2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
2017年6月20日 小池都知事記者会見(全1記事)
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小池百合子氏:本日急なお声がけでございましたが、ご参集いただきまして誠にありがとうございます。
市場移転問題につきまして、本日ご報告がございますので、私のほうから冒頭発言させていただきます。
まず、私は築地市場の再開発を含めます市場の新たなプランについてまとめるように都の職員のほうに指示をいたしたところでございます。
理由は2つございまして、まず1つ。豊洲市場これまで約6,000億かけて作られてきたわけでございますが、豊洲ありきで移転後の計画が不十分ではなかったか。
そして、これまでの都政において築地市場を売却して費用の穴埋めをするという計画はありましたけれども、移転後に毎年生じる年間100億円近い赤字にどう対応していくのか。そしてやがて豊洲が老朽化して、まあ先の話ではありますけれども、更新する時の費用をどうするのか、といったような点はまだよく吟味されていなかったように思います。
言わば、今を生きる人たちを見ているものの、累積する赤字という負の遺産に向き合うことに将来なってしまう。子どもや孫たちへの将来の責任、後世のツケに真正面から答えられるような計画がなかったのではないかと、このように考えるからであります。
これまで石原都知事が豊洲移転を決定されてから、行政からも議会からも、このようにロングタームの明確な計画が聞こえてこなかったように思います。
ご承知のように、昨年の11月に設定をいたしましたロードマップにしたがって、一つひとつ行政手続きをこれまで踏んでまいりました。そして先だって、「市場のあり方戦略本部」を開きまして、さまざまな選択肢、今後の青写真というのが出てきたところでございます。
当初は豊洲市場に移転をして、そして築地市場の跡地を売却、精算をする案、ということでございましたが、今回のあり方戦略本部では、A、B、C、D、いろんな案が出されたわけでございます。
まさしくこれまでになく、戦略的な市場のあり方、その総点検をしたおかげではないかと、このように考えるところでございます。
で、築地市場の売却でございますけれども、確かに一時的にはどっとお金が入ってくるということでございますけれども、一昔前のように「箱ものを作ったら終わり、後は知らない」というような、将来世代へのツケを残してよいものかどうなのか。私はいけないと思います。
そしてまた、これまでのような「たこ足経営」に終止符を打って、むしろ東京の戦略的、相互的な発展を必死に考えて実行していく最後のチャンスになると、このように考えたからでございます。
それから2点目でございますけれども、これまで日本一の世界に誇るブランド、築地のブランドというものは、長い間汗水たらして、必死の思いで育て、そして守ってきた市場の方々に対して、真に向き合っていく必要があると感じたからでございます。
ご存知のように、石原都知事時代に土壌汚染の可能性が指摘された、東京ガスの跡地に建てました豊洲への移転については、環境基準以下に有害物質を抑えるという約束、いわゆる無害化を念頭にしてきたわけでございます。都議会においても、無害化を前提とする付帯決議も存在してきました。
一方で、その土壌汚染対策でございますが、これまで850億円以上も投じられてまいりましたけれども、今年1月からのモニタリング調査でも、いまだに有害物質が基準値を大幅に上回る数値が検出をされました。よって、現在においても無害化の約束が果たされているとは言えない状況でございます。
逆に、昨年の11月に予定通り豊洲が開場された後に、あるはずの盛土がなかった。さらにモニタリングで有害物質が検出されていたということがわかっていたならば、すでに売却されていた築地を失い、行き場をなくしてしまっていた。市場関係者のみなさまは、一体どうしたらよいのかと思ったのではないかと思うわけでございます。
その上で先の専門家会議でございますが、安全性を検証していただいてきました平田座長が、「地上は安全だ」と。しかし、有害物質が検出された地下については「追加対策が必要」とのご意見を出されたところは、ご存知のとおりであります。改めて専門家会議で検証してきた、これが答えというわけでございます。
先日、築地市場に赴きまして、市場関係者の方々から率直なご意見もうかがってきたところでございます。「私は築地が大好きなんだ」「時間をかけてもしっかりとしたものを決めて欲しい」などなど、築地市場の方々の切実なお声をうかがってきたところでございます。
