はあちゅう氏と村上萌氏の出会いについて

村上萌氏(以下、村上):そもそも、ちゅうもえ手帳、『週末野心手帳』はちゅうもえサロンから生まれたんですけど、このちゅうもえの基本的なところで、私たちがどうやって出会ったのかとか。何が共通項なのかとか、それが軸となってこれができてるので。そんなことをお話しできたらなと思ってます。

WEEKEND

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):出会いは、結構いろんなところでしゃべってるんですけど。運命的な出会いだったんですよね。

村上:3年前だよね?

はあちゅう:そうだね。ちゅうもえができて3年だから、そのちょうど半年ぐらい前に出会ったよね。2月ぐらいの寒い時じゃなかったっけ?

村上:寒かった気がする。

はあちゅう:私がトレンダーズという会社にいた時に美容サイトの編集長になって、いろんな女性インフルエンサーとつながって意見を聞きたいと思ったんですね。そういう人たちにブログで試してもらって書いてもらったりとかいろんなことがしたかったんですけど、調べてたら萌ちゃんをTwitterで発見したんですよ。

もともとブログが何かの雑誌で紹介されてて知ってたから、「この人、Twitterにもいる!」って思って。それで話しかけてみたら、萌ちゃんが私の本を読んでくれてたんだよね。

村上:DMをくれたんだよね? ダイレクトメッセージ。ダイレクトメッセージがぴょろんって出て、「なんだ?」って見たら、「うわ、はあちゅうさんじゃん!」って。大学時代にはあちゃんの本を読んでたから、「うわ、ダイレクトメッセージ来た!」って思って。

それが昼の13時とか14時だったんだけど、「じゃあ19時半に待ち合わせで」っていうことでその日のうちに会ったんだよね。

はあちゅう:19時半じゃないよ! 23時とか。

(会場笑)

はあちゅう:初めてなのに、萌ちゃんの車に乗せてもらって、モンスーンカフェで夜の2時までしゃべってたんだよ。

2人でオンラインサロンをスタート

村上:その時、はあちゃんはまだ私の実家の近くに住んでたんだよね。

はあちゅう:そうそう。お互いにすごく仕事がハードで「いつ会えますかね? ちなみに地元はどこですか?」って聞いたら駅が一緒で。何かの予定とくっつけられるかなと思ったら、「帰るときに寄れる」と思って。それで私は、かぼちゃのぜんざいみたいなのを食べながらしゃべってたんだよね。

村上:私が勧めたんだっけ? 私、それが超好きで。アイス乗っけたやつだよね?

はあちゅう:だと思う。それでしゃべって、そのあと私がオンラインサロンにナンパしたんだよ。

村上:そうだ、半年後ぐらいに。

はあちゅう:「オンラインサロンっていうのがあるよ」みたいなことを友達に教わって。そのときメルマガも結構いろんなところからオファーをいただいてたんですけど、やっぱり会社員やりながらだと、1週間に1通でも5000字~1万字って続くかなって思ってたんですよね。

あとは1人でずっと発信してても、絶対いつか枯渇してしまうというか、自分の中の容量がなくなっちゃうと思ったので、せっかくだったら「誰かとプロジェクトにしたい、誰だったらこの思いをわかってくれるだろう」と思ったときに、「あの人がいるじゃない!」と思って……。

ということで、まだ会って何回かの萌ちゃんを誘ったんです。萌ちゃんは「オンラインサロン? なに?」って。

村上:美容院かと思った。

(会場笑)

はあちゅう:「やってるうちにたぶんわかると思う、私もよくわからないから」って言って。

村上:そうそう。また最初に会ったときと同じカフェで話したんだよね。

はあちゅう:そうだ。モンスーンカフェしかなかったんだよ。

村上:地元にそれしかなかったの。でも危なかったんだよ、今は「ちゅうもえの楽屋」になったけど、あの時はけっこう血迷ってて、「ビストロちゅうもえ」とか……。

(会場笑)

はあちゅう:危なかったよね。ギリギリまで危なかったけど、楽屋になってよかったね。

村上:うん。「ちゅうもえサロン」でよかった。

はあちゅう:Twitterとかで検索したときに、他のことが混じらないんですよね。「ちゅうもえ」っていうのは他にない言葉だから。それも良かったなと。

ごはんを楽しめる人は、人生を楽しめる人

村上:オリジナルは大事だね。それで「2人の共通点って一体なんだろう?」っていうのは今までちゃんと話し合ったことがなかったんだけど、はあちゃんはどう思う?

