2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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記者1:日本テレビのクノムラです。オリパラ(調査チーム)については、9月をメドに中間報告をということなんですが、最終的な調査結果を出すメドはあるのかというのが1点。また、これは常設のものとして知事の都政を支えていくのか、就任当初の取り急ぎの問題を浮き上がらせるためにつくるものなのかというのをお願いします。
小池百合子氏(以下、小池):都政改革は、スピーディーを旨といたしたいと思います。しかしながら、短期間で即改革の成果が出るものと、中長期にわたるものがございます。
そういった意味でスパンを分けながらも、東京都政の大改革という大テーマをまず時間軸と課題軸とに分けて進めたいと思っております。
これは私の任期の間に常設の機関とさせていただき、日々いろんなアジェンダ・テーマが出てくるかと思いますので、必要に応じてそれぞれの調査チームを設けるかたちで、機能する改革本部にしてきたいと思っております。
人員については、今、精査をしているところでございますけれども、外部の方々については、これまでこういった改革に取り組んでこられた知見のある方々にお願いしようと思っております。
改革本部の体裁がまとまりましたら、またみなさま方にご報告させていただきたいと思っております。
記者2:都政改革本部、それから2つの調査チーム、これは職員の士気を高めることと必ずしも一致しないと思います。例えば、方向性の否定や内部の反発も起こりうると考えます。このあたり、どう対応していこうと考えられますか?
小池:改革はやはり自ら変えていくことなしには、ただ外からの部分では改革にはならないと思います。ということで、今日職員のみなさま方にお訴えしたのは、やはり自らを変えていくために情報公開をしていきましょうという話をさせていただいたわけで、情報公開を自ら進めていくことで、外から見てもらうと。
内々でなあなあでやっている限りは、改革にはつながらないと思います。役所というのは往往にして、本来は機能体であるべきなんですが、ときには共同体になりがちでございますが、仲間内でやりましょうということではないと思っております。
その意味では外部の方からの厳しいご指摘を受けることが、都政を改革する、都民ファーストに近づく方法だと思っておりますので、私はむしろ矛盾するとは思っておりませんし、痛いところを突かれるかもしれませんけれども、都民のために機能する都庁として、職員としてそれを進めるべきだと思っております。
そういったことについては、これから都庁の職員の方々に私の方からも「一緒に頑張りましょう」ということは常に申し上げていきたいと思っております。はい、お一人1問にしましょう。田嶋先生、お久しぶりです。
記者3:『TVタックル』からきましたタジマヨウコです。先ほど訓示を聞かせていただきました。小さなことを大事にしてそこから変えていくご自分のクールビズのお話を例に出されて、お見事だったと思います。
そこで、私が今日この目で見たいち風景、これを変えていただけたらなと思ったけれども、見当おつきになりますか。
……実はここから見ていましたら、都庁の職員の95パーセントがぜーんぶ男性でした。
小池:はい(笑)。
記者3:これはやっぱり、外国に発信してほしくない風景だと思いました。やっぱり日本は男性中心なんだなと。これから小池さんの視点でいろんなものを変えていらっしゃる時に、やっぱりもう少し女性の視点が入ったほうが改革はスムーズにいくと思います。
そこでこういう風景を変えるために、小池さんはどんなことをこれからなさっていらっしゃりたいと思うのか、お聞きできたらと思います。
小池:はい。田嶋先生ありがとうございます。『TVタックル』でもよくご一緒させていただきました。そのうえでご指摘はむしろ私にはエールに聞こえました。
この都庁の職員の男女比ということ、私、正確な数字は現在持っておりませんが、先だって新聞のデータで30パーセントを超えているということで、ほかの中央省庁よりは女性の比率は高いのではないかということで、大変、意を強くしたわけでございます。
2つ目に挙げているダイバーシティというのはまさしくそういったことを、男女比率のことも入るわけでございまして、その意味では、ほかの役所と比べましても、東京都庁というのはすでに女性の比率は3割を超えている。
ただ、それで「多いんです」ということではなくて、より多くの女性の方々にもっともっと活躍していただきたいと思います。
世の中を変えていくのは、よそ者・若者・馬鹿者って言いますけれども、女性はこれまである意味よそ者扱いで、万年野党と言われていたわけでございますが、だからこそ女性の職員のみなさんにがんばっていただくことっていうのは、一番、東京大改革の担い手になっていただけると思っております。
都の職員の採用時の今の比率などこれからきちっと確認をしておきますけれども、とくにより幹部への登用などを進めていく。そして私は女性政策についてこれまでも取り組んでまいりましたけれども、やはりロールモデルがおられると、やはりまたがんばろうという女性もいる。
いろんな女性がいらっしゃいますから、そういう意欲のある女性は、できるだけ実力を認めて、そして活躍の舞台を設けていく。このことが一番早い東京大改革につながると、このように思っております。
また、いろいろとエールを飛ばしていただければと思っております。数値等はいますぐはお答えできませんけれど、私はそういう考えを持っていると。
ちなみに、まだまだ国会でも女性議員の比率が本当に少なくて。これこそ後ろから数えたほうがいいと。190ヵ国中、確か156位かなんかで。
記者3:104位。
小池:104位はWEFの数値だったと思います。いろんな数値がある。
いずれにしましても、この都庁では、元気な女性が働き、そして都政を引っ張り、そして子育てもする、こういった女性をぜひ応援していきたいと思っております。ありがとうございました。
記者3:ありがとうございます。よろしくお願いします。
記者4:情報公開調査チームの発足に関しておうかがいしたんですが。都民のみならず国民もやはり政治資金に関してかなり関心が高まっていると思います。
前任の舛添さんの問題もあると思うんですが、具体的に政治資金の、お金の情報をどういったかたちで情報公開していくのか、という部分を教えていただけますでしょうか?
