2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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記者4:日本経済新聞のモリカワでございます。築地市場に関連しておうかがいできればと思います。
先日、築地市場の環境確保条例に基づく土壌汚染対策が行われておらず土壌汚染のおそれがあるという地歴報告書がまとめられていたという発表がありましたけれども、届け出られた日が昨年の3月下旬でして、1年近くこの地歴は公表されてきませんでした。
情報公開を都政改革の1丁目1番地に掲げられている知事のお立場から、この情報が1年弱公表されなかったということについてのお考えをいただければと思います。
小池百合子氏(以下、小池):あの、築地に関しましては十分公開されていなかったというお話でありますけれども、そのなかでさまざまな課題が掲載されていると。そういうなかで、例えば条例に基づく届出が行われていなかったといったような不備も指摘をされているかと思います。
さっそくこの点につきましては築地のみならず、ほかの市場もこういった届出の落ち度がないのかどうかということなども、点検をしているところでございます。
できるだけ公表をするというか、日の丸弁当と申し上げておりますので、今後ともしっかりと公表すべきものは公表していきたいと、こう思っております。
記者4:それで、条例に基づきまして地面の下50センチの調査がこれから行われるということですが、この調査結果が3~4ヶ月後先とうかがっておりますが、この調査結果についてはご公表されるお考えがあるかどうかいただければと思います。
小池:条例施行法、工事を行った箇所については届出を行って、必要に応じた調査を実施するということで、まずは土壌の状況を明らかにしていきたいとこのように思っております。
これについては公表をするというのも先ほど申し上げた通りでございます。
記者5:共同通信のカワグチと申します。石原さんについてなんですが、これから3時から(石原氏が)会見をされますが、石原さんはこれまで取材に対して「小池知事は安心と安全を混同して迷路に迷い込んでしまっている」ということをおっしゃっていたんですが、それについての受け止めと、知事は安心と安全をどのように分けて考えるか、教えてください。
小池:基本的に安心と安全の定義、そこの議論に入るとまさしく迷路になってしまうと思います。ただ安全というのは科学的・法律的な根拠に基づくということが一般的なベースになろうかと思います。
安心というのは例えば消費者、都民の皆様方が「ああこれで安心」といったようなある種の消費者としての理解、そしてまたそこに寄せる信頼といったようなことではないかと思います。これを両方含めて必要なことではないかと思います。
結局消費者として、選択をする際にこれが安心なのか安全なのかということについては特に食品についてはなかなか日本の消費者というのは厳しいわけですから、そこの部分はきちんとした科学的な、そして法律的な根拠をしめすことによって、それが得られるものと。
いま豊洲の問題につきましては、例の9回目の調査・モニタリングをやったところ、あのような数字が出てしまって、この安心の部分、ましてや安全の部分でさえですね、かなり崩れてしまったわけであります。
だからこそ再調査をするのであって、さもなければ、きちんとした安心も安全も得られないということになろうかと、このように整理をしておりますので何も血迷っているわけではないです。
また都民のために何をすべきなのか一番お困りの業者の方々にはどのような安心といいましょうか、これまでに実際に被害をこうむっておられる方々に対しての、カバーをすることなどできっちりと整理やらせていただいていると思っております。何かご意見ございますか?
記者5:石原元知事がそのようなことをおっしゃっているということについては、どのように受け止めていらっしゃいますか?
小池:それは石原元知事が、いろんなところから話を聞かれてのご感想だと思いますが、それはただ情報が偏るということはままあるんじゃないかな、と思っておりますので、私は私自身が話したことによって、考え方が変わるかなどうかなとというところかと思います。
記者6:フジテレビのコウザキといいます。今質問ありました石原さんなんですが、このあと15時から会見を行われるみたいですが、小池都知事はそれをご覧になる予定ですか?
小池:大変公務が忙しいので、私はそちらの方に専念したいと思っております。あとでいろんなかたちで見させていただこうと思っております。
記者6:もう1つ。今日石原さんが家から出るときに、「巌流島に向かうつもりで」という言葉をおっしゃってたんですが、それに対して何かありますでしょうか?
小池:あの世代の方たちはよく「もののふ」とか「侍」とかおっしゃるんで(笑)。ちょっと違和感を感じるところであります。でも石原元知事におかれましても、そういうお気持ちかと思いますけれども、都民のニーズということとご自身の想いということに若干ズレがあるような気がいたします。あとお1人にさせていただきます。
記者7:NHKのニシウラと申します。石原さんの関連なんですけれども、先ほどからあるんですけれども、15時から豊洲の一連の問題について、ご自身の見解を述べられるんですけれども、ずっとこの問題に取り組んできた知事として、どういったことが明らかになってほしいか、そこら辺の期待感についておうかがいできればと思います。
小池:そうですね。この課題につきましては都民の市場会計ではありますけれども、なぜこのように土壌対策費用がかかり、それとまた、市場の方で負うようになったのか、という私は前から申し上げてますけれども、瑕疵担保責任というのが一番大きな部分ではないかと。
それから、建設費も途中からウワァーと膨らんでいくわけですね。これは、今後の都政運営にも起こらないためにも私は知っておきたいと。私はこのように思っております。「誰がこのガバナンスを握っていたんですか?」という話だと思います。
実際に真のリーダーというものがいたのかどうか、これも確認しなければならないことだと思います。いずれにしても、東京都政というのはこれからも続いていくわけでございますので、これまでの数々の歴史を踏まえて、それよりもより良い都政を行っていくことが、受け継いだ私の使命だと、このように思っております。以上です。
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