はあちゅう:たぶん萌ちゃんはもっといい言葉で言うと思うんだけど……。

村上:なになに?

はあちゅう:私は、「忙しい中でも毎日を楽しんでいるかどうか」「楽しもうっていう精神があるかどうか」っていうところで人を見るというか、合うか合わないかっていうのがわかるんですよね.萌ちゃんは、ごはんに対しての熱があるんじゃないかなと思って。

村上:ごはん!?

(会場笑)

はあちゅう:私はごはんを楽しめる人は、人生を楽しめる人だって思ってるんですよ。ごはんは1日3回、毎日来るものだけど、それをいかに楽しくできるのかっていうのはすごく大事なことだと思うので。

私はランチのアポができたら、もう絶対に行ったことがなくて、しかも「食べログ」で結構口コミが良いお店を死ぬ気で見つけるんですよ。もう「これが私の仕事!」っていうぐらいの執着心なんですけど。

萌ちゃんはブログに「ごはんに命賭けてます」っていう感じの写真を上げていて、そこがなんか合いそうって思ったのと、一緒に何かやってみたいなって思わせる、引き込まれるものがありましたね。

現状把握能力を持つ2人

村上:へぇ~、うれしいな。私ははあちゃんと仕事のやり方はちょっと違うんだけど、「現状把握能力」というか、今を自分で把握しようとするところは、すごく2人は似てるのかなと思っていて。はあちゃんは淡々と目の前を見てるじゃん。「今は今でしかない」っていう冷静さがあるなって思ってて。

はあちゅう:先のことがわからないから。

村上:そうなんだけど、はあちゃんのことはすごいってみんな思ってるのに、「これじゃまだまだだから、こうしなきゃ」みたいなのを常に言っていて、今を「まだまだだ」と思ってるところがすごいなぁって昔から思ってるんだけど、そういう意味では私も「今は何にも知らない」って常に思うようにはしていて。

現状把握能力、現状を言葉にするところとか。まだまだって思うようなところ、知らないことを知ろうって思うようにしているところが似てるから、これが向上心につながってると思うんだけど。

はあちゅう:好奇心とかかもしれないね。

村上:そうだね、たぶん現状を把握していれば、するほど好奇心って出てくると思うんだけど。大人になると何でも知った気になっちゃうじゃないですか。「あれもできたし、これもできたし、もう十分だな」とか思っちゃうんだけど。知らない余白があるって知ってるといつまでもワクワクできるから。

「今を楽しもう」という姿勢も現状把握能力からきてるものだから。今を知る、現状把握のところが似てるのかなと思うんだよね。

はあちゅう:そうだね、それがわりとオンラインサロンでも……。

村上:軸になってるよね。

好奇心を高める手帳を作りたくなった

はあちゅう:1週間の振り返りとか、予定とかを書くことによって、今いる位置を知れるんだよね。あれを始めてすごくよかったなと思ってるんだよね。

村上:そうだね。ちゅうもえサロンも、大きなビジネスについてのノウハウとかそういう話をするサロンっていうわけじゃないけど。今がどうかとか、じゃあどうやったら次の週楽しくなるかとかっていうのを、みんなにも投稿してもらえるようにしていて。次の私の1週間を書くことで、どうやったら次の月曜日がもっと楽しくなるかっていうのが軸になってると思うので。

はあちゅう:やってる仕事はぜんぜん違うんですけど。お互いに取り入れられるところはたくさんあって、私はオンラインサロンを始めるときにそれを知りたいなって思ったんですよね。

