山本一太(以下、山本):ニコ生ユーザーの皆様、こんばんは。内閣府特命担当大臣の山本一太です。金曜夜、直滑降ストリームの時間がやってまいりました。今回は大臣VS大臣シリーズ第4弾ということで、安倍政権きっての政策スペシャリストと言われております、茂木敏充経済産業大臣にゲストとして来ていただく予定です。が、実はですね、茂木大臣非常にお忙しくてまだ到着をしておりません。到着次第、2人の議論を始めたいと思うのですが。それまで、そうあと5分くらいかかるでしょうか? それまでは山本一太緊急ニコ生なんでも記者会見、これをやらせていただこうと思います。茂木大臣到着次第、大臣VS大臣シリーズに突入したいと思います。皆さん、生だから。とにかくいろんなことがあるんで。これはこれでニコ生らしいということでお許しをいただければと思います。

今日もニコ動ユーザーを代表してかの有名な七尾記者がかけつけておりますので、七尾さんのほうからもユーザーからの質問でちょっと投げたいのがあるということだったんで。今日はいつもよりスケジュールを変更して、まず質問をお受けしたいと思います。なんか七尾さんありますか?

七尾功(以下、七尾):どうもこんにちは、ニコニコ動画の七尾です。大臣ありがとうございます、お忙しいとこ。かなりですね、いくつもいくつも質問があるんですけども、ちょっと選びましてですね。大臣の地元の群馬県の上毛新聞が実は4月1日に大スクープを。

山本:そのネタで来ましたか。

七尾:大スクープをやりましたね。ユーザーの皆さんご存知だと思うんですが、長嶋茂雄元巨人軍監督と松井秀喜選手ですね、それに対して国民栄誉賞。これが実はですね、まずは第一報が群馬県の上毛新聞というとこなんですね。これでですね、大臣にいろいろお問い合わせもあったと思うんですけど。実はその日の午前中かな? 官邸の記者クラブ、大騒ぎだったんです。

山本:それはそうでしょう。

七尾:他の大手メディアが知らなくて、上毛新聞から出たんですね。これどうなんですか、大臣。

山本:上毛新聞、地元のリーディングペーパーである地元紙の上毛新聞がこれをスクープした。大手のマスコミがいる中でですね、これを出し抜いてスクープしたっていうことは、これはおそらく上毛新聞の記者の方々の日頃の努力だと思うんですが。私はこのこと全く知らなかったんですね。じつは某知り合いの記者が官邸の近くにいてですね、携帯メールをよこしたんです。この件は上毛新聞がスクープしましたと。全く知らなかったんです、「スクープしたの、え!?」と思って。これについて、今いろいろと記者たちの間で山本一太大臣がリークしたんじゃないかと。こういう説が流布され始めていると。だから一太さん気をつけたほうがいいですよっていうメールが来て。

七尾:え、それ何時ごろですか?

山本:それがですね、夕方の記者会見の後なんですね。

七尾:そっか。午後の記者会見で記者連中から須賀、アニキですね、大臣がおっしゃる。いろいろ質問が重なってたんですよ。

山本:つまりね、アニキが発表するまで、みんな疑心暗鬼だったんだと思うんですよね。本当なのかどうか。上毛新聞はすごくいい新聞ですが、こういうスクープって、この手のスクープってあまりないから、普通。

七尾:普通ないと思います

山本:この恐るべきスポーツネタっていうか、どっちかっていうと政治でも群馬の経済とかでもないでしょ。だからほんとなのかなっていうのもあったと思うんですね。それが須賀官房長官の口から、いや実は長嶋茂雄元巨人軍名誉監督、ごめんなさい、終身名誉監督と松井秀喜さんに国民栄誉賞の授与を検討しているということを発表があって、そこで「あ、本当にスクープだったんだ」ということになって、そのあとしばらくして記者からメールが入ってきたんですね。私も大した話じゃないと思ってましたが、これが広がるとマズイと思ったんで、夜のブログに長嶋元巨人軍監督の国民栄誉賞受賞にもろ手を挙げて賛成ってブログを書いて。私も子供のころから長嶋さんの大ファンだったんで、ほんとに。だからほんとに嬉しくて。それを書いたあとで、実はこんな話があって自分じゃありません、と書いておいたんですね。念のため。

そしたらなんか産経新聞かなんかの囲みの記事になり、さらにたしかTBSの「ひるおび!」かなんかでブログを取り上げ、さらには某有名番組からインタビューしたいといってきて、それは丁重にお断りしたんですけど。直滑降ブログに書くとニコ生ユーザーの皆さんの中でも見ている人がいるから、こうやってけっこうニュースになるんですね。でも上毛新聞の幹部からも電話がありました。上毛新聞社の東京支社長からも連絡がありました。山本一太さんではないと。山本一太大臣ではないことを証明できると。なんか上毛新聞の本社のほうにもいくつか問い合わせがあったので、上毛新聞某幹部からの伝言でですね、いや違うといってますと。ニコ生ユーザーの皆さん。私ではありません。

