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30代のキャリア不安を解消するヒント(全1記事)

30代で感じるキャリアの不安はどう解消する? 「キャリア迷子」を脱出するためのヒントを紹介 [2/2]

30代でキャリアに不安を抱える方が、自分だけの「幸せの軸」を見つける方法

キャリアの岐路に立った時、多くの人は「何をすべきか」という問いに悩みますが、その前に考えるべき、より本質的な問いがあります。それは「自分は何に幸せを感じるのか」という問いです。

一般社団法人プロティアン・キャリア協会の代表理事である有山徹氏は、自身のキャリアが大きくブレていた時期を振り返り、最終的に納得のいく道を見つけられた最大の要因は「自己理解」、すなわち自分自身の「幸せの軸」が明確であったことだと述べています。

彼は、安定した公益財団法人や政治家といった選択肢も検討しましたが、最終的にそれらの道を選んでいたら自分の幸せはなかっただろうと断言します。なぜなら、彼の内には「変化を欲する」という明確な価値観があったからです。この軸があったからこそ、数々の迷いや失敗を経験しながらも、最終的には起業し、プロティアン・キャリアという新たな挑戦へとつながる道筋を見出すことができたのだと言います。

この「幸せの軸」を見つけるプロセスは、決して簡単なものではありません。日々の業務に追われる中で、自分自身の内面と深く向き合う時間を確保することは意識的に行わなければ難しいでしょう。

しかし、このプロセスを怠ると、世間一般の「良いキャリア」や他人の価値観に流され、自分にとって最適ではない選択をしてしまうリスクが高まります。キャリアに悩んだ時は、一度立ち止まり、以下のような問いを自分に投げかけてみることが有効です。

  • これまでの仕事で、最も充実感や喜びを感じたのはどんな瞬間だったか?
  • 逆に、最もストレスや違和感を覚えたのはどんな状況だったか?
  • もしお金の制約がなければ、どんなことに時間を使いたいか?
  • どんな人々と一緒にいる時に、自分は最も自分らしくいられるか?

こうした問いへの答えを書き出していくと、自分が大切にしている価値観や、仕事に求める要素がおぼろげながら見えてきます。それは「安定」かもしれませんし、「成長」「挑戦」「社会貢献」「自由な時間」かもしれません。

重要なのは、そこに優劣はなく、自分だけの答えを見つけることです。また、自信をなくした時には、無理に前向きになろうとするのではなく、1度しっかりと落ち込むことも自己理解の一環です。

株式会社BiPSEEの松村雅代氏が語るように、さんざん落ち込んだ後に「でも、何もしていないのもなぁ」と感じて情報収集を始めるプロセスも、自分が本当に求めているものに気づくための重要なステップとなり得ます。

キャリア戦略を立てる上で、市場の動向やスキルの棚卸しはもちろん重要ですが、その土台となるのは、ブレない自分だけの「幸せの軸」です。この軸を明確にすることで初めて、数ある選択肢の中から、心から納得できる「自分にとっての正解」を選び取ることができるようになるのです。

人生100年時代を見据えた「ライフキャリア」という羅針盤

人生100年時代という言葉が現実味を帯びる中、私たちのキャリアに対する考え方も根本的な変革を迫られています。かつての「学び、働き、引退する」という単線的な人生モデルはもはや通用せず、学びと仕事を何度も繰り返す「マルチサイクル」の人生を設計する必要が出てきました。

この長い人生を生き生きと過ごすためには、会社組織内でのキャリアアップだけを考える「ワークキャリア」から、プライベートや個人の活動も含めた人生全体をキャリアとして捉える「ライフキャリア」へと視点をシフトすることが不可欠だと、合同会社GENSO代表の千葉智之氏は指摘します。

このライフキャリアの考え方では、キャリアを「資産」として捉えます。これまでの仕事や人生経験を通じて、自分の中にどのような資産が蓄積されているかを棚卸しし、今後どのような資産を積み上げていけば、より豊かで満足度の高いキャリアを築けるかを考えていくのです。

このキャリア資産を整理し、戦略を立てるための具体的なフレームワークとして「キャリア・ビルディング・ブロック」が提唱されています。このフレームワークは、キャリアを「生産性資産(ビジネス領域)」と「変身資産(プライベート領域)」という2つの軸、そして「投資レベル」「創造レベル」「所有レベル」という3つの段階で捉えます。

『ライフキャリア 人生を再設計する魔法のフレームワーク』の著書である原尻淳一氏は、このフレームワークについて、以下のように説明しています。
僕らが作ったフレームワークは「キャリア・ビルディング・ブロック」と名付けています。これは5つのブロックで構成されたシンプルなフレームワークです。

横軸は、千葉さんが話してくれた生産性資産と変身資産に分けています。生産性資産は、自分が会社で働いているビジネスの領域を指します。一方で変身資産は、ビジネス領域というよりはプライベートな領域で、趣味や家庭での活動を含みます。

これまでビジネス領域だけがキャリアの対象でしたが、プライベートの領域でも資産が築けることに気づきました。

仕事柄、私はよくYouTubeを見ますが、多くのYouTuberは自分の特技や趣味をコンテンツにしてマネタイズしています。(中略)

これは、仕事だけでなくプライベートでも立派に資産が作れる時代になったということです。だからこそ、私たちは2つの軸でキャリアを考えることを提案しています。

縦軸は3つの段階で定義しています。まずは投資の段階ですね。会社では研修やOJTで人材に投資しますが、これは投資のレベルです。この段階が満たされると、個人で何かを創り出せる「創造レベル」に達します。

創造レベルになると、仕事もプライベートも楽しさが増し、モチベーションが上がります。ライフキャリアの考え方では、この創造レベルの資産をどれだけ貯められるかが重要だと考えます。

引用:将来の不安が生まれる原因は「会社に依存」しているから 人生100年時代を生き抜くための「ライフキャリア」の考え方(ログミーBusiness)

このフレームワークのカギとなるのが「創造レベル」の資産です。これは、単に知識がある、経験があるという「投資レベル」を超え、自らの創意工夫で何かを生み出したり、他者に教えたりできる段階のスキルや経験を指します。

幸福感の研究では、自己決定権の範囲が広いほど幸福度が高まると言われていますが、この創造レベルの資産を持つことは、まさに仕事や趣味における自己決定領域を広げ、日々の活動をより楽しく、やりがいのあるものに変えてくれます。

人生100年時代を乗り切るためには、50代から60代にかけて、本業で培った「生産性資産」と、趣味や特技といった「変身資産」の中から、創造レベルに達しているものを掛け合わせ、新たなパーソナルビジネスを小さく始めてみる。

そして、退職金や年金に加えた第3の収入の柱を築く。このようなシナリオを描くことが、将来への不安を解消し、ワクワクするようなセカンドキャリアを実現するための具体的な羅針盤となるのです。

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