我が国は伝統文化というものを大切にしてきた国でございます。長い間築地市場の方々、東京都民ならず日本が育て、守ってきた築地の伝統やブランド。「私はこれらを守って行くんだ」というその信念と、豊洲で累積してしまう赤字という「将来への負の遺産は残してはならない」という次の世代への思いと、これから日本一の世界に誇る築地ブランドからの食に魂をこめまして、この「築地を再開発する」という基本方針を判断するに至ったことでございます。
築地市場の跡地を再開発するということにも、もちろん課題は山積しております。しかし老朽化した今の築地市場で、今後30年以内に高い確率で発生すると予想されます首都直下型地震への対応も睨まなければなりません。
長い間育まれてきた築地ブランド。今後50年、60年、70年とさらに育てていくために、応急手当ではなくここはしっかりとした手を打っていくべきではないかと、このように考えるところでございます。
もちろん最終的に決定する権限を持つのは都議会ということになりますが、築地を再開発して新たな東京の一大拠点を作るという希望。これがあれば私はかならずやっていけるもの、実現できるものと、このように考えているところでございます。
それではこちら、パワーポイントで内容と説明をしていきたいと存じます。市場移転の問題に関してまとめてみました。
まず、豊洲市場の状況と課題を確認しておきます。「安心・安全」の基準につきましては先ほど申し上げましたように、これまでの議会の付帯決議。そしてまた市場長答弁などがございますが、未達成ということで、先日築地市場の講堂に参りまして、みなさま方に謝ってきたところでございます。
今後も事業者と都民のみなさまの信頼を得るためには、最大限の努力が必要だと痛感したところでございます。
次に豊洲市場会場後の健全な経営の計画。これを確保していかなければなりません。これまで、都民全体の財産であります築地市場の売却をして資金を充当すると、このような考え方があったわけでございますが、一方で豊洲市場につきましても、開場後も赤字がかさむということで、これは先日の市場のあり方戦略本部においても、この数字、見通しなどは示されたところでございます。
キャッシュ・フロー赤字ということにつきましては、毎年21億円という数字がはじき出されたところでございます。そして都民の財産の処分、そしてこれから税金をどーんと投入するなどということがあってはならないということでございます。
次に築地市場の状況をもう一度おさらいしておきたいと思います。大変歴史ある築地市場でございますので、その結果として老朽化が進む。それから耐震工事が、これは先ほど申し上げましたように、首都直下型地震にどこまで耐えうるのか。課題がございます。
そしてまた、仮設建築物などの施設の改修が必要だということも指摘をされているところでございます。それから土壌汚染調査。これも現在も行っているところでございますけれども、必要な土壌汚染調査ということが求められると考えられます。
それから築地市場でありますが、こちらのほうも「市場のあり方戦略本部」、それから各関係者のみなさま方からのヒアリングを通じても、明確なように取扱量、そして取扱金額、さらには仲卸の業者の数はこの25年間でほぼ半減という状況でございまして、物流がこのところとくに変化が激しいということでございまして、できるだけ早急な対策が必要と考えているところでございます。
築地市場の件でございますが、築地市場の状況を、もう一度改めて見直してみますと、築地市場の価値・高いブランド力というのは、東京都の莫大な資産であると考えられます。高い知名度・長い歴史・日本で唯一市場がブランドになった、稀有な存在と言っていいかと思います。
そして、その築地ブランドの核を成すのが、仲卸のみなさまでございます。この仲卸の方々の目利き力ということが、まさにブランドの宝の中の宝という部分だと思います。
一方で不動産というのは、一言では「ロケーション」と言われるわけでございますけれども、ロケーションについては東京都の中でも、この築地の位置というのは、何物にも代えがたいものがある、というわけでございます。
さらに、その市場内外を一体とした食のにぎわいがあるからこそ、世界からの観光客を惹きつけているという現状でございます。さらにはそれが観光資源としても、大きな経済価値を有しているということでございます。
そこで東京都といたしましては、築地ブランドを維持・活用・発展させるということで、新しい戦略を展開すべきだと考えております。そのうえで、透明性の高い制度の運用・改善が必要だと考えております。
