2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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記者18:産経新聞のイマムラと申します。先ほどから今後は協調・話し合いを重視していくとおっしゃっているんですけれども、これまで維新が強く支持されてきた要因としては、「決める政治だ」と言って、スピード感を持ってやってきたという点が1つあるのかと思うんですけども。
話し合い協議をやるとなると、どうしてもそこのスピード感との兼ね合いの問題も出てくるかと思います。そこら辺で、話し合いをしながらこれまで言っていた「維新らしさ」というのをどうやって維持していくのかというのは、どういうふうにお考えでしょうか?
松井:期限切って話し合いしますよ。今まで府市で二重行政を解消しようとして、(二重行政の象徴とされていた)信用保証協会も10年話し合って答えを出さなかった。こういう話し合いは、協議継続しているだけです。
話し合いというのは期限を切って、その期限の中で答えを出してくる。その中において、多少それぞれ譲れるとこがあればそこで決定をしていく。我々、期限なしの協議継続ありきの話はやりません。物事は決めていく。決めるにあたって譲れるとこがあるかどうかを話し合う。そういうことです。
吉村:府市一体で決めていけるようなことについては、これまでどおりのスピード感を持ってやっていきます。実績をつくってしっかり実績を出すというのが政治家の役割だと思ってますんで、それは今、府市もねじれることなく選んでいただきましたんで、同じようなスピード感でやっていきたいと思ってます。
例えば、地下鉄の民営化一つ見ても、ずっと否決、否決で何度も同じような継続審議で長引いているわけですよね。そこに必要なのは、話し合いをしてこちらも譲歩するとか、譲歩しながら合意形成をするというのは、回り道でなくて、それが逆に早く結論を出すことにも繋がってくると思います。
そういったことを今回、橋下市長から私に人が変わりますんで、止まってること、議会と対立があってなかなか進みにくい点については、私自身は結果、実績を出すということでやっていきたいと思ってます。
記者18:吉村さんに伺います。国政(政党)の大阪維新の会の政調会長でいらっしゃると、でも一方で先ほど大阪に注力をしたいという発言もありましたけれども、橋下さんほどの突破力、実行力を自身はそこまで持ってないとおっしゃってますけれども。話し合いもする市長でありながら、国政の政策の課題も責任者として担っていく、これはどういうに進めていきたいという決意でいらっしゃいますか?
吉村:まず今度、新代表が選ばれるかと思いますので、その下で私は引き続き政調会長の指名を受けるのかどうかわからないという前提があるんですけれども。大阪と国政はやっぱり密接に関連するところがあるんです。僕自身は大阪の、地方分権の議題についてもそうですし、福祉なんていうのはズバリ密接に関連しますんで、そういうところについては当然、自らが積極的に関与していきたいと思ってます。地方分権とか、福祉とかそういう点に関してはです。
それ以外の、本当に純粋な外交とか、安保とか、そういったことについてはおそらくは平仮名、おおさか維新の会の政調、国会議員などの政調会というのが、当然形成されると思いますので、しっかり役割分担をしてやっていけば問題というふうに思ってます。
記者18:最後にもう1点伺います。今回の選挙でも、これまでの選挙でも「維新は組織がないんです」ということで、すごく訴えられてきたと思うんですけれども。今回8時にテレビは当確を打つような、これだけの大差がつくようになってきた。
無党派層が維新を支持してたという傾向があったと思うんですけども、最近になってくると、今無党派層になってる人は、どちらかというと自民のほうの支持が多いような分析もあるという話も聞きます。
組織はないと言ってますけども、維新の支持組織とまではいかなくても、維新の支持層というのが固まってきたというような、維新としての新しい時代に入ってきたというような印象はありますでしょうか?
