大学教授と仲良くなるのは大事

渡邊大介氏(以下、渡邊):では、お時間が来ていますので最後にみなさんから一言ずつ学生のみなさんに。一応「学生時代にやっておくべきこと」というテーマだったなと今思い出しまして。なので、これぐらいはやっておいたらいいんじゃないの? っていうことを教えていただけたら。明日からできるハウツーと言いますか……。

加藤信介氏(以下、加藤):最後に、めっちゃむずいっすね(笑)。

渡邊:ちょっとシンキングタイムを取っていただいて。いったん僕から(学生のみなさんへ一言)渡していいですか?僕は、さっき意識高い系大学生っていう話をさせていただいたんですけど。学生ベンチャーに参画したり、論文賞を受賞したり、NPO法人の立ち上げに関わったり、いろんなことをやっていたんですけれども。

その中でも1個、みなさんがやっておくといいなと思うのが、大学の教授と仲良くなるというのはけっこういいなと思ってます。なぜかというと僕ら社会人になると大学教授にアクセスするのが大変になるんですよ。会いたいと思ってもなかなか会えない。

なぜ大学教授と仲良くなるのは重要かというと……。たぶんこの中に大学教授いないと思うんですけど。大学教授って1つのカテゴリーに何十年も時間を費やそうと思ったド変態なんですよ。

(会場笑)

今後、ド変態がめっちゃ活躍する時代が来ると思っていて。「アレについて聞きたい」と思ったときに、「あの教授と仲がいい」っていうのは、みなさんのネットワーク上すごく財産になると思うんですよね。

僕、青山学院出身で(会場から)すぐそこなんですけど、社会人になっちゃうと入ろうと思ってもただの不審者になっちゃうんで。今みなさんは自然に入れるじゃないですか。

なので今学生の時にしかできない資産づくりとしては、いろんな大学の授業に出て、一般教養でもなんでもいいから出て一番前の席でうんうんうなずきながらメモをとって、授業が終わったら先生に話しかけに行く。そうするとめちゃくちゃみなさんの財産になるんじゃないかなと思います。僕からの最後のプレゼンとしてはこれ1個、みなさんにお渡ししたいと思います。

学生という立場をうまく利用する

渡邊:(登壇者に)では最後、1個ずつこの順番で終わりにしたいと思います。

加藤:本当に学生って人に会いやすいっていうのありますよね。

渡邊:めちゃめちゃあります。

加藤:しかも今、DMとかバンバン送れちゃうから、学生という立場をうまく利用して会いたい人に直接連絡するっていう図々しさも大事だなと思います。

あと1個話を聞いてて思ったのが、これも使い古されてる言い方かもしれないんですけど、さっきの枠外の挑戦をするというところで。自分の学生でいる時間を切り売りしてお金を貯める、つまり時給のアルバイトをして半年間か一年間ぐらいお金を貯めてお金が貯まったらそれをやるんじゃなくて。

ごめんなさい、破産とかしたら本当に申し訳ないんですけど、学生の時に100万円とか借金してやりたいことをやるのって、ポジティブだと思うんです。

なのでお金貯めて半年間一年間頑張って、それでようやくやるっていうのも価値としては大事かもしれないんですけど。それやってる時間が無駄だと思うんだったらお金借りてとりあえずやっちゃうっていう発想もすごく大事なんじゃないかなと思いました。

渡邊:僕もそう思います。超大事だと思います。時間かけて準備してからって、これからの時代に合わないと思うので、思い立ったらやれるように、ぜひみなさんもしていただけたらと思います。

やってみてどう思ったのかを常に振り返ること

叶屋宏一氏(以下、叶屋):そういう意味では、僕も面接してるんで、面接のためにやっておくことで言うと。もちろんすごい体験をするっていうのも大事だと思うんですけど、例えばアルバイトでもなんでも学生時代の経験からそれをやってみて自分がどう思ったのかを面接官に伝えることが大事。

面接官としては「そういうことを考えたのか、あ、じゃあそういうふうに考えてるんだな」っていうのを聞きたい。別に取り立てて目立ったり、アウトスタンディングである必要はないかもしれない。

平凡なことでもいいのでそれを通じて「自分はこう感じた」「こういうふうに思った」「それで自分はこういうふうにしようと思った」とか、そいうことが素直に伝わると僕らは心動かされたりする。この人ってこういう人なんだなって思ったりするので。