七尾:なるほど、それは……。と言っている間に……。

山本:どうもすみません。ありがとうございます。どうぞ。

茂木:すみません。

山本:ニコ生ユーザーの皆さん、いま茂木敏充経済産業大臣、かけつけていただきました。今日はおそらくNKH中継ご覧になった方もおられます、国会中継を。ずっと張り付きで、予算委員会集中審議でエネルギー問題等々について答弁を繰り返されて、本当に忙しくて、しかも今官邸に呼ばれて多忙な日程であるにもかかわらず、ちゃんと約束を守って直滑降ストリームに来ていただきました。ほんとに茂木大臣ありがとうございます。

茂木:こちらこそ。

山本:この皆さん、行動だけで茂木大臣の人柄がしのばれると思うのですが。実は今日は本当に、経済産業大臣も忙しいなか来ていただいたので、いつもよりハードボイルドタッチでいきたいと思います。今日は申し訳ないんですけどアンケートは控えさせていただいて、安倍内閣きっての政策スペシャリストである茂木大臣に政策を語っていただきたいというふうに思っております。

ここからはいつもの感じでスタートしたいと思いますが。まず最初に、茂木大臣、今日もこんな形でほんとにお忙しいとこお時間作っていただいてありがとうございました。最初にですね、経済産業大臣。もうすでに大臣も科学技術担当とか先輩として経験されてますが、この経済産業大臣っていう、今のアベノミクスのまさに中核を担う役割を今なさってるわけなんですが、経産大臣の生活? 経産大臣になった感想みたいなものからちょっと伺いたいと思います。

茂木:今安倍内閣、なんといっても景気の回復、そして経済の再生、それが最優先の課題ですから、科学技術ももちろんなんですけど、全体の産業政策含めてですね、非常に使命感を感じますね、責任感っていうか。忙しいですよ。今朝ももう朝からずっと、8時前からでしょ。で、まだこのあと仕事残ってるんですけど。ただ成果はやっぱり出てきていると思うんですよ。今日も株価が一時1万3000円を超えると。4年7カ月ぶりですから。

山本:もう4年7カ月。それだけ悪かったってことですね。

茂木:去年の11月16日に衆議院解散になった。その時から見るとですね5割、1.5倍になってるんです。株価については。円高もずいぶん是正をされて、今日は96円代で推移をしているという形でありまして。少しやっぱり日本の企業にも元気が出てきたかなと思ってます。そして企業に元気が出るだけじゃなくて、それが雇用とか所得にもつながるということで、自動車会社も春闘ですね、全社満額回答ですから。もう連合いらないですよ。

山本:なるほど。今過激発言が。私はなるべくこういう発言を大臣から引き出すのを今日は控えようと思ったんですけど、もう大臣のほうから大胆な発言ありましたが。この内閣、私初めて大臣になったから、いつもそうだと思ってたんですけども、すごく雰囲気良いですよね。閣議の中の発言っていうのはもちろんここでは申し上げることはできないんですけども、閣議が始まる前も終わったあとも、すごくいい雰囲気ですよね。みんなが何人かで固まって違う政策分野について助け合ったりとか。茂木大臣も、中身は言えませんけどほんとによく発言されて、タイムリーな。安倍総理がすごくやっぱり第一次安倍政権のときと比べて変わったって、いい意味ですごくこう、なんていうんでしょうか、過去の失敗から学んで変わったって感じがしますね。

茂木:懐が深い。それからしかしですね、指示は明確という。これは例えば日本経済再生本部、全閣僚が出席してますけど。もう総合科学技術会議、しっかり司令塔としての機能を発揮しろと。そういう指示のもとで。なににしても改革をきちんとやっていくと。こういうメンタリティですかね、マインドをみんなが共有してるんじゃないんですかね。

山本:茂木大臣先ほど申し上げましたけど政策スペシャリストで実は経済産業大臣まさにはまり役だと思うんですけども。実は外交も社会保障もなんでもできるんですね。でも私はずっと安倍総理を一途に応援してきた熱烈な安倍サポーターの1人として、やはり茂木大臣が経済産業大臣になって、しかも今みたいなコメント、安倍総理のために心からしていただくってこと、とっても私は嬉しく思ってます。

そこでちょっと政策の話にいきたいと思いますが、アベノミクス。これはもう甘利大臣と茂木経産大臣が中心になって進めていただくということなんですけど。3つの矢、ありましたね。その3つ目が成長戦略ということなんですけど。特に成長戦略っていうことについていうと、科学技術イノベーションを中核にしようという、さっき言った明確な指示なので。総合科学技術会議を担当する科学技術担当大臣である私も司令塔機能を果たすために、またいろいろアドバイスいただいたり、教えていただいたりしながら、経産省とも連携しなきゃいけないと思うのですが。成長戦略についてもしっかり絡んでいかないと。アベノミクスについて、特に成長戦略についての経産大臣の考えをうかがいたいと思います。

茂木:今年の1月、私スイスのダブス会議行ってきたんですけど、「アベノミクス」って英語で言うと分かるんですね、みんなね。2月のG20でもその話当然出たわけですし。これだけ世界的に関心、また認知をされている。個人名をつけて「なになにミックス」とか「なになにイズム」っていうのは、思いつくのだとレーガノミクス、それからサッチャーリズム、この2つくらいなんですよ。あの小泉さんですら、経済構造改革やったわけですけど、コイズミズムっていわなかったんですよね。それぐらいやっぱりインパクトもあると。その中でまず1つは大胆な金融緩和。日銀とのあいだでですね、2%。

