かめっち&ホームレス小谷の質問コーナー

亀山敬司氏(以下、亀山):質問コーナーいってみよう。

スタッフ:よろしくお願いします……2個あって。

ホームレス小谷氏(以下、小谷):その欲張りなのがいいですね。いいですよ、最高!

スタッフ:1つ目は、赤い服着ていらっしゃるじゃないですか、何着も同じものを持ってるんですか?

小谷:これは人に作ってもらっているんですけど、中のシャツは何着か持ってて、コートは一着だけですね。

スタッフ:あ、それはコートなんですね!

小谷:これ、ひとつなぎ違いますよ?(笑)。皮膚みたいなんちゃいますよ。重ね着してるだけなんで。全部赤なんでわかりにくいですが、これはコートです(笑)。

スタッフ:あともう1つが、50円依頼でビジネスの何かにうまいこと使われたりしたことはありましたか? 普通のアルバイトみたいに「はい着ぐるみ着て、ここで立ってて」みたいな。

小谷:ありますよ、そういうの。でも僕、それでいいと思ってるタイプなんで。僕はその人が幸せになってくれたらいいんですよ。そっちのほうが楽しい。

亀山:じゃあ、俺を幸せにするために「かめっちTV」拡散しといてね?(笑)。

小谷:やりますよ(笑)。 確か、ヒカキンさんを倒すんでしたっけ?

亀山:うん。それと100万再生くらいで10万円入ってくるらしいからお金も儲かる(笑)。

小谷:商売人やなあ。路面店から始まってるからなあ、この人。

1日を50円で販売し始めたきっかけ

スタッフ:川越です。

小谷:いいっすね。駅名みたい川越。埼玉の人かな? 適当ですいません(笑)。

スタッフ:50円でいろいろやってらっしゃるじゃないですか。なぜ50円なんですか?

小谷:50円は人に決めてもらいました。西野さんとか、家入さんとか、ヤンくんって人とかが「1日50円で売ってみたら?」って。でも、その理由は教えてくれなかったです。

亀山:「そろそろ60円に値上げしよう」とかなかったの?(笑)。

小谷:いやいや、駄菓子ちゃうんすよ(笑)。でも本当に、「金取らんほうがいいよ。50円でとりあえずやってみろ」って言われて、とりあえずやってみただけなんです。

理由なんてそもそもないか、教えてくれないかどっちかわからないんですけど、結果が出たら後からいくらでも説明はできると思うんで。今はとりあえず、言ってくれたことに感謝してます。

西野さんだって、この前「今があるのは西野さんのおかげです」って言ったら「ホームレスになれとは言ったけど、ほんまにやるとは思わんかった」って言われました(笑)。 でも、そういうもんなんですよ。

亀山:……わかった。じゃあ俺も50円払うよ。

小谷:よっしゃ!

(立ち上がり、でんでん太鼓を鳴らす小谷氏)

亀山:それ、50円コール?(笑)。

小谷:当たり前じゃないですか! シャンパン入ったらなんかあるでしょ? あれと一緒ですよ。

亀山:50円入りました〜!(笑)。

小谷:ちょっと鳴るまでのラグがありますけど、そこは50円クオリティーなんで(笑)。 拍手までしてくれてありがとうございます。チンドン屋みたいですね。

初対面の人と仲良くなる方法

スタッフ:初対面の方と話すことが多いと思うんですが、小谷さん流の「人と仲良くなる方法」ってありますか?

小谷:握手です。握手して自分から話しかけたほうがいいと思います。

亀山:そうだね、まずはスキンシップだね。ハグか握手。

小谷:握手して「俺悪いやつじゃないんだ」ってアピールする。だって、人って何考えてるかわからないですよね。近づいていって握手して「こんちゃー」って言ったら、「こいつアホやけど悪いやつちゃうやろ」みたいになる。

亀山:海外でもいけるもんね。海外もだいたい握手かハグで始まるからね。逆に日本は、日本人同士の安心感みたいなのがあるから、コミュニケーションが下手になってるね。

エレベーター乗ってるとき、みんながシーンとしてても問題ないけど、外国人が入ってくるとニコッと笑うよね。敵じゃないアピールしないとこの人危ないんじゃないって思われる。

だから逆に言うと、コミュニケーションはお互いに信頼関係がないからこそ生まれたところもある。日本って無口でいても「こいつ襲ってくる」って誰も思わないよね。だから日本人は、ちょっとコミュニケーションが下手なんだよね。

小谷:僕、最近海外行きまくってるからそっちよりになってたんすわ。帰ってくると違和感がすごい。

亀山:海外行ってると自然と握手とか「Hi!!」ってするようになるからね。

小谷:だから、人の金で海外行けばいいです。それが一番。

亀山:え? アカデミー生は俺の金でいくなよ!(笑)。

小谷:亀ちゃんのお金でずっと海外行くやつになったらいい(笑)。

亀山:もうすでにけっこう行ってるんだよ。フィリピンとかカナダとか、適当な理由つけてさ。

小谷:亀ちゃんそれ、1人ベーシックインカムやってますよ。みんな行きまくったらええやん。他人の金でめっちゃ海外行くやつになったら、いろんな人が行かしたくなると思うで。そんな人になったらいいのに。

スタッフ:亀山さん、お願いします!!