これらをベースにいたしまして、基本的な方針でございますけれども。「築地は守る」そして「豊洲を活かす」ことを、基本方針の1とさせていただきます。「築地のあとは築地」ということも、言えるかと思います。
築地市場は長年培ったブランド力、そして地域との調和を生かして、改めて活用することが、この大切な宝を生かす方法ではないかと考えます。そして、一方で豊洲市場の問題でありますけれども。地下空間の追加対策については、先日の専門家会議でもご示唆があったところでございまして。
また、地下水管理システムの補強策という点も、先立っての専門家会議で指摘のあったところでございまして。これらの安全対策を講じたうえで、豊洲市場を生かすべきではないかと考えます。
さらに、この豊洲市場でございますが。冷凍・冷蔵加工などの機能を……今も、これをベースに作られた機能ではございますけれども、そこをいっそう強化して。ITを活用して、ユビキタス社会の総合物流拠点となる、中央卸売市場になると考えております。
方針の3番目でございますけれども、改めて申し上げますと……東京都といたしましては、事業者のみなさま・都民のみなさまの信頼回復に、徹底的に取り組んでいくということでございます。
これらの基本的な方針をもとにいたしまして、早急に具体的な方策を詰めていくように、事務方・都庁職員の方に、先ほど指示をしたところでございます。
次でありますけれども。この方針1の意味でありますけれども。先ほどから繰り返して申し上げていますように、そのブランド力・そして現状の維持保存を越えて、伝統と革新が交錯する場所へと発展させることができる。
それから、築地の土地を民間とともに有効活用して、自律的な経営を目指す。市場内外が一体となって、世界の食の関連業者を集積していく。そして、アルファベットで「TSUKIJI」とすることで、2020年以降の東京都の、世界への発信の重要な拠点となることかと存じます。
もちろんこの、「アルファベットにした」というのは、これで決めるということではなくて、ニュアンスとしてお伝えしているところでございます。
それから、移転をする理由でございますけれども。これは、プロジェクトチームで種地を転がして、徐々にこの築地を再整備するという案を、出していただいていたわけでございますけれども。
施設の老朽化・耐震化への対応というのは急務でございますし、市場を取り巻く環境や仲卸など、事業者の経営状況というのも、かなり厳しいものもございます。
そこで、現地再整備案……つまり、営業しながら改修していくローリング案というのは、現実的にはかなり厳しいという中で、建て替えの有効な地として、豊洲市場を生かしていくという考え方でございます。
これは築地を創造していくということでございまして、この築地の土地を有効活用して、採算性も今後向上させていくという考え方であります。
築地市場の進化という点でありますけれども、卸売市場が変化をしている、取引はセリからIT、相対取引が増加をしてるという現実、そして市場の役割は物流加工機能が増加しているという点。これに築地のポテンシャルをかけていきますと、新たな築地の姿が見えてくるのではないかということでございます。
次に豊洲市場でありますけれども、豊洲は羽田そして成田に近いということでございます。そして環状2号線の開通によりまして、さらに利便性が向上するであろうと見込まれます。そして、その結果として、湾岸地域の物流センターとしても有利な立地であると考えられます。
豊洲市場では、その市場機能、その中でも転配送機能、市場外流通機能を維持発展させることによって、新たなビジネスチャンスも出てくると考えております。
それから、これはあまり知られていないことかもしれませんけれども、2020年からHCFCのフロン規制が始まりまして、各地の業務用冷凍冷蔵庫の更新需要が期待をされる時期に差しかかります。そして、冷凍冷蔵庫を備えたセンターというのは大きな可能性があるということでございます。
ちなみに、各地の業務用冷凍冷蔵庫でございますけれども、これはかなり年代物も多ございまして、その更新の時期とも、それからフロン規制とも重なってくるということで、次のグラフをご覧いただきたいと思います。
冷凍倉庫の需給ギャップの拡大ということが、この表からご覧いただけるかと存じます。
そしてまた、大型物流施設の実質的な賃料は、とくに東京湾岸エリアでは上昇しているということでございまして、中央卸売市場に加えて、このようなITを活用した新たな物流の拠点にもなりえるということでございます。
