ジャグリングの日本記録を持つ男

西澤ロイ氏(以下、ロイ):The world juggling champion studied English with my books.「西澤ロイの頑張らない英語」。

上村潤氏(以下、上村):このコーナーは、イングリッシュドクター・西澤ロイが、英語に関するさまざまな話題を取り上げたり、英語を使って活躍している方にインタビューするコーナーです。このコーナーは、社会貢献型レストラン予約アプリ「テーブルクロス」の提供でお送りします。

ロイさん、おはようございます。

ロイ:おはようございます。

上村:"World champion"?

ロイ:"The world juggling champion"、 「ジャグリングの世界チャンピオンが」、"studied English"、「英語を勉強しました」。"with my books"、「僕の本を使って」。

上村:どういうことですか!?(笑)。

ロイ:(笑)。これからその秘密が明らかになります。

上村:はい、今日はたくさんお話していただきたいと思いますので。さっそく、ゲストを紹介していきましょう!

ジャグリング世界チャンピオン、シルク・ドゥ・ソレイユ登録パフォーマーである、智士さんにお越しいただきました。おはようございまーす!

(会場拍手)

智士氏(以下、智士):おはようございます。

ロイ:おはようございます。

智士:よろしくお願いします。

ジャグリングで世界を巡る

上村:よろしくお願いします、まずは自己紹介のほうからお願いいたします。

智士:はい、ジャグリングパフォーマーの智士といいます。ジャグリングで生活させてもらってます。ジャグリングってみなさん、ご存知ですかね?

ロイ:あのー……なんて言うんですかね。(両手でお手玉のような動きを見せる)

智士:そうなりますよね!

(会場笑)

ロイ:説明が……(笑)。

上村:ボールを何個も、こう。

智士:そうです。簡単に言うとお手玉ですね。

ロイ:あー、なるほど。

智士:それで、ステージでパフォーマンスをして。いろんな所を回ってます。

上村:その「いろんな所を回ってる」っていうのが、豪華客船……?

智士:あっ、そうなんです。今は、ありがたいことに。

上村:すごいですよね。ジャグリング1つで豪華客船に乗り!

(会場笑)

智士:ありがとうございます。

ロイ:なんか「お手玉」って言うと、ちょっとかわいく聞こえますけど。

上村:ですよね。

ロイ:智士さん、いくつ同時に投げることができるんですか?

智士:今は9個までできて、一応それの日本記録を持ってます。

上村:9個……!?

ロイ:こう、言葉が出ないですよね(笑)。6個、7個くらいは見たことがある気がするんですよ。

上村:それでも十分すごいですけど。

ロイ:十分すごいじゃないですか。5個とかでも十分すごいですけど、9個って。ちょっと、見てみないとよくわかんないですよね。

上村:だって、両の手で2個、でしょ?

ロイ:(笑)。

上村:その間に7個が、宙に浮いてるわけですよね!?

智士:そうです、そうです。

上村:どういうサイクルですか、もう(笑)。

出会いのきっかけは?

ロイ:そんなすごい方が、なんと僕の本で英語を勉強してくださったことがあるという。どうやって智士さんに僕が出会ったかと言うと、去年の年末にパーティーがありまして。主催者が、この『お金持ちにはなぜ、お金が集まるのか』という本を書かれた、鳥居祐一さん。

お金持ちにはなぜ、お金が集まるのか (PHP文庫)

上村:はい。

ロイ:この方のパーティーがありまして、そこでパフォーマーとして。

智士:そうですね、少しだけ。

ロイ:はい。見せてくださったんですよね。それで、終わった後でお話したときに「実は……」みたいな感じで、言っていただいて。「マジっすか?」と。

智士:そうですね、200人くらいいらっしゃったんですけど、最初に著者の方の紹介で西澤ロイ先生がいらっしゃることがわかって。それで、200人の中から突っ込んで探して、「すいません! 初めまして!」って(笑)。

ロイ:(笑)。

智士:「ご存知ないと思いますけど、本読みました!」って言って(笑)。

上村:あっ、ロイさんに会ってから本を読んだんじゃなくて。

智士:はい、そうです。

上村:ロイさんの本をもともと読んでいて、パーティーで偶然?

