お金を守るための思考のフレームワークを身につけよう

中原良太氏(以下、中原):こんにちは、株式予報の中原良太です。

今週は良い投資の見極め方というテーマで動画セミナーを収録していきたいと思います。

なぜこんなテーマで収録しようと思ったのかというと、投資っていわゆる出費の1つだと僕は考えているんです。

出費には良い出費、悪い出費があります。

良い出費というのが投資なんですね。悪い出費というのが浪費なんですけれども。投資というのはそもそもなんなのか、それを取り違えている人がいる。投資とも言えない、浪費みたいなことを投資だと勘違いをして、悪い投資をしてしまう方をよく見かけます。

すごいもったいないじゃないですか。投資している気になっているだけで実は投資になっていないとか、資産運用になっていないということほど、もったいないことって僕はないと思うんですね。

お金を無駄にしないためにも、自分のお金を守るためにも、良い投資ってどうやったら見極められるのか、その考え方、思考のフレームワークなどなどを今日ご紹介できればな、と思っています。

ということで、本日の講座の目的はこちらです。

資産を失わないために役立つ考え方を知り、お金を守れるようになる。

具体的な話に移る前に、まず、考え方を1つご紹介します。

その出費は「投資」じゃないかも!

投資対効果「ROI」(return on investment)という言葉を聞いたことはありますかね。

投資対効果という言葉よりも、世間一般で有名なのは費用対効果という言葉だと思います。これの投資版、投資対効果という言葉は日本ではあまり見かけないんですけれども、アメリカに行ったりすると、ROI、投資対効果という言葉はしょっちゅう使われています。

日本人で株をやっている人は1割、2割いるかどうかだと僕は思うんですけれども、アメリカは個人投資家の方が非常に多くて、貯金よりも投資の方が一般的だったりするので、投資対効果「ROI」はとても一般的です。日本人もこの考え方を知っておいたほうがいいんじゃないかなと思って、今日はここで概念を1つ紹介させてもらおうと思っています。

ROIがわかると具体的にどんないいことがあるかというと「投資に対してどれだけ効果が得られるか」がわかります。投資すべきか、やめるべきか。意思決定をする時、判断をする時に役立つ考え方ですね。

出費には3つ種類があるとさっき申し上げたんですけれども、出費には3つの種類があります。

投資対効果の高い出費のことを僕は「投資」だと思っています。

投資対効果がふつうの出費、これを「消費」だと思っています。ご飯を食べに行くとか、その日を暮らすために、ほどほどのお金を払って、ほどほどのエネルギーをもらうのは消費ですよね。生活必需品というか、そういうものを買うのも消費だと考えています。損でも得でもない、必要だから買っている、というのが消費。

最後、投資対効果が低い出費を「浪費」と言います。時間を浪費してしまうとか、なんの意味もないことに時間を使ってしまうとか、なんの価値もないことにお金を使ってしまうとか、こういったものを浪費と言います。

投資の世界では、払ったお金に対していくらくらい返ってくるのか、というのを基準に投資対効果を考えることが多いです。例えば100万円払って1年後にいくらになって返ってくるの、とか、こういったものを投資対効果と表すことが多いです。

あるいは、お金に限らず投資対効果の高いものはあると思っていて、例えば本を買うとかですね。本を買うというのは、僕は世の中で1番投資対効果の高い投資だと思っていて、本1冊を書くのに人って半年とか1年とかかけるわけですよ。それだけ長い期間をかけて、しかも、何年もかけて培ったノウハウを1冊の本にまとめる、しかもそれが1,000円とか2,000円で買える、こんなにいい出費ってないと思うんですよね。役に立つってわかっている知識、ノウハウを得られる本を買うというのであれば、めちゃくちゃ投資対効果の高い投資だと思っています。

逆に、全然役に立たないものといえば、僕は都心に住んでいるんですけれども、電車に乗ると、みんなスマホを開いているんですよ。スマホを開いてなにをやっているかというと、みんなゲームをやっているんですよね。具体的な名前は角が立つので出したくないんですけれども、無料でできるゲーム。ソーシャルゲームというわけじゃないけれども、スマホゲームをやっている人がすごく多い。

