検察が有罪の体裁をつくりあげようとしていた

藤井浩人氏(以下、藤井):本日は皆様、お集まりいただきましてありがとうございました。本日わたくしと、また弁護団が主張してきたことが、公判の場で認められたことを心から感謝したいと思っております。

これまで本当に多くの方々に支えていただきまして、今日無罪を勝ち取ることができたことを本当に嬉しく思っていると同時に、最後に裁判長からこれからも市政に邁進するようにと激励の言葉をいただきました。これからも市長として頑張っていきたいと思います。

(会場拍手)

郷原信郎氏(以下、郷原):主任弁護人の郷原から、若干のコメントをしたいと思います。今日の一審無罪判決は、藤井市長と我々弁護団が一貫して主張してきた「市長は無罪、無実である」という主張が認められたものですが、それは我々にとっては、極めて当然のことだと考えております。最初からずっと言い続けてきたことです。

証拠的にも、捜査の経過からしても、この事件への正しい判断として全く当然のことだと思うんですが、しかし一方で、そういう当然の判断であっても、こういう検察が面子にかけても有罪にしないといけないと考えて、取り組んできているような事件、無罪がでたら重大な責任にもつながりかねないような事件で、まさに必死になって有罪の体裁をつくりあげようとしている事件において、その当然の判断を裁判所が出すことがいかに難しいのか、私はこの実務の中で痛感しております。

それだけに、今回名古屋地裁の鵜飼祐充裁判長以下が、公正な判断を下していただいたことに心から敬意を払いたいと思います。こうして裁判所の判断が、藤井市長が無実であるということを明らかにすることで、藤井市長に更に市長として活躍してほしいと願う市民からの期待に応えることに喜んでおります。私のほうからは以上です。

神谷宗幣氏(以下、神谷):弁護士の神谷です。当初から言っていたものとして、いかに検察段階の調査でひどいことを言われて、体調も悪くなるよいうような経験をされたと思います。今、捜査の可視化。特に警察における捜査の可視化が望まれると。これを契機としてでも、ぜひそういう声を強めていきたいと思います。

この判決はやっぱり証拠のない事件は無罪になるという当たり前といえば当たり前ですけど、我々司法関係者、特に弁護士にとって希望を与えてくれる判決だと。「疑わしきは被告人の利益に」という原則を定めてくれた判決だと思います。ありがとうございました。

郷原:若干追加したいと思います。検察に対して言いたいです。改めて我々弁護団が主張してきたことを、弁論を改めてじっくりと詳細に読んでいただければと思います。いかに検察が立証しようとしてきたことがデタラメかというのが明確に認識できると思います。

これ以上、美濃加茂市長を収賄で起訴したことによる、迷惑を与え続けないでほしい。無意味な控訴は行わないでほしい。十分な検討が行われれば、この事件で控訴しても勝ち目が全くないということを十分に理解できるはずです。

それともう1つ。この事件の報道に関して、一言言わせていただきたいと思います。先ほども申しましたように、もともと証拠的に見ても、どう考えても市長が現金を受け取ったという事件を立証することがムリだということが、私は当初から明らかだったと思います。

そういうことはこういう会見の場でも再三に渡って、マスコミの皆さんにも申し上げてきました。それにも関わらずこの事件の、収賄事件としての特殊性を十分に考慮した報道がなされてきたと私は思っておりません。マスコミの皆様が今回の事件の報道で行ってきたことをもう1回よく検証してみていただきたいと思います。

起訴されたら99%有罪と聞いていた、無罪判決にホッとした

記者:まずは藤井市長にお聞きしたいんですけど、判決が出て自分の中で変化したという部分がありましたら教えて下さい。また、弁護団の先生方には今回の判決で、もともとのポイントといいますか、認められたと思われる点を教えてください。

藤井:今回の事件に関しては逮捕当初から、私の中にそういった事実が一切ないということで、私の中のことは変わりませんでしたけれども、逮捕・起訴されて、裁判を通しても私が主張していること、弁護団が主張していることがいかに全うかということを皆様にわかっていただけたと思うんです。

