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人間関係の悩みで仕事を辞めたい(全1記事)

職場の人間関係の悩みで仕事を辞めたい人へ 転職前の自己整理と関係の冷静な対処ガイド [2/2]

転職先で同じ人間関係の問題に合わないために

人間関係を理由に職場を変えたとしても、転職先で再び同じ問題に直面してしまうケースは少なくありません。その根本的な原因は、問題の本質を外部環境のせいにして、自分自身の内面と向き合うことを避けている点にある可能性もあるでしょう。

元プロ野球選手で、現在は株式会社HERO MAKERS. 代表取締役の高森勇旗氏は、著書『降伏論 「できない自分」を受け入れる』の中で、「できない自分」を受け入れることの重要性を説いています。これは、単なる諦めではなく、次のステップに進むための積極的な姿勢転換を意味します。

高森氏は、成果を出せる人と出せない人の違いは、自分のこだわりやしがみついているものから「降りる」スピードにあると語ります。人間関係で悩む人が「この会社はダメだ」と他者を批判している限り、その人は自身の課題から目を背けていることになります。

しかし「人間関係がうまくいかない状況を引き寄せたのは自分自身である」と認め、その事実を一度受け入れる(=降伏する)ことができれば、初めて次の職場では異なるアプローチを試みることが可能になると言うのです。

高森氏は自身の経験を振り返り、次のように語っています。
成果を出す人、出さない人、いろんな人をビジネスのコーチングをしながら見てきて、成果を出す人に共通すること、成果を出さない人に共通することをまとめた本です。(中略)

降りるのが早いという表現ですかね。自分のこだわりやしがみついているものから、すぐに降りるという感覚ですかね。(中略)

僕がプロ6年間で通算1本のヒットしか打っていないことを認めない限りは次に進めない。受け入れると、「まあそうだよね」と、そこからどう挽回していけるか、になるんですよ。それが早く降伏してくれというメッセージです。

引用:「この会社は人間関係がダメ」と言う人は転職先でも同じことを言う 次の職場で同じ状況に陥らないために必要なこと(ログミーBusiness)

プロ野球選手として2軍では無双状態でありながら、1軍では結果を残せなかった過去。その現実から目を背け、「自分はイケている」と思い込んでいる間は、成長が止まっていました。しかし、「通算1安打」という紛れもない事実を受け入れた時、初めてそこからどう挽回していくかという新たな道筋が見えてきたのです。

他責にするのではなく、まずは自分のコミュニケーションの癖や物事の捉え方に、改善すべき点がないかを謙虚に振り返ること。その「降伏」こそが、転職という機会を、真のステップアップにつなげるためのカギとなるのです。

SNS時代における職場の人間関係の「仕分け」

退職を決意し、自身の内面と向き合った後には、外部との関係性、特に人間関係を整理していくステップが重要になります。「退職学®︎」研究家の佐野創太氏は、会社の人間関係を「つながり」と「しがらみ」に仕分けることを勧めています。

会社を辞めたいと思っている時、私たちは「会社のすべてが嫌いだ」という極端な思考に陥りがちです。しかし冷静に見渡せば、会社という組織は嫌いでも、尊敬できる上司や気の合う同僚、可愛がっていた後輩など、今後も関係を続けたいと思える人がいるはずです。

「この人と未来でこうしたいな」というポジティブな展望が少しでも描ける相手は「つながり」、逆にもう会うことはないであろう、あるいは過去の恩義などが重荷になっている関係は「しがらみ」として整理します。

この仕分け作業によって、限られた時間とエネルギーを、本当に大切な人との関係構築に集中させることができるのです。

この人間関係の整理において、特に現代では注意すべき点があります。それは、SNSの普及により、かつてのように会社を辞めれば人間関係が完全にリセットされるわけではないという現実です。

FacebookやLinkedInなどのビジネスSNSでは、退職後も元同僚とのつながりが可視化されたまま残ります。そのため、退職時に感情的になって相手を傷つけるような言動を取ってしまうと、その「後味の悪さ」がデジタルタトゥーのように残り続け、将来的なキャリアにおいて思わぬ足かせとなる可能性があります。

どこで再び顔を合わせるかわからない時代だからこそ、たとえ「しがらみ」と判断した相手であっても、関係を断ち切るのではなく、距離を置きつつも「将来の和解」の余地を残しておくことが賢明です。

このような円満な関係性の構築は、株式会社らしさラボの伊庭正康氏が説く交渉術とも深く関連しています。伊庭氏は、相手に何かを伝える際には、相手のメンツを立てることが極めて重要だと語ります。
いやもちろんもっと深いことがあったんだと思いますが、深いことほど相手のメンツを立てるということが、実は賢い交渉なんですよ。ドン! メンツを立てることはめちゃくちゃ大事です。それはゴマをするんじゃないんですよ。それこそコミュニケーションの基本なんです。いくら言いたいことがあっても、相手のメンツを立てることは極めて重要です。

特に変な言い方になりますけども、日本はアジア圏ですよね。特に東アジアは、メンツを大事にするというカルチャーがあります。なんでかというと、儒教が前提にあるからなんですよ。目上の方にはメンツを立てることが、非常に重要になります。

引用:「ストレスで辞めたい」という人が絶対にやってはいけないこと 職場の人間関係に悩む人への処方箋(ログミーBusiness)

退職は、ある意味で会社や上司に対する最後の「交渉」の場でもあります。ここで相手のメンツを潰すような辞め方をしてしまえば、円満な関係を築くことはできません。

たとえ不満があったとしても、それを直接ぶつけるのではなく、相手への敬意を払い、感謝の気持ちを伝える。そうした配慮が、SNS時代における自身のキャリアを守るための、重要な処世術となるのです。

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