山本:かなり総裁が大胆な発表をされましたね。決定を。

茂木:そして、その上でですね、黒田新総裁。2%、2年以内、そしてマネタリーベースを2倍。そしてさらに国債も2倍と。ツーバイフォーですよ。

山本:なるほど(笑)。逐次投入はしないと。

茂木:ちょうど黒田新総裁からも政策決定会合のあと、私に直接電話いただいたんですけど。もうですね、まさにそうなんですけど。山本大臣おっしゃるように逐次投入しません。やること全部出しました。こういうかたちで第一の矢はほとんどですね、的に射程圏内に捉えたといえる感じですね。第二の矢の機動的な財政運営と。これも10兆円を超える補正、そして15カ月予算ということでですね、25年度予算今、審議中でありますけど進行中であって。一番大切なのはやっぱり民間の投資。これを喚起する成長戦略。これによって持続的な設備投資がおこる。そして持続的な所得の拡大、消費の拡大につながっていくと。一番重要だと思ってるんです。そこの中で私、科学技術が果たす役割がきわめて大きいと思うんですよ。

山本:科学技術担当大臣ですから、最初の。

茂木:今回のですね、新しい成長戦略。例えばどの産業がいいんですよと、こういうことではなくて。あるべき日本の将来像を定義しようと。例えば健康長寿社会であったりとか、クリーンかつ効率的なエネルギーを受給できるような社会だったりと。こういった社会像を提示する。そうすると今の日本から目指すべき日本、このベクトルを引くわけですね。その途中にある様々な課題、規制緩和であったり乗り越えなきゃいけないものがでてくると。例えば健康長寿。これはおそらくですね、予防医療に相当力を入れていかなきゃいけない。同時に病気になったときはIPSの研究もそうですけど、研究から実用化へ。

山本:山中先生のIPS細胞ですね。

茂木:まさにそうですね。そういった課題であったりとか、やるべきこと、こういったものが明確になってくると思うんですよ。そうするともう文部科学省がやってます、厚生労働省がやってます、経済産業省がやってます、そういうことじゃなくて日本全体を俯瞰してどんな技術開発、研究開発を進めるのかと、そういう議論をしていきたいなとそんなふうに思ってます。

山本:いかがでしょうか? ニコ生ユーザーの皆さん。この明快な論旨、この分かりやすいプレゼンテーション。政策スペシャリストとしての茂木大臣の特徴がブイブイ出まくってると思うんですが。これ以上やわらかくないように気をつけながら。1つまずお聞きしたいのが、茂木大臣実際ダブス会議に行っておられますよね。茂木大臣ダブス会議で久しぶりに日本が存在感を発揮したと友達が言ってきたんですね。日本の大臣の発言がこんなに注目されたとはないと。麻生大臣も行ったと?

茂木:えっと、甘利さん。

山本:甘利大臣でしたね。本当にアベノミクスはダブスでも浸透してましたか?

茂木:関心を持たれてました。非常に。説明したのはですね、ちょうど為替レートが動いてましたんで、別に我々は円安誘導とか為替操作をするつもりはありません。日本は今デフレなんです。このデフレから脱却すると。この目的のために政策を様々打ってますと。その結果としていろんなことが生まれてくる。為替っていうのもいろんな要因で動いてるんですって言うと大体の人は納得してくれましたね。

山本:そこは納得してもらうってことが1つのポイントだったんですね。為替操作じゃないってことを。

茂木:そして今ですね、確かにヨーロッパがまだ厳しい状態にあると。そしてアメリカはある程度回復軌道に入ってきてて、しかし新興国、中国にしてもいろんな国もこのまま一直線って話にならないと。やっぱり世界経済をけん引する存在としてもう一回日本に頑張ってほしいな。こういう思いもあってですね、日本が良くなるってことは決して悪いことじゃないんじゃないかと。こういうイメージもってると思います。

山本:私は今の話を聞いても思ったんですけど、いろんなニュースを見ながら、ダブス会議に日本の大臣が行って、これだけの成果をあげたっていうか、発信をし各国から好意的に受け取られたってあまり例を思いつかなかったんで、ほんとに日本のためにいい仕事していただいたなって思ってるんですが。後半おっしゃった科学技術イノベーションの重要さ。茂木大臣自ら最初の大臣は科学技術担当だったんで、いろいろぜひ先輩としてご指導仰ぎたいと思うのですが、これもまさに私、特命担当大臣としてやってる科学技術イノベーションの司令塔。ここにすごく関係あるんで、経産省、ほんとに大きな省でいろんなことやってますから、ぜひそこは連携しながらオールジャパンで機能していくように、もっていかないといけないところですけども。研究開発についていうとどこら辺を最も注目されてますか? 再生医療とかいろいろありますけど。

茂木:そういった分野もあるんですけど。例えばこれから日本でグローバルな企業っていうのに育ってもらわないと困る。これは本当にグーグルのような会社もありますし、様々な分野でてくると思います。それからヨーロッパなんかで、比較的地味なんだけどこの会社がないと世界の市場っていうか事業が成り立たない。

山本:例えば?