やはり起訴されたら99%は有罪になるということも当然聞いておりましたので、裁判長から主文を聞くまではドキドキしていたのは間違いありませんし、無罪と言い渡されたときはほっとしました。

郷原:今日の判決理由の中で、弁護人として主張してきたことはほとんど認めていただけたんじゃないかと思います。特に最後のところで、虚偽供述の動機について、かなり詳細にふれられておりました。我々弁護人としては、この中林に十分な虚偽供述の動機があるということを立証することは本件で、藤井が無実であることを明らかにする上で極めて重要だと思って、当初から闇取引の疑いというのを1つの主題として、公判前整理手続きの中で、その中から様々な事実を引き出し、公判で主張してきました。

もちろん明示的な闇取引の証拠があるわけではありませんし、取引そのものが立証できるという可能性は高いと思ってなかったんですが、むしろ重要なことは今日の判決の中でも詳細に認定していただいたように、中林が融資詐欺の捜査、処分に対して、自らに有利になることを目論んで、虚偽の贈賄自白をした疑いがあるということが明確に認定されたことです。

この点が、その前に指摘されている供述の変遷の不合理さ、そして供述内容、贈賄の場面についての不合理さ、不自然さなどを合わせてですね、この贈賄そのものを極めて疑わしいという認定につながり、そして判決の中でも述べられていたように、果たして中林が自己の記憶を述べているのかすら疑わしいということが判示されたわけです。

そして検察官が述べている供述内容が自然で、不合理な点がないとか、客観的証拠と矛盾しているとか、そういうようなところは我々も弁論で述べてきましたが、検察官と中林との間で多数回にわたって、我々弁護人が朝から晩までと表記しましたが、それだけの証人テスト、打ち合わせを繰り返してきたこの検察官と中林との間ではいくらでも創り上げられるものだという弁護人の主張を裁判所に認めていただいた。そういう面で我々弁護人にとっては本当に満足できる判決内容であったと考えております。

検察官が出した証拠はほとんどこじつけ

記者:検察の反省すべき点について教えてください。

郷原:検察が反省すべき点は、これまでも、こういう場でも、山ほど指摘してきましたが、詳しくはそちらをもう一回見直してもらうしかないんですけど。とくに今日は判決の中で、指摘するといった中で、相当深刻な点がいくつかあるんじゃないかと思うんですね。

ひとつは検察官の主張について、客観的証拠と符合しているというけども、全然関連性が無いんじゃないか。これは弁護でも強く主張しております。

普通ありえないと思うんですよね。検察官が証拠に基づいて、立証することが義務ですから。その証拠からどういうことが言えるのか、ということについて、その見解って当然認識しておかなければいけない。

それをほとんどこじつけのようなことで。メールのこととか、あるいはお金の出入りのこととか。そういったことを無理やりこの事件にこじつけてきたんですね。そのほとんどが裁判所で否定された。

それ自体が極めて異例であり、深刻な事態だと思います。そして、供述の信用性について、検察が主張していることについても、裁判所からですね、結局あれだけ多数回打ち忘れとか、いくらでもつじつまあわせはできるということまで指摘されているわけです。

そういう面で今回の立証のあり方に根本的な問題があったということは、今日の裁判所の指摘から明らかだと思います。

堂々と市長としての業務にあたりたい

記者:その後、裁判が続いているということで、市長として市政を行う上でどのような障害があったか、抗議された場合にそういったことが続くと思うんですけど。

藤井:被告人として、やはり市長としてという形についてですけれども、まず私が保釈された後にですね、市の職員はそれまでもそうなんですけど、本当に一生懸命、今まで以上に私を支えてがんばってくれましたし。

市民の皆様もこの公判の内容を注視しながら、市長を信用できるという形で応援してくださいましたし、それは議会でも議員の皆様にお力をいただけたので、市政になにか影響があったかということに対してはほとんど無い形でスムーズにできましたが。

