2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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記者10:TBSのコマダと申します。明確に「瑕疵担保責任の放棄」を書いてある協定書に石原さんの判子が押されているんですが、先ほど「誰かが使った」というふうにちらっとおっしゃいました。それが正しいのかどうかということと。
先ほどから聞いていますと、石原さんの専門分野は文学だと思いますが、それ以外のことであなたは豪腕を奮ってきました。責任という言葉はもはや生ぬるい。ミスの連続だと思いませんか? 石原さんの。判子の問題と、自分のミスを認めるか、その2つを教えてください。
石原:いや、瑕疵担保の問題は専門的すぎて、交渉の当事者に委ねる以外はないじゃないですか。私は別にその席で東京ガスと交渉したわけではありませんし、それを担当している浜渦くんなりその後任者に任せる以外ないじゃないですか。
記者10:「瑕疵担保の責任の放棄」の意味くらいわかりますよね?
石原:そりゃわかりますよ、当然。
記者10:ではその文面に書いてあってなぜ判子を押しましたか?
石原:はい?
記者10:なぜ判子を押しましたか?
石原:いやそれはしかしね、その問題について私はその、なんて言うかな、これについてどう思うかということを聞かれたこともないし、瑕疵担保、瑕疵責任の留保という言葉も、この問題が起こってから初めて聞きましたし。私は物事の取引に携わったこともありませんし、これは今になってみるととっても大事な問題だと思います。
記者10:その判子は他の人が使ったんですか? それとも石原さんが押したんですか?
石原:それはわかりませんね。どんな判が押してあるか、知事の判を押したとしたらですね。
記者10:資料があります。ここにしっかりと石原さんの判子がありますが。
石原:知事の判子ですか? それ。
記者10:はい。
石原:そりゃそうですね。きっとそうなんでしょう。それは私が押したんじゃなしに、つまり行政の手続きとしてあがってきて、「こういうことで、これを了としてください」と説明を受けた私が、司司の責任、専門性にまかせて部下を信頼して、言われるがままに頷いて、その判子を押したと。それが行政の手続きの手順だと思います。
記者11:よろしくお願いします。ビデオニュースのジンボウと言います。一応念のため確認なんですが、「司司にはまかせていたが、最高権者として裁可を下したことの責任」はおありになると、お認めになったのかどうかをまず確認させていただいた上で、もしその責任があるとすれば現在都民が原告となって東京都に対して、東京都が石原知事に対して汚染を前提としない金額で土地を買ったことの過失・損害を返金する訴訟が今行われています。
現在は市民が東京都に請求している形となっております。石原さんご自身に、その最高権者として裁可を下した事に対して、その損害を返金もしくは弁済する責任がおありになるとお考えになるかどうか。その考えをお願いします。
石原:これはやっぱり裁判の問題でしょう。私は日本は健全な法治国家だと思いますよ。そういうものがまかり通るなら、私は不当提訴します。
司会者:それはどういう意味ですか?
石原:だっておかしいじゃないですか。だってみんなで決めたことでしょう? しかも私はそれをまとめた上で、「こういうことで合議が決まりましたし、議会にも相談しましたから、裁可願います」ということに「YES」と言ったわけですからね。これはやっぱり衆知を集めて決めたってことで、これに対して私個人の……(笑)。その、なんて言うのかな、住民訴訟で責任を問われる筋というのは、私は法的におかしいと思いますよ、これは。
それはむしろ私は繰り返し申したいけどね、今とにかく、豊洲は科学者が安全だと保証しているのに、これを使わずに、なんて言うんでしょう……野放しにして無駄なお金をどんどん土地ごとに積み重ねて税金から払ってるって、これはやっぱり不作為な責任だと思いますよ。これは問われるべきだと思います。
記者12:フジテレビ、新報道2001のカワナミと申します。「浜渦さんが東京ガスと何らかの口約束を行ったのではないか」という疑惑が持ち上がっています。平成12年の2000年の12月4日に、東京都と東京ガスの交渉記録がありますが、そこで浜渦さんの発言として「水面下でやりましょう」という発言があります。
当時、浜渦副知事は石原さんの特命で動かれていたわけですが、石原さんの了承なしに、土壌汚染対策に関わる約束を東京ガスと結ぶことはあり得ないと思うんですが、これ本当に完全に任せきりで、石原さんも報告も受けてなかったということでよろしいんでしょうか?
石原:受けておりません。
記者12:記憶にないということではないですか?
石原:はい?
記者12:記憶にないということはないですか?
石原:なんの記憶ですか?
記者12:受けていないのではなくて、記憶にないということはないんですね?
石原:受けておりません。
記者12:はい。ありがとうございます。
石原:まだやるんですか。これ?
記者13:すいません、テレビ朝日のヒラノですけれども、先ほどの瑕疵担保責任についてうかがいたいんですが。
判子は押したの覚えていないとおっしゃっていたんですが、その際、東京ガスの岡本さんと豊洲開発のほうの柳沢さんも同席されてたと思うんですけども、判子押した際にですね、そのほかの方がお2人方、東京ガスサイドの方がいたことも記憶にないってことですか?
