2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
柔道男子73キロ級金メダル(全1記事)
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司会者:大野選手、今どのような心境でしょうか?
大野将平氏(以下、大野):昨日は興奮してなかなか寝付けなかったんですけど、今は心地よい疲労感です。
昨日はやはり金メダルを獲得して、安心感のほうが強かったんですけど、だんだんと達成感も感じられるようになりました。
記者1:『AERA』のフカザワと申します。大野選手に聞きたいんですけれども。昨日、試合後に「柔道のすばらしさや美しさを伝えられた」と話していましたけれども、そういった美しい柔道のためにこだわったことはどんなことでしょうか?
また、最近世界で柔道というものがどんどんと変わっていくなかで、どのような思いがあったのか、教えてください。
大野:やはり試合というのは勝負だし、甘くはないので、勝ち方にこだわる。色気を出すということは、僕自身捨てました。結果、昨日は1本勝ちが多くて、投げて勝つことが多かっただけのことであって。
戦ってるときは、「指導1つでもいい」という気持ちで、「我慢強く、執念深く、泥臭く戦いたい」という気持ちをもって臨んでました。
やはり今は、外国人選手が昔よりも進化・変化してきて、他競技の技術なんかも柔道にとりいれて、なかなか勝つことが難しくなってきているのは事実だと思ってます。
でもそのなかで、やはり外国人選手は体、フィジカルの部分が非常に強いのですが、やはり日本人が心技体でも上回ることができることを証明したかったので。
そういった部分では、昨日インパクトのある勝ち方もできて、そういったことを畳の上で表現できて、みなさまにも見ていただけたんじゃないかなと思ってます。
記者2:昨日、海老沼(匡)選手と中村(美里)選手の記者会見で出たんですけど。お二方とも自身の試合から経験等を、次の試合をされる大野選手、松本選手にアドバイスをされたとおっしゃっていたのですが、そのときにどのような印象を受けたのかと、どのように答えたのかというところ。
あともう1点。事前のリオに来る前の印象とリオに来た後の印象で変化があれば教えてください。
大野:海老沼先輩とは同部屋なんですけど、一昨日、先輩が試合から帰って来たと。アドバイスというよりかは、雑談じゃないけど本当に少し話した程度です。
リオは選手村から出ることがあまりなく、街に出ることがないので、治安が悪いとかいいとかというのはなかなか感じることはできないんですけど。選手村のなかは、報道で見ていた以上に快適に過ごせてるかなと思います。
記者3:産経新聞のアマノと申します。 あえて聞きにくい質問をします。昨日スタンドのほうには天理大学の柔道部のOBの方が大勢見られてました。
お話を聞いたところ、やはり「天理大学の柔道部の真髄を見せてくれた」とおっしゃってました。その「真髄」というものをどうお考えになるか?
さらに、やはり天理大学の事件というのを、金メダルを取った今、どのように位置づけられているかお聞かせください。
大野:天理柔道の真髄、技術的に言えば、「正しく組んで、正しく投げる」ということがやはり天理柔道の魅力だと思います。
もともとは「執念深く戦う」ことが天理柔道と言われていたと、このオリンピックを迎える前に、天理大学の穴井(隆将)監督にそう言われて、「執念」という言葉をオリンピックの一番のテーマにして戦ってきました。
事件のことについては、オリンピック対しては、自分の夢なので、純粋にこのオリンピックの舞台で勝ちたいという想いだけで戦えましたし、あのことで精神的に強くなったのは間違いないと思います。
記者4:産経新聞社、ササキと申します。今一番食べたいもの、今一番したいことをお聞きかせください。
大野:一番食べたいものは、味の濃いものが食べたいので、焼き肉とか豚骨ラーメンとかを食べたいです。
やりたいことは、減量後でちょっとむくんでしまっているので、水抜きがしたいのでサウナに入りたいです。
記者5:『TOKYO MX TV』のスズキと申します。大野選手にうかがいたいんですが。首元に今ぶら下がっている金メダル、一晩経ってあらためてその重み、いかがでしょうか?
大野:とくに考えてはなかったんですけど。これからこのようにメディアに露出させていただく機会も増えると思います。
昨日も言いましたけど、やはり金メダリストとしてふさわしい人間になれるように、成長していきたいなと。これからもっと精進して、また柔道選手としてももっと強くなっていきたいなと思ってます。
記者6:共同通信のモリヤスと申します。まだ柔道も続いていますし、選手団、ほかの競技も続いていきますけれども。とくに柔道の人たちに1つ、メダルがずっと続いていますけれども、どのようにこのままバトンを渡していってほしいなとお考えでしょうか?
大野:やはり井上ジャパンの一員として、7人全員がやるべきことをやってこの地に来たので、まずは誇りを持って戦ってほしい。そう思います。
「オリンピック、オリンピック」と言いますけど、自分自身実際に戦ってみて、過剰にそんなに意識する必要もないかなと思いましたし。気の持ちようで、僕はふつうの国際大会と同じような環境だったかなとは思います。
記者1:すいません。『AERA』のフカザワです。今度4年後は、柔道の発祥の地である日本でオリンピックが行われますけれども。4年後に向けての想いをあらためて聞かせていただきたいんですけれども。
大野:まだあと4年あるので、まずは今はしっかり休んで。そして、今回であらためて自分自身もっともっと強くなれると思えたので……。
なにが起こるのかわからないので、1日1日大切に過ごして、まずは小さな目標から立ててやっていきたいと思います。
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