やはり将来を見越したときに、裁判の結果がどういうものになるのかというのは、市民の皆さん、職員の皆さんの中にもあったと思いますので、そういった中で、今日第一審が出たということで、多くの方々が安堵してくれて。

また、新年度に向かっても思い切った挑戦ができると思いますが、そういった面で被告人という面では、様々ありましたけれど、今日一区切りついたので、私としては、引き続き堂々と、市長として取り組むことは変わらないので。

郷原:そういった、前回もそうですけど、仮に公訴されたとしても、もちろんこれまでの一審の段階とはまったく違うと思います。もともと起訴されても、推定無罪の原則っていうのがあるという点では同じですが、それから一審無罪判決で一層強まっているわけですから。少なくとも起訴された被告人という立場ではまったく見えなくなると思います。

それに先ほども言っているように、この事件、控訴だとしても私はまったく無駄だと思っています。仮に起訴されても早期決着するものと考えています。

裁判長が最後にかけた言葉の真意とは?

記者:市長にご質問があります。市民に対して、応援してくれた方も多かったと思うんですけれども、何かコメントをお願いします。

藤井:先ほど申しましたが、市民の皆様方のおかげで、今日なんとか市長という立場を維持しながらこのような判決を勝ち取ることができましたので、心から感謝申し上げたいと思います。

しかしながら、大切なのは一日一日の市政運営が市長として委ねられている1番の仕事ですので、これから先も市民の皆様方に応援していただきながら一緒になって美濃加茂市を作っていきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げますとお伝えしたいです。

記者:裁判長の最後の言葉、「市政に邁進することを期待します、頑張ってください」は市長としては裁判所からのどのようなメッセージだと受け取りましたか?

藤井:裁判長からあのような言葉をいただけるとは本当にありがたかったんですけれども、私が市議会議員にどのような気持ちで向き合ってきたか、市長になってからどのような活動をしてきたかということを、知っていただけたんじゃないかなと思う中で、このような言葉をいただけたことを、本当にありがたいと思っておりますし、しっかりと頑張りたいという思いだけですね。ありがとうございます。

郷原:私は判決の最後の裁判長の言葉には、やはりこの裁判を通して藤井市長が見せた姿勢、態度、そしてその供述内容に対して、市長という職に対する姿勢というものを感じ取ってくれたんじゃないかというような印象を受けました。

そして、刑事裁判の場で検察から収賄で起訴されて、99%以上が有罪になってという現実の中でもやはり公平に公正し、市長という立場にあるものの刑事事件として判断をしていこうと、ずっと貫いてきた裁判長の姿勢が最後の言葉にあらわれたのかと思います。

一方でこの事件、捜査の段階から警察の取り調べにおける暴言とか、こんな無理やりな事件において、警察が無理やり逮捕し、警察が起訴し、地方自治を蹂躙したに近いと思っておりますが、そういう警察・検察の姿勢とは、同じ司法に関わる機関として全く違う姿勢を示していただけたんじゃないかなと思います。

報道のあり方によって、市民の見方が変わる

記者:今回の教訓と今後というような意味で、市長はこれから何か新しいことですとか民間との取り組みをすすめていく上で、今回も個人的な意味でですね。違うやり方をされていくお考えがあるのか、今まで通りのやり方でいいんだといふうに自信をもたれたのか。その点を教えていただけたらと。

藤井:今回このような判決を勝ち取れたということは、前に一緒にいてくれる素晴らしい弁護団の先生方、家族、支援者の方であったり、市民の方々のおかげで、ある意味奇跡的にこのような無罪を勝ち取ることができたので、決してこの結果に驕ってはいけないと思っております。

今回の教訓としましては、1つは別の容疑でといいますか、犯罪を犯している人間を見破れなかったということは当然落ち度でありますし、そういった人との付き合い方や人を見る目というのはしっかりと気をつけていきたいと思っておりますし、今わたくし自身、市長ですので、そういった面では組織のトップとして、組織としてあるべき行動を取って行きたいと思っておりますし、市民の方々やこれから地方活性化する中で、民間の知恵や力を借りていかなければいけないと思っておりますので、そこはしっかりとした根をもって、頑張っていきたいと思います。

