自分の感情に素直になろう

司会者:僕も質問が生まれまして。結果を出すというのが大前提にあると思うんですけれども、みなさんそこを追うなかでなかなか結果を出すのが難しいという現状があると思うんですけれども。

本書にも書いてある通り、結果を出すために自分を動かすとか、芦名さんで言うと「突き抜ける」とか。自らのなかで哲学として結果を出すためにこれをやっているとか、コツというものがもしあれば、教示いただけたら嬉しいです。

突き抜ける人は感情で動く 結果を出すためのメンタルと行動力のつくり方

芦名勇舗氏(以下、芦名):結果を出すために一番大事なのは、自分の感情に素直になるのがすごく大事です。みんな結果を出さなきゃと思ってるから辛いんですよ。でも結果出さなくてもいいしって本心は思っているので、その本心をしっかりと認識することが大事です。

例えば、これはたぶんユダヤの話だと思うんですけど、「メキシコの漁師」みたいな話があって。とあるお父さんがいて、奥さんがいて、子どもが2人くらいいるんですね。

昼過ぎまでボケーっと寝転がってるわけですよ。昼過ぎくらいに魚釣りに出て、魚を1、2匹釣って家に帰ってくるんですね。家に帰ったらその釣った魚を食って、ウクレレ弾いて、好きな奥さんと好きな子どもと一緒にグータラして寝るという。そんな生活を毎日やってました。

そしたらそこにとあるユダヤ人が来て、「君はビジネスがなってない」と。「もっと結果を出して売上をあげなさい」「そしたら君はもっと幸せになれる」という話をしてきたんですね。

彼がどんな提案をしたかと言うと、「君が魚釣りで毎日1、2匹釣れるんだったら、子どもたちにもその魚の釣り方を教えなさい。周りの人たちにも魚の釣り方を教えなさい」「魚の釣り方を教えたら、魚をもらって君はなにもしなくていいだろう」と。

さらに「そうすると魚、もしくはお金をもらえるので、そのお金で船を買いなさい」「船を買ったら魚が1、2匹じゃなくて100、200匹釣れる」「そういうふうにしたら君はなにもしなくていい。君はやりたいことができる」。

「君はなにがやりたいんだ?」「僕は昼過ぎくらいまで寝て、魚を1、2匹取って、ウクレレ弾いて、好きな家族と過ごしたいです」という。

本当は自分はのんびりしていたいんだったら、のんびりしていたいというのが自分の本心なので、その本心に嘘をつかずにのんびりしてればいいと思います。

役職が上がれば仕事もおもしろくなる

芦名:どうしてもめちゃくちゃ結果を出したいんだったら、勝手に行動してると思うんですよ。本当にお金が必要なんだったらお金が必要な行動を取ってるだろうし。本当に家族を守らなくちゃいけないんだったら、守らなくちゃいけない行動を取ってると思うので。

まず一番最初は、自分がなにを感じているかという自分の感情に素直になるというのがすごく大事だと思います。その感情をフラットにした上で結果を出すというのが2つあって。

1つは自分がしっかりと信頼できる人間になる。もう1個は自分が誰よりも行動力を上げるという、この2つしかないと思います。そのへんは本に書いてある気がします。

司会者:ありがとうございます。福山さん、いかがですか。

福山敦士氏(以下、福山):今、感情の話をしてくれたので、とは言っても感情がわからない人向けの話をあえてすると、今回の本に書いてある話で「とりあえず出世を目指しましょう」という話をしています。

いつも目標達成できない人のための自分を動かす技術

要は、仕事ってそんなにおもしろいものじゃないと思うんですけれども、実は役職が上がるとどんどんおもしろくなってくるというのはどの会社も共通かなと思ってます。やっぱり同じ仕事をしていても、マネージャーとか事業部長とか社長になってくると、問題の質が高くなるし影響度も上がってすごく楽しくなってくるんですね。1つの成功体験が大きくなってくるので。感謝される人も増えますし。

なのでキャリアに悩んだら「出世を目指しましょう」というメッセージです。その具体的な話をします。書いてある通りなんですけれども「出世するためには約束しましょう」と。

がんばったから出世するとか、結果出したから出世するんじゃなくて、誰が決定するか。営業と一緒で「決裁者は誰だ?」「福山をマネージャーに抜擢するのは誰なんだ?」というのを突き詰めて、結果的に僕の上長だったので上長に約束しました。「半期でこれくらい売上つくったらマネージャーにしてください。お願いします」「いいですか?」。(上長が)「はい」。

その通り売上を作りましたのでマネージャーになりました。僕より売上作ってる人はいっぱいいたんですけれども、その約束を取り付けたかどうかでマネージャーになるかどうかが決まった。

グループ会社の役員も一緒でした。「これくらい売上をつくったら、これくらい会社を大きくしたら役員にしてくださいね。いいですか?」「はい」。もちろんその高さはちゃんと上げなきゃいけないですけどね。あとやり切らなきゃいけないけど。

でも、それも同じ時期に僕よりがんばってる人もいたし、僕より結果を出している人もいたけど、結局、その約束の取り付けによって肩書きが変わっていって、仕事のサイズも変わっていった。楽しさは人によって違いますけれども。そういうことがありました。

一筋縄で行かない会社の方が多いと思いますが、どんな組織にもルールがあります。その中に出世のルールもあります。まずはそれを正しく把握することからスタートだと思います。

できる人の完コピをする

福山:結果を出すにはどうしたらいいかというのは、なぜ僕がそれをやったかと言うと、早くしてマネージャーになった人の「動作」を見たんですね。

同じようにがんばっているAさん、同じようにがんばっているBさんが出世のスピードが違ったので、Aさんがどうやって出世したかをこっそり聞きに行ったときに、そういう話をポロっとしたので「これだ!」と気づいた。

つまり、結果の出し方は科学なんですね。実は答えがある。芦名君もよく言いますけど、「できる人の完コピをしなさい」というのはまさにその話で。同じようながんばりじゃなくて、「どうやってその結果を得たか?」という生々しい部分を分解する。それは成し遂げた本人でさえも言葉にできていないことがあります。

リバースエンジニアリングという言い方もするんですけど、Webサイトを右クリックしてソースを解析ってやるとバーっと出るじゃないですか。そのサイトがどのようなプログラムで成立しているのかを見ることができる、ああいう感じですね。構造を把握するということです。

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