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クラゲに刺されたら真水で洗うのは危険 正しい対処法や毒針が働く仕組みを解説

クラゲに刺されたら真水で洗うのは危険 正しい対処法や毒針が働く仕組みを解説

海中で優雅に漂うクラゲ。可愛らしい見た目とは裏腹に、触れるとチクッと刺す攻撃をしてきます。クラゲは、自分の繊細な体を危険から守るために刺胞細胞と呼ばれる毒を持つ何千もの刺細胞を持っています。刺胞細胞はクラゲの体の表面に高い浸透圧の下でグルグル巻きになっています。そして、物理的、もしくは化学的な外的刺激が引き金となり、小さなトゲのある針を発射し、敵の体に差し込み毒を注入するのです。刺された時の対処法としては、酢で傷口を洗い流す方法があります。酢は放出された刺胞細胞を不活性化する効果があるのです。種類によっては人間を死に至らしめる強い毒を持つクラゲ。あなたが海に出かけるときには、十分注意してくださいね。(TED-Ed2015 より)

スピーカー
Neosha S Kashef(ニオーシャ・カーシフ) 氏
参照動画
How does a jellyfish sting? - Neosha S Kashef

クラゲはどうやって刺すのか

gazou1 ニオーシャ・カーシフ氏 海を泳いでいると何かが足をかすめました。チクチクし始めて、自分がクラゲに刺されたのだと気づくでしょう。 gazou2 一体なぜ、あんなに美しくて、ゼラチンのようなクラゲがこんなに痛い攻撃をしてくるのでしょう? クラゲの体の95パーセントは水分で、ほとんどが間充ゲルと呼ばれるジェルのような透明な物質から成っています。 gazou4 そのような繊細な体なので、クラゲは刺胞細胞と呼ばれる毒を持つ何千もの刺細胞に頼っています。鉛筆についている消しゴム程度の大きさの赤ちゃんクラゲでさえも刺す能力を持っているのです。 子供のクラゲ、エフォラは海の中で振動していて小さな花のように見えます。彼らが成長すると、傘に似た形になり、頭の上にはかさができます。そして側面の触手は減少していきます。 gazou6 最大のクラゲの種類である、キタユウレイクラゲは100フィートを超える触手を持ち、その長さはシロナガスクジラをも超えます。 他の種類のクラゲがかさの部分にも刺胞細胞を持つのに対し、キタユウレイクラゲのほとんどの刺胞細胞は触手に含まれています。 gazou7 毒はムチのような空洞の管である刺胞を通して噴出され、その刺胞細胞は高い浸透圧の下でグルグル巻きになっています。 gazou8 物理的、もしくは化学的な外的刺激が引き金となり、細胞の蓋が開き海水が中に流れ込んできます。このことが顕微鏡でしか見えないような小さなトゲのある針を発射し、敵の体に差し込み毒を注入するのです。 gazou9 刺胞細胞は100万分の1秒以下の速さで発射され、それは自然界において最も早い生物学的反応プロセスです。 クラゲが死んだ後でも刺胞細胞は毒を発射することができるので、肌にくっついたままの触手を取り除くのはとても大事なことです。 gazou10 酢で洗い流すことで放出された刺胞細胞を不活性化させることができます。 gazou11 海水も残った刺細胞を取り除くことができます。 けれど決して真水は使わないでください。塩分バランスが変わってしまうことで刺胞細胞の外側の浸透圧に影響を与え、刺胞細胞が放出される可能性があります。 刺された部分に尿をかけるという民間療法は、その尿の成分によってはより痛みを与えることになるのです。 ほとんどの刺すクラゲは単なる邪魔ものでしかありませんが、いくつかの種類は死に至らしめる毒をもちます。インド洋に生息するハコクラゲ、別名海のスズメバチは心臓の筋肉縮小させる毒を持ち、多量に毒を注入されると即死もありえます。 gazou12 抗毒素は存在しますが、毒は即効性が高いので早急な医療処置が必要となります。触手に強力な力を持つクラゲですが、最強という訳ではありません。クラゲの刺胞細胞は厚みのある鎧、つまりオサガメやマンボウのように肌が硬い捕食生物にはむきません。 gazou13 こういった捕食生物たちは、飲み込んだ後にツルツル滑るクラゲが逃げてしまうのを防ぐのに適した機能を持っています。例えば、オサガメの口の中や食道にある、逆向きになっているとがったトゲや、マンボウのほおの内側の曲がった歯などです。 gazou14 セミエビ科の小さな幼生でさえ、クラゲのかさにしがみ付いて乗っかることができ、成長するエネルギーを温存する間クラゲを食べたりします。 小さくて俊敏な魚たちは身を守るためにクラゲを動く屋根として使い、決して触手には触れることなくその間を素早く移動します。 裸鰓亜目(らさいあもく)の生物、身を守るスライムに体を覆われているウミウシは刺胞細胞を食べてしまうことでクラゲの防衛機能を盗み、自身の捕食生物に対して使う特別な武器に変換させ後で使用することができます。 gazou15 いつか人間もクラゲの針から利益を得ることがあるかもしれません。科学者たちは一般的な注射針のサイズのわずか3パーセントほどしかない刺胞細胞を使って、薬を作るべく刺胞細胞を操作する努力をしています。 あなたが海に出かけるときには、注意してくださいね。でも海の素晴らしさにも驚愕するのもお忘れなく。

  
※ログミーでは、TED Talksおよび各TEDxの定めるCCライセンスを遵守し、自社で作成したオリジナルの書き起こし・翻訳テキストを非営利目的のページにて掲載しています。
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