例えば萌ちゃんがこの間書いた「アイデアの作り方」とか「独立に至るまでの経緯」をもしまだ見てない人がいたらオンラインサロンの過去ログにあると思うんですけど。ああいうのって全然別の仕事なんですけど、すごく自分の中で腑に落ちたりとか、新しいインスピレーションをもらった気になるんですよ。

ああいう投稿を交換日記みたいにつけていくのが楽しくて、私たち自身が楽しいからサロンは続いてるんだろうなって思いましたね。

村上:そうだよね、現状把握能力だよね。それから好奇心だね。

はあちゅう:そして「好奇心を高める手帳を作りたいな」ってなったんですよね。

村上:この手帳にもそれが生かされてて。毎月「ウィッシュリスト」っていう、今月やりたいことを5個書くところがあるのと、あとこだわったところが、1日1ページなんだよね。

はあちゅう:そう。1日1ページで「多いかな?」って自分で思っても、人間余白があると、埋めようという力が湧くんですよね。紙があって、ノートがあって、ペンがあると、何か書いちゃうと思うんですよ。

例えば12月は「整える」をテーマに、5つToDo・野心を書いてみようみたいなものがあるんですけど、それも、普通に過ごしてたら絶対思いつかないと思うんですけど。わざわざこのノートを見て、書いてみるっていうところから、夢の把握だったり、夢をつくるっていうことになると思うんです。

これを繰り返していくことによって、毎日の楽しみ方が変わってくると思ったんですよ。それってわりとオンラインサロンの中でやってることと近いんですけど、もっとちゅうもえのコンセプトを、ちゅうもえの外にも広げたいし、オンラインにわざわざ行かなくても毎日寄り添う形で浸透するようにというか。常に刻んでいけるようなものがほしいなっていうことがあって。

そんな言葉にするとワチャワチャってなっちゃうような思いを、この小さい四角のボックスに込めました。

5つの野心を書く時間をつくってみる

村上:わざわざその時間をつくるっていうことが、本当に大事だなと思っていて。「毎月5個なんて書けないよ」「書く時間ないよ」って思ったりするかもしれないんですけど。せっかく毎月新しい月になるのに、5個もやりたいことが書けないって、結構つまんないことだと思うんですよね。

でも、わざわざその時間をつくってみると、意外と出てくるものなんですよ。自分のことって知ってるつもりになってるから、「わざわざ書かなくてもいいや」ってサボっているとあっという間に1ヶ月終わっちゃうけど。その時間をちゃんとつくって書いてみる、考えてみる。

1時間でも2時間でも座って考えてみると、「そうだった、こういうことがしたかったんだ」っていうことを思い出せるので、わざわざその時間をつくって書いてみてもらえたらいいかなって思います。

はあちゅう:ちなみに私と萌ちゃんのウィッシュリストは使い方の例のところに載っているんですけど、まさに私たちが「頑張って」つくったやつです。

村上:はあちゃんは何て書いてある?

はあちゅう:私は12月の「整える」をテーマにウィッシュリストを書いてるんですけど。「今年一番おもしろかった本を決めてもう1回読み返す」とか、「親友3人とゆっくりごはんに行って、しみじみと友情について考えてみる」とか。あとは「一番お世話になった人に、サンタクロースになって贈り物をあげる」とか。あとは体調を整えたいっていう意味で、「健康診断は12月中に終わらせる」っていうことを書きました。

萌ちゃんは12月だったら何書く?

北海道と東京を行き来する生活の中で

村上:私の場合、主人が仕事でサッカーをやってるから、シーズンっていうのがあるんですよ。だから12月に2人で北海道から東京に帰ってくるのね、2人で。シーズンが12月末に終わって、12月から3月まで戻んないの。

はあちゅう:そっかぁ。(北海道の)家は置いとくの?

村上:家は置いとくの。

はあちゅう:そうなんだ。もったいないね。Airbnbとかは?

村上:うーん、貸すかなぁ……?