石原:なんですか? もう1回言ってください。
記者13:瑕疵担保責任を放棄することになったのが、平成23年の売買契約の際に、費用負担の協定書を交わされていると思うんですね、そこに判子を押したか押していないかという話だと思うんですが。
その際に、石原さんの下に、東京ガスの代表取締役の岡本さんと、豊洲開発の代表取締役の柳沢さんと、お二方が同じく捺印というか押印されているんですが、その方々がいらっしゃったと思うですけれども、それさえも覚えていないということですか?
石原:いや、それは覚えていませんね。残念ながら。
記者13:人が同席されてたかも、わからない?
石原:いろんな人がいろんな件で来ましたけどね、そういう重要な案件について、僕はその人たちに会って……複数で会ったわけでしょ? それは覚えてませんな。誰か立ち会ってないんですか? ほかに。都の役人は?
記者14:ジャーナリストのヤナガワアツシと申します。先ほど今、瑕疵担保責任の放棄は重要な決定だとおっしゃいましたよね。おっしゃいましたね?
石原:はい。
記者14:その時にはそういう認識はなかったんですか?
石原:そんな報告受けてませんからね。
記者14:でも、じゃあ、まったくわからないで誰かが判子を押したのを……じゃあ、いつそういうことがあったというのはわかったんですか?
石原:はい?
記者14:瑕疵担保責任の放棄を石原さんがなさったということを、ご自身が認識されたのはいつなんですか?
石原:これはね、東京都側からの質問を受けた時に、私そのことを知りました。
記者14:ということは、まったくあずかり知らないところで判子が押されていたということですね。
石原:そうじゃないでしょう。私はその事実を知りませんでしたからね。だから、東京側からの質問のなかに「瑕疵担保の留保の問題についてどう思うか云々」ってあったものですから、そういう事実があったということは知りませんでした。
記者15:AbemaTVのユズリハと申します。先ほどから「わからない」「覚えていない」、「そのほかすべて一任していた」「行政の手続きの下、すべて行ってきた」っておっしゃっていますけれども、では、今回の問題は責任は誰にあると思われていますか?
石原:今回って、なにがですか?
記者15:今回の問題の責任ですね。
石原:今回の問題ってなんの?
記者15:すべてですね。その……。
石原:豊洲の問題?
記者15:はい。そうです。
石原:これやっぱり都庁全体の責任ですよ。議会も含めて、みんなで決めたことじゃないですか。
記者15:じゃあ、それに対して、どのようにすればいいとお考えですか? 今、すごく集中砲火浴びられてると思いますけれども。
石原:どのようにするってどういうことですか?
記者15:今、小池都知事からいろいろなことを言われてると思いますけれども、責任追求を今行われている状態だと、周りから含めて思うんですけれども、そのあたりはどのようにお考えですか?
石原:ですから、さっきみたいに、私は裁可したことの責任は認めますよ。みんなで決めたことじゃないですか、それは。行政の手続きからいって。議会も含めて。
記者16:共同通信、カキザキと申します。端的に質問させていただきますと、最終的に土壌汚染対策費というのは、最初の段階からどんどん膨らんでいって、最終的に今860億までになっております。
責任の問題は先ほど出ましたが、最終的に土壌汚染対策費がここまで膨れ上がったことに対して、石原さんはどのようにお考えなさいますでしょうか?
石原:まあ、それはわからんね。とにかく土壌対策費というのは、最初からかなりのものだったんでしょうけども、土壌汚染がある段階であるコストで対処できるという判断で、東京都は東京ガスと契約をしたんじゃないんですか。
記者17:毎日のクラシゲです。みなさんが聞きたがっていることを1つまとめて言いますと、いわゆる瑕疵担保責任の免除、これを結果的には、あとから振り返ると重要なものだったとおっしゃっていますけれども、これを誰がどうして決めたのか。それを石原は今どう思っていらっしゃるのか。
やっぱり浜渦さんと前川さんがずっとやっておられたというんですけどね、そのなかで浜渦さんが基本的にはそういうことをやられていたと聞いてますけども、そのへんを浜渦さんに終わったあとにお聞きになっていないんですか? 今の段階で?
石原:聞いてません。これはとにかく当事者が最初から、福永さん、それから浜渦君と渡ってて、そのあとの……誰がそのあとフォローしたんですか?
その3者、むしろ福永さんはそこまでタッチしてないと思いますけれども、あとの2人は、要するにその、どういう判断で瑕疵責任というものを留保を認めたというのは、私はわかりません。
記者17:それはなぜ問いたださないんですか? これだけ重要なことをですね……。
石原:それは報告を受けてないんですよ。だって。
記者17:いやいや、自分で聞く必要あるんじゃないですか。それは。
石原:はい?