松井:維新を支持いただいてる方というのは、我々が今やっている改革の部分を評価をしていただいてる、そういう方々ですよね? 他政党にあるようなさまざまな各種団体とか、官公労とかに所属してるから、「自民党や共産党を応援しようよ」というところとは全く違うと思います。
我々の支持いただいてるみなさん方というのは、日々僕らをチェックしながら、本当に、本気で改革やってるかどうかそこで判断をいただいてる方々だと思うんで、自分が所属している何らかの組織で、その政党を応援していくという考え方は全くお持ちでない方ばかりだと思っています。
ただ大阪においては、ある一定支持が固められてるというのはまさにこの大阪で大阪維新の会をスタートしてこの丸々5年半ですか? この間の我々の活動を理解をいただいてるんだろうなと思ってます。
吉村:維新の支持をいただいてる層というのも、別に組織化されてるわけではないですからね。加えて、僕ら企業団体献金を禁止という形で進めてます。ですので、組織として支援を受けてるわけでも、政策理念に共感して1票を投じてくださっていると思ってますので。
そもそも組織ではないでしょうね。ですんで、我々としては当然、政策理念をブレることなく大阪の政治を進めていくというのが大事だと思ってます。
記者19:恐れいります。デイリースポーツのキタブチと申します。松井さんにお伺いしたいのですが、ちょっと細かい確認になるんですが、橋下さんの法律政策顧問の話なんですが、党の正式な手続きとして、契約は成立ということになってるんでしょうか?
松井:まだまだ。それは、これからです。代表として12月18日まではおもいっきり働いてもらいます。
記者19:すると、12月18日終わってから契約を結んでやられるという……党の正式な役職になるんですか? どのような立ち位置。
松井:意思決定には参加をしない。法律政策顧問です。
記者19:差し支えなければ、ギャラは発生するんですか?
松井:それはそうでしょう。もうデイリースポーツでも法律顧問にはお金払ってるでしょう。
記者19:まあ……長年のよしみでちょっとは安い価格でやってくださるような形にはなってるんですかね? どうですか?
松井:そこは交渉ですけどね。あんまり安物買いのなんとかとかもありますから、そこはもうきちっといろいろと相談して決めたいと思います。
記者19:あと、吉村さん。橋下さんとは弁護士として同じご同業でいらっしゃいましたけど、橋下弁護士は優秀でいらっしゃるんですかね? 同じ弁護士としてどうご覧になってました?
吉村:弁護士として一緒に仕事したことはないのでわからないですけれども、これだけ突破力も実行力もあってやってらっしゃるんでね。それはもう、ずば抜けたものがあると思いますよ。ただ、ちょっと一緒に弁護士の仕事をやったことがないので、それはわからないですね。
記者19:業界の評判とかどうなんですかね?
吉村:いろいろありますんでね。弁護士会もいろんなこと、政治的なこともやってますんで、どうかなって思うときもありますけれども。それは最終的にはクライアントが決めることじゃないんですかね?
記者19:わかりました。ありがとうございます。
記者20:大阪スポーツのハシモトと申します。吉村さんにお伺いしたいんですけれども、大阪市には(やしき)たかじんさんから寄付がされる予定だと思うんですけれども、それの使い道について橋下さんは「うめきたの緑地化」を言っていたんですけれども、吉村さんとしてはどういうふうに使いたいかなという。
吉村:同じです。
記者20:PISの顧問弁護士もやっていらしたと思うんですけれども、たかじんさんからの寄付があるということについて、どういうふうに受け止めを持ってますか?
吉村:大阪市の立場としてこれから当然、対応していくことになりますんで、うめきたの緑ということ、私はそういう意志であればそういうふうにやっていきたいと思ってますよ。
記者20:なんか、たかじんさんの奥さんと選挙を始まってからやり取りしたことってありますかね?
吉村:あの、弁護士業務に関することはもう一切、お答えはできないですけれども、別にそんなん全然ないですね。
記者20:解任請求はされたと認識でいいんですかね?
吉村:ですので、顧問弁護士の弁護士業務について言うことは特にはないですね。
記者20:わかりました。ありがとうございます。
記者21:毎日放送のオオヤギです。吉村さんにお伺いしたいんですけども、この選挙戦を通じて、ご自身の中で勝てると思った瞬間というのはどこかにあったんでしょうか?