小谷:いや、勝手に使うねん! 勝手に(笑)。

亀山:DMMってベトナムとかフィリピンとかに英会話とかの事業所があるわけよ。そういうとこで売り込んで「ベトナムで働かせてください」って言うやつもいるわけよ。

今バングラデシュに行ってるやつとかは、たまたまオフィスでバングラデッシュの社長と出会って「行きたいです」って言うから「連れてってもらえよ」って言って、決まったりしたんだよ。

小谷:この辺うろちょろしとったら海外行けるきっかけめっちゃありそうですね。

亀山:あると思うよ。給料は俺が出してるんで、その人はタダで使えるから。

小谷:タダで海外行く方法はDMMにあったんですね。

亀山:でもそんなやつばっか来ると問題だからね(笑)。

小谷:バックパッカーみたいな(笑)。

亀山:「僕を行かせてください!」みたいなそういうところじゃないからね。

お金に縛られずに生きるには

小谷:DMMにヒッピーみたいなやつばっか来て、「なんやここ!」「ほんまに企業か!?」「旅人が集まるゲストハウスちゃうんか?」みたいな(笑)。

ゲストハウスと言えば、亀ちゃんにそういうところに泊まってほしいな。それでドミトリーのとこで外国人たちと喋りまくって。

亀山:俺、ゲストハウスはよく泊まるよ。この間、アフリカ行ってもチケットしか持って行かなかったからね。

小谷:俺と一緒やん。

亀山:ホテル予約すると、そこに行かなきゃいけないじゃん。昔は『地球の歩き方』とかで安いところ探したけど、今は金あるから綺麗なところあったらそこに泊まるし、なかったらゲストハウスに泊まる。

小谷:選べてるのが幸せやん。選べなあかんな。

亀山:選ぶには50円の稼ぎじゃ無理だね。どっちも選べるってのがいいよね。

でも金持った途端に「絶対こういうところ泊まりたくない」って言う人もいるじゃない。俺は、それは逆に損な気がする。目の前に安宿があるのに、遠いところにわざわざ行かなきゃいけないじゃん。選べる自由があるのに高いほうしか行かないって……。

小谷:それ結局縛られてますよね。

亀山:うん、そこがもったいないよね。だからお金はないよりはあったほうがいいけど、あって縛られてもおかしくなるよね。

小谷:それで、あって縛られてる人のほうが実は多いんじゃないかって。

亀山:「服が汚れるざんず」みたいな。

小谷:語尾おもろ。「ざんす」(笑)。

亀山:それもそれで不自由じゃない。

ホームレスでも将来を憂うことはない

小谷:そうですね。お金に縛られてるほうが、お金に悩んでる人になってるんかなあって思いますね。「お金がないとあかん」と思ってるってことじゃないですか、それって。

僕、そういう人と会うことも多いんで。例えば、たまに50円の依頼で相談されて借金しちゃってどうしたらいいかわからんみたいな人と会いますよ。

そういうときは「1人で返したらもったいないから、友達1000人くらい作って全員で割り勘して返せばええやん、そっちのが絶対おもろいやん」って言ってます。

だって「返したぞー!!」って言いたいやん。「返したぞー」ってみんなに共有したら友達になるんちゃうって思って。それってチャンスやんって思います。

亀山:でも、そいつを助けてやろうと周りの人が思えるかどうかだよな。

小谷:そうです。なのでいつも、「SNSに全部書いたほうがいいよ」って言いますね。なぜお金を背負っちゃったかとかを細かく書けばいいと思う。

それを読んで「そういう気持ちなんや、だったら応援したい」って人はおるから、世の中のそういう人を集めて友達になって「一緒に返そう!」って企画立てたらええんちゃうって思います。悩む必要がないのになっていっつも思う。

亀山:幸せになろうと思って、お金作ろうと思うんだけど、逆に追い詰められる人もいるからね。でもどうなの? 自分でホームレスやってて将来心配になることある?

小谷:まったくないです。

亀山:今の友達と信用があればずっとやってけるなって感じ?

小谷:ずっとやっていけるかどうかわかんないですけど、今はいろんなことを経験させてもらって生きているので、今は問題ないと思います。

亀山:自分の中で将来これはやりたいとかある? 夢っぽいの。

小谷:世界の人と家族になることです。これは決めてます。それでみんなで楽しく生きるというのだけ決めてます。