記者17:これだけね、石原さんがいろんな矢面に立ってて、その一番大事な経過である、瑕疵担保責任の解除という問題について、誰がどうして解除したのかというのを説明するのが、たぶん今日の石原さんの最大のお話だと思って、我々は来たんですけれども、それについて情報が与えられていないので、みなさんいろんなかたちから質問しています。
石原:これは瑕疵責任が留保されるってことは、私ははじめて東京都側の質問で知ったんですよ。
記者17:それは知ったんですが、結果的にそれは重要なことだという、今、認識を持っておられますよね。
石原:思います。
記者17:なぜそんなことをしたのか、当然、石原さんは今日の段階でその事情について把握しているべきですよね、最高責任者として。それをなぜ、現段階で浜渦さんに問いただしておられないんですか?
石原:いや、瑕疵責任というものが留保されてたことを知ったのは、私ね、東京都側からの質問のなかではじめて知ったわけでして。私はそれまで要するに交渉のプロセスのなかで、その問題が市場の案件として論じられているということはまったく聞いておりませんでした。
記者17:いや、聞いてなかったとしても、その後、今日の会見に臨むにあたって、なぜそのことについて、事実関係を私たちにわかりやすく……都民に対してわかりやすく、「こういう事情で瑕疵担保が免除されたんだ」という説明を、なぜ今日されないのかなと。
石原:それはわかりません。それはやっぱり交渉の当事者に聞かないかぎりは。
記者17:だから、それを聞くのが石原さんの責任だったんじゃないですか? 今日の会見の。
石原:いや、それは聞く時間がなかったでしょ。私は。
記者17:浜渦さんと最近お会いになっていないんですか?
石原:会ってません。
記者17:なぜ会わないんですか。昔の一番側近中の側近、辣腕で、あれだけ仕事をお願いして、そして基本的に……。
石原:彼もあちこちでいろんな話をしてます。そこでその説明してるんじゃないんですか。私、全部それをフォローしているわけじゃありませんけれども。
とにかく私は交渉の当事者じゃない。逃げるわけではありませんけど、任せていたわけですからね。私は、要するに、売買の契約のネゴシエーションの現場に立ち会ったことは1回もありませんしね。
記者17:だから、立ち会った人にお聞きするのが、最高責任者としての元知事の今日の会見の趣旨だったんじゃないんですか?
石原:それは今から聞こうと思ったら聞きますよ。それは。
記者17:じゃあ、ぜひ聞いていただいて、今度の機会あったときに、そのへんの事実関係を明確にしていただきたいと思うんですが、いかがですか?
石原:誰に聞いたらわからないですけど、やっぱり浜渦と、もう1人のそのあとの要するに……。
記者17:でしょうね。
石原:あれでしょうね。
記者17:ぜひお願いします。
司会者:はい。わかりました。ちょっと石原さん、必ずしも体調よろしくない状態で来ていただいているんですけれども、もう4時も過ぎましたので、まだ質問はいっぱいおありでしょうけども、誠に申し訳ないんですけれども、このへんでお終いにしたいと……。
石原:改めて申し上げますけどね。豊洲の問題っていうのは、これは大変な問題でね。これ、このまま放置するわけにはいかないですよ。科学者が安全だと言ってるかぎり、なんであそこを使わないんですか。しかも、半額で外国に売り飛ばすなんて、論外な話ですよ。
しかも、科学者、日本の最高権威の科学者が安全だと言っていながら、それをとにかく使用せずに、だらだらつまらないお金を垂れ流しているということが、これはやっぱり、政治の責任、当事者の責任じゃないでしょうかね?
これはみなさんやっぱり、もう1つ記憶にとどめて、豊洲というものがいかに東京都に大事か、みなさんの世界にとって大事か、大事なかぎり、あれを一刻でも一瞬でも早く稼働することで、都民も助かるし、築地で働いている人たちも助かると思いますよ。なんの危険のない建物をなんで使わないんですか?
記者18:わかってないんじゃないですか。
司会者:あの……はい。あの……。
記者19:今日の会見を聞いて、都民の方は納得されたと思いますか?
石原:そりゃいろんな問題は残ったと思うでしょうね。それは。
司会者:あの……はい。これでお終いにしたいと思うんですけども、一応司会者の立場として、最後に石原さんに。
自分は記憶にない、知らなかった、下から積み上げてきた。しかし、真相はなんなのかということを、やはり都知事をおやめになっても、それは石原さんの責任として、当時一緒に仕事をした人に「どうなんだ?」と、そうやって調べてみなさんに報告する義務があるのではないかなと私なんか思うんですけども、最後にいかがですか?
石原:わかりました。それはできるだけ努力をいたします。ただ、やっぱりしゃべれる人もしゃべられない人もいるでしょうしね。私はやっぱりもっと大事なことはね、今、宙ぶらりんになっている豊洲というものを早く稼働させることだと思いますよ。
司会者:はい。それじゃあ、ご質問のある方はご不満でしょうけども、ここで終わりにさせていただきます。ゲストの方がお帰りになるので、しばらくちょっと着席のまま、それをお待ち願いたいと思います。今日はありがとうございました。
石原:どうもありがとう。みなさん、ありがとうございました。みなさん割り切れないでしょうけどね。
(会場拍手)
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