2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
競泳男子(全1記事)
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司会者:みなさん、おはようございます。それでは、競泳チームのメダリスト記者会見を行います。私のほうからまず最初に、みなさんの今の心境から聞きたいと思います。
瀬戸さん、400メートル個人メドレーで銅メダルをとりまして。ちょっと日にちが経ちましたが、あらためて銅メダルを首にかけて、このレースが終わったあと、どのように過ごしてきて、今どのようなお気持ちでいらっしゃるか、お話ください。
瀬戸大也氏(以下、瀬戸):400メートルの個人メドレーは自分の得意種目ですし、やっぱり初日で金メダルを狙っていったので、そこでなかなか自分が思うようなレースができず……。まあ最低限メダルは獲得できたので。自分自身も初めてのオリンピックだったので、それでメダルを最低限取れたということはうれしかったです。
でも、メダルは取れたんですけど、昨日の200メートルバタフライでもあまりいいレースができなかったので、本当に今回は悔しいオリンピックだなと思っています。
司会者:坂井選手、一夜明けましたけど、昨日の会場を離れてから、どのように過ごされて、今、どのようなお気持ちでいらっしゃるか、お願いします。
坂井聖人氏(以下、坂井):僕はなにもかもすべてが初めての経験で。もう200メートルバタフライ1本しかなかったので、とにかくもう全力でチャレンジャーとしてやるだけだったので、しっかり全力でやって、2位という結果でした。
あの時はうれしかったんですけど、今、よく考えてみるとやっぱりすごく悔しいですし。あとコンマ0.03秒で優勝を逃したので、すごく悔しい気持ちが今はあります。
部屋に戻ると、ルームメイトの藤井拓郎さんと小長谷研二さんと中村克さんが、夜遅いのに起きてくださって、お祝いのメッセージをもらって、すごくうれしかったです。
司会者:村に帰ったのは何時ぐらいになりました?
坂井:2時ぐらいだったんですけど、その時間に起きてくださっていたので、すごくうれしかったです。
司会者:ありがとうございます。松田さん、52年ぶりになります800メートルリレー、一夜明けた銅メダルのご感想をお願いします。
松田丈志氏(以下、松田):最低限、このリレーでメダル獲得ということで、しっかり仕事をすることができてホッとしたという気持ちが一番大きいです。当然、前回の東京オリンピック以来のこの自由形でのメダル獲得も大きいですし。
競泳に関しては、シドニーオリンピック以降、毎大会リレーでメダルを獲得してきてくれているので、チームとして、リレーでメダルを取るというのは、1つ大きな意味があると思っています。それが、このあとメドレーリレーもありますけど、まずはリレーでも獲得できたのは、すごくチームとしてもよかったと思っています。
司会者:ありがとうございます。ご自身は200メートルのバタフライで過去の2大会メダルを取ってますし。200メートルのバタフライは、アテネで山本貴司さんの200メートル。坂井さんが出てきて、4大会続けて200メートルバタフライでメダリストが出た。これについて、後輩にはどのような感想をお持ちですか?
松田:今回、聖人と本当にいいレースをして、銀メダル獲得してくれて。今、本人も言ってましたけど、本当に金に限りなく近い銀メダルだったと思うので、その悔しさを忘れずに、次の東京でまたがんばってほしいなと思います。
200メートルバタフライの種目に関しては、日本の得意種目と言っていい種目になってきているので、この流れを続けていってほしいなと思います。
司会者:ありがとうございます。小堀さん、一夜明けた感想を聞かせてください。
小堀勇気氏(以下、小堀):オリンピックの舞台に立てることが、僕のなかではすごく大きかったです。
4月の選考会でこのメンバーに決まったときに、メダルが狙えるということで、僕自身、不安がありながら過ごしてきた4ヵ月だったんですけど、こうやってメダルを取ることができて、まだあまり実感が湧いてこなくて。昨日は一睡もできなかったんですけども、これから徐々に実感も湧いてくるんじゃないかなと思います。
司会者:ありがとうございます。江原さん、お願いします。昨日メダルを取って、村に帰って来てから、チームメイトや、あるいはご家族との連絡、友人との連絡などもあったと思いますけど。そういうふれあいのなかで感じた思い、今のご自身の気持ちはいかがでしょうか?
