お知らせ
お知らせ
CLOSE

手帳の使い方(全1記事)

人生が変わる手帳の使い方 仕事もプライベートも充実させる活用法から習慣化のコツまで解説 [2/2]

書くだけで心が整う、メンタルケアとしての手帳活用法

手帳はスケジュールやタスクを管理するだけでなく、自身の心を整え、日々のストレスに対処するための強力なメンタルケアツールにもなり得ます。

目に見えない感情や思考を文字にして書き出すという行為は、いわば「心のデトックス」です。イライラやモヤモヤ、落ち込んだ気持ちを手帳に吐き出すことで、セルフセラピーのような効果が期待できます。

落ち込んだ時や悩みがある時こそ、ペンを握ってその気持ちを文字にしてみましょう。感情は言語化・文字化することで初めて形を持ち、客観的に捉えることができるようになります。「自分は今、こういう気持ちだったんだ」と認識し、受け止めることが、問題解決の第1歩です。

このプロセスをより効果的に行うための1つの方法が「プチ内観」です。その日のイライラやモヤモヤといったネガティブな感情は、多くの場合、その日の予定と関連しています。

例えば、仕事のプレッシャー、対人関係のトラブル、あるいは単なる体調不良など、原因は手帳に記録された出来事の中にあるはずです。プチ内観では、まず「今日も予定が全部こなせなかった」といった事実と、それに伴う「モヤモヤする」という感情を書き出します。

次に、なぜそうなったのかを考え、「予定を盛り込みすぎたのかもしれない」と原因を分析します。そして最後に、「来週はできる分だけにしよう」という具体的な改善策を書き添えるのです。

このように、愚痴で終わらせるのではなく、次へのアクションに繋げることで、ネガティブな経験をポジティブな学びに転換できます。

日々の感情を記録する際には、吹き出しを活用するのも有効なテクニックです。例えば、確定申告の清書というタスクの横に「面倒くさい(泣)」と吹き出しで書き加えるだけで、その気持ちをいったん外に吐き出すことができます。

頭の中で「面倒くさい」と何度も繰り返していると、感情が増幅され、先延ばしに繋がってしまいます。しかし、1度手帳に書き出してしまえば、「言っても仕方ないから、早く終わらせよう」と気持ちを切り替えやすくなるのです。

重要なのは書いた後、ペンを手から離すタイミングで、そのネガティブな気持ちも一緒に手放すというイメージを持つことです。書くことで気持ちに折り合いをつけ、いったんその問題から距離を置く意識を持つことが大切です。

手帳は日々の出来事だけでなく、心の動きも記録し、自分自身と対話するための静かな空間を提供してくれるのです。

手帳を習慣化する3つの解決策

ここまで手帳を使うことにより得られるメリットを紹介しました。しかし、多くの人が「今年こそは手帳を続けよう」と意気込むものの、途中で挫折してしまうものです。

その背景には、いくつかの共通した要因が存在します。これらの課題を克服し、手帳を生活の一部として定着させるためには、具体的な解決策を知ることが重要です。手帳が続かない原因は、大きく3つに分類できます。

1つ目は、「そもそも手帳を書く時間がない」という問題です。日々の業務や家事に追われ、手帳と向き合う余裕がないと感じる人は少なくありません。この問題に対する解決策は非常にシンプルです。それは、「ふだん起きている時間よりも15分だけ早く起きる」ことです。

1時間早く起きる必要はありません。わずか15分あれば、その日の計画を立て、頭の中を整理するには十分な時間です。

この朝の静かな15分を手帳タイムと定めることで、日々の喧騒から離れ、自分自身と向き合う貴重な習慣が生まれます。慣れてきて「もっと書きたい」と感じるようになれば、そこから少しずつ時間を延ばしていけば良いのです。

2つ目は、「書きにくさを感じて、気づくと書くのをやめてしまう」というケースです。市販の手帳のフォーマットが自分の使い方に合わず、ストレスを感じてしまうことが原因です。

この場合、2つのアプローチが考えられます。1つは、手帳を自分仕様にカスタマイズすることです。システム手帳などを活用し、自分にとって最も使いやすいリフィルを組み合わせることで、既製品に自分を合わせるのではなく、自分に手帳を合わせることができます。

