2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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司会者:それから先ほどの報告にもありましたけれど、問題になっているのは担保の面積の問題ですね。これについては石原さんご自身があとで月刊誌とか週刊誌で「自分も変だと思った」と。東京ガスに対してそういう約束をすることが。自分が変だとあとで思うようなことを、なんでそのときそう思わなかったんですか。
石原:これは、私自身がものの売買に携わったことがありませんし、商売したこともありませんし。東京ガスとの交渉っていうのは副知事が最初担当してまして、なかなか埒が明かないんで、辣腕の、後に副知事にしました浜渦氏に一任したわけですけども。
私が浜渦君に依頼した、任せたわけは、実は東京全体がもう再建団体転落の一歩寸前だったんですよ。それで、この東京が再建団体に転落したら、とてもじゃないけどみっともないし、なんとかしないといけないということで、まず会計制度も変えました。
それから各局の会計監査も公認会計士の方々にしてもらって、年ごとに報告を受けました。それから、一番大事なのは、なんと言っても歳出の多い膨大な数の東京都の職員の歳費をカットしなくちゃ、とてもじゃないけど賄いきれないということで。
当時の矢澤委員長という立派な委員長がいましたけど、この人を説得して、私も個人的に話もしたし、ある意味では籠絡もしてるし、とにかく都庁の職員の歳費の20パーセントをカットっていうのをやったわけですよ。
本当はこれ2年の約束だったんですけれど、ちょっと嘘をついて3年にしてやったんですけど、それで5年間で4,000億円の貯金ができまして、それを踏まえて私もオリンピックを言い出したんですけども。そういう点でも浜渦がよく活躍してくれたんで、彼に依頼しましたと。
彼もある程度いった段階で、実はその、あとの後任者の誰ですか、前川君といいますか、バトンタッチしてですね。彼がその要するに、自社の契約まで持っていったと聞いておりますけれど。その間の瑕疵責任の量云々の報告というのは受けていないし、相談も受けていませんでした。
とにかく一任したことで、東京ガスと都庁の当事者の間での、つまり契約、交渉のなかで、過失責任というものがどういう条件で成就したのかわかりませんけども。私はそこまで細密に報告を受けておりません。
司会者:そうすると途中経過は、浜渦さんはもうほとんどしなかったということですか?
石原:それはもう任せきりで、私もそんな小さなことにかまけていられませんのでね。任せきりにしておりますし。僕らも信頼しない限り、ことが進みませんからね。それは一任して、最初は福永知事、それから浜渦があるところまでやり。そのあとまた後任者の、誰ですか……。
司会者:それは、協定書に署名、捺印、押印したってこともご記憶にないわけですか?
石原:それはありません。それは当事者がしたわけですから。
司会者:いやいや知事の……。
石原:私自身が東京ガスとの契約書にサインした覚えはありません。
それは捺印をするような契約書かどうかは私、記憶にありませんし、少なくともその記憶はございません。それはやっぱりその担当者の誰かが、なんらかのサインをしたんでしょうね。そのときに私の判子が使われた、とうことじゃないんじゃないでしょうか。そこのところは詳らかにいたしませんけども。
司会者:先ほど自分は必ずしも豊洲に賛成じゃなかったみたいなことをおっしゃってましたよね。
石原:はい。これはもともと私も昔、パリのオ・ピエ・ド・コションてレストランで食事したときに、大陸の真ん中にあるパリのど真ん中に大きな市場があってですね。魚を含めて生鮮食品を運搬してきて売ってるわけですから、なるほどなと思ったんですね。冷凍技術も進んでるんでしょうし、私はだからもっと内陸でもいいんじゃないかと。環状線もそのうちできることだろうしね、そのインターのどっかの近くに、内陸にもっと大規模な完備した市場を造ったらどうか、と発言したことはあります。
これは都庁のなかで一笑に付されました。
司会者:それは記者会見なんかでも、この問題については?
石原:さあ、その内陸にしていいんじゃないかって発言したことはちょっと記憶にありませんけど、いずれにしろ、私は都庁の中の会議の席、幹部の席で内陸でいいんじゃないかと申しました。これはもう既定の路線から全然外れたことですから「論外です」ってことで却下されましたけども。
司会者:ビデオっていうのはそのビデオですか?