江原騎士氏(以下、江原):まず、帰って来て、携帯を開いた時に、メッセージが何百件入っていて、祝福のメッセージもあったり。
やはり2位と0.5秒差で負けてしまって、僕自身、もうちょっと役割を果たせたらなという気持ちがあったので、悔しい気持ちも少し自分のなかではありました。
でも、やはり初めてのオリンピックの舞台に立てただけでも僕は幸せなんですけど、3人に助けられて、初出場でメダルを取れたことは、この上ない幸せですし、いろんな人から祝福されたことも「本当に幸せだな」と感じました。
司会者:ありがとうございます。それでは、みなさまからの質問をお受けしたいと思います。
記者1:全選手におうかがいしたいんですけれども。一夜明けて「悔しい」という発言をけっこうみなさんされてたと思うんですけれども。具体的に「もう少しこういうことができたら上を目指せるんじゃないかな?」って、今、反省されてることがあれば、おうかがいしたいです。
瀬戸:反省点は……なんか言い訳みたいになっちゃうので嫌なので……。
僕自身もすごく調子がよかったので、今回一番学んだことは、調子がよくても予選・決勝とかうまくステップを踏んでいくことを今回学びました。反省点といったら、そういうところかなと思います。
坂井:僕の反省点は、最初の前半の100メートルをリラックスしすぎて抑えて入りすぎたのが負けにつながったなのかなと思います。でも、それもいい方向にいっていて。ラスト50メートルで強豪の選手たちをまくれたというのもいい点なので。
反省点とはいかないですけど、前半の100メートルの入りがちょっと、力んではないですけど、リラックスしすぎて入っていたので、そこが自分の反省点かなと思います。
松田:2位と0.3、0.4秒弱の差でしたし、僕自身ももう少し速い記録で泳ぐつもりではいたので、その点は残念だったんですけれども、4月以降のトレーニング含め、やれることはすべてやってきたという気持ちでレースに挑んだので、今持っている自分の力を出せたレースだったんじゃないかなと思っています。
小堀:反省点だと思うのは、予選のレースで僕自身のタイムが少し遅かったので、3泳で泳いできて、松田さんが4泳ということで、最後に松田さんに少し負担を大きくさせちゃったことで、決勝に向けても申し訳ないことをしたなとは考えています。
やっぱりチームでリレーを泳ぐので、1人もやっぱりミスできないなということは、今回のレースでいい経験になったんじゃないかなと思います。
江原:自分の持てる最大限の力を発揮できたとは思うんですけど、やはり僕も、自分自身、個人のタイムは1分45秒5以内を目標にしていたので、結果46秒1というタイムで。150までのラップはよかったんですけど。
いつも自分は前半からいくタイプで、「リレーになると引き継ぎの分、前半を早く入れるから、少し前半を抑えめに行け」というコーチやチームメイトからのアドバイスをいただいていたにもかかわらず、前半の50メートルに気が走ってしまって、早く入ってしまったのが、ラスト50メートルで伸び悩んだところかなとは思うので、そこが反省点だとは思います。
記者2:産経新聞社のササキと申します。5人にお聞きします。今一番食べたいもの、今一番したいことはなんでしょうか?
瀬戸:やっぱり、肉が好きなので、焼き肉が食べたいです。あと、今一番したいことは、なんだろうな……『ポケモンGO』。
(会場笑)
瀬戸:こっちでも8月3日から使えるようになったので、気分転換にはしてるんですけど(笑)。今したいことは……う~ん、まあでも、家でゆっくりしたいですね。
坂井:僕が今一番食べたいものはシュークリームなんですけど……。甘いものが好きなので、シュークリーム食べたいですね(笑)。
記者2:したいことは?
