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仕事に行きたくない(全1記事)

仕事に行きたくないと感じた時に確認したいポイント 人間関係から読み解く原因と対処法

【3行要約】
・ 会社に行きたくないと感じる気持ちは誰にでもありますが、その状態が長く続く場合は職場の人間関係に問題がある可能性があります。
・データによると「V字の人間関係」が多い職場ではうつ病リスクが高まり、 逆に「三角形の関係」が生産性と幸福度を向上させることが分かっています。
・自分の職場環境を見直し、横のつながりを意識的に構築するとともに、日常業務に小さな創造性を見出すことが、働く意欲の回復につながります。

「仕事に行きたくない」と感じた時に確認したいこと

「会社に行きたくない」という気持ちは特別な感情ではありません。ただし、その気持ちが続く場合、それは単なる気分の落ち込みや疲れだけではない可能性があります。特に、その原因が職場の人間関係にあると感じている場合には、注意が必要です。

株式会社日立製作所・株式会社ハピネスプラネットの矢野和男氏によれば、うつ病が多い職場には特定の人と人とのつながりのパターン、すなわち「V字の人間関係」が多く見られることがデータで指摘されていると言います。

「V字の人間関係」とは、自分はAさんともBさんとも頻繁に話すけれど、AさんとBさん同士は直接話をしないという関係性を指します。この構造では、自分がコミュニケーションのハブとなり、両者の間に立って調整役を担うことが多くなります。

例えば、プロジェクトリーダーと自分の評価者である直属の上司がまったく話をしない場合、自分はその間で板挟みになり、大きな精神的負担を抱えることになります。このような状況は、情報伝達の非効率性を生むだけでなく、心理的なストレスを増大させ、結果としてメンタルヘルス不調のリスクを高めることにつながります。
V字が多いと、うつ病になりやすいです。逆に言うと、うつ病が多い職場というのはV字の人間関係が多いということです。

例えば、ある人がお子さんを産んで、共働きで働いています。その人の近くには、自分のお母さんも、旦那さんのお母さんもいます。よくどっちとも話します。でも、この2人が直接話すことはありません。

そこである時、子どもが熱を出しましたと。「私も旦那さんも出張や仕事でどうしても行けない。どっちかの親に子どもを見てもらいたいんだけど、どっちに頼もうか?」みたいな状況になった時に、V字だと困るんですよ。

引用:うつ病が多い職場は「V字の人間関係」が多い 「幸福な人」と「不幸せな人」を分ける職場の法則(ログミーBusiness)

組織図というものは、本質的に上司と部下がつながるV字の集合体です。そのため、組織図どおりのコミュニケーションに終始していると、データで示されるような「不幸で非生産的な集団」に陥りやすくなります。

近くにいるにもかかわらず、用事だけの関係性しか築けていない状態は、孤立感を生み出します。人間関係には、一見「無駄」に思えるような雑談やインフォーマルな交流が非常に重要であり、そうしたつながりの欠如が孤独感を深め、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすのです。

もし、あなたの職場がV字型の関係性ばかりで、部署やチームをまたいだ横のつながりが希薄であるならば、それは組織全体としてメンタルヘルスにおける不調者を出しやすい環境であると言えるかもしれません。

「言われたことだけやっていればいい」という空気が蔓延し、決められた範囲外の出来事に対応できず、仕事が円滑に進まない状況は、個々人のストレスを増幅させます。このような環境で働き続けることは、うつ病発症のリスクを高める要因となり得ます。

自身の心の状態に注意を払うと同時に、自分が置かれている職場の人間関係の構造にも目を向けてみることが、不調のサインを早期に発見し、深刻な事態を未然に防ぐために重要です。

幸福度に大きな影響を与える「三角形」の関係

職場の生産性や従業員の幸福度に大きな影響を与える要因、そして仕事に行きたくないと感じる人が確認したい状況のもう1つとして、「V字型」以外に「三角形」という構造パターンもあげられます。

「三角形」の関係とは、自分とAさん、Bさんの3人が互いにつながり合っている状態だと矢野氏は語ります。これはコミュニティの最小単位とも考えられ、結束、連帯、信頼といった人間的な関係性を生み出します。

例えばある問題が発生した際に、V字型の関係では「自分の担当はここまでだから、あとは知らない」といった分断が生じがちですが、三角形の関係があれば、3人で協力して解決策を検討するなど、柔軟で自律的な対応が可能になります。

この関係性は、一見するとコミュニケーションコストがかかる無駄なものに思えるかもしれませんが、この無駄こそが、人間関係において非常に重要なのです。

現代のビジネス環境は複雑で常に変化しており、組織図どおりの縦割りコミュニケーションだけでは対応しきれない問題が頻発します。そのような状況で重要になるのが、部署や役割を越えた横・斜めのつながり、すなわち「三角形」の関係です。

特にリモートワーク環境下では、意識的に雑談の機会などを設けないと関係性が固定化し、V字型に陥りやすいため、ランダムなメンバーでのオンライン雑談をすることも有効な対策となり得ます。

どんな仕事も楽しくする心の持ち方

生成AIの急速な進化は、私たちの働き方や組織のあり方を根本から変えようとしています。これまで人間が行ってきた定型的な業務や、正解が存在する問題解決は、AIが圧倒的な効率でこなすようになります。このような時代において、人間に求められる価値は、ますます「創造性」へとシフトしていきます。

創造性とは、単に芸術家や発明家だけのものではありません。どのような仕事にも、創造性を発揮する余地は必ず存在します。例えば、一見すると単調なルーチンワークであっても、「昨日1時間かかった作業を、どうすれば45分で終えられるか」と考え、工夫を凝らすことは、立派な創造的活動です。

日々の業務の中に小さな課題を見つけ、改善を試みる。そのプロセス自体が、仕事に楽しみとやりがいをもたらしてくれることもあるでしょう。仕事をつまらない「こなすべきタスク」と捉えるか、改善の余地がある「クリエイティブな対象」と捉えるか。その視点の違いが、仕事の楽しさを大きく左右すると、株式会社コロプラの千葉功太郎氏は語ります。

この創造性は、経済的な生産性と個人の幸福(ウェルビーイング)が交差する点に位置しています。社長から現場の従業員まで、組織の全員が創造性を発揮できれば、さまざまな制約や壁を乗り越え、新たな価値を生み出すことができます。

それは当然、企業の業績向上につながります。そして同時に、人が創造的である状態は、幸福の根幹をなす状態でもあります。自己決定に基づき、自らの能力を発揮して何かを創り出すプロセスは、人間に深い満足感と充実感を与えます。

AIは人間の仕事を奪う脅威として語られがちですが、それは一面的な見方に過ぎません。AIを、人間の能力を拡張・増幅するための強力なパートナーとして捉えるべきです。

特に、ビジネスの世界で価値を生む問題のほとんどは、唯一の正解が存在しない創造的な課題です。AIと人間が一体となって取り組むことで、1人では到達できなかったような高次元の創造性を発揮することが可能になります。

「会社に行きたくない」と感じる背景には、仕事が創造性を発揮できない、受け身の作業になっていることがあるかもしれません。たとえ単純な作業に見えても、その仕事の意味を考えるだけで、意識は変わります。

起きている時間の大半を費やす仕事が創造的で充実したものであれば、人生そのものが豊かになるでしょう。AI時代を生き抜くカギは、私たち一人ひとりが自らの仕事に創造性を見出し、実践していくことにあるのです。

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