茂木:どこがいいですかね、一番の例でいうと、素材関係でけっこうあるでしょ。ケミカルなんかで。そういう会社がけっこうありまして。そういったのを育ててくためにはキーになるような技術を持たなきゃいけないですね。

山本:なるほど。

茂木:日本で今ですね、圧倒的に世界シェアがあるのはですね、デジカメなんですよ。

山本:まだ落ちないですね。デジカメだけはね。

茂木:これはやっぱり、デジカメっていうのは製造過程っていうか部品の中にCCDってプロセス、これはガスを細かくするんです。ガスを細かくするとどうなるかっていうと鮮明な映像になるんですよ。鮮明な映像っていうのがデジカメにとって命ですから。この部分をキヤノンもニコンもブラックボックスにしてるから強いんです。それぞれのビジネスで核になるようなキーテクノロジー、こういったものがどれだけ押さえられるかということが重要じゃないかと。

山本:キーテクノロジーのところはブラックボックスにしていかないといけないっていうことで。そうすると日本がかつて圧倒的なシェアを誇っていた製品がどんどんどんどん占有率が落ちてくると。それはある意味でいうと全部技術も含めて公開してしまったからっていう側面もある。

茂木:結果としてそれは例えば韓国の企業に追い上げにあったりとか、いろんな要因ありますけど。まだおそらくですね例えば蓄電池、かなり可能性がありまして、日本の技術っていうのは世界一です。これから再生可能のエネルギーを導入していくとなると、どうしても例えば太陽光にしても風力にしても安定しないんですね。照る日もあれば曇りの日もあるし、風だって吹いたり吹かなかったり。きちんと安定させるとなると蓄電池の技術ってきわめて重要なんですよ。今蓄電池の市場って世界で1兆円くらいなんですね。どちらかというとですね、携帯だったりとかノートパソコンに使われていると。この部分っていうのはタブレットが出てくるんでもうちょっと伸びますけど、あまり伸びないんですよ。ところがその電力系統利用、先ほどいったような再生可能エネルギー。

山本:電圧を安定させるみたいな。

茂木:それから自動車ですね。やっぱり。電気自動車、そしてプラグインハイブリッド。こういうところに応用されて、2020年には市場規模で20兆円になるんじゃないかと。

山本:20倍になるってことですか?

茂木:日本がその半分くらいのシェアをとっていこうと。ということで今国としても支援しているところなんですけど。まさにそういう分野なんですね。

山本:非常に今頼もしいお話も聞いて、茂木大臣の話もしっぽまでアンコつまってるんで、聞きたいこと山ほどあるんで、科学技術研究開発の話、まだまだ聞きたいんですけど、もう1つの話題に移りたいと思います。実は私、クールジャパン戦略にものすごく興味があって、ちょっと本の一部、クールジャパン戦略について書いたんですけども。経産省がクールジャパン推進機構みたいなのを作って、そこにファンドをつけたと。500億だったでしょうか。これは画期的だと思ってるんですね。

みなさんご存じのとおり、クールジャパンは知的知財のコンテンツの一部かもしれないですけど、ポップカルチャー、ファッションもそうですし、J-POPも伝統的な文化も日本食もそうですし、工芸品もそうですし、技術もそうですし、かっこいい日本をどんどん発信をして、クールコリアにちょっと今押されてるんですけど、これをビジネスに結び付けていこうってことでこの政権でクールジャパン推進のためのファンドができたって大きいことだと思ってるんですが。狙いについてお聞きしたいんですが。

茂木:山本大臣がいうようにですね、日本のコンテンツ、アニメ、ファッション、そして食文化、さらにいうとおもてなしのサービス。こういったものがアジアを中心にものすごい人気があります。ポテンシャルあるんですよ。ところがそんなに海外展開上手くいってない、っていうかしてないんです。コンテンツに絞るとですね、日本がだいたい12兆円の市場です。それに対してアメリカが世界一で32兆円。

山本:倍以上ですね。

茂木:日本が第2位なんですね。ところがアメリカは海外の輸出比率が17%あるんですよ。それに対して日本は5%なんです。3分の1もいかない。やっぱりもっといいものなんですから海外展開していこうと。3つの段階考えてるんです。分かりやすくいうとですね、例えば韓流。まずですね、冬ソナのようなテレビが日本で人気になる。次にそれに関連してチェジウさんかペヨンジュンか分からないけど、そういうグッズとかいろんな関連のものが売れると。最後は女性が冬ソナのツアーでわざわざ韓国まで行っちゃう。

山本:観光まで結びつくわけですね。

茂木:こういう3ステップなんですね。まず第一段階というのは日本の良さ、これを発信していくという段階で。例えば向こうで番組のアジアで放送枠を買って、そして吹き替えをしたり字幕いれたり。

山本:これ韓国が政府をあげてやってきたことですね。チャンネル買うっていう。

茂木:そういうことで日本の良さ、製品サービスも知ってもらうと。これが第一段階です。これについては補正予算170億つけてます。第二段階まさに山本さんが言ったですね、この新しいクールジャパンのファンドを作るっていうことなんですけど。これは今度は例えば現地でショッピングモールを展開したりして、日本のまさにグッズ、商品であったりとか、サービスを向こうで販売する、提供するというのが第二段階です。第三段階はそこで日本の良さに触れてくれた人がこんどはビジットジャパンということで日本に来ると。

