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出世する人(全1記事)

出世する人に共通する特徴とは? 評価され信頼を獲得できる人になるための行動・考え方を紹介 [2/2]

能力で差がつかない時代、出世を目指す人に必要なこと

組織との良好な関係を築き続けるために必要であり、物事を前に進める上で戦略的に重要な「根回し」について紹介しましたが、その「根回し」を機能させるためにも大切になるのが「信用」です。

テクノロジー、特にAIの進化は、ビジネスにおける個人のスキルの価値を大きく変えようとしています。スキルレベルが平準化する時代において、誰が選ばれ、誰が出世していくのか。その決定的な要因はスキル以外の部分、すなわち人間性や信頼性へと移行していきます。

同じ80点の仕事ができる人材が2人いた場合、決裁者や上司が最終的に選ぶのは、間違いなく「付き合いの良いやつ」「一緒に仕事をしていて気持ちの良いやつ」です。なぜなら、そのほうが組織全体の業務が円滑に進むからです。

世の中は必ずしも合理性だけで動いているわけではなく、最終的な意思決定には感情的な側面が大きく影響します。この非合理的な部分を理解し、他者から「応援したい」「この人についていきたい」と思われる存在になることが、これからの時代における出世のカギとなるのです。
これからは「できる人」じゃなくて「信用される、いい人」を目指すことが正解です。

天才と呼ばれている人は、あることには卓越しているけど他が駄目だったりということは多々あるので、優秀な頭脳が必要な時はコンサルタントなど一時的に外部を活用する。ただし、社内の人間は、ハラスメントはなく、人間関係のいざこざもなく、誰からも、この人と仕事をしたいと思われる信頼される人、応援される人を配置したいと経営や人事が考えるように変化しました。

井上さんは身近に感じていらっしゃると思うんですけど、今の企業では超できる人は意外と外部だったり、外部と組むという話が多い。幹部として上げていく人は、周りに信頼されて、「ついていきたい」とか「この人を応援したい」と思われる人を選抜するように大きく変わってきてますよね。

引用:今の企業は、「超できる人」は社外から起用する 自社で出世するなら「超優秀」を目指さないほうが良いワケ(ログミーBusiness)

上記のHRストラテジー代表の松本利明氏の言葉が示すように、突出した能力を持つ「超できる人」は、必要に応じて外部から調達するという考え方が広まりつつあります。一方で、社内で幹部として登用されるのは、周囲との調和を保ち、信頼関係を構築できる人物です。

スキルで差がつかなくなるからこそ、人間的な魅力や他者への配慮といった、AIには代替できない価値がこれまで以上に重要視されるのです。

「この人は違う」と思わせる気遣いの積み重ね

現代のビジネスシーン、特に若い世代においては、コストパフォーマンス(コスパ)やタイムパフォーマンス(タイパ)を重視する傾向が強まっています。限られた時間とリソースの中でいかに効率的に成果を出すかという思考は、一見すると合理的で正しいように思えます。

しかし、この短期的な効率性を過度に追求する姿勢は、長期的に見て大きなチャンスを逃す危険性を孕んでいます。出世する人々は、この「短期的な合理性」の罠を理解し、あえて「割に合わないこと」に時間と労力を投資する視点を持っているのです。

「割に合わないこと」とは、短期的な時間軸で見れば非効率で、直接的な成果に結びつかないように見える行動を指します。しかし、時間軸を半年、1年と長期的に捉えれば、それが結果的に大きなリターンをもたらす「未来への投資」となり得るのです。

例えば、あるダイエットサポート事業の立ち上げ期において、無料でモニターを募り、一人ひとりに手厚いサポートを提供した事例があります。時給換算すれば赤字になるこの行動は、短期的に見ればまさに「割に合わないこと」です。しかし、その結果として多くの成功事例が生まれ、それが強力な実績となって後の事業拡大に大きく貢献しました。

一方で、「無料でやるのは割に合わない」と目先の利益を優先した競合は、実績を作れず、事業を軌道に乗せることができませんでした。この思考法の根底にあるのは、「相手の期待を超える」という姿勢です。

Frontline Marketing Japan株式会社 代表取締役の小玉歩氏は、この点について下記のように語っています。

結局、「相手にとって気持ち良いやつになる」というのが最後は大事だと思っています。一緒にいて気持ち良い人って、言ってほしいことを言ってくれたり、相手はすごく気を遣ってくれているんですよね。そうやって相手を喜ばせようとする人と一緒にいると、気持ち良いはずなんです。

なんでそれが大事になるかというと、おそらく今後、みんな仕事のレベルが同じになるからです。例えば、40点の仕事をする人と、60点の仕事をする人と、80点の仕事をする人がいたとします。

100点の仕事をできる人はなかなかいないので、80点の仕事をできる人たちが、「できるやつ」みたいな感じで社内でも重宝されたり、フリーランスでも仕事を取れる。

ところが、今後は40点、60点の仕事をする人たちがAIを使って、80点の仕事ができるようになります。そうしたら80点の仕事ができていた人たちって、もう自分のスキルだけで食っていけなくなる。「ある程度仕事ができる」という優位性がなくなったら、選ばれる理由は「良いやつだから」以外にないと思います。

引用:80点の仕事をする“優秀な人”の落とし穴 スキルで差がつかない時代に「選ばれる人」になる方法(ログミーBusiness)

期待を超えるといっても、それは大げさなことである必要はありません。例えば、左利きの顧客のためにペンの置き場所を変えるといった、ほんの少しの気遣いの積み重ねが、相手に強い印象を残し、「この人は違う」と思わせるきっかけになります。

業務として決められたことをこなすのは当たり前です。その1歩先にある、「どうすれば相手が喜ぶか」を考え、行動に移すこと。この非効率に見える「割に合わない」実践こそが、他者との差別化を生み、長期的な信頼と評価、そしてその結果として得られる出世を勝ち取るための最も有効な戦略なのです。

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