もう1つの方法は、そもそも「手帳」という形式にこだわらず、「ノート」を使うことです。目標設定や行動計画の管理、日々の振り返りといった手帳の機能は、罫線だけのシンプルなノートでも十分に果たせます。フォーマットの制約から解放されることで、より自由に思考を広げることができるでしょう。

3つ目は、「そもそも書くことがないと感じ、余白だらけになるのが嫌になってしまう」という悩みです。これは、手帳を単なる予定表としてしか捉えられていないことに起因します。

解決策は、これまで述べてきたように、まず「自分が将来どうありたいのか」という夢や理想から思考をスタートさせることです。そこから逆算して、今年の目標、今月の目標、今週の目標へとブレイクダウンしていけば、おのずと「やるべきこと」や「書きたいこと」は生まれてくるはずです。

手帳を習慣化する上で、これらの対策と並行して不可欠なのが「振り返り」です。ライフコーチであり、『決定版 手帳で夢をかなえる全技術』著者の高田晃氏は、振り返りの重要性を次のように解説しています。
高田晃氏(以下、高田):はい。振り返りの話をするにあたって、ちょっと前提となる説明が必要になります。先ほど、目標を立てたら、それに対してどうやって達成するのかという「行動計画に落とし込む」というお話がありましたよね。ただ前提として、目標も計画も仮説なんですよね。

どういうことかというと、「自分はこういう将来を目指しています」「その将来に向けて、まずは今年1年はこれを目標にします」と決めたとします。ただこの時、「1年でこういう目標をクリアすれば、自分が掲げている理想に近づくだろう」という仮説にすぎないんですよね。

その1年の目標を達成するための、「じゃあ、今月はこれをやろう」「来月でこれをやろう」という行動計画も仮説にすぎないんですよね。つまり仮説だということは、「本当に当初に考えていた仮説でいいのか」を確認する検証が必要で、それを僕は「振り返り」と呼んでいます。

引用:手帳を買っても続かない3つの要因と解決策 忙しくても「書く時間」を作れる1日15分の習慣(ログミーBusiness)

週末に1週間を、月末に1ヶ月を振り返り、計画という「仮説」が正しかったかを検証し、次の計画に活かす。このPDCAサイクルを回すことこそが、手帳を単なる記録で終わらせず、自己成長のエンジンへと昇華させる鍵なのです。

アナログとデジタルの長所を活かす「ハイブリッド手帳術」

スマートフォンの普及により、スケジュール管理をデジタルツールで行う人が増えています。しかしその一方で、紙の手帳も依然として根強い人気を誇っており、両者を併用する「ハイブリッド型」の活用法が新たなスタンダードとなりつつあります。

アナログとデジタルの特性を最大限に活かすことで、より高度な情報管理と自己管理が可能になります。まずは、それぞれのツールの強みを理解することが重要です。

デジタルツールのメリットは、主に以下の点が挙げられます。

・共有機能
打ち合わせの予定やプロジェクトの締め切りなど、第三者と共有したい情報を簡単に管理できます。

・リマインド機能
指定した時間に通知が届くため、うっかり忘れを防ぐことができます。

・検索性
過去のメモや予定も、キーワード検索で一瞬にして見つけ出すことができます。これはアナログにはない大きな利点です。

・携帯性と保存容量
スマートフォン1台で膨大な情報を持ち運べ、物理的なスペースを取りません。

・編集の容易さ
急な予定の変更やタスクの更新も、簡単に行うことができます。

一方、アナログ手帳には、デジタルにはない独自の価値があります。

・一覧性と俯瞰性
ページを開けば、月や週全体の予定が一目で把握できます。これにより、全体のバランスを見ながら計画を立てやすくなります。

・カスタマイズの自由度
好きなペンで書いたり、シールやマーカーで装飾したりと、自分だけのルールで自由にアレンジできます。この創造的なプロセスが、手帳への愛着を深めます。

・記憶への定着と思考の整理
手で書くという行為は脳を刺激し、記憶に定着しやすいと言われています。また、情報を整理しながら書き出すことで、頭の中がすっきりと整理され、思考が深まります。

・見返す機会の創出
アナログ手帳の最大の強みは、折に触れて見返す機会を自然に作れる点にあります。ページをめくるたびに、今週の目標や年間の計画が自然と目に入ります。デジタルツールに保存した目標は、意識して見に行かない限り忘れられがちですが、手帳は日々のスケジュール確認と同時に、常に自分の目指す方向性を再認識させてくれます。