ゲームで脳をリフレッシュするとか、気分を一新するということでやっているのであれば、僕はそれはいいと思うんですけれども、中毒になっている方がすごく多いのではないかなと。みんな電車に乗ると、下を向いて、俯き加減で、スマホをポチポチしているんですよ。

なにが楽しくてそんなにスマホをやっているの、時間の無駄だと思ってしまって、あれは非常に、時間に対する投資対効果が低いと思っています。時間をひたすら減らして、時間を浪費してしまっているのではないかなと思います。しかも、それに課金をしている人とかがいれば、お金も失っているわけで、時間もお金も失って、結果、得られるものってなんだろうって思ってしまうんですよね。

10年前、僕が学生だった頃、スマートフォンが出る前と電車の中の空気が全然違う気がします。昔は、もっと本を読んでいる人が多かった気がするんですよ。今みんなスマホを持っているでしょ。スマホの画面を見て、なんかよくわからないゲームをポチポチやっているでしょ。

すごくもったいない気がしていて、無意識のうちに時間とお金を浪費する人が増えている気がしています。しかも、浪費していることに気づかせてもらえないんですね。

ゲームの制作会社もどんどん賢くなっていって、いかにして自分のゲームをやってもらうかとか、ハマってもらうか、中毒になってもらうかということを考えているので、どんどんやり口が巧妙になってくるわけです。汚いことはやっていないと思うんですけれども、だんだん巧妙になってきていると思うんですね。

それで、気づいたら普段は何気なく過ごしているつもりの日常でも、思った以上に浪費しているものが多かったり、時間を浪費して、お金を浪費して、とかですね。振り返ってみるとそういうことが多いのではないかなと思います。

僕も現に大学時代にそういうゲームにハマって、だいぶ時間を浪費してしまったこともあるんですけれども、本当にもったいないことをしたなと、今の時点では思います。

そういうことに陥らないために、投資対効果ってどういう観点で考えれば測ることができるんだろうというのを、お金の観点から今日はいろいろとご紹介していこうと思います。

考え方としては3つご紹介します。

1つが「期待値」、もう1つが「還元率」、3つ目が「プロフィットファクター」という考え方で、それぞれとても大事です。

宝くじは投資じゃない? 期待値の考え方

まず、あなたは宝くじを買いますか、買いませんか。

僕は人生で1度も宝くじを買ったことがありません。宝くじは「浪費」だと思っています。

僕の家の場合は、両親がけっこう宝くじが好きで、今はやっているかわからないんですけれども、宝くじを毎シーズンごとと言えばいいですかね、年末ジャンボとか、サマージャンボとか、そういうジャンボ宝くじが出るたびに宝くじを買ってきて、みんなでわーきゃー言いながら当たったか当たっていないかを調べていたんです。

あの時間はすごく楽しかったですし、宝くじの価値ってそういうところにあるとは思うんですけれども、お金に対するリターンとかだけに絞って考えてみると、宝くじは投資対効果が非常に低い浪費だと考えています。

例えば100万円分の宝くじを買うと、平均で50万円前後、もう少し低いくらいになって返ってくるような計算なんですね。要するに、期待値がマイナス50パーセント。負けるようにできているんですね。仕組みとして。お金が半分になるようにできているんです。

「期待値」というのは投資に対しての平均収益のことを言うんですけれども、200円分使ったら100円になって返ってくる、これが期待値50パーセントという意味です。半分になる。100パーセントが50パーセントになってしまう。逆に、期待値がプラス50パーセントといったら、100円を入れたら150円になって返ってくる、1.5倍になってお金が返ってくる、というような考え方です。

宝くじの場合は、この動画を観ている方だったらね、もうみんなご存知だとは思うんですけれども、期待値はマイナス50パーセントです。

まだ、まだパチンコとかスロットのほうがいいです。同じギャンブルにしても、期待値50パーセントというのはパチンコよりもスロットよりも悪いです。宝くじはいいけど、パチンコ・スロットはギャンブルだ、みたいな言い方をされている方は多いと思うんですけれども、でも、宝くじが1番よくないですからね。そういうのを比べちゃうと。パチンコよりも、スロットよりも、宝くじのほうがよっぽど期待値が悪いと思うので、こっちのほうがどうなのって個人的には思います。