小池:お金の内容もいろいろあろうかと思います。例えば知事本人であるとか、それから議会のほうのお金の話もあろうかと思いますが、議会については議会がお決めになることだと思います。
一番大きなお金の問題は、予算が正しく有効に使われているのかどうかといったことではないかと思っておりますので、その透明性を確保していきたいと思っております。
もとよりこのお金のチェックにせよ、メディアのみなさま方の尽力であるとか、それから議会によるチェックとか、さまざまございますけれども。もう一度情報公開という観点から、お金をどのようにして公開していけるのかどうか。
それから公用車の使い方の話もございましたよね、知事に関して。これなども結局お金の使い方、税金が正しく、私に使われているのか・公に使われているのかという問題だったかと存じますので、その点についてもルールなどを決めていきたいと思っております。
いずれにしましても、情報公開のルールを作る。それによって、それをきちんと現場に戻して、そしてそれを活用して透明性を高める。このサイクルを確立していきたいと考えております。
じゃあ、先に、テレ朝の。
記者5:テレビ朝日のタケウチと申します。おめでとうございます。よろしくお願いいたします。
利権追究に関してなのですが、オリンピック関連に関していいますと、街頭演説で「都議会のドンが利権で動いたという一部報道もある」というようなお話をされていました。利権追究チームでは、そういったテーマも取り上げる予定はあるのでしょうか?
小池:個別のことにはお答えいたしませんけれども。いくつかの情報が、裏付け等なくいろいろと漂っている状況でございます。
利権追究といいましょうか、お金の部分では、オリンピック・パラリンピックの部分においては、いろんな方々がいろいろおっしゃってるわけですけれども。
じゃあ、いったいそれはどういう内容なのか等々を、それを集約するような、そういったシステムを作っていきたいと思っております。
そして、それをチェックをしながら透明性を持たせていくように。そしてまた、もやもやしたなかで東京オリンピック・パラリンピックを迎えるのは不幸だと思っておりますので。
さらには、コストが高騰しているという、ただでさえ都民のみなさま方の不満・不安があるわけでございますので、厳しい第三者の目も活用しながら、それを明らかにしていくということでございます。
あと、いろんな、利権についてはさまざまございますけれども、内部情報を含めて、それを集約する、それを受け付ける、それのシステムについては今研究中でございます。また、それについては準備が整いましたならば、みなさま方にお伝えをしてまいろうと考えております。
記者6:TBS『白熱ライブビビット』からまいりました、ワダと申します。ご就任、おめでとうございます。
ちょっと話変わるんですけれども。都知事選を通して、百合子グリーンなるものを強調されて、緑色の服をずっと着ていらっしゃったと思うんですけれども。
それを今日期待して、初登庁、緑の服を着てくるかなと思ったんですが。今日、鮮やかな青色の服を着て。どういった意思があったのかなと、おうかがいしたんですが。
小池:緑は私の環境・エコを中心としたテーマカラーでございます。とくに選挙中は戦闘服として、それをまとっているわけでございます。
また、その百合子グリーンが、街頭演説中、SNSなどで集まってくださったみなさま方がワンポイントをつけていただいたということは、本当にうねりのようなものを感じたところでございます。
そして、今291万票もの票のお支えで当選した今、ちょっと今はブルーオーシャンの気持ちで、静かな気持ちで都政にしっかり望んでいこうという意味でございます。しばらくは緑を休めて、これから都政に邁進していきたいということでございます。
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