吉村:いや、最後の最後までないです。相手の候補の方も頭脳明晰な方ですし、本当に難しい戦いだなと最後の最後まで思ってました。
記者21:まだ票が開ききってないんでわからないですけども、これだけ早く当選を確実にできたということは、恐らく大きな差が開いてるかと思うんですけども。これだけの差をつけて勝つことができた、ご自身の中での要因というのは柳本さんをかわすことが、勝つことができた勝因というのはどのように思ってらっしゃいますか?
吉村:僕はこれ大きいのはこれまでの4年間の橋下市政の実績、改革でやってきたこと、それから府市一体で今知事もやられてきたこと、今回ダブル選挙ですんで、一緒に選ぶということになりますから、そこの一体の評価というのが大阪市内で非常に高かったというのは大きな原因なのかなと思ってます。
だから維新の会でやってきたことを評価していただける方が多いということ、私自身、無名なところからスタートしてますんで、そうじゃないとなかなか説明がつきにくいところもありますんでね。
新たな「今よりも一歩も二歩もよくしてね、大阪よくしてね」って声も多かったですから、そこの期待というか、そういうのも強いと思いますんで、僕自身は本当に責任感を持って身の引き締まる思いでやっていきたいと思ってます。
記者21:松井さんにお伺いしたいんですけども、いわば吉村さんのサポートに入るという形の府知事選で、大阪市を主戦場に回られたと思うんですけども、やはり勝負を決するのは大阪市の票なんだという思いはあったんでしょうか?
松井:二人で勝たせてもらわないと大阪、橋下、松井でやってきた成長戦略、改革が進みませんから。僕はもう「一人ということはあり得ない」と最初から思ってましたんで、逆に二人セットじゃなければ、二人落選の覚悟決めてやってますよ。
ようはセットで当選して初めてねじれがなくなって、今まで橋下、松井でやってきた成長戦略、改革を続行できるんです。一勝一敗では全く意味がないと、そう思ってやってました。
記者21:ありがとうございました。
記者22:日刊スポーツのムラカミです。吉村さんにお伺いしたいんですけど、やしきたかじんさんの寄付の件なんですけど、以前、橋下市長はちょっと問題があって受け取りを凍結してるとおっしゃたんですが、それについての引き継ぎはどのようにされてるんでしょうか?
吉村:まだ引き継ぎは受けないですけども、これは大阪市として対応していくという話に当然なるかと思ってます。
記者22:じゃあ、状態としては凍結のままなんでしょうかね? それとも受け取る方向に向いてるんでしょうかね? どっちでしょうか。
吉村:凍結してる理由があると思いますので、恐らく何らかの法的な問題が解決した段階で、そのときに市として判断していくということになると思います。
記者22:あと、ごめんなさい。そもそも橋下市長と吉村さんが出会ったときというのはどういう……何年ぐらい前からお知り合いでというか、どんなお付き合いで今に至ってるか。ごめんなさい、根本的なところお願いします。
吉村:それは誰との?
記者22:吉村さんが橋下市長とまず出会って、それはたかじんさんの引き合わせだったのか、どういうことで知り合いになられて……。
司会:すみません。選挙のことでお願いできますか。
記者22:いや、後継といいますか、継承されていくわけですから、どういうところでシンパシーを感じてお二人の繋がりがあったのかなと思いまして。ちょっと弁護士でお仕事一緒にしたことがないんであれば……と思いまして。どういうあれだったのかなと。
吉村:私とたかじんさんの話はいろいろありますけれども、この公で言うような話ではないのかなと思いますんで。大阪をよくしたいという思いはみなさん、あれじゃないですか? たかじんさんの評価については本当に大阪のみなさんに愛されてる人だという認識ありますんで、それ以上のことは僕はないですけども。個人的に話のやり取りしたことをこの場で言うつもりはないですね。
記者22:わかりました。
司会:続きまして、よろしいでしょうか? それでは、記者会見を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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