新聞とかだと、パチンコ・スロット反対みたいなコラムとか、たまにあがっていたりしますけど、いやいや、宝くじのほうがもっと悪くない? しかもあんなに堂々とやって、と思っちゃいますよね。

という感じで、まず、期待値という考え方をぜひ覚えておきましょう。

期待値というのは投資に対していくら返ってくるとか、平均収益というのを考える方法です。

期待値がプラスの場合は増える、返ってくるという考え方をします。期待値がマイナスという時は、出費した金額よりも減って返ってきているという考え方をします。例えば、期待値がプラス100パーセントといったらそれはお金が倍になって返ってくるという計算ですよ、という考え方をします。

逆に、期待値がマイナス100パーセントですよといったら、100円を入れたら0円になって返ってくる、1円も返ってこないという考え方です。

どんなものを買うにしても、そのリターンってどれくらいのものがあるんだろうと考えると、例えば、生活必需品とかだったら、明日暮らしていくために必要だ、とかね。

明日これを買わなかったら自分の人生が0になってしまう、とか、と考えたら、買って現状維持をしたほうがいいのかなと、出費に対する効果が大きなものだと思うんですけれども、だから、食費とか、必要最低限のものを買うというのは大事だと思うんですけれども、浪費していないかというのを考える上で、この期待値という考え方はとても大事かなと思っています。

もちろんこれはお金だけに限定した考え方なので、楽しいとか、ストレス発散になるとか、そういった別の観点は除外して考えています。

お金だけに限って考えた場合、期待値がマイナスのものってけっこう多いので、この点について注意していただいたほうがいいかなと思います。とくに賭け事はだいたい期待値がマイナスになるようにできていますので、FXもそうですね。 株も、トレードの場合は期待値がマイナスのはずです。手数料が引かれてしまう分はマイナスなので。

逆に、長期保有とかの場合だとプラスになってくることが多いんですけれども、期待値という考え方をきちんと知った上で、どうやって運用するのかを考えるのが大事かなと思います。

保険は投資じゃない? 期還元率の考え方

次、2つ目、保険の場合です。

例えば、医療保険は僕は「浪費」だと考えています。

保険って、テレビを観ると幸せそうに暮らしている家族の映像が流れて、「あなたのよりよい安心な暮らしのために、なんとか医療保険」みたいなCMが流れると思うんですけれども、あれは保険会社が作ろうとしているイメージ。イメージは確かにいいものを作ろうとしているんですけれども、ただ、保険って保険会社が儲かるように仕組みが作られているものなんですね。

宝くじと一緒です。

でも、始める意図、保険を買う動機は、おそらく宝くじよりもよっぽど崇高なものだと思います。宝くじって楽して金儲けをしたいとか、お金持ちになりたい、みたいな考えで買う人が多いと思うんですけれども、保険は家族の幸せのために、と買うものじゃないですか。なので、買う人のリテラシーが全然違うんですね。

宝くじは、どうせ自分なんて働いてもお金を稼げないし、という人が買うもので、そういう人が買う傾向があるとどこかの調査結果で聞いたことがあるんでんす。

宝くじを買う人というのは、例えば所得が少なくて、自分がどんなに働いても手に入れられない金額でも、この宝くじを買えばもしかすると、と期待して買う人たち。

保険を買う人たちというのは、言い方は悪いかもしれないんですけれども「宝くじを買うほどばかじゃないと、どうせ利益にならないものなんだから、宝くじなんて買うのはばかげている。でも、自分の生活を守るために、保険には入らなきゃいけないよね、家族を守るために」と言って、少し所得が多めの人が保険に入ってくる割合が増えてくると。

ただ、保険自体も、保険会社は口が裂けても言わないでしょうけれども、そもそも保険会社が儲かるように仕組みができているんですね。価値として、安心という価値を与えていますが、お金としての期待値、還元率というのは宝くじよりも低いものが多いというのが実情です。