記者:いま国会のほうでですね、政治とカネの問題というのが盛んに言われておりますけれども、市長としてのお金との付き合い方というものを、市長のほうで考えられているものがあったら、教えてください。

藤井:当然、市民の方々、国会であれば国民の方々に対して、不信を抱くような行動はとってはいけないと考えておりますが、先ほども先生方から発言がありましたが、報道のあり方によって、市民の方々の受け取り方というのは、色んな見方が出てきてしまいますので。

今回の事件、本当に市民の方々が裁判の対応、弁論、論告の内容であったりとかをしっかり読んでいただいて、私を応援してくださったりとか、メッセージをくださったりとか本当にたくさんありました。

ですので、政治が全て悪いという言い方ではなくて、1つ1つの案件に対して市民の皆さん、国民の皆さんに対しては判断をしていただくというのが大事じゃないかなと私自身は思いました。

現職の市長が起訴され、無罪で公務に復帰するのは極めて異例

記者:今回の事件は汚職事件で無罪ということで、非常に異例だったと思うんですけど、これは検察そのものの、日本の司法にとっての威信についてコメントいただければと思います。

郷原:現職の市長が逮捕、起訴されて、現職のまま保釈されて、公務に復帰したというのは極めて異例な事態ですし、私は過去にこのような事例を知りません。その事例で、なおかつ一審で現金の授受そのものが否定されたというのは、検察にとって極めて重大かつ、深刻な事態だと思います。

市長は多くの美濃加茂市の市民の人たちに支持されて、美濃加茂市民の代表として市長職を務めていたもので、今も市長職に復帰して、引き続き市長としての職を行っております。そういう市長に対して検察が行ってきたことはどういうことだったのか、ということを真剣に反省してもらわないといけない事件になるんじゃないかと思います。

それだけに、通常はこの手の事件は検察が一審無罪判決に対して、控訴をするというのが通例だと思います。ほとんどの事件がそうだと思いますけれども、しかし私が先ほど申しましたように この事件、改めて証拠関係、論告、弁論を見直していただけたら、控訴などは到底認められる事件ではないことが明白だと思います。警察には早急にこの事件をきちんと総括して、反省をしていただきたいと思っています。

これからは可視化が必須になるんじゃないかと。それが本件では行われてたとは思えないですね。もし可視化されてれば、当然検察官がそれに基づいて何らかの立証ができたはずですし、そんな無茶なことはできなかったと思いますし、可視化されてないがゆえに、供述経過に関する問題、供述の変遷に関する不合理さの問題が覆い隠されるような形で警察の立証が行われたということが言えるんじゃないかと。

そういう意味でも、被疑者、被告人本人にとっての可視化というよりも、本件の場合は、重要証人の供述の信用性についての可視化の必要性を強く示す事件になったんじゃないかなと思います。

日本では「起訴されたら有罪」の風土がある

神原:中林の供述は本人が記憶のないこと、本人が全く嘘を言っていると思っているんですけれども、その客観的証拠を、例えばラストに3人でいったというのを警察が出してきて、その時はこうだったじゃないか、ああだったじゃないかというのが供述を作り上げたという過程だろうと。

可視化しておれば、そういうところが全部出てくるんですけれども、可視化しないがために、無理に証拠を作るような過程があとで検証できない。可視化したビデオを全部見るわけじゃなくて、おかしな供述があるときに、あとで検証するためにそういったビデオをとっておく必要があるわけですね。

だからこういう事件なんかまさにそうであって、あとで本当に変な捜査が行われたんじゃないかって検証するために、ビデオをとっておく必要があるということはこの事件では重々承知したということであります。

そして先ほども申し上げましたが、検察が無理にこじつけてて客観的証拠を出してきたということは、検察官はどうしても有罪にならないと困るわけですね。有罪にならないと。降格しちゃったり、将来、検事正になれないということが出てきたりというのが実際に世の中にはあるわけですね。どこが悪いかと言いますと、起訴された99%が有罪になるということは、有罪無罪のふるい分けを我々が見えないところでやっていると。検察の中でこれは起訴すべき事件かというところを、ふるいにかけちゃってると。

