きを取り、そして本来であれば台湾の籍が抜けたことを届け出ることによって受理をされて終わったものが不受理というかたちでしたので、選択宣言という次の、法務省の説明に則って、手段を取らせていただきました。
記者23:産経新聞のイシイと申します。よろしくお願いします。
本日のお話で、蓮舫さんが「代表としての立場」「公人としての立場」というのと「1人のお母さまとしての立場」というのを非常に比重を持って今回のこの公表に臨まれたということがわかったんですけれども。
ごめんなさい。どうしても先ほどの東京新聞の方の続きになってしまうんですが、このお子様のことが関係すると言われるこの国籍選択宣言の日付のところですね。これを見ても真っ白になっていて、なにかしら直接的な関係があるとは思えないんですね。
そのほかにもサインであったりとかの部分などは、ご本人サインの部分などは白塗りにされたものが公表されていますし、お子様の立場のところ、未成年という立場にこだわられたそのお気持ちというのを教えていただけたらと思うんですけれども。
蓮舫:ありがとうございます。確かにイシイさんや第3者から見たらそれはなにが書いてあるのかわからず、「子どもの戸籍の記載のページですよ」言われて初めてわかるものだとは思うんですが。
やっぱり親としてはそこに書いてあることはわかっているわけで、それに対して極めて秘匿性の高い戸籍、仮に白塗りにしたところで、それを出すということが親としては、やっぱり成人年齢に達して理解を得られてたとえ白塗りにするにしても、ものすごくやはりそこは慎重になる思いがあるということ、これはぜひご理解をいただければと思います。
記者5:ニコニコ動画のナナオです。よろしくお願いします。あえておうかがいしますけれども、今のと関連で、公表が今になった原因につきましては、子どものことがあったと。それは親として当然のことだと思うんですが、ただその一方で、蓮舫代表はやっぱり党の代表でもあります。
公表が遅れたことによる党への影響。これはどれだけの影響かというのはわかりませんけど、例えば選挙に勝てない、あるいは支持率の低迷。
公表しないことによる、子どもとの兼ね合いで、あるいは一方で党の代表であるということの心の葛藤というか、これはどういうものがあったのか、ちょっとそこはお聞きしたいんですが。
蓮舫:葛藤ですか……。
記者5:党の代表でもあるわけですからね。
蓮舫:そうですね……ただ葛藤というのか、党の代表としても、私の発言によって、私の発言の信頼性が揺らいでしまったのであれば、それを正すべき立場にあるんだと思っています。
ただ、そこにおいてそもそも戸籍、秘匿性の高いものを公開すべきではない、慎重だという姿勢はその時から変わっていません。
ただ、そこにプラスアルファで家族のことが乗っかってきている。ぜひそれでご理解をいただければと思います。
記者13:テレビ東京のオオエです。先ほどもおうかがいしたんですけれども、民進党内で執行部に対する不満というのはこの問題も含め、それから都議選の結果というのも受けて高まっていると思うんですけれども。
その党内の不満の声というのを蓮舫代表ご自身がどのように認識していらっしゃるのか。また、それにどう対処していこうと考えていらっしゃるのか教えてください。
蓮舫:いろんな声があります。率直に言ってきてくださる方、丁寧にメールをくださる方、いろんなやりとりを通じてしっかりとその思いをプラスに持っていけるようにがんばりたいと思います。
記者13:蓮舫代表が周囲に弱気の発言を漏らしているというような話も聞こえてくるんですけれども。
蓮舫:本当に?(笑)。
記者13:はい。代表を続けるという意思にお変わりはないということでしょうか?
蓮舫:私もよく弱気の発言はしています。それと代表の話につきましても、今、東京都議会議員選挙のブロック別会議を終えた直後でございますので、その総括を、作業をまず進めたいと思っています。
記者12:FACTAのミヤジマです。蓮舫さんに17歳の時に日本の国籍を与えてくださった亡くなった父上は、その時に蓮舫さんになんとおっしゃったんですかね。「これからは日本人だから……」。実際、蓮舫さんは台湾語ができるわけでもないようですしね。
やはりお父さんにはお父さんの気持ちが私はあったんだと思うんですよね。戦前日本人だったわけだし。
そういう父上のことを思うと私は非常にいろんなことを思うんですけど、父上はなんとおっしゃったんでしょうかね。それ少し覚えていたら教えてください。
蓮舫:父にまで思いを寄せていただいてありがとうございました。あのときは17歳の時……そうですね、いろんな手続き、いろんな事務作業等もありました。
とくに兄も弟も揃って届け出によって取得していたものですから、全員揃って、あるいはバラバラ、学校の事情があったのでそれぞれ一緒に話すことはあんまりなかったんですけれども。
父が言ったのは「これで選挙権が得られる」ということを言われて。「納税だけじゃなくて選挙権が得られる。この立場はとても尊いものだ」と言われたように思っています。だから、20歳になって以降は全ての選挙行っています。
記者24:毎日新聞のマノと申します。公表について、7月に家族で相談して公表を決めたということなんですけれども。
戸籍資料に書いてある日付は6月28日になってて都議選中なんですけれども、改めて公表を決めるにいたった時系列をもう少し詳しくお話ししていただいてもいいでしょうか?