山本:観光もまた同じように。

茂木:ですから今その第一段階目と第二段階目をほぼ並行しながらやってるという感じです。

山本:これはぜひ一応知財も担当しているんで、茂木大臣にイニシアチブとっていただいてやっていただきたいですし。この前TBSデマンドかなんかで「僕の彼女は九尾の狐」っていう2011年くらいのドラマ見てみたんですけど、韓流ドラマで。なかなか面白いんですが、これなんかラブストーリーみたいな話なんですけど。九尾のキツネが彼女だったっていう。彼女が九尾キツネだったという、韓国でクミホっていうんですけど。この話の中でしょっちゅう家電が出てくるんですよ。あれ見てる若者はものすごく番組の中で何度も韓国の家電とかスマホとか見る。で、スポンサーがLGなんですよ。徹底してる。だけど日本の番組ってそういうのないですよね。例えばパナソニックがスポンサーをやってる番組で家電なんか出てこないですよ。

茂木:ないねえ。

山本:こういうところまでつっこんでいかないといけないんじゃないかと思うんですね。実は茂木大臣困らせることはないですけど、私、今日1つお願いがあって、韓国の政治経済ずっと見てきたんですが、韓国が96年97年に金融危機で1回大変なことになって、ほとんど国がなくなるかって状況になって、信じられないような構造改革をやってV字回復をしたと。そういうとき金大中大統領はですね、これは文化で食べようと。コンテンツで食べようと。ITで食べようって決めたわけですね。ちょうど98年か9年だと思うんですけど、イギリスではトニーブレアのクールブリタニカ宣言ってのがあって、それにあわせるかたちで、それの後でしたけど、金大中大統領が文化大統領宣言やったんです。あとで文化大統領宣言と呼ばれてるんですが、コンテンツ振興立国宣言みたいな。

これをですね、クールジャパン自体は稲田大臣の担当なんですけども、稲田大臣にも頑張っていただきたいんですが、ぜひ推進機構も作られたので、茂木大臣にリーダーシップをとっていただいて、私も微力ながら協力しますので、ぜひ総理にどんな形でもいいんです。コンテンツ立国宣言みたいなものを、お金かかりませんから。それをですね、世界に向けて発信できるような仕組みをぜひ茂木大臣中心に考えていただけないかなと。総理がそういうことによってコンテンツとか文化発信についてドライブがかかると思うんですね。総理として日本の国策、国家戦略としてコンテンツを振興していく。今振り返れば「9何年、大統領宣言」なんて出てるわけでしょ。それはぜひやっていただけないでしょうか。急にであれなんですけど。

茂木:これどちらにしてもクールジャパン、国を挙げて進めなければいけないと思ってます。山本さんも音楽始めですね、いろんなやっぱりポップカルチャー得意ですから。いろいろ相談させてもらって。

山本:すいません。仕事も一生懸命やってますから。

茂木:やっていきましょう。ぜひ。

山本:ありがとうございます。今、経産大臣のほうからこの「コンテンツ振興立国宣言」についてはちゃんと検討していただくと。あんまり茂木大臣を困らせないように言っておきますが、一応このアイディア検討していただくっていうふうに言っていただいた、と受け取っていますので。クールジャパンもそうですし、科学技術、それから研究開発もそうですし、安倍内閣きっての政策スペシャリストである茂木大臣と協力して、私にとって頼りになる先輩なんで。ぜひこれから安倍内閣成長戦略、強い経済をとりもどすためにぜひ一緒に連携していければと思います。

実は茂木大臣、今日本当に忙しくて。6時25分には出ないといけないところをですね、遅れたってことで付き合ってもらいました。普通はアンケートをやって人間性を皆さんにお伝えするんですけど、今日は茂木大臣に迷惑かけないようにアンケートなくしましたけど、今日ニコ生のみなさん、こんな忙しい中で約束守ってくれた。ここに茂木大臣の私は人間性のすべてが凝縮をされてるんじゃないかということを申し上げ、ニコ動ユーザーの方々の質問は全部私が受けますので。茂木大臣にはギリギリまで伸ばしていただいたんで、ここでご退室をいただいてまたぜひ。時間があれば自民党の例のCafe Sta、素晴らしいんですが、一応視聴率20倍か30倍くらいあるんで。自民党のCafe Staの皆さん、申し訳ありません。ぜひまた茂木大臣に来ていただけると。本当にありがとうございました。今日は特に迷惑かけてないですね? すいませんでした。

茂木:ありがとうございました。またよろしくお願いします。失礼します。

質問コーナー

山本:すみません、皆さん茂木大臣に拍手をお願いします。ほんとに大幅に時間を延長していただきました。そこで私はもちろんもうちょっと残りますので、もうすでに質問コーナー途中までやりましたけども。ニコ動の有名な伝説の七尾記者からさらにニコ動ユーザーの方々を代表してご質問があればお受けします。