石原:いやそれは私、豊洲の移転に対する疑念があるぞということは、記者会見のなかでも要するに質問に応えて言った覚えはありますし、その映像も用意してありますから、よかったらご覧になっていただきたいと思います。
司会者:もしやるとしたら短くしていただけませんか。あとで質問の時間がなくなりますんで。
(以下、石原氏の会見時の映像)
石原:冒頭ですね、築地市場の豊洲移転について申し上げます。
築地市場についてでありますけども、議会の議論を踏まえて豊洲移転を進めていこうと決断いたしました。築地市場の再整備が持ち上がったのは今から25年以上前の鈴木都政の時代で、言わば、これは昭和からの宿題であります。
かつて築地、現在地での再整備が試みられましたが頓挫して終わったわけで、そのあと豊洲移転に活路を見出して、業界と議論を重ねて議会にも必要な予算を認めてもらってきました。この4月から、議会みずから現在地再整備を再検討してきましたが、そのなかで現在地再整備には、すべてが順調に進んでも十数年かかるという致命的な欠点があきらかになりました。
にもかかわらず、議会としての結論がだらだら先送りされて今後の展望が依然として示されておりません。議会が決めかねるならば、知事が歯車を大きく回すしかないと。それがリーダーとしての責任であると思います。築地市場を取り巻く厳しさは政治の不決断を決して許さないと思います。
築地市場はわずかな震度の地震でも屋根の一部が落下するまでに老朽化しております。かつお世辞にも清潔とは言えないと思います。
パリの新しい市場を見ておりますと、競りにかかるような大事な製品・商品というのは番号を振ってガラス越しに見えるようになってて、今の築地でやってるみたいに外気に晒されて持ってきて地面に転がしてそれ見て値段付けるみたいな原始的なことをやってない。
そんなものを含めて私は新しい市場が新しい機能で安全に清潔に運営されるべきだと思いますし、こういった時代遅れの施設では産地や顧客のニーズへの対応もままなりませんし、市場整備が先に延びれば延びるほど事業者はジリ貧になると思います。
遠い将来、どんなに立派な施設を作っても、担い手がいなくては元も子もないわけでして。業界の大多数も豊洲移転を望んでおりました。慎重な検討、丁寧な議論がある、美名のもとでね、現場に先も見えぬまま待つ不安、焦燥、混乱を強い続けるわけにはいかないと思います。首都圏3,000の……。
(映像ここまで)
司会者:途中ですけれども。これから会場のみなさんにご質問いただくんですけども。
石原:その前に申し上げますけれど、先ほど申し上げた、要するにその汚染の対策の最高権威でいらっしゃる中津先生という方は、産業技術総合研究所の名誉フェローでいらっしゃいます。
この方も「とにかく豊洲は今のままで完全に安全だ」と言っておられますし、米山さんを含めて多くの科学者が「風評に科学が負けるということは国辱だ」ということをおっしゃっておられますし。
私は、築地にもいろんな問題がまだ内在していますし。だいたいアスベストだって飛散すると肺気腫になりますからね。しかも開けっ放しの、周りには外気がたくさん、大きな幹線道路が走ってて、しかも冷房装置もない。暖房装置もない。夏は暑い、冬は寒いところで操業してるわけですから。
私は賛否両論、築地だけでもあるようですけど、私はね、この際知事が決心してすみやかに豊洲に移転して操業すべきだと。これをしないなら私は、負債……その責任というのを問われて、小池知事こそ、築地の業者たちを含めての、住民訴訟の対象になるべきだと私は思いますね。
司会者:はい、わかりました。私から最後に、知事は、石原さんは「私が全部しゃべると困る人がいる」という台詞がありましたね。誰が困るんですか?
石原:いろんなところで困る人がいるでしょうね。私はやっぱりその、浜渦君の後継者で実際の契約を結んだ人物がいます。この人も転職をせずに、いきなり東京ガスの執行役員に転出しましてね、都庁の中でもちょっと評判になったようですけども。
それからやっぱり、議会のほうにも責任あると思いますよ。特別委員会が非常にきわどいかたちで議論が分かれた時に、委員長の民主党の議員を説得して、その人の1票差で特別委員会での採決が決まって、この人はなぜか、要するに民主党を出たんですか、追い出されたか知りませんけど、とうぶんの間無派閥の議員の席にひとりで座ってました。
それからこの人はなぜかは知らんけども、のちにどういういきさつがあったのかは知りませんけど、自民党の推薦で世田谷の区長の選挙に出まして。私も自民党からの嘆願がありまして応援に行きました。
そういうきわどい、なんていうんでしょうか、家来のなかの操作の結果、とにかく議会も承認したわけですし。しかも公明党と自民党も賛成して、議会の総意として決まったわけですからね。
私はやっぱりこの問題についての責任というのは、最後にそういうものを踏まえて裁可をした私ひとりの責任というよりも、行政全体が、私はいろんなかたちで責任があると思いますし、それを検証することがこの問題の本質というものを明かしていく一番大事な術じゃないかと私は思っております。
※続きは現在書き起こし中です
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