蓮舫:家族における経緯は……去年、こうしたさまざまなことがあって、連絡は常に取っていました。どういう状況なのかというのは子どもたちにも報告をして、彼・彼女たちなりからの意見もありました。
そして春、成人をして我が国では大人になった、という部分で話をしていって。実際に資料も見たほうがいいだろうと思って。
これを取り寄せたのは、息子が留学先から帰国する直前であります。新しいものと思って。ただ単に物理的に取りに行った日数がここだったというわけで。
この直後に息子が帰ってきていますから、実際にそれを見て「この部分を示したい」という話し合いをしました。
記者25:サンケイスポーツです。よろしくお願いします。今回、故意ではなかったにしても国籍法の義務を履行されていなかったというのは事実ですが、それは差別を助長するうんぬんするということとは別に、もし現行の国籍法の下で同じケースが起きた場合に、民進党・他党含めて、説明責任というのはあると思われますか?
蓮舫:ん? 誰がですか?
記者25:同じケースが起きた場合に。
蓮舫:誰にですか?
記者25:その当事者に。国会議員なり党首なり。蓮舫さんと同じケースが起きた場合に、そのケースでも説明責任というのが発生すると思いますか?
蓮舫:えっと、ごめんなさい、理解が……。
記者25:今回、説明責任を求められてこうした対応を取られたわけですけれども、また今後もし現行の国籍法の下でこういうケースが起きた場合に、その場合その求められた人は、国会議員なりその党首の方というのは説明責任があると思われますか?
蓮舫:あの、あると思います。ただ、戸籍の、一部であれ、公表というのは極めて慎重に、できればやられないほうがいいと思います。
記者26:ちょっと確認までなんですけど。先ほどの発言、代表の関係の話なんですけれども。ブロック別会議を終えた直後でその総括をまず進めたいということだったんですが。
これは都議選後の党の会合で、最前線で引き続きがんばりたいという今後も続けていく意思をお示しになってたかと思うんですが、そこに変化があったのかどうかという、確認だけちょっとさせていただけないでしょうか?
蓮舫:特段ないです。
記者27:産経新聞のオクムラと申します。ネットの情報ではあるんですけれども、いまなお蓮舫さんが中国籍を持っているんじゃないかとか、三重国籍の疑いがあるんですけれども。
先ほども質問されていましたけれども、代表のタレント時代といいますか、ニュースキャスター時代ですね、さまざまな情報誌などのインタビューに、ご自身が中国籍であったり台湾籍であったりとか。
発言をいろいろ展開されておるわけで、三重国籍の疑いも言われてますけれども、その点についてお答えいただければと思います。
蓮舫:3つ私が国籍を持ってるということですか? ん? ごめんなさい。もうちょっと丁寧に質問してください。
記者27:そうです。台湾籍と中国籍、そして日本籍を持っているんじゃないかという疑いがある。
蓮舫:台湾籍と中国籍って一緒に保有できるんですか?
記者27:そこも含めてご回答いただければと思います。
蓮舫:いや、ちょっと聞かせてください。質問はもうちょっと丁寧に。
記者27:すいません。ネットで言われる真偽不確かな情報について、「ない」ということを言っていただきたいんですけど。
蓮舫:つまり、ネットで言われてる真偽不確かなことを産経新聞さんが、今、理由ではなくて、私に確認をしているという質問でよろしいですか? はい、あり得ません。
記者13:テレビ東京、オオエです。最後に確認なんですけどけれども、改めて先ほどの質問なんですが、代表を続けていく意思に変わりはないということでしょうか?
蓮舫:今日は、ごめんなさい、国籍の話でしっかりと説明をさせてください。
記者34:フリーのテラダと申します。ダブルパスポートとトリプルパスポートある国というのは世界にざらにあるんですね。
そんななかで、ただの国籍離脱していなかったことが問題になるこの日本という社会をどう思いますか。ちょっと一般的な質問で申し訳ございません。そういうことがこういうふうに取り沙汰される国自体、どう思われますか?
蓮舫:まず、すべてにおいて、今日もこうしてみなさま方にお集まりをいただいてしまったのは、私の不確かな記憶・不安定な発言に端を発して、やっぱりそれをちゃんと裏付ける資料をセンシティブなものも含めてお示しをすることになってしまったのは深く反省をします。本当に申し訳ないと思っています。
ただ、その上で、現行法においては、やっぱり二重国籍は「選択」をする制度になっているので、この法令は今の日本においては守るべきものだと思っています。
ただ、その先として、53人に1人生まれる赤ちゃんの割合でハーフの子どもさんが生まれる。そして実際に総理自身も「世界で一番働きやすい国にしたい」。
つまり、外国の方にも来ていただける、ヒト・モノ・カネも、すべてが国境を超えて、多国籍、国際的な社会になろうという時代、なってきている時代において、今の法律が合わないのであれば、もう少し違った改正をしなければいけないと思いますし。
特段、共生社会、多様性を認めたい我々民進党としてはそのリードの先陣を切りたいと思っています。
司会者:じゃあよろしいでしょうか、みなさん。長時間にわたりましたけれども、大変ご苦労さまでございました。代表の臨時会見、以上をもって終了させていただきます。ご苦労さまでした。
蓮舫:長い時間ありがとうございました。
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