七尾:大臣、いろいろやっぱりユーザーの皆さんからたくさん質問がきておりまして、ぜひお答えいただきたいと思います。その前にその今、クールジャパンとお話ありましたよね。まあ韓国を例に出して説明していたんですけど、ユーザーとしては日本はクールジャパン、やっぱり一番になるべきだっていうユーザーの声がすごい高くて。で、やはり山本大臣のアイディアっていうのはすごいいいと思うので、ぜひですね、進めてほしいですよね。なんか割とクールジャパンっていう言葉でその実態がなかなか具体的に進んでいかない感じがしてますので、ぜひぜひお願いしたいと思います。質問なんですけど、どうしましょうかね。ゆるいやつからいきましょうね。ハードなやつから。じゃあ二井宏さんなんですけど。

山本:また二井宏ネタですか。すっかり直滑降ストリームで定着して、はい。

七尾:これ続報はございますでしょうか?

山本:あの、冷静にさりげなく申し上げたいと思うのですが。実は二井宏なるジャーナリストの誹謗中傷論文を掲載した出版元に、出版元に恨みはないんですけども、弁護士を通じて五本目の矢を内容証明というかたちで射込みました。なぜかっていうと、二井宏は実在するのかというのを投げたんですね。指定した期限よりも遅れてですね、出版社のほうからもちろん実在すると。ペンネームだというのが返ってきたんですね。それについては、じゃあ二井宏さんの経歴ありますよね。これみなさん見ていただきたいですよね。これ某出版社の月刊誌に載った二井宏さんのプロフィールなんです。正式な。

七尾:その文字ってどなたが書かれたんですか。

山本:これはコピーして、コピーを重ねて大きくしたんで。

七尾:え? そうなんですか?

山本:それでちょっと読みますが、これ見てください。二井宏、政治ジャーナリスト。20年以上にわたって永田町、霞が関を取材。月刊誌や情報誌ネットメディアを中心に寄稿している。与野党の党内力学、選挙制度、安全保障から税制、社会保障政策まで守備は広いと。正式に書いてあるんですね。だからじゃあ、なんですか。こっちね、これいいですね。はい。こんな感じで書かれてるんですね。ごめんなさい、記事はこんなふうになっていて、それを実はコピーじゃありませんでした。うちの秘書が実はパッと書いてくれたんですいませんでした。

こういうふうなものがプロフィールとして掲載されていると。二井宏さんのプロフィールを裏付けるものを示してくれって言ったら一切返ってこない。みなさんおかしいと思うんですね。だって20年以上にわたって永田町、霞が関を取材。ネットにも投稿してる人っていってるわけだから、実在するペンネーム。じゃあ二井宏さんの過去のこういうプロフィールを書いた証拠、実績を示してくれっていったら答える必要ありませんと。これはですね、いくらなんでもおかしい。このあいだ言ったように例えば邪馬台国の場所はどこだったということを、ある有識者が載せてその人が卑弥呼の親戚ですと、遠い。いや例えばそういうふうに言うことによってその論文の信用度を上げようとしてると。しかしその人は本当にそうなんですかと言ったときに答えられませんと。これはですね、私は大変おかしいと思ってまして。五本目の矢を射込みました。二井宏という名前の人はいないことはわかりました。この記事を書いた人は必ずいます。だからたぶん二井宏なる人は毎回直滑降ストリームを見てると思うんで、ちょっと本名分かりませんけども、ぜひこの直滑降ストリームに出てきて、ニコニコ生放送正式放送で私と議論していただきたいとこんなふうに思ってます。

七尾:これ大臣、上杉さんじゃないかっていう名前がユーザーから来てるんですけど、上杉さんではないですよね。

山本:上杉隆さんは自分の名前でちゃんと勝負してるので、決してこういうことはやらない方ですから。上杉隆さんである可能性は500%ありません。

七尾:500%!

山本:ありません。それは違います。

七尾:あと2つ目の質問なんですけど先日大臣のほうでですね、内閣府北方対策本部の新機軸ということでSNSの活用、発表されたと思うんです。最初のステップとしてFacebookやtwitterのアカウントを開設されたということで。加えましてですね、北方領土問題啓発のためのゆるキャラですか。これユーザーの皆さんあんまりご存知ないかもしれませんが、実はエリカちゃん。正直ですね、ちょっとこのエリカちゃん、微妙な感じがするんですけどこれは一体?

山本:これはね、北方領土付近に生息しているエトピリカっていうウミドリからとって、エリカちゃんにしたんですね。エリカちゃんはエトピリカに似せて作ったんですけど、エトピリカよりももうちょっと大きくてペンギンみたいにも見えるんですけど、なれると可愛いんですよ。ゆるキャラを作ってなんで使ってるかっていうと、日本各地で北方領土のための啓発イベントをやると。展示会やったりとか。このエリカちゃんが来ると2割ぐらい入場者が増えるんです。

七尾:あ、そうなんですか。

山本:ぜひ一度来週っていうか来週の直滑降ストリーム、この大臣VS大臣、来週は大臣VS幹事長だったと思いますけど。そこで最後に質問が出ればお見せしたいと思いますが、ぜひこれからtwitterそれからFacebook、アカウントが出来ますから見ていただいて。簡単なアニメにもなってます。

七尾:今ですね、運営側の運営コメントでリンク貼りました。

山本:そうですか。

七尾:ユーザーの方がたくさん見てる、例えばコアラかと思ったとか。いろいろ評価があって、これ大臣がこれ考えたんですか?