そういう意味では、自分がやってみてどう思ったのかを常に心に感じる(ことが大事)。さっきの仮説と検証じゃないけど、「やっぱりここってこうなのかなぁ」とか「どうなんだろうなぁ」って常に考えていくことは、学生時代からやるのが大事なんじゃないかなと。

渡邊:日常的にやるのが大事なんですよね。

叶屋:そうそう。やっぱりね。それが感受性を高めることになるし、自分のやってることの反省だったり自己分析だったりにつながっていくと思うので。そういうのが大事なんじゃないかなと思います。

渡邊:ありがとうございます。

経験の「種類」じゃなくて経験の「質」

川口:前のお2人がすごいこと仰ってるので、何も付け加えられることはないのですが。やっぱり時間は社会人よりはたくさんありますよね。なので、その時間を何に使うのかをちゃんと考えて使って欲しいなと思いますね。

そこでまさに(叶屋さんが)おっしゃったように、経験の「種類」じゃなくて経験の「質」。それをやったことで自分に何があったのかとか、何があるのかというのがすごく大事で。そういうものをしっかりと考えながら人間力を高められる時期だと思います。

社会に出ると、先は長いし、時代は変わるし、いろんな人と会うし、不条理もいっぱいある。そんななかで何をしていくのかっていう時に、武器になるというか最後支えになるのは自分の人間力だったり、そこで関係していく人との関わりだったりします。

「縁」って言うじゃないですか。なのでそういう縁や自分の人間力を深くできるような時間の使い方をやっぱりしてほしいと思います。当然、社会人になってもそれを求められていくんですけれども、若くて心が柔らかい時代に感じたことってその後も財産になると思うので。質を深めるような時間の使い方をして欲しいなと思います。

渡邊:ありがとうございます。

今後の日本を知りたければ、中国のニュースに注目するとよい

渡邊:最後、泊さんお願いします。

泊大輔氏(以下、泊):僕はIT系の会社にいるんですけれども。とくにIT系で考えてらっしゃる方は、今は日本より海外のIT技術の方が進んでまして、有名なところで言いますとシリコンバレーとかサンフランシスコが有名なんですけど。今どんどん来てるところで言いますと、僕らの業界でも話題なんですけども中国がかなりすごいんですよ。

ただ中国の情報を得るのってけっこう難しくて。中国語のニュースを見ようとするんですけどなかなか……Google翻訳とか使って見てるぐらいなんですけど。でもたぶん今中国って、僕らの2年ぐらい先、動画の業界でも2年ぐらい先を行ってて。

なのでもし今後就活とか、先のことが見たいなと思うんだったら、アメリカもそうなんですけど、中国のニュースに注目すると、今後日本がどうなっていくのかがわかるかもしれないので役立つかもしれないと思いました。

渡邊:中国のサイトなんか見れないですよね、なかなか。

:GoogleとかYouTubeとかも、禁止されてガラパゴス化してるんですけど。それでも最近メルカリさんが始められたメルチャリとかああいうのも、もともと中国でレンタルバイクのサービスが始まったりとか。

渡邊:あっちのバイク、すごいっすもんね。

:動画系のライブコマースも中国がすごかったり。で、今、その影響で日本でもやりだしたんですけど。どんどん先を行ってるなって感じですね。

日常の習慣がみなさんを変えてくれる

渡邊:ありがとうございました。

もうお時間ですね。せっかくのお時間なんですが延長してしまったようなので、ここで終わりにしたいと思います。今、すごくいいお話聞いたんで、みなさんやる気が上がってるんじゃないかと思うんですけど。

たぶん3日ぐらいすると、たぶんそれがいつもの日常を過ごすみたいな感じになると思うんで。家に帰ったらすぐ寝るんじゃなくて、ぜひ振り返りをしていただいて明日から何をするかっていうのだけ決めていただければ。

さっき叶屋さんが言ってくださっていましたけど、日常的に習慣化することが増えれば増えるほど、その習慣がみなさんを変えてくれると思うので。ぜひ1個だけでもいいんで決めて、明日から実行していただければなと思います。

では、最後に登壇者のみなさまに大きな拍手をお願いいたします。

(会場拍手)

渡邊:ご清聴ありがとうございました。