智士:そうなんですよ。

上村:すごい巡り合わせですね……。

智士:僕も申し訳ないんですけど、名前しか知らなかったんです。けど「西澤ロイです」っていうことで、最初に。「イングリッシュドクター」っていう経歴はもう僕、覚えてたので。「あっ、この方だ!」と思って(笑)。

上村:うわぁー……。

ロイ:僕も本当嬉しくて。いや、世界チャンピオンですよ? だからもう思わず、出演交渉と言うか……(笑)。

智士:(笑)。

上村:おぉ(笑)。

ロイ:「出てくださいよ」って。それで快諾いただいて。でもそのクルーズに1ヶ月くらい乗ったり。

智士:そうですね。

ロイ:1回乗ると、1ヶ月くらいいらっしゃらないので、ちょうどタイミングが合って、今日。

智士:そうです、はい。

ロイ:お越しいただきました。

上村:そんな貴重な日本での生活の中(笑)、本当にありがとうございます。

智士:いえいえ、日本でけっこうヒマしてるので。

上村:ワオ(笑)。

(一同笑)

シルク・ドゥ・ソレイユ登録アーティストって?

ロイ:それで、その「シルク・ドゥ・ソレイユの登録アーティスト」っていうのは、どういうことなんですか?

智士:えっとですね、これはシルク・ドゥ・ソレイユが定期的にオーディションをしていまして。そのオーディションに受かった場合、シルク・ドゥ・ソレイユの公認パフォーマーみたいな。一応、名前が使えると言うか……公認パフォーマー、みたいな状態になって。その中でまた、シルク・ドゥ・ソレイユが新しいショーを作りたいときとか、欠員が出たときとかに声がかかって、っていう。

上村:あぁー。

ロイ:なるほど。

智士:今そこのメンバーという状態です。だからよく誤解されるんですけど、登録パフォーマーであって、まだ実はショーはしたことはないんです。シルク・ドゥ・ソレイユで。僕にも船の仕事の契約とかがあるので、その辺の兼ね合いであったりとか。いろいろあるんですけど。

ロイ:なるほど、なるほど。その船の上では英語で生活されて?

智士:そうです。船はもう、アメリカ社会なので。全部英語です。契約書も最初の交渉とかも、全部英語でやりました。

ロイ:最初、英語はいつ頃からやられたんですか?

智士:えっと、基本的には高校英語しか持ってなくて。それで、2年前に3ヶ月、マレーシアのゲンティン・ハイランドっていう場所があるんですけど。

上村:はい。

智士:そこで3ヶ月間、長期契約いただくことがあって。そこで勉強しました。中国イングリッシュみたいな。「OK了」とか言う。

(一同笑)

あの英語を(笑)。

上村:へぇー。

ロイ:でもそこに、大して準備もせずにいらっしゃったと(笑)。

智士:(笑)。そうなんですよ、下準備ゼロで行って。向こうに着いて、「あぁ英語、こんなんだったな」みたいな。

ロイ:(笑)。

智士:最初は本当に……「湿ってるね、今日」って言いたくて、それもわかんなくて。"There are many water in air."みたいな。

ロイ:(笑)。

智士:なんか、「空気に水がたくさんある」とか言っちゃって(笑)。そんな感じでした。

ロイ:いやでも、そこでちゃんと、間違いを恐れずに表現されるところが流石だなぁと。

智士:あっ、ありがとうございます。喋らないと死んじゃうので(笑)。

(一同笑)

ロイ:そうですよね、もう契約しちゃってるわけですよね。

智士:そうです、はい。

ロイ:うーん……すごい、チャレンジャーですよね。

上村:ねぇ。