山本:これは正直言うと前の政権でできたんで、はい。

七尾:前政権ですね。

山本:樽床大臣のせいにするわけじゃないですけど、樽床大臣が北方対策大臣だったときにできたんです。

七尾:これちょっとアンケートとっていいですか。ダメですか。アンケート。

山本:エトピリカについて、エリカちゃん。いいですよ。ぜひやってください。

七尾:エリカちゃんについてどうしましょう、大臣。評価を。

山本:エリカちゃん。とってもかわいい。2、まあまあかわいい。3、ちょっと微妙。4、ちっともかわいくない。これでいかがでしょうか?

七尾:すごい、これすごい。

山本:これねだんだん見てるとなんか可愛くなってくるんです。

七尾:正直大臣が初めてご覧になったとき正直どうでした?

山本:正直ですか。ゆるキャラ自体はエトピリカっていうかペンギンに近いかなって思いました。ペンギンも可愛いですけどね。エトピリカ幅が大きくて、最初に記者会見やるときに部屋に入らなかったって事件があったんで、もうちょっと細くてもいいのかなって。ゆるキャラはちょっと、ね、やっぱふわっとしてたほうがいいかなと。何度もいうんですけどすごく真面目な試みなんです。やっぱり北方領土のキャンペーンに一人でも多くの人に来てもらいたい。親子連れにも来てもらいたい。親子連れの方々にも。子供がアッと思うキャラクターがいないとってことで真面目な試みなんです。ただ樽床大臣の時代にできました。これだけは申し上げたいと思います。

七尾:内閣府のほうでサイト見ますと、つまりほんと子供の方々、親御さんにね。

山本:そうなんです。

七尾:重要性を分っていただくための手法としては、これ2割増しってことでこれは有効なことは間違いないと。ただちょっとキャラクターとしてはどうなのかなっていうのが別の問題。

山本:皆さん良く見てみるとだんだん味が出てきますから。フェイスブックとかツイッターはエリカちゃんがちょっとアニメ風に説明する感じになると思うんですね。

七尾:大臣なんか工夫されたようなことを。

山本:たいしたことないんですけど、ただ普通に女性の声で喋るよりも。

七尾:はじめそうだったんですか?

山本:はい。なんか「これから問題の歴史について私が話します」みたいな感じで言うんで、それだとエリカちゃんの感じが出ないから。そこに「ピ」とか「ピピー」とかエリカちゃんならではの言葉を言い回しを付けたほうがいいじゃないか。

七尾:それピー音じゃないんですよね。

山本:それはわかりません。私はあくまでも大臣としての見解を踏まえて、事務方がどう。

七尾:理解したか。

山本:織り込むかはわかりません。

七尾:わかりました。今、アンケート出てます。

山本:はい。どうかな。とってもかわいい、まあまあかわいい、ちょっと微妙、ちっともかわいくない。

七尾:お。

山本:ああ、でもよかった。

七尾:え?

山本:まあまあ可愛いが26だもん。

七尾:そっかそっか。

山本:ちょっと微妙ってくらいがゆるキャラの感じなんでしょうかね。

七尾:ちっとも可愛くないが18.0%なんで、悪くないですね。

山本:そうですよね。まあまあかわいいが26ですから。よかった。これがちっとも可愛くないが80%とかだったら政策の見直しを言われるところでした。大臣として。

七尾:ゆるキャラの見直し。

山本:非常に危険なアンケートでした。

七尾:でしたね、実は。

山本:北方対策担当大臣としては。今たぶん内閣府の人たちが見てホッとしてると思う。

七尾:でもこれそうですね、だってゆるキャラなんてちょっと微妙くらいが。別にリカバリーしてるわけじゃないですけど。

山本:基本的にエリカちゃん自身が目的じゃないので、エリカちゃんを通じて北方領土問題の啓発を図るってことが目的ですから。

七尾:これそうなんですよ。せんとくんだって、はじめ発表されたときはすごい議論よんだわけですよね。いまや名物なんで。はい、ありがとうございました。最後の質問です。ちょっとこれハードボイルドにいきたいと思います。第二次安倍政権は先日4日、発足から100日を迎えました。いわゆるハネムーン期間は終わったわけですね。ハネムーン期間っていうのはいわゆるアメリカで報道も野党もまあ様子を見ましょうと。そういう期間が終わったわけですが。大臣としてですね、この100日はどうだったか、これが一つと。そしてその終盤国会から再選にかけて大臣としてなにができるか、何が大臣として課題とされているか、ぜひお願いします。

山本: 1つ目の質問についていうとですね、3カ月間かなりのロケットスタートを切れたと思います。アメリカのいわゆるよく大統領ができると3カ月のハネムーンの期間といって3カ月はあまり批判されないってことなんですが。安倍総理は今までの政権と全然違うところが1つあるんですね。それは3回世論調査をやって、上がってきてるってことなんです。今ちょっと7割前後で止まってますけども、少なくとも最初に発足したときよりも2回連続して世論調査で内閣支持率が上がった例って過去にないと思います。そういう意味ではそうとう国民の期待を背負ってると。ただしきちっと結果を出していかないと、それが失望につながっていくことだと思うんですね。それで3カ月経ったと。今経済、光が見えてきて株価も上がった。行き過ぎた円高も是正されつつあるってところがあって。なんとなく景気が良くなるんじゃないかっていう期待がほんとに10年、20年ぶりに出てきて、いろんなものが動き始めた。