坂井:したいことは、瀬戸さんと一緒なんですけど、『ポケモンGO』やりたいなと(笑)。
(会場笑)
松田:隣に小堀いますけど、小堀と一緒にここ数ヵ月ぐらいグルテンフリーをやってきて小麦粉をとらなかったので、やっぱりラーメン食べたいですね、今は。あとは、やりたいことは……なんだろう、早く日本に帰りたいです。
小堀:今食べたいものは、松田さんとまったく一緒なんですけれども、ここ数ヵ月グルテンを抜いてきたので、グルテンたっぷりのものを食べたいなと思います。
また、今一番したいことなんですけれども、このリオに現地入りする前に、フランクフルトの空港か、そこで乗った飛行機で携帯をなくしてしまったので、新しく携帯を買って、いろんな人と連絡が取りたいです。
(会場笑)
江原:僕はあんまり食欲がないので、「なにを食べたい?」って言われても、あんまり思いつかないんですけど。とりあえず痩せないためにも、なにかしら食べれればいいかなと思います。強いて言えば、日本に帰って、甘いもの、パンケーキとか食べたいなと思います。
したいことは、日本に帰って、温泉に入りたいです。今、選手村にシャワーしかなくて。サポートハウスとか、そういうところで入れたんですけど、ゆっくり温泉旅行などに行って、リラックスできる時間がほしいなと思います。
記者3:こんにちは。共同通信のモリヤスといいます。ある方でけっこうなんですけれども、この準備をしてきた期間でやってきたこと、今のグルテンフリーのことだとか含めまして、例えば話し合ったことだったり、食事のことだったり、なにか秘訣、「これがよかったな」「やってきてよかったな」と思えることはどういうことなのか、なにかある方がいれば教えてください。
瀬戸:自分は2月ぐらいにあまり練習ができないことが続いて。体重管理を2月ぐらいから始めて、毎朝起きてトイレにいったあとにパンツ一丁で体重計に乗って、それを毎日メモして、その日の体調とかを書くようにしていて。それが今回銅メダルにつながりました。
今回の試合も、体重や調子とかを見たりして、今後にどんどんつながってくることを今はしているのと思うので、これからも引き続き体重管理をしていけたらなと思います。
坂井:僕も瀬戸さんと似てるんですけど、体重管理を意識して、選考会が終わってから少し体重が増えて、4キロぐらい太って、痩せるのにけっこう大変だったんですけど。
メキシコ合宿に行って食事管理を意識するようになって、体重もだいぶ減ってきて体も絞れてきて、このようないい成績で終われたと思うので、そこが一番意識したところです。
松田:やってきたことは無数にあるので、全部話すのは難しいですし、細かいところは小堀と江原に任せて。
このリレーに関していうと、やはり3人で選考会以降トレーニングしてきて、3人でやるというのは、それぞれにみんな違う調整の仕方で4月の日本選手権を戦っていたわけで。そこから一緒にやるということは、みんなが違うやり方でやっていくことになるので。
途中、「本当にそれがベストだったのか?」と僕も迷うというか「本当によかったのかな?」って思う瞬間がありました。たぶん小堀も江原もそういうタイミング、瞬間があったんじゃないかなと思うんですけど。
結果的に、そういう時間も乗り越えて、苦しいトレーニングを共有したことが、昨日のレースでやはり最後は力になったと思うので、3人でトレーニングをがんばってやってきて、乗り越えてやってきてよかったなと、今日は思いました。
小堀:僕は、今回、この800メートルリレーにおいて結果を残すことができた1つの要因だと思っているのが、僕のなかで勝手に思ってることかもしれないんですけども、4人のメンバーが決まってからは、4人で1つの合言葉として、ずっと「Go to Medal」と。
練習中であったり、それ以外の場面においても、その言葉を発することによって、常にその目標に向かってやっていこうという意識が生まれてきたんじゃないかなと思っているので、その言葉を発するだけでも、僕は力になりましたし、この4ヵ月がんばってこれたんじゃないかなと思っています。