しかし今のこの我々のような社会ではですね、嫌疑があったら起訴をして、本当に有罪か無罪かはですね、表でオープンなところで皆で証拠を出しあってやりましょうという方向に行かなきゃいけないわけですね。

ところが今、警察の中で有罪か無罪を決めちゃって、有罪のやつだけ起訴するっていうことをやるもんだから、別件ですけど、検察官が証拠を偽造するような件が出てきちゃうわけですよね。

無罪になったら大変だということで。そうじゃなくて検察官は、怪しければ起訴するというところで検察官の仕事としては完了と。あとは法廷でオープンに証拠を出し合ってやりましょう、という本来の考え方に戻る時期に来ていると。こういう事件を経験するたびに思います。

一般的にはそうなんですけど、現職市長へそれをやられると市民への迷惑が……。無罪推定の地位があって、この人は起訴されてはいるけれども、隣人として付き合える人だという風土がありませんね、起訴されたらあいつは有罪だと。そういう風土ですからね。そういうところを変えていかなければならないなと。

今直ちにといったら大変ですけれども、こういう間違いがおこるのは、起訴されたら有罪にしなければいけないという検察のプレッシャーがあってね。それは私も見てて気の毒だと思いますけど、そういうところを改善していかなければいけないと思います。

検察と若林被告の闇取引はあったのか

記者:今回、検察と若林被告との間に一種の協働関係のようなものがあったというのは今回どれくらい認められたのでしょうか。相当詳細な打ち合わせをしていたと判決にはあったと。

郷原:先ほども言ったように、我々は主題として闇取引というのを掲げることによって、手続きに対する段階から、色んな証拠の開示を求めることができましたし、まず主題を掲げることに大きな意味があったと思います。もちろん明示的な取引が行われた可能性が高いとも思ってませんし、黙示的な取引というよりも、弁論の中にも書きましたけれども、少なくとも中林の側では贈賄の自白をすることによって、少しでも融資詐欺の起訴の範囲が少なくなることを意図していたと。

逆に検察官の側では、ずっと協力を受け続けないと収賄事件を立件できないわけですから、そういうふうに若林が期待していることを認識しつつ、融資詐欺を最小限しか立件しなかった。そういった両者の持ちつ持たれつの関係っていうのが虚偽の贈賄疑惑につながったというのが我々の弁論で主張したことです。それは今日、判決で認定されたこととほとんど変わらないと思っております。

記者:市長にお伺いしたいんですけれども、調査機関に対して言いたいことはありますか?

藤井:私は特に先生方とは違って、取り調べというものを生まれてはじめて体験する中で、非常に厳しいことも言われましたし、市長としてというよりも市民の方々を侮辱するような取り調べをされましたので、そういったことに関しては正してもらいたいという思いは当然あります。

それに私は本当に素晴らしい方々に支えていただいたおかげで、何とか今日を勝ち取ることができましたけれども、場合によっては私のようには行かずに泣き寝入りするしかない方も、たくさんいるんだということを身をもってわかりましたので、やはりこのようなことが二度とないようお願いしたいと思っていますし、自分もすべき行動を取っていきたいなと思っております。

記者:市長のお父様が警察官だったということもありますし、警察官に対して恨みであるのか、変わってほしいという期待はあるのかという点はいかがですか?

藤井:父親も警察でありましたし、私も市長として地元では事件の前後変わらず、警察官の方々に支えられて市民の安心安全を確保しておりますし、私の逮捕勾留中も現場で対応してくださる警察官の方々は真摯に対応してくれました。

そういったことからしても、恨みとかがあるわけではなく、今後このような事件がないようにしっかりと変えるべき点を変えていただきたいという思いです。

記者:ご家族の方とはもうお話されましたか?

藤井:まだ目線を合わせただけですね。

記者:どなたと目線が合いましたか?

藤井:いちおう全員と目線は合いました。

司会:長い時間となりましたが、ありがとうございました。