これはいいんですけど、だからといって物事が簡単にいくとはまったくみんな思ってない。安倍内閣の一番いいところは、私も含めてですが、みんな緊張感と危機感を持ってるということだと思います。参議院選挙についても今、自民党の時代がいいって言われてますけど、まったく油断してません。ここが一番いいところだと思います。ですからこれからは1つ1つ結果を出していくと。何が一番大事か、それは強い経済を作る。強い経済を取り戻す。そのために一歩でも二歩でも先に進む、これがすべてになってます。私の分野でいうとIT、科学技術、宇宙政策、それから海洋政策、これが実はすべて強い経済を作る、日本の経済の競争力を高めるという方向に実は直結すると思ってます。

七尾:ありがとうございます。そんな感じでいろいろお答えいただきました。もうあっという間に1万人超えましたね。また。

山本:よかったです。今日はニコ動ユーザーのみなさんに謝らなきゃいけないと思ってるんですけど。まあ茂木大臣、気さくにやってくれたんだけど本当はユーザーの方、読んでいろいろやりとりもやってもらいたかったんですけど。ちょっとほんとに忙しかったってことで、それができなかったことは今日ニコ生ユーザーの皆様にお詫びしたいと思います。きっとやってくれたかもしれないけど次の日程まで食い込んでたんで、それがちょっと残念でした。これを実はほんと見ながらね、もうちょっとやりとりできたらなと思ったんですけど。そこだけはみなさんお許しください。

七尾:ありがとうございます。あとうしろの看板の「ICT立国宣言」ってこのコピーは大臣オリジナルなんですか?

山本:ええ、そう。勝手に作ったんで。これ一応ねIT戦略本部だったのをIT総合戦略本部にしたんですよ。

七尾:でねユーザーからこれICTって一太じゃねーのって出てて。

山本:そうなんです。

七尾:これ大臣気づかなかったんじゃないですか。

山本:だからニコ生ユーザーの方がICTが一太だと。直滑降ストリーム 大臣VS大臣シリーズで言ってくれたんで。省内の会議で、内閣府の会議でICTがいいと。ITよりもICTのほうがいいんじゃないかっていうふうに言ったんです。そしたらなんとなく「大臣の強い意向なら」っていきそうになったんですが、「理由ってなんですか」って言うから、世の中ICTをどっちかっていうとG8とかG20とかでICTのほうが使ってると言いつつ、実はICTは一太だと。言ったらみんなすごく笑って、ICTは一太だからICT大臣でいったら私がやる運命だと。そうするとちょっとそれを言いながらまるで自分の都合でICTにしたみたいに思われちゃうなって思って、諦めました。実はニコ動ユーザーの皆さんがICTが一太だって言ってることに私は非常に強い影響を受けて、一時はICTにしようとしたんですけど。そうするとどうも一太だからって言われちゃうのはやだなと思って。李下に冠を正さずということで諦めました。

七尾:わかりました。

山本:ITはITで日本で定着してますので。

七尾:はい、わかりました。ありがとうございます。以上です。

山本:今日はずいぶんオーバーしちゃいましたけども。ニコ生ユーザーの皆さん今回の直滑降ストリーム、大臣VS大臣、最後までお付き合いいただいてほんとにありがとうございました。次回は来週の金曜日、石破茂幹事長だったと思いますが、自民党幹事長に来ていただきます。いつもは大臣VS大臣ですが、来週は大臣VS幹事長ということで。石破幹事長もすごく気さくな方ですからガンガンつっこんでちょっと熱い議論をさせていただきたいと思います。それから今日は本当にありがとうございました。それから、今回からニコ動の正式放送になりました。

:公式です。

山本:公式放送か。すいません。なにがどう変わるのか分かんないんだけども、すごく嬉しいです。公式放送になったということでニコ動幹部の皆さん? 誰にお礼いったらいいのか分からないですけど。

:ユーザーですね。

山本:ニコ生ユーザーの皆さんが実はいっぱい見ていただいたんで、おそらく社長、経営陣も感銘を受けてこれは正式放送になったんだと思って、そのこともお礼を申し上げたいと思います。それでは来週からまた毎週金曜日、大臣VS大臣 直滑降ストリーム続けていきたいと思います。来週もどうぞアクセスしてみてください。来週もあなたとここでお目にかかりましょう。ありがとうございました。

山本:みなさん、エンディングに私の歌を流していただいて、ほんとにニコ動関係者の皆さんに感謝してるんですが、これは何年も前に撮ったPVです。安いスタジオで仕事が終わったあとずいぶん夜遅く一発撮りで、実は私の親友が小っちゃいカメラで撮ってくれたやつですから。それだけは誤解のないように申し上げたいと思います。大臣になってから1回も歌は歌っておりません。それでは来週お目にかかりましょう。ありがとうございました。