例えば、確率的に考えていって、保険に入って、平均でいくらくらい返ってくるのかというと、100万円に対して20万円だったり、30万円だったり。宝くじだったら半分よりも少し下回る46パーセントとか、47パーセントくらいかな。還元率ってそれくらいなんですけれども、医療保険の場合はそれ以下だったりすることもあります。年齢とか性別とかによっても変わってくるんですけれども、若い方ほど還元率が低くなるという傾向があります。

じゃあ、お金を払っていくら返ってくるの、還元率ってどれくらいなの、と調べている方、当然ですよね。保険を払って、どれくらいの確率で保険にかかるのか、給付金が出るのかとか、そもそもそれってそんなに危ないことなのかとか、保険を払ってまでやることなのかとか、考えていると思います、みなさん。

僕なんかよりもずっと考えていると思います。

ただ、使いどころを間違ってしまうと、浪費になってしまうと僕は思っています。

保険は、基本は保険会社が儲かるように仕組みができているので、制度上入らなければいけないもの以外は、入れば入るほど損。損なんだけれども、それを知った上で入るのか、知らないで入るのか、という大きな違いがあるんですね。 損だとわかっているけれども、「家族の安心のために」と買う。安心料ですよね。安心料として、損するとわかっているけれども買うという、それだけの価値を見出しているかどうかが大事なんですね。

「金銭的には損なんだけれども、そこで得られる安心はそれ以上の価値があるよね」という目線を持って、保険に入るのか。わからないけれども「不安だから入る」と入るのか。

わからないけど不安、と入るのは、おそらくカモなんですよね。でも、わかって入るのは、きちんと投資対効果を測った上で入っているので、リターンを見込んで入っているので、それは僕は問題ないと思います。

ということで、保険にもいい保険、悪い保険があって、還元率は全部100パーセントを下回るようになっています。

要するに、入れる金額よりも返ってくる期待のほうが少ない、それは当たり前ですよね。だって、あれだけCMを打って、広告をバンバンバンバン打って、営業マン、営業ウーマンに高い報酬を払って、保険を売っているわけですから、返ってくる金額のほうが少ないに決まっているんですよ。還元率は低い。

それをわかった上で入るか、入らないか。還元率という考え方をきちんと頭に入れた上でやるかやらないかと決めるというのは非常に大事だと思います。考え方として大事なのは、還元率。期待値と還元率はだいたい同じような考え方なんですけれども、還元率という考え方をきちんと知った上で、お金を使うか使わないかと考える、これは非常に大事な考え方だと思います。

資産運用に必要なのはプロフィットファクターの考え方

最後、資産運用についてのお話をしていきたいと思います。

資産運用の場合は、運用法についてしっかり吟味をしていきましょう。

運用する前に、「プロフィットファクター」という数字を算出しておくのが大事です。

僕は、資産運用の場合は期待値とか、還元率とか正直そういうのはどうでもいいと思っていて、なにより大事なのはプロフィットファクターだと思っています。

なぜかというと、資産運用って利益を出したり損を出したり、そういうのを繰り返しながら、利益を出して、損を出して、プラス、マイナス、みたいな感じで着々と、ゆっくり地道にお金を増やしていく。時に減ってしまうこともあるけれども、それは増やしていければそれで成功という考え方をします。

その時に大事なのが、全部でいくら利益を出して、全部でいくら損を出したか、この考え方がとても大事なんですね。

例えば、年利100パーセントという運用方法があったとして、年利100パーセント、年にお金が倍になるという運用方法があったとして、その運用法、100万円を運用すると1年で100万円が200万円になって、200万円が400万円になって、そういうふうにお金が増えていく。理論上はそういうふうになると。

じゃあ、その運用法のプロフィットファクターはどうなのかを調べるのが僕は大事だと思っています。

例えば、100万円の利益を出すために、まず、いったん1,000万円の利益を、収益を出して、そこから900万円の損失があって差し引きで100万円利益が出ている運用法なのか、それとも、100万円の利益を出すために150万円の利益を出して、50万円の損失があってという運用方法なのか、全然差があるんですね。

運用方法の質としては全然違うと思っています。

プロフィットファクターの高い運用方法ほど、ハイリターン・ローリスクであることが多いので、プロフィットファクターのできるだけ高い運用法を使うというのが大事だと思います。