そこで次に、豊洲へのこれまでの過剰投資とも言うべき、この繰り返しを築地市場のワンショットの売却で充当すべきではないと考えております。
そこで、築地市場の土地は売却せずに保有して、むしろ有効活用することでキャッシュを継続的に創出できるのではないかと考えております。
豊洲は将来的に物流機能も強化した中央卸売市場+物流センターとして、効率経営に徹するということで、赤字の負担を軽減しつつ、存続も可能としていくという考え方でございます。
よって、豊洲、そして築地、これらを両立させることが最も賢い使いみちではないか。そしてその鍵は、市場会計が独立採算制の本旨に立ち返って、そして規律のある築地再開発、そして豊洲活用による自立経営を目指すことにあるのではないかと考えております。
次に簡単なグラフで示しておりますけれども、先だっての市場のあり方戦略本部の第3回の資料をもとにざっくりと計算をしたものでございますけれども。
豊洲に、単にA地点からB地点へ移るということになりますと、これについてはキャッシュ・フロー赤字が継続をするということでございますので、それを打破するためにも、築地の再整備、そしてまた豊洲をうまく活用していくこと、機能を強化することによって収入を得るというダブルのプラスに持っていきたいと考えております。
そこで3番目でございますが、東京都の信頼回復のための行動につきましては、築地の再開発、そして豊洲市場を活用する具体案を事業者、そして都民のみなさま方とのオープンな対話の場を設けまして、広く情報公開をしながら検討をしていきたいと考えております。
ぜひみなさま方からいろんなご意見などもおうかがいをし、「こういうアイデアはどうか」なども募っていきたいと考えております。
豊洲への移転、築地への復帰ということ。これは、それぞれの方々が、選択をされることになるかと思いますけれども。とくに、仲卸業者への経営支援の措置については、検討して参りたいと考えます。
それから、築地市場の街づくりにつきましては、場外市場の方、また、新規の参入の意向のある方などを含めた工程表を作成したいと考えております。それから、築地の用地でございますけれども、もちろん、土壌汚染の調査、文化財調査などの調査などが必要になってくるかと思います。
そして、築地、豊洲と、あっち行ったり、こっち行ったり恐縮ですけども、豊洲の移転に関しては、先ほど冒頭に申し上げましたように、議会の付帯決議、市場長答弁、等々ございまして、それをベースにして、これまでもさまざまな努力を重ねてきたわけでございますが。
専門家会議で提言がなされておる、地下空間工事、それから、地下水管理システムの増強工事、それから、モニタリングなどなど、これらをしっかりとすることが必要かと思います。豊洲市場の安全性を、しっかりと情報公開をすることによって、風評被害を払拭してまいりたいと考えております。
そして、また、3番目の基本方針でございますが、東京都の信頼回復のための行動として、まず、豊洲移転後、豊洲使い勝手を改善をしていく。それから、そのために、習熟訓練、施設改修、使用ルールの整備などを行なってまいります。
そして、豊洲市場の経営を改善をしていくということでございまして、経営収支の改善を図ってまいります。そして、環境の監視、モニタリングですね。地下水の管理、さらには、付近の交通量の調査、あ、調査が重なってますね、などを行いながら、安全安心の確保に努めてまいりたいと思います。
支援でございますが、業者のみなさま方の経営相談を行なって、必要な支援策を講じてまいりたいと、このように考えております。
改めて、先ほどの3つの基本方針をまとめておきますと。築地市場につきましては、5年後を目途として、再開発をしていく。そして、環状2号線でございますが、オリンピック前に開通をさせます。
そして、そのあと、築地市場の跡地は、当面、オリンピック用のデポ、輸送拠点として活用をいたします。その後、食のテーマパーク機能を有する新たな市場として、東京を牽引する一大拠点とするという考え方であります。
それから2番目、豊洲中央卸売市場でございますが、冷凍、冷蔵、物流、加工などの機能を、さらに強化することによって、将来に渡る、総合物流拠点にもなりうるという考え方でございます。
それから、築地の再開発と豊洲市場利用の具体案については、先ほども申し上げましたように、事業者、そして、都民のみなさまとのオープンな場を設けまして、広く情報公開をしながら、検討してまいります。東京都は、業者のみなさま、都民のみなさまの、信頼を回復するように徹底的に努力をしてまいりたいと考えております。