これらの特性を踏まえ、効果的な使い分けの例としては、次のようなものが考えられます。変動が多く他者との連携が必要な「スケジュール管理」や、流動的な「タスク管理」、検索性が求められる「備忘録」はデジタルツールが適しています。

一方、長期的な視点が必要な「夢や目標の管理」、思考を深めるための「アイデア出し」、そして日々の学びを得るための「振り返り」は、アナログ手帳がその真価を発揮します。

必ずしもすべてをアナログにする必要はなく、自分にとって最適なバランスを見つけることが肝要です。アナログとデジタルの長所を掛け合わせることで、手帳はより強力なパートナーとなるでしょう。

手帳を「人生の羅針盤」とし、自分と向き合う時間を創出する

手帳の役割は、単に予定を管理し、タスクをこなすための文房具に留まりません。その本質は「目に見えないもの」を「見える化」するツールであるという点にあります。

時間、予定、頭の中の思考、心の動き、そして現実と理想。これらすべて形のないものを、ペンを握り、文字にすることで整理し、自分の人生の舵取りを可能にするのです。

手帳を開く時間は、単なる作業時間ではありません。それは「自分に出会い直す時間」であり、同時に「幸せをおとりよせする時間」でもあります。ここで言う「おとりよせ」とは、何かを注文しなければ届かないという概念に基づいています。

「私は今日このように過ごしたい」「今週はこれを達成したい」というオーダーを、まず自分自身に出すこと。そのオーダーに向かって日々行動を積み重ねていくことで、「そのようになった」という望む現実、すなわち幸せが届けられるのです。

手帳は、そのオーダーシートであり、実現までの道のりを記録する「人生の羅針盤」と呼ぶにふさわしい存在です。羅針盤が英語で「compass」と訳されるように、手帳を開くことで、自分がどちらに進むべきか、その方向性を確認することができます。今日やったことを書き記し(後書き)、振り返ることで、明日どちらに進むべきかという指針を与えてくれるのです。

手帳セラピストのさとうめぐみ氏は、手帳が持つこの深い価値について、次のように語っています。
「私」の「1年」も「人生」も、1冊の手帳にまとめましょう。「仕事」も「プライベート」も、「今」も「未来」も、1冊の手帳にまとめて見える化。用事はたくさんあっても、大切なあなたは1人だけ。人生は1度だけということで、手帳は「人生の羅針盤」なんです。

羅針盤は英語にすれば「compass」で、この手帳を開いてどっちに進めばいいか方向を見ていく。そうすれば今日やったことの後書きで、明日どっちに進めばいいかを教えてくれる。

手帳はさっきも言ったように、この薄さが1年間です。だけれども、パソコンやスマホは記憶容量がとても多いので、人間の能力を超えている部分があるかと思います。そんな時に「この1冊で私の1年はおさめるんだなぁ」と思うと、盛り込みすぎがなくなって、「今日もうまくいった」というふうな気持ちで毎日が過ごせるようになると思います。

引用:手帳に書くだけで心が整うメンタルケアのコツ イライラ、モヤモヤ、落ち込んだ時の手帳の使い方(ログミーBusiness)

この言葉が示すように、手帳という物理的な「1冊」に自分の1年を集約させるという行為は、自分のキャパシティを現実的に把握することにも繋がります。

無限に情報を詰め込めるデジタルツールとは異なり、限られたスペースに書き込むことで、自然と「盛り込みすぎ」がなくなり、達成可能な計画を立てられるようになります。その結果、「今日も計画どおりにできた」という小さな成功体験が積み重なり、日々の満足感を高めてくれるのです。

日々のスケジュールに追われるのではなく、自分が歩みたい人生から逆算して、今日何をすべきかを考える。そのための思考の場、そして自分自身との対話のパートナーとして、手帳を活用してみてはいかがでしょうか。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

すでに会員の方はこちらからログイン

または

名刺アプリ「Eightをご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!

スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ

名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は

デジタル名刺で
ログインまたは会員登録

ボタンをタップするだけで

すぐに記事が読めます!

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

    新着イベント

      ログミーBusinessに
      記事掲載しませんか?

      イベント・インタビュー・対談 etc.

      “編集しない編集”で、
      スピーカーの「意図をそのまま」お届け!