江原:僕も体重管理には気をつけていて。坂井選手とかとは逆にすぐ痩せちゃうタイプで、太らなければいけないというほうに努力をしていました。
1日3食だけだと、すぐに体重が減ってしまって。今でも体重が59キロぐらいしかないんですけど、風邪引いちゃったり、ちょっと体調が悪くなると、すぐ57キロとかにいってしまう。
そうなるとぜんぜん泳げなくなって、練習にも支障が出てしまっていたので、その59~60キロという自分の一定体重を保つように、暇さえあれば食べたり、間食を取ったりというのはしていました。
3人で選考会が終わってから3ヵ月ちょっと練習していたなかで、1人でやっていたらたぶん、たまにはきつくなると、少しは妥協してしまったり、手を抜いてしまうことがあったと思うんですけど、3人で競い合う練習になると、がんばらなくていい練習でもやりだすと飛ばしてしまったりして。
先生に「がんばらなくていい練習だよ」って最初に言われてるのに、結局ハートレートを守らずに、みんな結局最後出しきって、「誰々、勝った!」みたいな。そういう競い合いがあったからこそ、僕は最後の粘りにつながったんじゃないかなと思います。
記者4:産経新聞のアマノと申します。松田選手と瀬戸選手に1問ずつお願いします。松田選手は前回、「康介さんを手ぶらで返さない」という言葉がありましたが、今回、逆の立場になって、後輩の受け止めをどうお感じになったか、実際に願いが叶って、今の心境はどういうところなのか、まずそこからお聞かせください。
松田:今回、4年前のその言葉がまた、僕自身が選考会で8継のみの出場になったときに、自然とまたその言葉が話題になってというか。
実際に小堀とか騎士も言ってくれていたので、昨日は「言ってくれるのかな」って期待してたんですけど、最終的には言わなかったので。「言わねーのかよ!」ってちょっと思ってたんですけど(笑)。
(会場笑)
ただ、僕自身は、自分がメダル取りたいのもありましたけど、やはり2人にぜひメダリストになってほしいと思っていたので、とにかくメダルが取れてよかったなと思っています。
聖人も大也もそうですけど、まだまだこれから日本の競泳界を引っ張っていく選手だと思うので、これからオリンピックメダリストとして、さらに選手としても、メダリストとしても成長していってほしいと思っています。
記者5:すいません。瀬戸選手に。「たいへん悔しい」という思いを述べられてましたけれども。今、金との差、距離をどのように表現いたしますか? つまり、あの時点で、金を取れなかった理由がなにかありましたら、教えてください。
瀬戸:そうですね、金メダルを取れなかった……(萩野)公介との距離は、自分も本当に調子がよかったので、決勝で自分の全力を出し切れなかったというのがまず1つあって。
あとはやっぱり去年公介は怪我して世界水泳出れなかったし。やっぱりロンドンオリンピックからこの4年間、公介はロンドンで銅メダルを取って、「次はさらにもっといいメダルを」という気持ちで、彼はたぶんやってたと思うし、トレーニング取り組みが自分よりもすごくしっかりとやっていたと思います。
自分もやっぱり、今回こうやって銅メダルは取れたんですけど、200メートルのバタフライとかでは5位で、たくさんの選手、まだまだ上がいるので、なにが足りないかというのがすぐ……。
まだまだ自分はトレーニングに取り組む姿勢が貪欲じゃないなというのが。もっといろんなトレーニングができるし、トレーニングでも「これぐらいでいいかな」っていう気持ちがすぐ出てしまうので。
それを4年間なくしていけたら、絶対に次は金メダルを取れると思うので。本当に、今回銅メダルだったことをプラスに考えて、東京ではしっかりと金メダルを取れるように、4年間しっかりとトレーニングしたいなと強く思いました。
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