(会場笑)

はあちゅう:私、すぐお金にしようとしてすいません(笑)。人の家なのに……。

村上:自分が本当に住んでる家だと「なんかそれもなぁ……」と思って。去年もったいないなとは思ったんだけど。友達が使いたいって言ってくれたら、それはいいかなと思うんだけどね。だから、まずは戻ってきたい家だと思えるように、すみずみまで磨くとか。

あとは、東京の家が今ないのね。主人の実家と私の実家が近くなんだけど、拠点がないから去年すごくバタバタしちゃって。結婚してるのに「じゃあおやすみ」って言って、お互い自分の実家に帰るっていう……。

(会場笑)

村上:すごく変な感じだったんだよね(笑)。だから拠点1個は持てないかもしれないけど、バタバタしないように、どっちかの実家の和室を借りるとかしなきゃって。バイバイはちょっと寂しいなって思って。

はあちゅう:じゃあ「東京での生活を整える」みたいな感じだね。

バリバリ働いている姿は夫には秘密

村上:そうだね。私は東京で仕事して生活が北海道なんだけど、こっちだとすごく忙しくて、朝から晩まで、夜も打ち合わせとか入れちゃったりするんだよね。でもそういう生活って、たぶん主人には想像もついてないと思うの。

北海道だと3食、ごはんをつくるし、常に家にいるから。帰ってきたら「おかえり」って言って11時には寝るから、そんなに忙しい人だっていうのをわかってないし、あんまりわからせたくないと思ってるのね。

はあちゅう:そうなんだ! 今のモードは秘密の萌ちゃんなんだね。

村上:働いてる姿はね。「なんか忙しそうだな」とは思ってると思うんだけど、実際彼は全くそういうことは知らないし、自分が人生の中でそんなに打ち合わせとかやったことがないから。本当にどんなことが起こってるかそんなに知らないから、それに巻き込んでも悪いなって思うのね。

彼は東京のチームになったことがないから、自分の仕事と結婚生活を、あまり合わせたことがないまま済んでるの。だけど2人でこっちに来ちゃった時だと、やっぱり「仕事で会社に行く生活」と、「家に帰ったら彼がいる生活」が一緒になるから、そこが結構バランス取るのが難しくて……。

はあちゅう:そうだよね。

生活を整えたい理由

村上:そうなの。こっちにいるときは詰め込み放題詰め込んで、それがあまりバレないで済んでるんだけど、それを12月から3月までどうやるかっていうのが結構課題になってる。

はあちゅう:そっかぁ。じゃあ12月からいろいろ試行錯誤をして、整ったらまた戻るっていう感じなんだね。

村上:そう。でもみなさん結婚されてる方とか、平日もごはんをちゃんとつくるっていう方が多いと思うんだけど、私は今のままだったら……。主人の場合夕方の6時半に夕飯を食べるんだけど、6時半に夕飯をセットしておくことが不可能なんだよね、今の私だと。

はあちゅう:わかる。

村上:でもそれをしなきゃいけないとなると結構難しいし、それを彼のせいにもしちゃいけないから、どうしようかなって思って。

はあちゅう:メイソンジャーサラダとか、冷蔵庫の作り置きシリーズを、毎回するわけにもいかないからね。

村上:しかもきっと作り置きを食べたいわけじゃないだろうし。難しいところなんだけど、それをちゃんとしたいなって思ってて。12月まではまだ時間あるから、整えようと思ってます。

はあちゅう:それがちゅうもえに投稿されるのが楽しみですね。

村上:そうだね……。

(会場笑)

村上:ちゅうもえに(夫が)いるじゃん。脱退させようかと思って。誰よりも早く「いいね」とかついて、見られてるなーって。「もう、また帰ってきちゃった!」とか投稿しようかと思うんだけど、見てるんだったと思って……。

はあちゅう:そっか……。

村上:悲痛な叫びとかは言えないんですよね。「ちゅうもえ見たよ~」ってすぐ電話かかってくるから(笑)。

(会場笑)

はあちゅう:なんか姑さんみたいだね(笑)。「あそこでばっかり自由にして!」って。

村上:そのバランスをちょっと取ろうと思ってます。

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