これらをまとめて、イメージでございますけれども、築地と豊洲、築地のブランド力と地域の魅力を一体化させた「食のワンダーランド」を作りたいと、このように考えております。豊洲につきましては、ITを活用した総合物流センター機能ということも、中央卸売市場としての機能をプラスし、これらを総合物流センターにしていきたいと考えております。
ちなみに、築地でございますけれども、これはPTの案を持ってきた絵でございますけれども、とくにこれにこだわっているわけではございません。ポイントはですね、そのお隣にある浜離宮がございまして、こちらとの一体的な活用をする。これまで、せっかくお隣にこんな素晴らしい地がありながら、有効に活用されていなかったのではないかと。
もちろん、計画をするには、年月がかかりますけれども、その中で、どのように、この築地のブランド力のある市場と、それとうまく活用していくかということについては、また、地域のみなさま方とも話をしながら進めていきたいと、このように考えております。
私のほうからお話をさせていただきました。以上でございます。
司会者:それでは申し訳ありません、時間も限られておりますので、お2人のご質問をお受けしたいと思います。
記者1:日本テレビのクノムラですけれども、この新たな基本方針のなかで5年後を目途に再開発ということなんですけれども、その中でもう少し具体的なロードマップといいますか、1回豊洲に移るのはいつごろというふうにされているのか。築地はオリンピックでも駐車場として使うと思うんですが、いつごろ更地にして、どういうふうに今後開発していかれるかというのをお願いします。
小池:これについては、今日は基本方針を述べさせていただきました。詳しい日程等々は、それこそ市場関係者の方々との話も詰めていかなければなりません。
一方でオリンピックについてはですね、日程が決まっているということから、そういったなかで現実的な案に結び付けていこうと考えております。
記者1:となると、すみません、理解力不足かもしれないんですけど、輸送機能とかは豊洲だけれども、市場機能は築地に戻るとか、市場が2つ存在することになるということか、豊洲市場は完全に市場ではなく物流センターになるのか、その2つの立ち位置という。すみません。
小池:いえ、豊洲市場は新たな中央卸売市場としての機能、これを優先させます。そのうえで先ほど申し上げましたように、さまざまな物流の変化が来ております。そういうなかにおいて、物流の機能をさらに強めていくということであって、豊洲に一旦移って、そのあと売却とか、そういう話ではございません。むしろ機能を強化するということを進めていきたいと思っております。
また築地につきましても、中央卸売市場についての法律もですね、今かなり転換期にきているということもございます。それらをにらみながら、一番市場としての機能が確保できるための方策を見出していきたいと考えております。
記者2:すみません朝日新聞のコバヤシと言いますが。先ほどと関連してなんですけれども、この資料のなかに、築地への復帰に伴う業者とあるんですけれども、これは先ほどおっしゃったみたいに一度、中央卸売市場として豊洲に行ったあとに築地に復旧する業者というのは、いまいち想像ができないんですけれども、これはどういったかたちを意味されているんでしょうか。
小池:基本的にそれはまさしく業者の方々の経営方針、判断によるものだと思いますが、しかしながら仲卸の方々というのはやはり築地だからこそ経営が可能だと考える方々もおられるわけでございまして、そういった方々に対しては、築地へまた復帰される際のお手伝いはさせていただくということでございます。
記者2:卸は豊洲にあるんだけど、一部、復帰する人がいるかもしれませんということ?
小池:いろいろな選択肢があるかと思います。
記者3:東京新聞のサカキバラです。豊洲市場の整備でできた借金はどうやって返すんですか。追加でかかる税金はいくらぐらいになりましょうか。
小池:これにつきましては、例えば償還の問題が出てきますけれども、これについては今、精査をさせているところでございます。また、それによってですね、市場会計を痛まぬことのないように、また税金を新たに投入することのないような、そのような方策について今検討させたところでございます。
記者3:税金は投入されないんですか?
小池:さまざまな方法を考えて、ベストなワイズ・スペンディングでいきたいと思っております。
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