だいたい、売買ルールを作る時、システムトレードという運用をやっている方だと、このプロフィットファクターは馴染みのある数字だと思うんですけれども、あまり考えたことのない方は多いのではないかなと。

例えば、この株を1月に買って2月に売ったらどれくらいの利益が出て、どれくらいの損が出たんだろう、とざっくり調べてみると、今が買い時なのか、売り時なのかわかっていきます。合計で、勝った時はいくら勝って、負けた時はいくら負けて、それを合わせてみると、利益と損が何対何だったんだというのを調べるのがすごく大事で、リスクリターンのバランスがこの指標は1つよくわかるんですね。

僕は、プロフィットファクターはどんなに低くても2から3くらいの運用法を使うように心がけています。要するに、利益が損より2倍とか3倍とか出ているような、そういう運用法じゃないと使わない、資産運用しないと決めています。

この株を買うとか、あの株を売るとか、そういうことを決める以前に下調べをしておいて、プロフィットファクターは何倍のことをやろうと思っているんだろうと計算をした上で運用するようにしています。

ちゃんとデータを集めて、こういうふうに運用したらどれくらい利益が出たのかな、と調べて、例えば5パーセント株価が下がったら、なんでもいいから買いましょうとか、そういう運用法があったら、それって過去の相場でどれくらいの利益を出したんだろう、どれくらいの損を出したんだろう、プロフィットファクターはいくらなんだろう、というのを調べる。そういうことをした上で、僕は運用に取り掛かるようにしています。

それで、プロフィットファクターが2倍から3倍くらい、それ以上になってくるとだんだん怪しくなってくるので、大きすぎてもよくないですけど、低いものはそもそも、プロフィットファクターの低い運用法は論外なんですね。プロフィットファクターが1倍を切るって、そもそも利益を出せる運用法ではない。少なくとも1.5倍。僕は最低でも2倍、3倍、それくらいのプロフィットファクターがないと運用しないと決めています。

プロフィットファクターという数字だけちょっと難しいかもしれないんですけれども、ぜひ調べてみてください。

わからない方は、ググっていただければ、たぶんプロフィットファクターの計算式とか、具体的にどうやって計算するのかとか、出てくると思うので、この言葉だけは知っておく、概念を知るというのは非常に大事です。入り口を知らないと、そこから進めないので。考え方だけでいいので、ぜひ知っておいてください。

今回の講座のまとめ

ということで、今回の講座のまとめです。

今日お伝えしたのは投資対効果という考え方でしたね。

「ROI」(return on investment)。なにかを買う前に、なにかに手を出す前に、その投資に対する効果がどれくらいなのかをきちんと事前に測定するというのが大事です。

宝くじ、保険だったら「期待値」とか「還元率」という考え方が大事だとお話ししました。

この期待値、還元率、期待値がマイナスのもの、還元率が100パーセントを割り込むものは、基本的には浪費だと考えましょう。

浪費なんだけれども、お金以外で得られる価値があるんだったら、それはやる価値はあると思います。

ただ、お金以外に得られるものがないんだったら、やるべきでない、やるだけ無駄だと思ったほうがいいかなと思います。

資産運用について大事な考え方としては「プロフィットファクター」という考え方をご紹介しました。

計算する方法は単純で、利益に対して損がどれくらいあるのか、利益と損が何対何くらいであるのかという考え方ですね。10回トレードして、6回利益を出して、4回損を出した。利益はいくらで、損はいくらだった、その利益と損失って何対何くらいだったんだろう、ということを考える。これがプロフィットファクターの考え方です。

資産運用をする時に、僕はなによりもこのプロフィットファクターを重視しています。

例えば、利益が合計でいくら出るのか、年利がいくらだったのか、1回あたりの期待値、平均利益はどれくらいだったのか、考える以前に、プロフィットファクターのほうが大事だと思っています。これがよくなかったら、運用する価値がないよね、と思うくらい、すごく大事な指標だと思います。ぜひ、運用する前に、このプロフィットプロフィットファクターを算出する工夫をしてみていただけたらなと思います。

ということで、今週は以上です。

最後までご視聴いただきまして、ありがとうございました。